

こうのとり(HTV)の役割について
宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は、無人の宇宙船で、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの補給物資を地上約400キロメートル上空の軌道上にある国際宇宙ステーションに送り届け、補給が済むと用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入して燃やします。
2009年9月11日にはHTV技術実証機(初号機)を打ち上げ 、軌道上技術実証、ISSへの結合、物資補給等、計画通りにすべてのミッションを完遂しました。
また、スペースシャトルの退役が2011年に予定されていることから、船内、船外どちらの物資も輸送できる補給機はHTVのみとなり、国際的にもHTVの重要性が高まっています。
愛称「こうのとり」
2010年8月から約1ヶ月間にわたり愛称を募集した結果、17,236件もの応募をいただきました。その中から、大切なもの(赤ん坊、幸せ)を運ぶ鳥としてのイメージが、国際宇宙ステーション(ISS)に重要な物資を運ぶHTVのミッション内容を的確に表していることから、「こうのとり」が選ばれました。
機体概要
ミッションスケジュール
HTV技術実証機からの主な変更点
主要変更点
- 与圧部内物資搭載場所の拡張
貨物収納ラック前面及び貨物収納ラック間の隙間等
- 国産機器への変更
LED照明装置、通信装置
- デモンストレーション運用の削除
衝突回避マヌーバ、Rバーリトリート/ホールド(*)等
*ISS下方(Rバー)での後退、一時停止
輸送能力
宇宙ステーション
への補給能力 | 技術実証機実績HTV1 | 運用機HTV2~ |
合計 |
5.3 トン |
最大 6.0 トン |
|
船内物資 |
4.0 トン |
最大 5.2 トン |
|
船外物資 |
1.3 トン |
最大 1.5 トン |
総質量(参考) |
16.0 トン |
最大16.5 トン |
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