ミスティアのクーデターまでの六日間 その十七 ~守ると言うこと~
「ミスティア髪の毛が……」
サグルに指差された方の髪の毛をさわると私のトレードマークとも言うべきおさげの
「うそ……なんで」
「急に灰みたいになって無くなりましたね」
先程飛んでいた灰は私の髪の毛だったのか。
残念だけど無くなってしまったものはしょうがない。私は右の房の紐をはずすと後ろで結び直した。
「なにか印象がずいぶん変わりますね」
「なんかスースーする」
おさげって防寒効果あったのね。
「なんかエロイな」
そう言うミリアスはサラスティに魔銃のストックで頭を殴られる。普通に攻撃したのでは効かないから、とうとう武器を持ち出した。これそのうち魔銃で撃たれるんじゃないかしら。
「でも、ガリウスに気がついてもらえるか心配だわ」
「大分印象違うしね。まあ、分からなかったらガリウスはその程度の男って言うことだ」
「そうですね、その時は私たちで殴り付けてやりますから安心してください」
「なんで二人ともガリウスを殴る方向なのよ」
私がおかしくなって笑うと二人は頭を掻き笑う。
「まあ、それは置いておいて急いだ方が良さそうですよ。この光りのドームもそれほど長い時間持ちそうにないですから」
そう言うとアルファが地獄門の方を指差す。地獄門からなにかが渦巻き噴出しようとして光りのドームを圧迫し火花を散らしていた。
「確かにそうね、急ぎましょう」
私たちは装備を整え直すと地獄門のある王城の方へ向かった。
「でもあの門どうやって壊すの?」
「そうですね、私の罠魔法で焼き払ってみますが、正直壊せるか分かりませんね」
あの門が壊せないようなら
王城に近づくにつれ炸裂音が大きくなる。今にも光りのドームが壊れそうだ。
門にかなり近づいたおかげで、渦巻く黒い者の正体が見えてきた。それは怨念に顔を歪ませた人の顔だった。渦巻く顔達の中に見知った顔が見えた。
「ウイルソンさん……」
それはウイルソンだけじゃなく、先程死んだレジスタンスや途中に寄った町の住人、ザコトルスや兵士達もいた。
その顔達がすべて私を恨みの目で見ると地の底から響くような叫び声をあげた。その瞬間光りのドームが、まるでガラスが割れるように崩れ落ち、渦巻いていた顔達が私をめがけ襲い来る。
剣を一握りすると私は心の中で謝る、助けられなかった人、命令で仕方なく私を襲った人、何も関係ないのに殺された人達、私はみんなに心から謝る。でも、ここで私は止まれない、みんなを守るためにあなた達を倒します。
”退魔術
私は身体の中の神気にしたがい、その技を使って剣を振り抜く。剣からは虹色の光が現れ空間を切り裂く、切り裂かれた空間からも虹の光が現れ空中を舞う生首を包み込むと虹の中へと吸い込まれ消え去った。
ウイルソン達も同じように引き込まれ消えていくその際私に微笑みかけてくれたような気がした。
気のせいかもしれない、罪の意識を和らげたい私の心がそう見せただけかも知れない。でも、できれば安らいだ心で眠りについて欲しいと思う。
空間の断裂が門に届こうと言うとき、まるで何もなかったかのように門は掻き消えた。
「門は回収されたようですね」
門を壊せなかったのは痛いけど。これ以上追撃がないのはありがたい。
「あの娘ちゃんと見てるようね」
安全な場所で高みの見物ができるのも今のうちよ。
「ミスティア、髪の毛がまた」
後ろで結んだ髪紐がまた地面に落ちた。
「え、なんで?」
攻撃はまったく受けていなかった。それなのに髪の毛が灰になってしまった。
「もしかしてその退魔術は髪の毛を生け贄に捧げるんじゃないのか?」
サグルが髪紐を私に手渡してそう言う。
「うーん、このままだと私丸坊主になっちゃうわよ」
「真奈美様に増毛剤を作ってもらいましょうか?」
「そうね、力使う度に髪の毛を犠牲にしないといけないなら増やさないとね」
そう言えば田中さんが髪の毛増やす研究してたわね、帰ったら私の髪の毛増やしてもらおうかしら。
私は無くなったおさげのあった場所を寂しく撫でると気を取り直し王城へと向かった。
門が消え去った今、王城の入り口を塞ぐものはない。私達はそのまま城の中へと入ると一気に謁見の間へと駆け上がった。
謁見の間の入り口には大きな扉があり、それは来るものを拒むように閉ざされていた。
「俺が行こう」
サグルが先陣を切り扉を開けると、そこには二人の男女がいた。
一人はジュエリ、もう一人はゴミトルスだった。ゴミトルスは玉座に座るジュエリの足乗せ台として跪き背中に足を乗せられている。
やっと、やっとだ。これでサグルを助けられる、間に合ったんだ。
玉座に座るジュエリは私を睨み付ける。
「にゃんにゃんにゃおみゃえは、あんにゃ力があるにゃんて聞いてにゃいにゃ」
「誰に聞いたかは知らないけど、私は勇者だものどんな苦難にも打ち勝ってみせる」
「馬鹿にゃことを言うにゃ、勇者の力を与えられるのはシンヤ様だけにゃ」
「残念ね、勇者はここにもいるのよ。すごい人から力をもらった救国の女勇者がね」
「自称勇者なんていらにゃいにゃ、こいにゃ地獄門!」
ジュエリが足をタンと一踏みすると先程の門の小さい物がジュエリの横に現れた。
「その門壊し損ねたからちょうどいいわ、ついでに壊してあげる」
私のその言葉にジュエリは眉をひそめる。
「おまえにゃ、やっていいことと悪いことがあるにゃあの地獄門は神器にゃ、世界でシンヤ様の天使にだけに与えられてる特別な物にゃ、それを壊すと言うことは神様に弓引くことにゃ、つまりお前は死刑にゃ!」
門が再び開いて中から鎖が数本出てくるとサグルを吹き飛ばす。それと共に黒い霧が出てきて、それはゴミトルスにとり憑いた。
「
ゴミトルスが虚ろな表情で私達の前に立つ。
「ゴミトルス、あなたの命をここで終わらせる」
「ふひひひ、どうせもう終わりなんですよ。あなたを手に入れたかっただけなのに、なぜこんな、ふひひひ」
気が狂ったように笑うゴミトルスの服が破れ、黒い霧が噴出する。噴出する黒い霧は形を成し大きさは
化け物と対峙しても神気からの技の提示がない。新しい技は必要ない? なら!
「”退魔術
周囲が浄化され空気が一瞬澄みわたるが直ぐにまた汚れた気配が周囲に漂う。技が
「ミスティア、その技じゃ退魔できません」
アルファが周囲の状況からそう判断する。未だに神気から技の提示はない。なら先程のウイルソン達を葬った技で!
「”退魔術
『滅ノ闇光』
空間を裂く虹色の光を
「効かない?」
なんで神気からの技の提示もないのに最強の技が効かないの!?
「ミスティア今いく」
鎖で吹き飛ばされたサグルが私たちの方に来ようとするがジュエリがそれを邪魔をする。
「おみゃえはいかなくていいにゃ、ジュエリが相手してやるにゃ。来るにゃ
ジュエリの翼から無数の蝙蝠が現れ宙に舞う。
「サグル!」
「大丈夫だミスティア、こちらは何とかするからしばらく耐えてくれ」
「おみゃえ、まだ勝てる気にゃのかにゃ」
「ああ、勝てるさ使い方がわかったからな、来い
サグルの爪から黒い塊が滴り落ち黒い狼へと姿を変える。それは十匹二十匹と数を増す。
「おみゃえなんで感染瘴気が使えるにゃ! それは天使だけが使えるものにゃのに」
「さあな、だけどこれで五分だ一気にいかせてもらう!」
狼と蝙蝠がぶつかり合う大きさはそれほど差がない数の差もない、ただ狼は空を飛べない。分が悪いかと思ったけど黒い狼達の跳躍力はゆうに10mを越えており空を飛ぶ蝙蝠を襲うには十分な跳躍だった。
「ミスティアあぶない!」
”ガキャン”
その音と共に私の前でアルファが倒れる。鎖から私をかばったアルファが血まみれになり倒れる。
「アルファ!」
油断した、私は強敵と戦っていると言うのに意識を他にやってしまった。クロイツは言っていた、例え身内がピンチでも自分の敵を見誤るなと、何と戦わなければいけないのか優先順位を考えろと。
なのに私は目の前の敵のことを忘れサグルの心配をしてしまった、そしてアルファを傷つけた。
「ミリアス! アルファを安全な場所まで下げてサラスティに治療をさせて」
「わかった!」
神気が力をくれないんじゃない、私が力を望んでなかった。もう大丈夫だと思ったんだ。油断したんだ。強い力に
そしてアルファが傷ついた。
みんなを守る努力を怠った!
絶対に守る。アルファもミリアスもサラスティも、そしてサグルも!!
”退魔術
守る心、人々を守りたい、それが神気が力を貸してくれる鍵だったんだ。今までの私にはその心が足りなかった。ガリウスのため、ガリウスのためと躍起になっているだけだった。せっかくガリウスからもらった力を生かしきれていなかった。
偽勇者、まさに偽勇者だった。
だけど今は違う私はみんなを救いたい、大切な人を守りたい、いいえ守る! 何がなんでも絶対に守る、それが救国の勇者なのだから!
私の身体が光りに包まれ
倒れたゴミトルスからは生気が感じられず死んでいるのが端から見てもわかる肌色をしていた。
暴虐無人の限りを尽くした貴族の最後と思えないほどあっけない終わりだった。
私はジュエリの方へ身体を向き直し剣を構えた、いつのまにかサグルは床に倒され足で顔を踏まれていた。
サグルが負けた? あんなに強くなってたサグルが?
「おみゃえたちジュエリを舐めすぎにゃ天使が人間に負けるわけにゃいにゃ。ジュエリの勝ちにゃ、ミリアスしゃまこっちに来るにゃ」
「モフモフ・モフモフ・モフモフ」
そう言われたミリアスはまるで夢遊病者のようにジュエリの方へと向かう。
「ミリアスさま!」
サラスティがジュエリの方へ行かないように引っ張るが本気のミリアスはサラスティでは止めることができないようで、ズルズルと引きずられるようにジュエリの方へと進んでいく。
「そこの雌豚、ミリアスしゃまを離さなければコロスニャ」
「くそっが!」
それを聞いたサグルが渾身の力でジュエリの足から抜け出し攻撃を加えるが、サグルは先程よりも格段にスピードが落ちていて攻撃に威力もスピードもない。ダメージが蓄積しているのだろう獣人の回復力が間に合わないほどのダメージをあの小さい娘が与えているなんて。
見ている場合じゃない私も手伝わないと。
「ミスティア! 先に精霊力を解放するんです、そうすれば勝てます」
救援に行こうとする私を回復したアルファが呼び止めゴミトルスを指差して言う。
「そうね、わかった!」
そうだ精霊力さえ戻れば私も精霊狼になって戦える。二人ならジュエリも倒せるはず。
私は死んでいるゴミトルスの胸を剣で貫き心臓を取り出した。その心臓を分割し中から鍵を取り出した。
「……一つしかない。アルファ鍵が一つしかない!」
「よく探してください2本あるはずです!」
私はそれを聞いて心臓を細切れにするがどこをどう探しても一つしかなかった。
「だめ、ないよ、どこにもない」
私は細切れの心臓の中から砂粒を探すように目を皿のようにして探したが、結局鍵は一本しか見つからなかった。
「そんな、ひとつではひとつの力しか解放できない」
アルファが愕然とした表情でそう言う。
「どう言うことなの」
「左右の
「精霊力はどっち! どっちを開ければいいの?」
「わかりません、運に任せるしか」
そう言うとアルファはうなだれる。今レベルが上がっても、たいした力にはなら無い。それにレベル解放じゃサグルも救えない。今欲しいのは精霊力だ。
「右か左か……。だめ、選べないよ!」
間違えたらそれで終わりなのだ。選べるわけがない。
「ミスティア! 右だ。右を開けろ!」
サグルが迷う私に代わり右を開けろと叫ぶ。
「でも違ったら、サグルが……」
「大丈夫だ、信じろ俺には分かる右だ!」
獣人の感か絆の力かサグルは精霊力が封じられてるのは右の枷だと言う。サグルの感を、今はそれを信じるしかない。
「分かった、右を開けるわ」
私はゴミトルスの血に濡れた鍵を右の鍵穴に差し込み枷を解放した。身体が一瞬光ると力が増した。
この感覚はレベルが戻った感覚だ。解放されたのはレベルだった。
「なんで、そんな、ダメ、解放されたのはレベルだよ」
サグルは右だって言ったのに、いや多分サグルは私に罪悪感を植え付けさせないように自分で選んだんだ、自分の未来を。
「……そうか」
サグルはそう言うとジュエリに殴りかかるが一撃で吹き飛ばされる。吹き飛ばされたサグルはミリアスの方に飛ぶと手刀を後頭部にいれ気絶させた。
「ミスティア! 先にテレポーターで国を出ろ。俺は、俺はここでこいつを食い止める」
「サグルを置いていけるわけ無いでしょ! みんなをガリウスに紹介するんだって……大事な仲間だって……」
分かってる、今日サグルは邪骨精霊龍の兵士になる。私の父や母のように狂ってしまう。
「アルファ! 頼むミスティアをつれていってくれ」
「あなたがミスティアの面倒を見ないで――」
「お願いだイグル! それに誰かが外からスイッチを操作しないとテレポーターは作動しない。だから残るのは俺しかいないんだ」
「……分かりました。ですがここで死ぬのは許しませんよ」
「ああ、必ず後を追いかける」
「行きますよミスティア」
アルファは私の腕をとり歩き出そうとする。
「いやよ、サグルを置いていけない。みんなでやれば勝機もあるはずよ」
「無いです、あの女はまだ本気を出していません。私たちでは勝てない」
「……」
サグルを見捨てて、囮にして私たちだけがこの国を脱出する? そんなことできるわけ無い。みんなでみんなで一緒に魔王城にいくんだから。
「ミスティア! 必ず後を追いかけるから。だから先に行ってくれ。みんながいると本気で戦えないんだ。俺はまだもうひとつ力を隠している。ただ、みんながいると使えないんだ」
もうひとつの力? そんなものがあるわけがない。でももしかしたら邪骨精霊龍の力が?
「ほ、本当なの?」
「俺がミスティアに嘘をいったことなんて無いだろ?」
「にゃにゃにゃ、ジュリアに勝てる力があるにゃ? なら見てやるにゃ早く出すにゃ、おみゃえをペットにしゅるからジュエリを主人と言えるように徹底的に潰してやるにゃ」
「うるさい猫だ、説明を聞いてなかったのか?みんながいると使えないんだよ巻き込んじまうからな」
「頭の悪い犬がよく言うにゃ、良いにゃミリアスしゃまは後で迎えにいくにゃ、おみゃえら邪魔にゃさっさとどこへでもいくにゃ」
ジュエリは私たちに興味をなくしたように腕をシッシッと振る。
「サグル、待ってるから。絶対に死なないでね」
「当たり前だろ、ミスティアがガリウスにフラれたら誰がミスティアみたいなワガママ女を相手にするんだよ」
そう言うとニヤリと笑いサグルはサムズアップする。
「生きて帰ってきたらひっぱたくから。絶対にひっぱたくから。だから、だから待ってるから」
「ああ、待っててくれ」
私は踵を返すとテレポーターの上に乗った。
「また、後でね」
「後でな」
私はサグルに手をあげて再会の約束をする。サグルも手をあげてそれに答える。私の視界が暗転し数分の時間が過ぎると視界が開け別の国王城へとたどり着いた。
テレポーターは入り口は王城内、出口は王城の外にあるのが一般的で私たちは城下町のテレポーターに転送された。その瞬間左の方が明るくなり地響きが身体を揺らす。
光りの方を見るとまるで太陽が落ちてきたような光源が大地を焼いていた。
私はその光景を見て足が震えて立つこともままならなくなった。あれはドリステン王国の方だ。サグルのいるのドリステン王国だ。
まるで太陽のような光はトリステン王国全てを焼き尽くさんとその身に飲みこんでいた。
更新遅くなり申し訳ありません
次回、ミスティアのクーデターまでの六日間 その十七~猫人vs狼人 最終決戦~
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