【2018年版】小江戸・川越の秋の風物詩!「川越まつり」の見どころと楽しみ方
美しい蔵造りの町並みから小江戸ともいわれる埼玉県川越市。この川越を舞台に、約370年の歴史と伝統を受け継ぐ「川越まつり」(川越氷川祭の山車行事)が毎年10月の第3土・日曜に開催されます。国指定重要無形民俗文化財であり、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも「山・鉾・屋台行事」の1つとして登録された「川越まつり」。その見どころをダイジェストでお届けします。
二層の鉾と人形から成る豪華絢爛な山車の競演
2005年に国の重要無形民俗文化財に指定、2016年にはユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の1つとしても登録された、名実ともに川越を代表する秋の一大イベントとなっています。
2018年の開催日は10月20日(土)・21日(日)の2日間。開催場所は、蔵造りの建物がならぶ仲町や連雀町を中心とした川越市内のメインストリートとその一帯エリアです。ここ数年では70万~90万人ほどの来場者数を記録しており、川越市の市政施行90周年記念となった2012年には100万人超の来場数を誇りました。
川越まつりの名物といえば、江戸と川越の職人が制作した華麗な山車。山車の数はその年によって若干異なり、2018年は19台の山車が参加します。
川越市内にある28の町内と川越市が1台ずつ保有している山車の中には、江戸の名人形師によって作られたものも多くあり、地元の伝統職人の手による補修を重ねながら今に受け継がれています。
山車の構造は、四ツ車または三ツ車と台座(せいご台)の上に、二層の鉾と人形を乗せた江戸型を発展させたもの。山車の上部に乗っている人形は、菅原道真や徳川家康など歴史上の人物や、日本武尊といった古事記や日本書紀に登場する神々など様々です。
山車の上層部は、迫り上げ式のエレベーター構造になっています。これにより、上部の人形を出したり引っ込めたりすることができます。また台座上部には360度回転するお囃子台がついていて、笛や太鼓のお囃子に合わせて、天狐、獅子、オカメ、ヒョットコなどが伝統の舞を披露します。
川越まつりのスケジュールと見どころをダイジェストでご紹介!
時同じくして、14:00~14:50頃に市役所前に山車が勢ぞろいし、お囃子をお披露目する「市役所前の山車揃い」が開催されます。
夕方の18:00~19:00頃になると、「宵山の山車揃い(よいやまのだしぞろい)」がスタート。会所と言われる各町に置かれたお祭りの本部(神様をお迎えする祭り宿)の前に山車を待機させ、止まったままお囃子を披露します。ゆっくりとお囃子を聴きたい方はこの時間が狙い目です。
初日のもうひとつの見どころが「鳶のはしご乗り」。これはかなりエキサイティングな行事で、梯子の上で鳶職人が技を披露するというもの。目の前で繰り広げられる美しい技の数々に、会場から鳴りやまない拍手と歓声があがります。
翌21日(日)には、13:30~15:00頃まで「市役所前の山車巡行」が行われます。これは各町内の山車が市役所前を1台ずつ通過してお披露目されるというもの。一カ所で多くの山車が見られるので、ここで待機していれば多くのシャッターチャンスに出合えます!
夜の「曳っかわせ」で祭りは最高潮へ
江戸・川越職人の伝統を受け継ぐ豪華絢爛な山車と人形は一見の価値あり。山車が出る蔵造の建物が並ぶエリアは川越の名物グルメもいっぱいあるので、食べ歩きをしながら「川越まつり」を満喫してみてはいかがでしょうか。お時間がある方は、ぜひ夜の「曳っかわせ」もご覧ください。
川越まつり
[会場]埼玉県川越市内
[開催期間]2018年10月20日(土)~10月21日(日)
◎神幸祭 20日13:00頃~
◎市役所前の山車揃い 20日14:00~14:50頃
◎宵山の山車揃い 20日18:00~19:00頃
◎鳶のはしご乗り 20日18:20頃~
◎市役所前の山車巡行 21日13:30~15:00頃
◎曳っかわせ 20日19:00~21:00頃/21日18:30~21:00頃
049-222-5556(川越市川越駅観光案内所/10:00~19:00)
「川越まつり会館」で川越まつりを詳しく知ろう
施設は2階建てになっていて、1階には川越まつりの準備風景や携わる人々の思いなどを展示したコーナー、本物の山車を展示した展示ホールなどがあります。
その先にある「会所に集う」という展示コーナーには、川越まつりの本部となる会所が再現されています。
川越まつり会館の一番の見どころが、「山車展示ホール」です。1階と2階の吹き抜けを利用して、川越まつりで曳行される山車が2台常設展示されています。ボランティアガイドによる山車の構造についての詳しい説明を聞いたり、川越まつりの映像を見られたりする場所です。
2階には、川越まつりやお囃子の歴史を説明している展示コーナー、川越まつりの映像を見られる視聴覚室、毎年行われている写真コンクールの受賞作品展示などがあります。
ボランティアガイドの解説を聴きながら、川越まつりの歴史や山車の細かい構造などを学べる「川越まつり会館」。特に山車展示ホールに飾られている常設の山車は、細部まで間近でじっくりと観察できるのでおすすめです。
川越まつり会館
埼玉県川越市元町2-1-10
[開館時間]10~3月9:30~17:30、4~9月9:30~18:30(入館は閉館時刻の30分前まで)
[休館日]第2・4水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
049-225-2727
takeko
普段はIT系ディレクター、時々ライター。趣味は美味しいお店開拓(でもすごく方向音痴です…)。学生時代は一人海外旅行が大好きで、行く先々ですぐ友達を作っちゃうタイプでした。社会人になり全国各地へ出張に行く度に、その土地の美味しいグルメと人に会う楽しみを覚え、現在も休みがあればどこかしらに旅に出ます。最近のブームは日本酒。いつかマイボトル酒が作りたい!と思ってます。
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