2018年10月13日 04:30 - 04:55
渡辺篤史の建もの探訪
「オン/オフ切り替える赤い壁の家」東京都武蔵野市・羽場邸 赤い顔料を混ぜたコンクリート打ち放し。平面の1/3を占める3層の吹き抜けと居住空間を直径4mの丸い穴やアーチ状の穴が開いた赤いコンクリート壁が仕切る職住一体の家 渡辺篤史 ☆番組HP http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/ 渡辺篤史
渡辺）〈赤い壁に開いたまん丸で大きな穴〉
〈おはようございます渡辺篤史です〉
〈今日の『建もの探訪』はそそり立つコンクリートの壁が気持ちのオンとオフを切り替える家〉
〈ご家族は建築家のご主人奥さん来瑠子ちゃんの３人〉
〈さてどんな空間が待っているんでしょうか？〉
（チャイム）
こんにちは～。おはようございます。
浩子さんおはようございます。よろしくお願いします。
浩子さんよろしくお願いします。ああお嬢ちゃん。ええよろしく。
一人っ子ですか？（太郎さん）あっはい。
そうなの～。またかわいいですね。
お嬢ちゃんじゃあお名前とお年をお願いします。
羽場来瑠子です。６歳。
６歳。（浩子さん）小さくてすいません。
いや素敵な…またおそろいの。いいですねえ。
浩子さんありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。ちょっと暑いけどね。
さて早速外観ですがピーコン穴ですよね？
太郎さんはい。という事はコンクリート？
太郎さんはい。打ちっぱなしで。
そしてそこにベンガラですか？
これはドイツ製の顔料を混ぜてコンクリートを打設してます。
ああ…すごくなんかいい表情になってます。
で所々色がこう変わってますよね？
太郎さんはい。これもなんか味わいで…そしてまた時が経てば経つほど良くなるような感じしますよね。
太郎さんありがとうございます。そしてそこにこれ鉄板ですか？はい。１２ミリの鉄板です。
１２ミリ！？はあしっかりしてますよね。
ですからコンクリートがしっかりしてるからこれをしつらえてもびくともしないっていう。
太郎さんそうですね。すごいですね。
〈交通量の多い通りと路地の交差する角地〉
〈地域のランドマークになる建物です〉
では内部をよろしくお願いします。
はい。
じゃあ失礼します。
おお…！
へえ～。
うわあ…！
ダイナミックですね～。はあ…。
ご主人あれですか？はい。
もしかしたら設計家？あっはい。
設計された？はい。
この頭の中にこのイメージが？そうですね。
はあ…自邸でね…見上げてトップライト。
半端じゃないな。これ何畳ぐらいあります？
太郎さん８畳くらい。８畳のトップライト。
うわ～！
すごい圧倒的…。そしてブリッジになってますけど下はね地下という事ですかね？はい。
う～ん。でこちらはまた…書棚になってます。はい。
そして建築の本が。はい。
お仕事柄ですよね。
そして白い部分と…ベンガラでいいんですか？
何色ですか？ベンガラでいいと思います。
白壁とベンガラ部分でのこの相性ですよね。
そして入り口も鉄板でしたよね。
階段も鉄板で。この厚さは同じぐらいですか？
これは１６ミリです。１６ミリ。
ああしっかりしてますもんね。
そして階段上って隣のあの森のような緑を味わえるという事です。
じゃあ失礼します。はい。
ああ…。
木の框です。そして…失礼します。
わあ～！そうか…。
下からね素晴らしい緑と思ったんだけど高さこうして２階から見るとすごいですね。
恵まれてますね環境がね。はあ…。
そしてこれは玄関入って上にこう上って来ました。はい。
この先はどんなふうになってるんですか？
こちらにもドアがあるのでそれを開けて…。
なるほど。いやいやいやいや…。いや～…。
建物の喜びというかな…。
すごいですね。その…人の心に迫りくるというか安心感癒やされる言葉そういう言葉が随分こう出てきますよね。
設計次第なんだよな…。
〈いったんテラスに出てからアクセスする２階のＬＤＫ〉
〈広さはおよそ１６畳で奥にアイランド型のキッチン〉
〈入り口側には作り付けの家具がありますがなんと言っても印象的なのは…〉
ブリッジから見上げてのこの部分が実はこうだったんだ…。
ここにクッションを置いて寝る事もできるというね。
たまに寝ながら本を読んでます。
ああなるほどね。失礼します。
それでは…。はい。
ああ…。
どうしてもここに立ち寄りたくなるという…。
ここからのぞけるんですよ。地下まで。
あっここからねこの高さすげえな～！
ご飯ができた時とかはここから呼んでもらったりとか。
ねえ。へえ～。
いやいやいやいや…。しかししっかりしてますね。
これは中が…。中が鉄骨の下地を…。
鉄骨でしっかり作った上に板が…。
そうですね。なるほどね。
ああ…。
このフロアの材はこれはなんですかね？
これはオーク。無垢のね。
厚みがあるって感じしますよね。はい。
これ不思議なもんで人間ってね見てわかるんですよね。
わかるんですよね。
でこちらはまたコーナーとしてお子さんが中心に。
そうですね。当初はベッドにもできるような幅の広いベンチを想定したんですが今は娘の部屋となっています。ああ…。
で左側は収納ですよね？はい。
これが階段にもなってるって事…。
そうですね。箱階段になってます。
で手すりがあって上のスペースこちらにも…。
ロフトとなっています。ああなるほど。
失礼します。はい。
ご主人は料理の方は？はい私もします。
そうですか。じゃあ２人が使いやすいという事ですね？
そうですね。娘も含めて３人が使えるようなレイアウトなり…。なるほどね。
で一番の留意点はどこですか？
この小さなスペースの中でキッチンとダイニングとリビングと両立するにあたりこの辺の細かい調理類とかが見えないように…かつ調理する側は調理しやすいように。それをまず基本に。
あと窓から見える森ね。
これはありがたいですね。はい。
そしてこちらトップライトから降り注ぐナイアガラの滝のようなね。
ブォーッとこの光はありがたいですね。
夜は月も見れます。はあそうだ…。
でもこの円というのはなんか普段そこで本読んでても圧倒的ですよね。
そうですね。うん。
そして収納も十分ですよ。はい。
こういう所はなんかいいですね。
電子レンジの湯気が…。ねっ。なるほどなるほど…。
そしてまた木の框の…という事で。
これは外部に行ける…？はい屋上へ行けます。
あっそうですか。グルッとこう回れるという…回遊ですよね。
何かと便利ですよねこれね。そうですね。
うわあ…。失礼します。はい。
いいですね色合いがホントに。そうかそうか…。
うわあ…！
重厚ですねえ。
この円に負けないテーブルを考えた時に既製品じゃ負けてしまうので…。なるほど。
でもグラデーションというかああいう所いいよねえ。
〈さてそろそろランチタイム〉
〈来瑠子ちゃんが料理を運んだ先には…あら？大勢お待ちかね〉
〈美味しそうなそうめんと夏野菜のメニュー〉
〈この日は近くに住むご主人の妹さん親子も遊びに来ました〉
〈長さ３．６メートルの大きな食卓が大活躍です〉
♪～
失礼します。
ああこれは頼りになるわ。しっかりしてますね。
お～お～おっ！
結構広いですね。ねえ。
そしてこの斜線は…斜線規制…？そうですね。
あっこれだ…。
この高さもありがたいですね。円を見るのに。
へえ～そうか…。
色んな建物がね世界中にありますけども本当にオリジナリティー感じます。
そして一日の変化。
この壁面が少～し変化していくでしょ？
そうですね。へえ。
白というのもねなんか深い意味がありますよね？
そうですね。ねえ素敵。
〈続いてはキッチンを通り抜けて屋上へ〉
はいどうぞ。
ええ～！刻んでますね水の道を。
はあ…。
なんか山を征服というかなんか色んなふうに見えますよ。
はあ…。
さらに…この上ですか？はい。
あっ！トップライトだ！
へえ…。
いやあ…！
なんか色んな事に楽しめますね。
まあ主な活用方法はここでの掃除なんですけど。
なるほどね。まあそれが目的だったんですが実はプラスアルファ。はい。昼限定なんですが１月になってそこの広場の葉っぱが全部落ちますとなんと富士山が見えますので。
あとは春のこの花見ですね。ああこれ桜並木だ。
そしてこちらは四季折々色んなふうに…。
また新緑の時もいいでしょうね。そうですね。
ねえ紅葉もいいし。
いやいやいや…いい環境だ。
どうなんだろう？この自然の緑との相性っていうのがベンガラというか赤土というかねですからアースカラーっていう事ですよね。
とても違和感なくというかむしろお互いにいい関係ができるという感じもしますね。
〈このあとは地下のプライベート空間へ〉
〈うわあ～！〉
〈今日の『建もの探訪』はコンクリートの壁が気持ちのオンとオフを切り替える家〉
〈ご家族は建築家のご主人奥さん来瑠子ちゃんの３人〉
〈続いては１階へと戻りまして…〉
失礼します。
ああ…あっなるほど。
まあホール兼着替えたりとか…はい。
なんでも部屋ですね。
失礼します。はい。
おお…。
船舶窓。しっかりした…。
で…うん。こちらはベンチになってまして。
ですね。はい座ったりとか…。
足下ろして。はい。
なるほどなるほど。
〈吹き抜けの手すりを兼ねたベンチは机にもなる奥行き〉
〈天窓からの光が降り注ぐので本を読むのにぴったりのスペースです〉
この壁の表と裏で空間の質が違うのでそれをくぐる事で職住一体ですからオンとオフを切り替えられるように。
なるほどね。はい。
嬉しいのはこれピーコン穴を利用してるわけですよね？
そうですねはい。これまたなんか素敵ですよね利用の仕方が…。
〈そしてこちらのスペースは？〉
これはベッドスペースになってて子供が個室を欲しいと言い出した時にどうにか…。
なるほどね。ちょうどいいだろうな…。
ちょっと失礼。はい。
いやいやいや…。
これ大人十分だ。はい。
はあ…。これねタイトでしょ？
すっごくよく眠れると思う。そうですねはい。
休めますよ。
ああ…。失礼します。
あっなるほどね。
ご主人があちらにいてお子さんがいて逆でもねなんかこう会話が楽しめるというか。
わかりました。失礼します。
じゃ今度水回りを。水回り。失礼します。
あっまず左洗面。これは人造大理石ですか？
いやこれはキッチンと同じで天然の大理石です。
ビアンコカラーラ。イタリア。
そしてこちらがトイレ。失礼します。
ああ…。換気できる窓ですよね。
そしてこの便器もまるいじゃないですか！はあ～。
すっきりしてますね～。
で白い框なんですがその奥にあたたかい感じの色合い。
木だ。失礼します。
ああ…！
天井壁木ですね。
うわあ～！
いやいや気持ち良さそうだな。
これまた形がねいい物選ばれました。
じゃ地下へ。はい。
失礼します。はいどうぞ。
いや…。
はあ…。
いやいやいや…。
この部屋の目的は？
こちらは今は寝室として使ってます。
ああそうですか。
でまあ部屋ですけども収納もねきちんとデザインされてます。
こちらのねコンクリートの…！
あら？え～っと…ブリッジの真下ですよね？
はい。
くつろぎの空間でまた大好きなコルビュジエ。
失礼します。
ああ…！
はあ…。
そしてベンチがあります。
奥にお仕事の…ご主人が大好きな本が並んでるという感じします。
そしてこちらがお客様を迎えてお話しする場所。
う～ん。あら～！
そしてこちらが棚になってます。
ああ…！
興味を持たざるを得ない本ばっかりだ。
う～ん嬉しい。
そしてお客さんを招いてここでお話し合いをして実際この空間こうブリッジ渡りながらないしは階段下りながら味わいつつここに至るって事ですね。
理想の事務所という感じがしますね。
そうですね。へえ…。
〈建物の南３分の１を吹き抜けにして地階から２階までをつないだ間取り〉
〈天窓からの光が全ての空間に届きます〉
〈オンとオフを切り替える壁がある羽場邸〉
〈ハブアナイスデー！〉
羽場さんのお宅いかがでしたか？
とても静かな緑豊かな住宅地に建物ありますけども外観コンクリートです。
そこにベンガラといいますか原初的な土の色という感じもしますよね。
とても落ち着いたしっかりした建物です。
今まで随分数多く建物拝見しましたけども扉開いてその感動といいますか正直言ってびっくりしましたね。大胆ですよ。
実にこのオリジナリティーを感じるといいますかね創造表現への思いっていいますかね大好きな人なんですね。
建築の可能性はまだまだ限りなくという感じが本日致しました。
〈窓が少ない？と見せて実は庭と一体となった開放的な空間が連続〉
〈次回は５つの庭がある十字形の家〉
〈なんてったってお風呂まで庭付きなんですよ〉
