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有料サービスで「申し訳なかった」 「ヤフオク!」が出品無料化に踏み切った理由 (1/2)

» 2018年10月12日 20時13分 公開
[村田朱梨ITmedia]

 「オークションという売り方を試したい人へ、やっとハードルを下げられる。今まで(有料で)申し訳なかった」――「ヤフオク!」の出品無料化について、ヤフーの小澤隆生常務執行役員はそう話す。

 これまでヤフオク!は無料会員の場合、スマホアプリからしかオークション形式で出品できなかったが、11月12日からPCブラウザやスマホブラウザでも出品可能になる。もともとオークション出品に制限のなかった有料会員とは、落札システム手数料などで差別化する。

photo ヤフーの小澤隆生常務執行役員

 ヤフオク!は、ヤフーが1999年に開始したネットオークションサービス。2017年度の流通総額は8800億円にのぼる。長い間主要サービスの1つとして同社の売り上げや収益を支えてきたが、それゆえに「出品無料化を何度も検討したが、なかなか踏み切れなかった」(小澤氏)という。

photo 「ヤフオク!」のサービス規模

 有料であることには、悪質なユーザーが入ってこないよう入り口を狭める狙いもあった。小澤氏は「ヤフオク!が唯一のサービスで、有料でも無料でも使ってもらえる時代があった。その名残もある」と振り返る。国内最大級のECサービスになったヤフオク!は「ずっと寝ているサービスだった」(小澤氏)

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