【プロ野球】阪神、後任監督は矢野2軍監督が有力2018年10月12日 紙面から
金本監督の辞任を受けて、突然、監督問題が巻き起こる形となった。そのため、早急に後任監督を決める必要が出てきた。球団サイドは、矢野2軍監督を後任候補の軸として、動きだしている。 矢野2軍監督は、金本監督就任と同時に、1軍作戦兼バッテリーコーチとして入閣。今季から2軍監督に就任すると「超積極的」をスローガンに選手の可能性を広げることに力を注いだ。その結果、リーグ新記録の盗塁数を達成するなどし、就任1年目からウエスタン・リーグ優勝、ファーム日本一に輝いた。球団内でもその手腕は高く評価されている。 もちろん、現役時代の実績も申し分ない。阪神には1998年に中日からトレードで移籍すると、2003年は星野監督の下で、05年には岡田監督の下で正捕手として2度のリーグ優勝に貢献。故障もあって10年に現役を引退したものの、熱いプレーを含めてファンからも絶大な人気を誇っていた。 すでに球団側からは水面下で矢野2軍監督に次期監督就任を打診したもよう。ただ、急展開の状況だけに受諾するかどうかは微妙な情勢だ。 矢野2軍監督以外の候補では、05年優勝監督の岡田元監督も候補の1人。監督としての実績に加え、評論家活動の中で発揮されている卓越した野球理論を評価する声は多い。さらに、昨年まで2軍監督を務めていた掛布オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーも候補の1人。1軍監督経験はないものの、昨年まで現場にいたことでチーム事情に通じていることも大きい。 揚塩球団社長は11日、西宮市内での会見で後任監督について問われ「まだこれからです。早急に」と話し、どういう方に監督をという質問には「それもこれからです」と話すにとどめた。13日の全日程終了後には秋季練習が始まり、25日にはドラフト会議もある。補強戦略を含め、来季の巻き返しのためにも迅速に、人選を定めていく。
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