2018年10月12日
世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:イングランド王(テューダー朝以後)編
これの続き。ちょっと間が空いてしまったが,やっていきます。
基準はこれまでと同様に以下の通り。
A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。
視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。以下,本編。
《テューダー朝》
D以下がいない重要な王朝。ヘンリ7世は,以前は星室庁裁判所の創設者として教えられていたが,近年はヘンリ8世とする教科書もあるので,出題ミスの温床になっている。エドワード6世は一般祈祷書を制定して,国教会の教義に本格的なカルヴァン派を導入した時期の国王として出題がある。ヘンリ8世:国王至上法(首長法),メアリ1世:カトリック復帰,エリザベス1世:統一法と覚えるのがセンターレベルか国公立専願の人,これにエドワード6世:一般祈祷書を加えて覚えるのが上位の私立も考えている人という点で,受験生の勉強の方向性の見極めに極めて役に立つのがエドワード6世であり,意外と目立つ人物だったりする。念のため言及しておくと,ジェーン=グレイは入試で見たことがなく(E),メアリ=ステュアートは範囲外のレアキャラ(D)。前者は怖い絵で話題になってるし,そのうち早稲田が出しそう。フィリップ1世は,この名前で出題されることは無い。少なくとも私は見たことが全く無い。
《ステュアート朝》
ひょっとして最強の王朝では。清教徒革命(イギリス革命)・名誉革命を挟む関係で欠いて問題ない人がほぼいない。用語集頻度で見てもアン女王以外は全員MAXの�。アン女王も人によってはAにするかもしれない。彼女もスコットランドと正式に合同して成立したグレートブリテン王国の初代女王であり,その治世は第二次英仏百年戦争の最初の激戦であるスペイン継承戦争(アン女王戦争)にほぼ重なる。ユトレヒト条約の締結を見て安心したかのようにこの世を去った。その絡みで言えば,近年は財政-軍事国家の概念が第二次英仏百年戦争のイギリスの勝因として高校世界史に降りてきていて,たとえば「イングランド銀行」なんて一昔前は早慶レベルの用語だったが,2018年現在ではセンターレベルである。ウィリアム3世の高校世界史上の地位向上はこの恩恵もあるだろう。なお,二人の護国卿については,オリヴァーがA,リチャードはD。
《ハノーヴァー朝》
ジョージ1世は「英語を解さなかった」ことを理由に世界史に名を残した大変なレアケースと思われる。以後は責任内閣制が本格的に確立していくので,国王の存在はどんどん薄く。ジョージ2世はウォルポール辞任時の国王(ウォルポールを慰留している),あるいは第二次英仏百年戦争のオーストリア継承戦争(ジョージ王戦争)の名前の由来。ジョージ3世はアメリカ独立宣言で名指しで暴君扱いされている国王,あるいはフランス革命時の少ピットの国王として稀に意地悪な私大が出す。ややジョージ3世の方が知名度が高いか。用語集上はいずれも未収録であり,ジョージ3世の出題頻度が低いのはイギリス史に詳しい人だと意外に見えるかも。ジョージ4世・ウィリアム4世は入試で見たことがない。ところで,本題とは全く関係ないがヴィクトリアの文字列を見ただけで頭の中でアイーダの凱旋行進曲が流れ出すので完全に病気だと思う。
《ウィンザー朝》
今回の自分の中での最大の発見。ウィンザー朝,全然入試に出ていない。王冠を賭けた恋,『英国王のスピーチ』と大英帝国騒乱記と話題に事欠かない人たちではあるが,確かに高校世界史上で重要な事実がない。エリザベス2世陛下はB-にするかCにするか悩んだところ。入試ではめったに見ないし用語集は意外にも収録対象外だが,教科書や資料集を読んでいるとなんのかんので名前は出てくるという(拾っていない用語集の怠慢とも)。ローマの五賢帝とは別の意味で宙に浮いている感じはある。亡くなられたらまた立場が変わるのかもしれない。
以下はおまけで,ウォルポール以後の主要な首相・大統領。フランスと違って政体が変わらず,王朝も1回しか変わらないので,適当な転機をこちらで用意した。Eにあたる人物は省略。
《政党政治の確立前(~1840年頃)》
小ピットは意外とBにするか迷った。センター試験や中堅以下の私大だとそこまで出題頻度が高くない気も。第1回対仏大同盟での出題が最多。その他にマカートニー派遣,アイルランド併合があるがこれらで聞くことはめったにない。前に上智大が奴隷貿易廃止に関連する人物として出題していたが,そんな聞き方をするのは上智さんだけです。カニングは首相在任期間が極めて短いが,外相としての活躍で有名。ラテンアメリカ独立支援で出る。用語集頻度は�。ウェリントンは当然首相として出題されることは皆無で,ワーテルローの戦いの関連で出題される。ただし,年々用語集頻度が下がっていて,いつ教科書・用語集から消滅してDになってもおかしくない。
グレイ内閣は第一回選挙法改正,奴隷制廃止,東インド会社の中国貿易独占権廃止と業績が多いが,その割に出題頻度は高くない。というよりも,実は用語集では項目が立っておらず頻度ゼロなのだが,業績が多すぎて名前を見かけることが多いから,誰も受験世界史範囲外とは思っていないという稀有な事例と思われる。
《自由党・保守党の時代(~1920年頃まで)》
ピールは穀物法廃止時の内閣。昔は早慶対策で覚えさせられたので人によってはCにするだろうが,今はさして名前を見ない。航海法廃止のラッセル内閣はEなので格差がある。廃止決議にかかわる混乱の差か。ラッセル内閣は他に1848年革命への対応,第1回万博の挙行と事績がないわけではないが,それでも出題が皆無でピール内閣と差がある辺りに「出題頻度とは極論慣例であり,作成者も実は歴史的な重要性を把握していない可能性がある」という現実が見え隠れする。ダービー内閣もピールと同じで,昔は第二回選挙法改正でたまに見る名前であったが,最近はとんと出なくなった。パーマストンは実は用語集未収録。カニングとの差がひどい。
ディズレーリとグラッドストンとロイド=ジョージは説明不要だろう。バルフォアは首相在任中の出来事で出題されることは皆無だが,後のバルフォア宣言のおかげで高校世界史に名前がある。アスキスは庶民院の優位を確定させた1911年の議会法,同年の国民保険法,1914年のアイルランド自治法,同年の一次大戦勃発と,直接用語集に項目が立っていないが説明でどうしても目につく名前という点でグレイ内閣に近い。ただし出題頻度はグレイと雲泥の差で低い。Cにしておいたが,Dでもいいかも。
《戦間期以降》
20世紀前半説明不要の人物が並ぶ。アトリーは「ゆりかごから墓場まで」の人かポツダム会談の人のどちらかで出題。イーデンはピール,ダービーと同じく,昔は第二次中東戦争を引き起こした極悪人みたいな感じで早慶対策で名前を見たが,近年は全く出題がない。ハロルド=ウィルソンはむしろ読者の側に「誰だお前」みたいなリアクションがありそうだが,スエズ以東撤兵(植民地帝国の最終的解体),ポンド切り下げと大英帝国の終焉を象徴するような事績になっていることで注目を浴び,最近になって教科書・用語集に載った。ただし出題頻度は高くなく,早慶対策の域は出ない。なお,この人が教科書に載ったせいで,混同を避けるべくウッドロー=ウィルソンも「ウッドロー」が付されて掲載されるようになった。ブレアは用語集頻度�。次の改訂で増えなかったら,おそらくこの地位で定着してしまうと思う。
基準はこれまでと同様に以下の通り。
A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。
視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。以下,本編。
《テューダー朝》
君主名 | グレーディング | |
---|---|---|
ヘンリ7世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ヘンリ8世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
エドワード6世 | C | ☆☆☆ |
メアリ1世 | B | ☆☆☆☆☆ |
エリザベス1世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
D以下がいない重要な王朝。ヘンリ7世は,以前は星室庁裁判所の創設者として教えられていたが,近年はヘンリ8世とする教科書もあるので,出題ミスの温床になっている。エドワード6世は一般祈祷書を制定して,国教会の教義に本格的なカルヴァン派を導入した時期の国王として出題がある。ヘンリ8世:国王至上法(首長法),メアリ1世:カトリック復帰,エリザベス1世:統一法と覚えるのがセンターレベルか国公立専願の人,これにエドワード6世:一般祈祷書を加えて覚えるのが上位の私立も考えている人という点で,受験生の勉強の方向性の見極めに極めて役に立つのがエドワード6世であり,意外と目立つ人物だったりする。念のため言及しておくと,ジェーン=グレイは入試で見たことがなく(E),メアリ=ステュアートは範囲外のレアキャラ(D)。前者は怖い絵で話題になってるし,そのうち早稲田が出しそう。フィリップ1世は,この名前で出題されることは無い。少なくとも私は見たことが全く無い。
《ステュアート朝》
君主名 | グレーディング | |
---|---|---|
ジェームズ1世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
チャールズ1世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
チャールズ2世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ジェームズ2世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
メアリ2世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ウィリアム3世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
アン女王 | B | ☆☆☆☆☆ |
ひょっとして最強の王朝では。清教徒革命(イギリス革命)・名誉革命を挟む関係で欠いて問題ない人がほぼいない。用語集頻度で見てもアン女王以外は全員MAXの�。アン女王も人によってはAにするかもしれない。彼女もスコットランドと正式に合同して成立したグレートブリテン王国の初代女王であり,その治世は第二次英仏百年戦争の最初の激戦であるスペイン継承戦争(アン女王戦争)にほぼ重なる。ユトレヒト条約の締結を見て安心したかのようにこの世を去った。その絡みで言えば,近年は財政-軍事国家の概念が第二次英仏百年戦争のイギリスの勝因として高校世界史に降りてきていて,たとえば「イングランド銀行」なんて一昔前は早慶レベルの用語だったが,2018年現在ではセンターレベルである。ウィリアム3世の高校世界史上の地位向上はこの恩恵もあるだろう。なお,二人の護国卿については,オリヴァーがA,リチャードはD。
《ハノーヴァー朝》
君主名 | グレーディング | |
---|---|---|
ジョージ1世 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ジョージ2世 | D | ☆☆ |
ジョージ3世 | C | ☆☆☆ |
ジョージ4世 | E | ☆ |
ウィリアム4世 | E | ☆ |
ヴィクトリア女王 | A | ☆☆☆☆☆☆ |
エドワード7世 | E | ☆ |
ジョージ1世は「英語を解さなかった」ことを理由に世界史に名を残した大変なレアケースと思われる。以後は責任内閣制が本格的に確立していくので,国王の存在はどんどん薄く。ジョージ2世はウォルポール辞任時の国王(ウォルポールを慰留している),あるいは第二次英仏百年戦争のオーストリア継承戦争(ジョージ王戦争)の名前の由来。ジョージ3世はアメリカ独立宣言で名指しで暴君扱いされている国王,あるいはフランス革命時の少ピットの国王として稀に意地悪な私大が出す。ややジョージ3世の方が知名度が高いか。用語集上はいずれも未収録であり,ジョージ3世の出題頻度が低いのはイギリス史に詳しい人だと意外に見えるかも。ジョージ4世・ウィリアム4世は入試で見たことがない。
《ウィンザー朝》
君主名 | グレーディング | |
---|---|---|
ジョージ5世 | E | ☆ |
エドワード8世 | E | ☆ |
ジョージ6世 | E | ☆ |
エリザベス2世 | B- | ☆☆☆☆ |
今回の自分の中での最大の発見。ウィンザー朝,全然入試に出ていない。王冠を賭けた恋,『英国王のスピーチ』
以下はおまけで,ウォルポール以後の主要な首相・大統領。フランスと違って政体が変わらず,王朝も1回しか変わらないので,適当な転機をこちらで用意した。Eにあたる人物は省略。
《政党政治の確立前(~1840年頃)》
首相名 | グレーディング | |
---|---|---|
ウォルポール | A | ☆☆☆☆☆☆ |
小ピット | A | ☆☆☆☆☆☆ |
カニング | B | ☆☆☆☆☆ |
ウェリントン公 | C | ☆☆☆ |
グレイ | B | ☆☆☆☆ |
小ピットは意外とBにするか迷った。センター試験や中堅以下の私大だとそこまで出題頻度が高くない気も。第1回対仏大同盟での出題が最多。その他にマカートニー派遣,アイルランド併合があるがこれらで聞くことはめったにない。前に上智大が奴隷貿易廃止に関連する人物として出題していたが,そんな聞き方をするのは上智さんだけです。カニングは首相在任期間が極めて短いが,外相としての活躍で有名。ラテンアメリカ独立支援で出る。用語集頻度は�。ウェリントンは当然首相として出題されることは皆無で,ワーテルローの戦いの関連で出題される。ただし,年々用語集頻度が下がっていて,いつ教科書・用語集から消滅してDになってもおかしくない。
グレイ内閣は第一回選挙法改正,奴隷制廃止,東インド会社の中国貿易独占権廃止と業績が多いが,その割に出題頻度は高くない。というよりも,実は用語集では項目が立っておらず頻度ゼロなのだが,業績が多すぎて名前を見かけることが多いから,誰も受験世界史範囲外とは思っていないという稀有な事例と思われる。
《自由党・保守党の時代(~1920年頃まで)》
首相名 | グレーディング | |
---|---|---|
ピール | D | ☆☆ |
ダービー | D | ☆☆ |
パーマストン | D | ☆☆ |
ディズレーリ | A | ☆☆☆☆☆☆ |
グラッドストン | A | ☆☆☆☆☆☆ |
バルフォア | A | ☆☆☆☆☆☆ |
アスキス | C | ☆☆☆ |
ロイド=ジョージ | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ピールは穀物法廃止時の内閣。昔は早慶対策で覚えさせられたので人によってはCにするだろうが,今はさして名前を見ない。航海法廃止のラッセル内閣はEなので格差がある。廃止決議にかかわる混乱の差か。ラッセル内閣は他に1848年革命への対応,第1回万博の挙行と事績がないわけではないが,それでも出題が皆無でピール内閣と差がある辺りに「出題頻度とは極論慣例であり,作成者も実は歴史的な重要性を把握していない可能性がある」という現実が見え隠れする。ダービー内閣もピールと同じで,昔は第二回選挙法改正でたまに見る名前であったが,最近はとんと出なくなった。パーマストンは実は用語集未収録。カニングとの差がひどい。
ディズレーリとグラッドストンとロイド=ジョージは説明不要だろう。バルフォアは首相在任中の出来事で出題されることは皆無だが,後のバルフォア宣言のおかげで高校世界史に名前がある。アスキスは庶民院の優位を確定させた1911年の議会法,同年の国民保険法,1914年のアイルランド自治法,同年の一次大戦勃発と,直接用語集に項目が立っていないが説明でどうしても目につく名前という点でグレイ内閣に近い。ただし出題頻度はグレイと雲泥の差で低い。Cにしておいたが,Dでもいいかも。
《戦間期以降》
首相名 | グレーディング | |
---|---|---|
マクドナルド | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ネヴィル=チェンバレン | A | ☆☆☆☆☆☆ |
チャーチル | A | ☆☆☆☆☆☆ |
アトリー | B | ☆☆☆☆☆ |
イーデン | D | ☆☆ |
ハロルド=ウィルソン | C | ☆☆☆ |
サッチャー | A | ☆☆☆☆☆☆ |
ブレア | C | ☆☆☆ |
20世紀前半説明不要の人物が並ぶ。アトリーは「ゆりかごから墓場まで」の人かポツダム会談の人のどちらかで出題。イーデンはピール,ダービーと同じく,昔は第二次中東戦争を引き起こした極悪人みたいな感じで早慶対策で名前を見たが,近年は全く出題がない。ハロルド=ウィルソンはむしろ読者の側に「誰だお前」みたいなリアクションがありそうだが,スエズ以東撤兵(植民地帝国の最終的解体),ポンド切り下げと大英帝国の終焉を象徴するような事績になっていることで注目を浴び,最近になって教科書・用語集に載った。ただし出題頻度は高くなく,早慶対策の域は出ない。なお,この人が教科書に載ったせいで,混同を避けるべくウッドロー=ウィルソンも「ウッドロー」が付されて掲載されるようになった。ブレアは用語集頻度�。次の改訂で増えなかったら,おそらくこの地位で定着してしまうと思う。
Posted by dg_law at 00:28│Comments(0)