【プロ野球】金本監督が電撃辞任 和田打撃コーチ招へいも白紙2018年10月12日 紙面から
阪神・金本知憲監督(50)が11日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見し、17年ぶりの最下位の責任をとり、今季限りでの辞任を発表。13日の中日戦(ナゴヤドーム)が最後の采配となる。これを受け、球団では後任として矢野燿大2軍監督(49)を最有力候補として選定作業に入った。矢野2軍監督は今季、ウエスタン・リーグ優勝に続き、6日のファーム選手権にも勝利。日本一に輝いた手腕が球団内でも高く評価されている。また、掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(63)や、岡田彰布元阪神監督(60)も後任候補として挙がっている。 午後1時、金本監督は球団事務所のプレスルームに、黒のスーツを着て姿を見せた。衝撃的な結末と、そこに至った苦悩の思い。涙…などはない。待ち構えた報道陣に対し、サバサバした表情で、時折笑みも交えながらの会見となった。 「(辞意の理由は)成績不振です。(決めたタイミングは)最下位が決まったくらいから。やり残したことは多々ありますけど。結果の世界ですからね」 志半ばの、まさかの形となった。8日のヤクルト戦(神宮)に敗れ、17年ぶりとなる最下位が確定。指揮官の言葉をたどれば、その辺りから辞する考えを持ち始め、前日10日のDeNA戦後に、揚塩球団社長に伝えた。 「(社長から)『もう少しがんばってみては』と言われましたけど。僕の意志も固かったし。(家族に相談は)してないですよ。全部1人で決めるので」 前日の試合後には、スピーチでファンに謝罪をしたばかり。ただ、決して別れのあいさつではなかった。「本当に昨日は、謝罪メインのあいさつでしたけど。僕の中でね」。甲子園最終戦を前に、球団側に辞意を伝える考えはなく、結果的に甲子園でのラストメッセージとなった。 球団から「三顧の礼」で就任を打診され、受諾を決めたのが3年前の15年10月17日のこと。1年目の4位から昨年は2位に躍進。今季は3年契約の1年目だったが、主力の故障や不振、若手の伸び悩みも重なり、徐々にチームは落ち込み最下位にも転落。この日を迎える結末となった。 「一緒にやった選手には一人前になってほしいし。さみしいじゃないですか、僕が教えた選手が誰もレギュラーにならなかったら」と金本監督。我慢して使った選手にエールを送り、夢を託す。 (道辻歩)
|