危なくても「空飛ぶ自動車」を作れる国であれ

デジタル・モビリティに乗り遅れないために

2018年10月12日(金)

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 オシコシで受けたさまざまの刺激を3回の記事にまとめたが、実は話したいことはまだまだある。きれいに記事としてまとめるにはちょっと内容が足りないけれど、どうにも心に引っかかるようなことだ。

 そういう引っかかり方をしたことの中には、後になって重要だったと気づくこともある。無意識が「これは重要だぞ」と警告を鳴らしているのかもしれない。最終回として、担当編集者のY氏を相手に、そういうことも洗いざらい話しておくことにしよう。

松浦:じゃあ、空飛ぶ自動車の話から始めましょうか。

Y:はい?

見果てぬ夢、空飛ぶ自動車

松浦:こちらの写真を見て下さい。今回のEAA AirVenture Oshkoshには、私が確認した限りで2社が「空飛ぶ自動車」を出展していました。Terrafugiaというベンチャーの「TRANSITION」と、Samson Skyというこれまたベンチャーの「Switchblade」です。

Terrafugiaの“空飛ぶ自動車”「TRANSITION」。主翼を横に折り畳む形式である。2006年以降10年以上に渡って開発を継続している。Terrafugiaは中国の自動車メーカー浙江吉利控股集団が米国内に設立した次世代型航空機を開発するためのベンチャー。
Samson Skyの「Switchblade」。こちらは主翼を胴体下に収納する。

Y:翼を畳んで公道を自動車のように走って、翼を拡げると飛行機として空を飛ぶ乗り物。率直に感想を言うと、昔のSF、未来世界の大道具、ですよね。

松浦:今、結構世界のあちこちで、空飛ぶクルマを作るベンチャーが立ち上がっているんですよ。オシコシに来ていなかった分でも、スロバキアのAeroMobil社が開発している「AeroMobil」とか、オランダのPAL-V社の「PAL-V ONE」とか。

AeroMobil社の3番目の試験機「AeroMobil3.0」の飛行(再生すると音が出ます)。この機体は2015年に初飛行したが同年5月に墜落してしまった。同社は次の試験機「AeroMobil4.0」「同5.0」の開発へと進んでいる。
PAL-V社の「PAL-V ONE」(再生すると音が出ます)。オートジャイロ形式の“空飛ぶ自動車”。試作機は2012年に初飛行している。

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「危なくても「空飛ぶ自動車」を作れる国であれ」の著者

松浦 晋也

松浦 晋也(まつうら・しんや)

ノンフィクション作家

科学技術ジャーナリスト。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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