内容
ここでは災害に備え、ご家庭で取り組むべき主な対策をご紹介します。
家具の置き方、工夫していますか?
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをしました。大地震が発生したときには「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。
- 家具が転倒しないよう、家具は壁に固定しましょう
- 寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにしましょう。置く場合も、なるべく背の低い家具にするとともに、倒れた時に出入り口をふさいだりしないよう、家具の向きや配置を工夫しましょう
- 手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておきましょう
(家具の固定の仕方)
- タンス
- 床側をストッパーなどで固定し、天井側はポール式器具で固定する
- 食器棚
- L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には開かないように留め金を付ける
- 本棚
- L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、重い本は下の段に
- テレビ
- 粘着マットを敷いて転倒を防ぐとともに、機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する
- 冷蔵庫
- 裏側をワイヤーなどで壁に固定する
- 窓ガラス
- 強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを張ったりする
家具の固定方法などについては、こちらもご覧ください。
食料・飲料などの備蓄、十分ですか?
電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。
防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中で利用されている食品等を備えるようにしましょう。
- 食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例(人数分用意しましょう)
- 飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
- 非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など
※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。
非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?
自宅が被災したときは、安全な場所に避難し避難生活を送ることになります。
非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
- 非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)
- 飲料水
- 食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- ヘルメット、防災ずきん
- マスク
- 軍手
- 懐中電灯
- 衣類
- 下着
- 毛布、タオル
- 携帯ラジオ、予備電池
- 携帯電話の充電器
- 使い捨てカイロ
- ウェットティッシュ
- 洗面用具
- 携帯トイレ
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
- 非常用持ち出しバッグについては、こちらもご覧ください。
- くまモン特別講座!くまでもわかる!?「地震への備え」(内閣府)
- 食料の備蓄や家具の固定など、ご家庭で日頃から取り組める「地震への備え」や、共に助け合う被災地支援などについて、平成28年熊本地震を経験した人気ご当地キャラクターのくまモン(熊本県)が分かりやすく説明します。ぜひご覧ください。
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ご家族同士の安否確認方法、決まっていますか?
別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には以下のサービスを利用しましょう。
- 災害用伝言ダイヤル
- 局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できます。
※一般加入電話や公衆電話、一部のIP電話からご利用できます。
※携帯電話・PHSからもご利用できます。詳細は以下のページをご覧ください。
- 災害用伝言板
- 携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが、情報を閲覧できます。
避難場所や避難経路、確認していますか?
いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておきましょう!
※豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全な避難場所が異なります。
それぞれの災害をイメージして、どのように行動すれば安全に避難できるか家族で考えてみましょう。
関連お役立ちサイト
もしもの時の情報収集
東日本大震災直後、通信インフラ等が多大な被害を受ける中、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が情報伝達の手段として広く活用されました。
ここでは、災害時に役立つ政府の公式ツイッターアカウントをご紹介します。これを機にぜひ、フォローしておいてください。
また、電話やインターネットができなくなったり遅い場合は、スマートフォンや携帯電話のワンセグ機能でテレビ放送を見ることでも情報収集が可能です。ぜひあらかじめご自分の生活範囲でワンセグが受信可能かチェックしてみてください。
- 首相官邸(災害・危機管理情報) @Kantei_Saigai
- 地震、台風、大雨や重大事件など、災害・危機管理関連の政府活動情報をお届けいたします。
フォロワー数:約232万(2017年7月12日時点)
- 首相官邸(被災者応援情報) @kantei_hisai
- 全国の大規模災害で被災された皆さまに向けて、各省庁が発信している情報をリツイートすることなどにより、お届けいたします。
フォロワー数:約2万人(2017年8月14日時点)
- 気象庁 @JMA_kishou
- 災害への警戒を呼びかける報道発表等の情報をお届けいたします。なお、警報などの最新の情報は気象庁ホームページなどをご覧ください。
フォロワー数:約26万6千(2017年9月13日時点)