カジュアルファッションのみならず、シャツやスーツといったビジネスウエアも人気のユニクロ。そんなユニクロがビジネスバッグを展開していることを知っているだろうか。商品は1型しかないが、必要十分な機能を備えた3WAYバッグは使い勝手抜群。そしてなによりユニクロらしいコストパフォーマンスの高さが光る。

汎用性の高い“薄マチ”3WAYタイプ

 ユニクロのビジネスバッグは、汎用性の高い3WAYタイプ。ここ数年ビジネスリュックが人気という背景から、これまでブリーフ型だったバッグを2017年春夏から3WAYタイプに変更し、毎シーズン少しずつアップデートしながら販売しているという。

ユニクロ「3WAYバッグ」(各3990円) サイズ:W45×H31×D12cm
[画像のクリックで拡大表示]

 2018年春夏シーズンに素材を変更。それまでコーデュラナイロンを使用していたが、新モデルにはロービックナイロンを採用した。変更の理由について、ユニクロのマーケティング部PRチーム担当者は、「コーデュラナイロンよりも耐久性があり、摩耗にも強くて軽い」ことを挙げる。ハリのある生地なので、軽量だがしっかりとフォルムを保つ。また、生地表面にはっ水加工を施してあるのもうれしい。

 背面はメッシュ仕様で軟らかく、ムレを軽減するとともに服へのダメージも抑えられる。ショルダーストラップは取り外し可能で、背面ポケットに収納すればブリーフケースとして使用できる。通勤時はリュック、商談時はブリーフケースと使い分けられる点が3WAYのメリット。カジュアルファッション中心のユニクロでは、ビジネスバッグの売り場も限られるため、リュックやブリーフといった種類・型数を増やすのではなく、機能を集約した3WAYタイプ1型で勝負している。

背面はメッシュ仕様、ショルダーストラップはクッション入りで背負いやすい
[画像のクリックで拡大表示]
ショルダーストラップは取り外して背面ポケットに収納できる
[画像のクリックで拡大表示]

 「バッグに限らず、シンプルなデザインがユニクロの基本」(PR担当者)と話すように、外装にロゴやタグなどはなく、スーツをはじめ、さまざまな着こなしに合わせられる。実はこのバッグはビジネス用途に限定して開発したものではなく、さらに「どんな服にも合うようにデザインしている」という。ビジネスバッグにしてはややカジュアルな印象だが、その狙いを聞くと腑に落ちる。