英ヴァージン航空が「プライド便」運航、乗員全員LGBT

英ヴァージン航空が乗員全員をLGBTとする「プライド便」を運航/Courtesy Virgin Atlantic

英ヴァージン航空が乗員全員をLGBTとする「プライド便」を運航/Courtesy Virgin Atlantic

(CNN) 英ヴァージン・アトランティック航空は、米ニューヨークで来年開かれるLGBTなど性的少数者の誇りを象徴するイベント「ワールドプライド2019」に合わせて、初の「プライドフライト」を運航する。

プライド便は、ロンドンとニューヨークを結ぶ便で1回のみの運航。操縦士も客室乗務員も全員、LGBTのスタッフが乗務する。

6時間の飛行中は、ブロードウェイのスター俳優、ティタス・バージェスが監修を手がけるライブパフォーマンスや特別ゲスト登場など盛りだくさんのイベントを企画。ジュディ・ガーランドの歌や機内お見合いパーティー、ドラッグクイーンビンゴなどで乗客を楽しませる。

バージェスは、「少数者の権利が脅かされている今、我々が立ち上がって声を上げることの重要性がかつてなく増している」とコメントしている。

毎年6月を中心に世界各地で開かれるプライドパレードは、LGBT権利運動の転機になったといわれる1969年の「ストーンウォールの反乱」に由来する。

来年は50年の節目を迎えてニューヨーク市では大規模イベントが企画され、世界中から300万人以上の参加者が集まる見通し。

プライドパレードには米デルタ航空やユナイテッド航空などの大手も協賛。ヴァージン・アトランティック航空は過去にもロンドンのプライドイベントのスポンサーとなり、従業員が制服姿でパレードに加わった。インドでは今年、同国で初めて宣伝にLGBTカップルを登場させている。

プライド便は2019年6月28日にロンドンのヒースロー空港を出発する。運賃はエコノミークラスで380ポンド(約5万6000円)から。収益金の一部は英国のLGBT支援団体に寄付する。

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