マーベル屈指の人気を誇るダークヒーロー、ヴェノムを主人公とする単独映画『ヴェノム』をめぐって、米国で大きな混乱が起きている。
2018年10月1日(米国時間)、『ヴェノム』のワールド・プレミアが開催されたのち、オンラインには『ヴェノム』に関する賛否両論の声が続出。SNS上には、『ヴェノム』のネガティブな感想が、まったく同じ文面で複数のアカウントから投稿されているケースが散見されたのだ。異様な事態に気づいたユーザーたちは、フェイクの感想に注意するよう呼びかけている。
Okay, something is up. The negativity around the #Venom movie is looking very artificial. pic.twitter.com/f5LWF3z7Xd
— Nobody In California (@NobodyInCali) 2018年10月2日
ここで指摘されているように、現在SNS上で複数のアカウントによって拡散されている『ヴェノム』のネガティブな感想の中には、『ヴェノム』を酷評しながら、同じく2018年10月5日に米国公開される『アリー/ スター誕生』を薦める内容のものも少なくない。すなわち実在しないアカウントを使用し、『ヴェノム』を貶めて『アリー/ スター誕生』の評判を高めようとする人々が存在するというわけだ。むろん『ヴェノム』のファンたちは、必然的に「不当な攻撃を受けている」という印象を得ていくようになる。
『アリー/ スター誕生』2018年12月21日全国ロードショー © Warner Bros. 写真:ゼータイメージ
米BuzzFeedは、こうした動きの背景に、『アリー/ スター誕生』に出演している歌手レディー・ガガの熱狂的ファンがいることを伝えている。ガガの熱狂的ファンの中には、同じく歌手のエド・シーランをSNS上で攻撃したり、別のファン・コミュニティに攻撃を仕掛けたり、複数のアカウントを駆使してラジオ局にガガの楽曲をリクエストしたり、BuzzFeedによって企みが露見した際には同サイトの記者に嫌がらせを行ったりした者たちがいるというのだ。ガガ本人も自らのファンに行動を改めるよう求めたが、その効果は出ていないという。
なおBuzzFeedが『ヴェノム』に関するフェイクの感想を拡散したガガのファン複数人に取材を行ったところ、ある者は「(フェイクの感想の拡散は)お互いのツイートをパクり合うというジョークでしかない」と応じ、また別の者は「ガガのファンは『ヴェノム』のプレミアを潰すために偽アカウントを作っている。『アリー/ スター誕生』の方に観客が入ってほしくて」と回答したという。
いずれにせよ、こうした動きは決して良い結果に繋がるものではない。フェイクの感想が拡散されていることを知ったコミックファンが激怒し、逆に『アリー/ スター誕生』を貶める投稿を拡散する動きが出てきているのだ。レディー・ガガの大手ファン・アカウントであるGaga Dailyは、「別の映画についてフェイクの感想を投稿するのはやめてください(あるいは、その話題には一切触れないでください)。とても大きなしっぺ返しを受けることにもなりえます」と投稿。過激なファンに対して行動を慎むよう呼びかけている。
Hey guys, please stop posting fake reactions to that other movie (or really don’t talk about it at all). It could backfire really badly.
— Gaga Daily (@gagadaily) 2018年10月2日
現在、『ヴェノム』についてはこうしたフェイクの感想が多数確認されているほか、実際に映画を観たかどうかは定かでない人物による感想も多く、実状がまったくつかめない状況だ。批評家の間でも賛否が激しく分かれているだけに、もはや“映画館に足を運んでみなければ始まらない”といったところであろう。どう転んでも問題作であることは間違いないであろう『ヴェノム』、ここは感想に左右されず、ぜひとも大スクリーンで、ご自身の目で確かめて!
映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。『アリー/ スター誕生』は2018年12月21日(金)に全国公開される。
『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/