尊属殺重罰規定違憲判決の少数意見から、
下村裁判官の、儒教にいう『孝』について述べた部分
「孝はいうまでもなく儒教において最も重しとされた道徳である。」
「儒教にいう孝は、子に独立の存在を認めていない。そこにおける親と子の間は、相互に独立した人格対人格の関係とはおよそ対蹠的な、権威と服従の支配する世界にほかならず、尊卑の別は永久に存在し、越ゆべからざるその間の身分的秩序の厳守が絶対的な要請とされている。一言でつくせば、孝は親に対する子の隷従の道徳なのである。」
「親の恩は山よりも高く海よりも深しとし、これに無定量、無限定の奉仕の誠をささげ、親を絶対者として尊重服従し、己れをむなしくし力をつくして親に仕える、それが儒教における孝であって、そのきわみは親、親たらずとも子、子たらざるべからずという孝となる。」
「これは中国廿四孝の説話に余すところなく描かれているところである。現代の常識に反した、このような盲目的な絶対服従を内容とする孝が、個人の尊厳と平等を基底とする民主主義的倫理と相いれないものであることは多言を要しないところであろう。そしてこの後者の倫理こそが、憲法の基調をなすものであると考えたとき、多数意見の立脚地そのものに根本的な疑問を感ぜざるを得ない。」
「なお、ついでながら親の『恩』について一言しておきたい。恩を受けたからそれ故に反対給付として忠勤を励むというギブアンドテークの関係は、洋の東西を問わず、封建時代における主君と武士との関係に見受けられるのであるが、子が親を敬愛しこれを大事にしなければならないという感情ないし道徳感は、それとは質を異にした、人間の情として自然に流れ出てくるところのものではないであろうか。儒教にしても古代のそれの教える孝は、給付、反対給付の関係ではないように思われる。本当の孝は恩を受けたからそれに酬ゆるという、水臭いものであってはなるまい。第一、親が子のために心を砕くのも、親としては、恩を売って他日その反対給付を受けようという底意のあってのことでは、まず、ないのである。それは報償を期待することのない、子を思う惻惻たる自然の人情の発露なのである。」
「子供の育成及び教育は、両親の自然の権利であり、かつ何よりも両親に課せられている義務である。」「それであるから、これを恩と考えるべきものとなし、親に対する『報恩』を子の至高の義務であると断じて、ここに刑法200条の主たる存在理由を求めようとするのは、現行法の建前にも合わず、所詮は無理というものであろう。」


楽ナビ様で偶然見つけた。オリジナルでなく引用のようなので、こちらにも貼らせていただきました。

救われた。言葉
楽ナビ様へリンク http://manavi21.com/cnprc181_2.html


参考リンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%B1%9E%E6%AE%BA%E6%B3%95%E5%AE%9A%E5%88%91%E9%81%95%E6%86%B2%E4%BA%8B%E4%BB%B6
尊属殺法定刑違憲事件

http://manavi21.com/cnprc181.html
尊属殺人重罰規定と法の下の平等

http://d.hatena.ne.jp/Barl-Karth/20090613
裁判所判例にあらわれたる自然法思想に関する一考察

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51807&hanreiKbn=02
事件番号  昭和45(あ)1310 事件名  尊属殺人 裁判年月日  昭和48年04月04日 
法廷名  最高裁判所大法廷  裁判種別  判決  結果  破棄自判  判例集等巻・号・頁  刑集 第27巻3号265頁
原審裁判所名  東京高等裁判所  原審裁判年月日  昭和45年05月12日  


自分は、こういう目に遭っているわけではないのだが、昔家に居た時に、隣の市の法務局か何かの人権啓発の部署に、相談に行ったら、「この間、家庭の中に入ったのは、職人さんの家で、近親強姦の末に、子供まで出来ているとか言う事例」と言われた事はある。
あんたなんか、全然まだそこまで行ってないから。。みたいなニュアンスを含んでいたようだった。
公務員の守秘義務は、どうなるんだ?!と思ったが良かったのだろうか?
だから、この事件も気にならない事も無い。儒教道徳の尊卑の関係における“恩”という考え方と、その否定とかも。




自分もいろいろ考えてるんだか悩んでるんだか、病んでるんだかわからないけど、今日7月13日(2011)に、下のような質問をヤフーに出してしまっていた。



親に対する罪悪感が取れません。
oooqureeさん

親に対する罪悪感が取れません。
常識的に考えたら、虐待なんですが罪悪感が取れません。
母親からの気持ち悪いFAXを、強引で悪質な立ち退きを行ってきた転売目的でアパートを買った業者から、受け取り
気味が悪かったし、色々とバタバタする事や精神的に消耗する事も多く、ずっと読んでなかったのですが
サイトを立ち上げ、親からの嫌がらせの記録や、アパート破壊の画像や、音声で残っている証拠(これはまだこれからですが)など
も、公開しようと考え、昨日FAXで送られてきた文章を全文読み、一部をjpegで載せたものの、画像では全部載せても、
読みづらいので文章を書き下しました。
それで、全部読む事になったわけですが、大丈夫かと思いましたが、思った以上に堪えます。
両親ともに、極端に偏った人格の持ち主で、虐待と言っても良い目に遭って来ましたが、性的虐待とか、
お酒に酔って暴れるとか、働かないとか、外にわかるような女癖が悪いとか、そんな事がなく、社会的にも経済的にも、
変な人だとは思われてません。
わかりにくいし、意味不明な虐待でした。自分が子供の頃いじめられた話をいきなりし出して荒れるとか、他に意味不明なのは、
普通なら成績が良ければ文句はないはずなのに、何だかちょっと違っていました。夏休みの提出物などに、手を入れたがり、
自分自身でやったものの方が親がやったのより評価が良いと機嫌が悪くなるという事もありました。父と母でこのあたりは
全然違っていて、母は全く手伝いたがってきませんでした。母は母で、昔先祖が遊郭してたと小学生の時に言って来たり、
その他色々と聞かせなくても良いような話をする人でした。
ある宗教にかなりたくさん先祖が寄付してしまった話とか。離れて暮らして住所をわからなくしてた時に住民票を置いていた部屋に
来た手紙には、それだけではなく、寄付した以外の土地も取られていた話も書いてあったりして驚きました。
そういう普通ではない環境で育ったせいで、問題ある人格になったのだと思いますが、私が親を育てたわけではないので、
私に責任はないはずです。
母親は、生きているだけで生き辛さを感じる人なのだと思います。FAXには、結婚に至るいきさつや父が結婚前に2回離婚
していた事や、新婚当時どのあたりに住んでいて、私ができたから実家に移ったとか、前に離婚した人達は、子供ができる前に
別れたとか
そんなのを読んでると、まるで私のせいで不幸な結婚をしその責任がある様にも思えてきます

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1266455342


なんとなく、このページも読むと励まされるから、リンクしとこう。  ネットは基本的にはリンクフリーなはずだから。
       ↓
http://www.geocities.jp/ttovy42195km/newpage23.html
基本的人権


HOME