2018年 10月 11日 (木)

「ウルトラマンをバカにするな!」と「大炎上」 「平和ボケ」をヒーローで説明した大学教授に批判殺到

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   「ウルトラマンをバカにするな!」「ファンに謝罪しろ!」そんな批判コメントが200以上も書き込まれた東洋大学国際学部、横江公美教授のツイッターが「大炎上」中だ。

   横江教授は現在の北朝鮮に対する日本の対応を見ると、どこからともなく正義の味方がやって来て助けてくれる「ウルトラマン症候群」という平和ボケだと説いた。横江教授に対しファンたちは、何も分かっていない、とお冠なのだ。

  • 「大炎上」中の横江公美教授のツイッター
    「大炎上」中の横江公美教授のツイッター
「大炎上」中の横江公美教授のツイッター

日本は「ウルトラマン症候群」にかかっている?

   横江教授がウルトラマンについて書いたのは、毎日新聞の2017年10月12日付けコラムだ。日本の北朝鮮への対応を見ると、3つのタイプの「平和ボケ」が存在する、とし、その一つが「ウルトラマン症候群」だとした。トランプ大統領が軍事オプションの話をした際に、ほっとする気持ちが少しでも表れれば「ウルトラマン」登場への期待感が既に脳裏に浸透していると考えられる、とした。さらに、日米の正義の味方には違いがあって、アメリカのヒーロー「バットマン」は人間であり、特別な衣装を身に付けることで強くなる。これは道具や軍事力が人を強くするという思想だ。一方の日本では、

「日本の正義の味方の典型はウルトラマン。どこからともなく正義の味方がやってくるとの前提がある」

と、他力依存的であるような説明をした。

   これに対し「何も分かっていない!」と怒りを露わにしたのがウルトラマンのファンたちだ。そもそもウルトラマンは科学特別捜査隊の隊員に姿を変えているため「どこからともなく」やって来るわけではないし、ウルトラマンがいない時でも科学特別捜査隊は他惑星からの侵略者(怪獣)と日々戦い続けている。ウルトラマンが敗れた時もあり、その時は隊員が退治した。ウルトラマンが自分たちに与えてくれたのは「学ぶこと、強くなること、そして自立することだ」、と大騒ぎになり、横江教授のツイッターに批判が殺到した。

「知ったかぶりして愚かな例え話をしないでください。こんな話をするんだから、当然ウルトラマンシリーズは全部視聴済みですよね。そうでなければ、今すぐファンに謝罪すべきです」

ヒーローを好きになる理由を知ってほしい

   批判はその他にも、

「ウルトラマンのテーマ 真の平和は人間の手で守らなければならない。人間が懸命に努力する話。特捜チームは兵器開発もするし訓練もする。ウルトラマンがいなくても最後まで諦めない」
「あのさ、ヒーローをバカにするのやめましょうか。僕たちはな、何のためにウルトラマンを好きになったのか、君は理解できないのかい?」
「ウルトラマンっていうのは人々が 本当に絶望した時に一筋の光となって 希望となって現れんだよ 誰も最初から待ってないから」

などといったことが200以上も書き込まれた。

   また、

「スーパーマンは宇宙人。スパイダーマンの能力は、ほぼ特殊な蜘蛛にかまれたことに由来する。バットマンも肉体的な鍛錬が能力の由来で、服や道具は補助的。 論旨はともかく、事前に調べるべきでは?」

などと、横江教授はウルトラマンだけでなく、アメリカのヒーローについても知識がない、といった批判もあった。現在もツイッターの「大炎上」は続いているが、横江教授は17年10月17日午後5時までこうした批判に対する反応をツイッターには出していない。

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