メディアマーカーからの移行先候補7つを調べてみた
情報管理LOGの@yoshinonです。
まさに寝耳に水とはこのことか!と言わんばかりのメディアマーカー閉鎖のニュースが流れてきました。
メディアマーカー - お知らせ / メディアマーカーを終了します。
まさに、読書界隈のTwitterでは、阿鼻叫喚の様相でした。
まあ、分かる。というか、私もかなりヘビーに使っていた方なので、絶望感はハンパないです。
今回は、そんな絶望の淵にたたずんでいる方々に、少しでも参考にしていただければと思い書きました。
追記:今回の記事は、かなりの長さになっています。時間が無い方が、「9.比較まとめ」をお読みください。
【 メディアマーカーからの移行先候補7つを調べてみた 】 1.メディアマーカーをどのように使っていたか 2.読書メーター 3.ブクログ 4.bookforward 5.ビブリア 6.シミルボン 7.本が好き 8.Scrapbox 9.比較まとめ |
私は、2011年1月からメディアマーカーを使い始めました。なので、およそ7年間使っていたことになります。
何といってもEvernoteとの連携ができるということが私の中の決め手になりました。
上の記事を書いてから、ほぼ使い方を変えずに、これから読みたい本をEvernoteに蓄積する用途でやっていました。
こんな感じで読みたい本の知りたい情報が過不足なく入っている(しかも書影入りで)というのが、非常にありがたかったのです。本屋に行っても、図書館に行っても、すぐにEvernoteを見れば、次に読む本が入っているのですから。
実は、メディアマーカーに関しては、それ以外の用途として、欲しいモノの管理もやっていました。Amazonさんからデータを引っ張ってこれるという強みですね。
まあ、この強み自体が、今回のAmazonからのシャットダウンを招いたのかもしれませんが…。それにしても、Amazonさんの狭量っぷりよ。
まあ、欲しいモノのストックは、別に良いのですが、読みたい本の管理に関しては、非常に困りました。というわけで、以下から代替サービスになりそうなものを7つピックアップしてみました。
本好きの中では、使っている人が多い印象ですね。
「読みたい本」「読んでいる本」「読書中」など細かく進捗管理できるサービスです。
ホーム - 読書メーター
アプリもあります。
本棚は、こんな感じ。また、メディアマーカーのようにAmazonで気になった本をブックマークレットで登録などはできません。
アプリは、非常に軽快で使いやすい作りになっています。「読んだ本」や「読みたい本」などをアプリだけで管理するのは、良いと思いました。
また、共有ExtentionでEvernoteに保存すると感想やレビューまで保存されてしまうのには、閉口しました。
でも、IFTTTとかと連携したら上手いことできるのかな?
本の管理のしやすさ ★★★★☆
共有Extention ★☆☆☆☆
アプリ ★★★★☆
ブックマークレット なし
Evernoteへの保存 なし
外部連携 Twitter、Facebook、Google
インポート あり(CSV形式)
エクスポート なし
こちらも古参サービスの一つですね。読書管理やレビューの投稿などを一通り行うことができるサービスです。読書管理サービスとしては、メジャーどころですね。
ブクログ Webやアプリで本棚管理できる/読書好きのためのブックレビューコミュニティ
本棚は、「読みたい」「読み終わった」「いま読んでいる」などどのような状態であっても登録できるのは、ありがたいです。まずは、本棚を見てみようという使い方ができますね。あとは、タグや状態で絞り込めば良いので。
管理のしやすさという点では、他のサービスと比較しても群を抜いて使いやすさを感じます。
面白い機能としては、電子書籍サービスのhontoと連携しているとことですね。hontoの本棚をインポートというか、同期できるようです。hontoをメインの電子書籍サービスにしている人には、便利そうですね。
あと、Amazonのアソシエイトにも対応しています。
アプリは、こちらも軽快に動作します。読書状況による表示に関しては、フィルタによる絞り込みでやるのは、Web版と同じですね。
ブックマークレットがあるのもポイントが高いです。さすが、老舗というべきか。しかし、共有Extentionから送ると、やはりレビューなどが入ってしまいます…。
ブックマークレットは、分かりにくい位置にあります。
ここですね。
Amazon.co.jp > 和書 > キーワード「」での検索結果(おすすめ順) #1|ブクログ
本の管理のしやすさ ★★★★★
共有Extention ★☆☆☆☆
アプリ ★★★★☆
ブックマークレット あり
Evernoteへの保存 なし
外部連携 Twitter、Facebook、Amazon、BookCrossing、honto
インポート あり(honto連携、ISBNで一括登録)
エクスポート なし
なかなか渋い雰囲気のサービスですが、機能は充実しています。
ブクログや読書メーターが、書籍管理&SNS的機能を重視している中、本の管理に特化しているのは、すごく好感が持てます。
ブックフォワード | 書籍管理・新刊通知
アプリもあります。
本の登録の仕方が、多岐にわたるのも好印象。
本棚は、書庫という名称で他のサービスのように本棚然とはしていません。好みの分かれるところではありますね。サムネイルのサイズは、変えることができます。
アプリ上では、こんな感じ。
やや本の検索が弱いかな?と思うところもありますが、使い勝手は悪くありません。
共有ExtentionからのEvernoteへの送信に関しては、「読了しました」という文字は余計ですが、一番まともな感じのフォーマットになりました。しかも、サムネイルも余計な情報がないので、ちゃんと書影になるし。
面白い機能としては、iCalに対応していることです。Googleカレンダーに反映させることができれば、IFTTTとか使って色々ごにょごにょできそうですよね??
さらに、CSVによるインポート&エクスポートに対応しているので、一括登録もできますね。
本の管理のしやすさ ★★★★★
共有Extention ★★★★☆
アプリ ★★★★☆
ブックマークレット なし
Evernoteへの保存 なし
外部連携 なし
インポート あり
エクスポート あり
ビブリアは、基本的にアプリのみの管理になります。
読書管理ビブリア — 読書管理ビブリアについて
アプリのみなので、やれることもかなり限られていますが、シンプルに管理したい場合は、サクサクできるので有効ではないでしょうか?
本の登録は、キーワード検索かバーコード検索からになります。なので、一括登録はありません。
他のサービスのアプリでもできますが、カーリルと連携して図書館検索できるのはありがたいですね。
あと、エクスポートではありませんが、Dropboxにバックアップを残すことができます。こんな感じのCSVで吐き出されます。
共有ExtentionからのEvernoteへの送信ですが、テキストのみの残念な感じでした。
URLスキームがあるので、他のアプリからの連携が期待できそうです(まだやっていない)。
ちなみに、URLスキームは、
biblia:
です。
本の管理のしやすさ ★★★ ☆☆
共有Extention ★☆☆☆☆
アプリ ★★★★☆
ブックマークレット なし
Evernoteへの保存 なし
外部連携 Dropbox
インポート あり
エクスポート あり(Dropboxに自動で行われる)
読書管理というよりは、読書を通して他の人とつながるといった趣のサービスです。
シミルボン
アプリも探したけど、なかったです。どなたか知っていたら教えてください。
本棚への登録は、星マークをクリック。気になるなという本は、★をクリックでできます。
本棚は、このように表示されます。
残念ながらインポートもエクスポート機能もなさそうです(見つけられなかっただけかもだけど)。本を通して交流したい人向きな感じですね。ブックマークレットなどもないので、サイト内で完結しています。
本の管理のしやすさ ★★☆☆☆
共有Extention なし
アプリ なし
ブックマークレット なし
Evernoteへの保存 なし
外部連携 Twitter(感想などを送信する用)
インポート なし
エクスポート なし
本が好きは、レビューを投稿していくと献本がもらえたりするサービスです。さらに、フォローしたりすることで、同じ趣味の人が登録した情報がフィードに流れてくるなど、SNS的側面が強いサービスですね。
書評を登録することによって、級が上がっていくシステムになっています。こういうのが、好きならば良いのではないでしょうか。
あと、本を検索しても「読みたい」から本棚に登録できなかったりと、どうにも使い勝手の悪さが目立ちました。
アプリもなさそうですね。
あと、インポート&エクスポートもないみたいです。
本の管理のしやすさ ★☆☆☆☆
共有Extention なし
アプリ なし
ブックマークレット なし
Evernoteへの保存 なし
外部連携 なし
インポート なし
エクスポート なし
さて最後は、自分の中の大本命です。
読書サービスでも何でもないのですが、現在読書ノートをこれでやっている関係上、このままいけばこれをメディアマーカー代わりに使うことになりそうな気がしています(でも、まだ決めかねている)。
Scrapbox - チームのための新しい共有ノート
アプリも最近充実してきました。
ただScrapboxは、読書専用サービスではないので、どうしても一手間二手間書ける必要があります。でも、本同士の情報が有機的につながっていく感じを味わうと、なかなか手放せないモノがあります。
書影もこのように表示されるしね。
ちなみに、この書影は、R-Styleさんのブックマークレットを使用させてもらっています。
Scrapboxに本の情報を取り込むブックマークレットを作りました – R-style
さらに、目次も入れたりするので、振り返りが意外に便利だったりするのですよね。
難点は、他の情報と混在してしまうことなので、どうしても本のみを管理したいという場合は、専用のプロジェクトを作成しても良いかもですね。
Evernoteとの連携は、課題ありです。
というか、ScrapboxとEvernoteとの連携自体の難しさがあるので、どうしようもないところではあります。今後への課題ですね。
共有ExtentionからEvernoteに送信してみるとこんな感じ。Gyazoからリンクで画像を持ってきているだけなので、送信するとリンクのみが送信される形に…。やはり、難しいですね。
本の管理のしやすさ ★★★☆☆
共有Extention ★☆☆☆☆
アプリ あり(公式ではないけど、準公式みたいな感じ)
ブックマークレット あり(有志の作成のもの)
Evernoteへの保存 なし
外部連携 Slack
インポート なし
エクスポート なし(バックアップはできます)
そういうわけで、全部のサービスの比較を以下にまとめてみました。
もしも、「アレ?違うぞ?」という場合がございましたら、すぐに修正いたしますので、@yoshinonまでご連絡ください。
追記:個人的には、Bookforward、ブクログ、Scrapboxの三者で迷っています。
迷う。そして研究の余地あり
今まであまりにも無意識のうちにメディアマーカーに依存しすぎていたため、自分の中で備えが一切ありませんでした。しかし、現在登録もできない状況になってみると、「困り果てた」の一言です。
思ったよりも読書系サービスは、存在するのですが、メディアマーカーのもつ割り切りの良さは、ないのですよね…。そこが、最大の悩みポイントだったりします。
そういうわけで、もう少し研究の余地ありということで、色々試してみたいと思います。まずは、IFTTT連携からだな。
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