「ジャズ四谷口」的ライヴ見聞記2003 |
|||||
|
|
|
|
「ジャズ四谷口」的 ライヴ見聞記 2003年版(blog風)9月分 |
|
|
|
|
「ジャズ四谷口」的 ライヴ見聞記 2003年版(blog風)8月分 |
|
|
|
|
【date】2003.7.31 |
|
■「ジャズライフ」の取材で貞夫さんのホール・ライヴへ。この10年ほど、見せていただいている貞夫さんのライヴの中でも1、2を争うすばらしい内容。 |
【date】2003.7.27 |
|
■午前と午後の2便のみという新設の能登空港を利用して、ほぼとんぼ返りの取材。レポートは月刊エレクトーン掲載。午後便で能登空港に着いたのは3時過ぎ。和倉温泉まで乗り合いバス、1時間ほどで到着。すでにフェスは開始時刻を過ぎていたが、取材対象はKK JAMとGJTと熱ジャの3つということで出番までしばらくあったのでホテルで一休みという手もあったけれど、せっかくだから会場へ行って、矢野沙織ちゃんとかゲルシー森下さんとかMJFのビッグバンドを見てみようと、そそくさと出かける。会場は温泉街の海っぺりの公園で、なかなかの雰囲気。MJFのビッグバンドが予想以上に良くて、急遽「原稿にいれましょう」ということになったりする。熱帯JAZZ楽団の熱演が終わったのは11時近く。ホテルに帰る前にKK JAM様ご一行の打ち上げに“ちょっとだけ”寄らせていただいたのだが、気が付いたら午前2時。翌朝は10時便に乗るために空港へ直行。整備不良とやらで1時間ほど待たされて帰京。タビという感じはしなかったが、フェスは楽しかったです。 |
【date】2003.7.12 |
|
■新高円寺から歩いていくという場所のホールで行なわれたイースト・ワークス・エンタテインメントがプロデュースするライヴ。本日の仕切は川嶋哲郎。3部作のナンバーを中心に気持ちよさそうに吹きまくってくれた。紀尾井ホールでの彼のプレイもそうだったが、ホールという空間でのサックスの鳴らし方を楽しんでいる様子が伝わってくる。パフォーマンスという意味では、それはアリだと思う。 |
【date】2003.7.11 |
|
■大阪で大好評だったというスカのイヴェントの東京ヴァージョン。関東・関西それぞれのスカ・バンドとDJが入り乱れてスパ・パーティーをするというもの。リキッドでの5時間ほどのイヴェントはオヂサンには辛かったが(笑)、今勢いがあるという日本のスカ・シーンの一端を肌で味わうことができたおもしろい夜だった。と、オヂサンにはスカに聞こえなかったという部分もあったんだけどね。それにしても、日本にはしっかりとレゲエ・ポップの音楽イディオムが根付いていたということです。 |
【date】2003.7.5 |
|
■松本バンドをバックにサウンドが非常に締まってきた感のあるakiko。QUATTROでの観客との距離感もつかめている印象があり、レギュラー・イヴェントとして継続してミニ・ライヴを見てみたいというフォーマットになってきた。 |
【date】2003.7.4 |
|
■7枚目のアルバムをリリースして絶好調の熱帯JAZZ楽団の東京定例公演。なかのZERO大ホールは音楽関係(特に熱ジャのような大編成)にはPA的に難しいものがあると感じたが、それをある種の「波動」で補えてしまえるのがこのバンドのホントの凄さなのかもしれない。 |
|
|
■2003.8.13更新分 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
■2003.6.10更新分 |
||||||||||||||||||||||||
|
|
|
■2003.5.13更新分 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
■2003.4.7更新分 |
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
|
■2003.3.8更新 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
■2003.2.12更新分 |
||||||||||||||||||||
|
2003年1月に見聞したライヴ |
|
■2003.1.29 SLEEP WALKER 1stアルバム・リリース・ツアー |
|
モーション・ブルー・ヨコハマにはすでに何度か足を運んではいたのだけれど、いずれも取材ということで編集担当と一緒だったため、「横浜駅からタクシーで行きましょう!」ということになっていた。が、横浜駅周辺が夕方はかなり込み合うため、「なんだかなぁ…」と思っていたので、当夜は地図を確かめてから歩こうと思って、東海道線を横浜で降り、根岸線に乗り換えて桜木町へ回った。ランドマーク・タワーを左に見ながら駅前を進むと、“汽車道”という遊歩道が現れる。かつて倉庫街を走っていた貨物線路を歩道にしたものらしく、一直線にモーション・ブルーのある赤レンガ倉庫街まで歩いて行けるのだ。が、すでに日も暮れた湾岸地帯には風が吹きすさび、気温は零度、体感でマイナス。寒さに唸りながら速足で現地に到着。 |
■2003.1.22 Euro-Vox |
|
松井秋彦率いるCPJユニットの1つ、ユーロ・ヴォックスの新宿ピットイン初お目見え。登場したメンバーを見ると、なぜかピットインのステージにすんなり溶け込んでいる。というのも、ベースがウッドだからということに気付いた。CPJのイメージはエレクトリックが強かったので、それだけでもこのユニットの特異性がわかってもらえるだろうか。サウンドに関しては、ヴォーカルの前田祐希のMCにもあったように、「やる気を無くす」というコンセプトがあるためか、確かに脱力系のカフェっぽい方向性は出ているように感じる。曲の途中で催眠作用が伝わってくるのも意図的なものなのだろうか、としばし音のゆりかごに揺られながら寝入りばなの心地よさと戦いながら、懸命に理性を働かせて考えてみる。CPJユニットであるから当然、松井の楽曲をプレイしていて、ゆえに共通のコード感があるのだけれど、まったりとしたリズムのおかげで変拍子が影を潜め、そのせいかほかのCPJユニットで感じるようなメ浮遊感モがあまりない。浮遊感がないということは、落ち着きがあるということにもつながるので、そのためにメ眠気モが喚起されるという周到なサウンド・コンセプトがもたらされているのかもしれない。ただ、メ眠気モといっても羽毛布団にくるまれたような心地よいそれとは違い、寝過ごしを心配しながらあらがえない電車でのうたた寝のような不自然な姿勢を強いられての睡魔、あるいは「金縛り」のような感覚が潜んでいる音の世界と言った方が近いのではないだろうか。かつてジャズ・シーンの先人たちがスタンダード曲「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」で試みたような音楽的な試行錯誤がハイブリッドな形で表現された、新しいアコースティック・フュージョン、マットなコンテンポラリー・サウンドを追求するユニットとして活動を見続けたい。 |
■2003.1.17 越智順子CD発売記念ライヴ |
|
昨年11月に2ndアルバム『ホワット・ドゥ・ユー・ウォント・フォー“ラヴ”?』をリリースした越智順子のリリース記念ライヴ。 |
■2003.1.15 喜多直毅・黒田京子 デュオ |
|
タンゴ・ヴァイオリニストという異色の存在である喜多直毅さんのナマを見ておこうと思ってヨナル(=代々木ナル)初見参。喜多さんのことは、彼が昨年リリースしたアルバム『ハイパー・タンゴ』を、プロデュースした徳永伸一郎さん(ライター)から送っていただいていて、非常に興味津々だった。当夜のライヴはヨナルのスペシャルで、黒田京子ミーツ・シリーズという企画とのこと。黒田さんの童謡からフリーまでなんでもござれという懐の深さは体験済みだったので、そこに気鋭のヴァイオリニストがどうインプロヴァイズされるかが見てみたかった。 |
■2003.1.12 TKB |
|
1月25日に4thアルバム『バック・イン・タイム』をリリースするフュージョン・ユニットTKBが、リリース先行ライヴを行なった。タイトルに引用されたスライ&ファミリー・ストーンのBGMでメンバーが登場、1stセットはニュー・アルバム以前の曲ばかりだったが、その分、ステージングが非常に凝っていて、今までにないTKBを遠慮なく観客にぶつけてくる。2ndは新譜からの楽曲が中心。ゲストを交えて“見せる”ことを意識した進行。なるほど、アルバムは音が頼りとなるが、それを再現して聞かせるだけではライヴの意味が薄くなるから、見せる方へ意識を持って行こうというアプローチだろうか。サウンドは、TKBらしさが表現された浮遊感のあるライン/コードが思いきりの良いリズム層と非常によいバランスを保ち、前にも増してファンキーなグルーヴ感が湧出してくるようになったと感じた。ベタベタしていないのに熱さを感じる、独特の高揚感が表現されていたライヴだった。 |
■2003.1.11 山下洋輔の新春“超”即興絵巻 |
|
「ジャズライフ」の取材でタケミツメモリアル・ホールへ。このところの新年行事となっているオペラシティの新春恒例ジャズ企画。山下さんが担当するのは今年で3回目。1stセットは、さきごろ病に伏せた日本が誇るインプロヴァイザー、富樫雅彦の楽曲集。初演となった「マイ・ワンダフル・ライフ」というバラッドがことのほかすばらしく、うなって聴いていると隣の編集D氏に終わってから「富澤さん、唸ってましたね~」と冷やかされた。いや~、それぐらい感動した。2ndはクラシック吹奏楽士による新春超風楽団(17人編成)に原朋直と川嶋哲郎がフロントを飾っての4楽章協奏曲。こちらは慣れたせいなのか、協奏曲がいまひとつピンと来ない。ただ、アンコールのアドリヴ合戦などはニューイヤー・コンサートらしい余興で楽しかった。 |
■2003.1.10 Hirotaka Izumi Solo Piano 2003 New Year |
|
古巣のT-SQUAREが25周年という節目で、再びサポート・メンバーとしてスケジュールめじろ押しという噂を聞いていた和泉宏隆が、2002年にリリースして完結させたソロ・ピアノ4部作を記念するライヴを行なった。会場はアコースティックな鳴りを楽しむには最適なサントリーホールの小ホール。まずは倍音の重なり具合を確かめるように音を置きながらウォーミング・アップ、徐々にその耽美的なピアノ世界へと誘ってくれる。和泉のピアノはテンションを開かない、モダン・ジャズのピアノとは性格の異なるものなのだが、時折見せるブルージーな表情や、端正な指使いのなかにも浮き上がってくるユーモラスな表現など、“環境系”という言葉だけでは収め切れない、豊かな風景と感情を見せてくれる。特に最近の作品では、ピアノという楽器自体を自然のなかに置いて同化させるような作風が見てとれ、アイデアだけではないピアノへのアプローチが伝わってくるようで興味深かった。あとはMCのギャグ、なんとかしてください(笑)。 |