Ma-aya Sakamoto

Live

”タナボタ  LIVE 1”

at 渋谷 ON AIR EAST  2000/8/14

- Feeli’n Note -


真綾さんの1stライブに行ってきました。

その中で、自分の感じた事を書いていこうと思っています。

ええ、本当に思いついたままに、だらだらと(^^;)。

だから、「レポート」でなく、「ノート」です。


 

 ☆最初に

「真綾さんの1stライブが8月にある」と、初めて聞いた時、「待ってました!」と思いましたね!

自分の歌を歌いはじめて丸4年過ぎているし、アルバムもベストを入れると3枚。

曲数も50曲近くある、そんな方が「まだ、ライブをしていない」というのは、逆に意外ですよね。

もっとも「コンサート形式」のイベントでは何度も歌っており、10数曲を一気に歌う

事もあったので、「1stコンサート」では、ないわけです。

初めてなのは、「ライブ」。なんといっても「ライブ」を名乗る以上、「生演奏」!

しかし、あの真綾さんの曲を「生」で表現するってのは、はたして、ねえ・・・

なんて、今となれば全く杞憂な事を考えてました。

 

 ☆開演まで

一旦、午後3時くらいに会場に行きました。そこには、当日券が出ることを信じて並んでいる方々が

たくさんいて、改めて真綾さんの人気の度合いを知りました(しかし、残念ながら

当日券は3枚程度しかでなかったようです)。

そこでちょうど「会員チケットの方への返金」と「グッズの先行販売」が行われていたので、

その場で済ませました。

今思うと、開場時にはグッズを買う余裕はないし、閉場時には混み混みで

難しいだろうし、とてもいいタイミングで用件を済ますことが出来ました。

そして、改めて午後5時40分に到着。一緒に行った方と軽くお茶していたら、もう5分前。

「やべーやべー」と会場近くに行くと、「250番までの方、お入り下さーい」の声。

私は89番だったので、あわてて人混みかき分け入場。すると、ドアの前のスペースに

みんなが待機させられて、どうやら順番に呼ばれる模様。

やがて「1番から10番までの方、お入り下さい」と、10番ずつ呼ばれていきました。

今回のライブはオールスタンディング、つまり立ち見なので、特に見る場所が決まって

いるわけではありません。なので、会場に入ったらすぐ、自分にとってのベストポジションを

探さないといけないのです。で、結局、ステージにある(おそらく真綾さんが使うであろう)

マイクの正面、距離にして4mくらい、列で言うと4-5列位のなかなか好条件の場所を

確保しました。あとはじっと、ライブの開始を待つのみです・・・

 

 ☆開演

開演は午後7時となっていたのですが、予定より10分足らずくらいの遅れでスタート。

彼女の服装ですが、朱色ベースでピンクの水玉がある長めのスカートに、

同じ生地の薄手のジャケット、中には黒のタンクトップでした。

 

 ☆バックバンドの方達について

ギター、ベース、キーボード、ドラム、パーカッション、ヴァイオリン、チェロの

7人編成でした。ホーンセクションを思い切ってばっさり切ったのが、潔いなあ。

でも、ホーン入れると10人越えるし・・・単純に、「無理」だったのかな。

キーボード、菅野よう子!

期待していたけど、本当に実現して、ただひたすら嬉しかったです。

ピアノとシンセとアコーディオンを駆使して、さながらコンサートマスターのように

舞台下手側の、真綾さんの隣に位置していました。

一言もしゃべらなかったのが、「今日の主役は真綾さんだから」と主張しているようで

かっこいい。

MCでの、真綾さんのボケに何度もゼスチャーで突っ込んでいたのが、とてもグーです(^^)。

ベース、渡辺等!

なんだか、私の聴くアーティストに、やたら参加している(^^;)。ZABADAKや谷山浩子や、

あと、詩人の血でも、やっていたような。一番耳にしているベーシストかも。

その安定さ加減をキープした進行はまさにベーシスト。一時激ヤセしたが、戻りつつあるのか?

一見クールだけど、ボケたがり。で、実行するとかわいそうな結果になるのが

彼のキャラクターかな(^^;)。

彼は舞台上手側で、真綾さんの隣に位置していました。「生等」は久しぶりだったなあ。

コンバスとかで、生弦を3人にして演奏するのも聴きたかった。

パーカス、藤井珠緒!

彼女もZABADAKを通じて、知ってました。どうしても、マリンバのお姉さんってイメージが

あるんだけどね。繊細で、安定した音がとても魅力的。リズムとメロディーを兼ね備えている

演奏は、相変わらず素敵だー。今回はコーラスとしても参加してました。

私は普段、ライブに行っても「声かけ」はしないのですが、この日真綾さんは彼女を

「たまちゃーん」としか紹介していなかったので、「たまおさーん」と声をかけしました。

この想い、届けたい(爆)。

欲を言えば、もっともっといろんなパーカスを聴かせて欲しかった。

コンガとか(ボンゴは使ったらしい)、グロッケンとか・・って、真綾さんの曲じゃ使わないか(^^;)?

 

あとのメンバーは知らなかったんですが(^^;)。でも、思いついたままに。

ギター、今堀恒雄。

音を操るというか、イメージと演奏が直結しているのをビシビシ感じます。ギターは

全く知識ないのですが、その良さは伝わりました。(短いコメントだ・・・)

ドラム、佐野康夫。

今回の最大の被害者(^^;)。16分で刻むことを要求されるわ、変拍子の分数あわせを

要求されるわ、突然の変更に(主に真綾さんのせい)対応を迫られるわ(これは全員

そうだったのだが)、と実に負担が大きい。前にかかったリズムをよく刻んだのは

「ライブ感」の為か、はたまた菅野さんの要求か。いずれにしても、菅野音楽の

要求するレベルの高さをバリバリに感じさせる演奏になってました。

結構気になって、真綾さんの次によく見ていたかも(^^;)。

手拍子のリズムを合わせるときは、彼に注目すればバッチリさ(そりゃそうだ)。

ヴァイオリン、弦一徹。

芸名らしい、つーか元G-CLEFの落合徹也さんだと、さきほど知った(^^;)。

彼が1番観客を煽っていました。ヴァイオリンが煽るライブというのも珍しい。

いい具合の、抜け加減な音。ヴァイオリンって張り切るとつらさを感じるので、

その点今回の落合さんは、すばらしかったー。なんて、生意気いってみる。

「約束はいらない」で、ちとソロ張り切ってスケールミスったのはご愛嬌。

チェロ、堀沢真己。

さすがに、溝口さんじゃないか(^^;)。でも、レコーディングではいつも参加されているそうです。

なんか、人よさそうな印象受けます。バンド形式でチェロが入るのを久々に体験しました。

ベースとの音の兼ね合いも全然OKの、すばらしい演奏でした。

 

 

 ☆お歌について(と、ちょっとしたステージの流れ)

 これがまあ、いい加減な曲のレビューで・・・すいません。

 

1曲目:プラチナ

ライブアレンジのイントロが、長めに流れる。

最初は「ボクらの歴史」かとも思わせたが、F(Eフラ?キーボードが手元にない・・・)の

音が印象的だったので、「ひょっとしてプラチナのイントロ?」と感じていたら、まさにそれ!

最初からノリノリの曲で、観客を引っ張っていくよ!という意思の表れの選曲でした。

1曲目から、声が出ているのが意外。ご存じの方も多いと思うけど、彼女は最初の数曲は

喉が暖まっていない事がほとんどで、苦しそうに声を振り絞る仕草がいつも見られたのだけど、

今回はすぱーんと出ていました。バックバンドを信頼して、最初から思い切って声を出すことが

出来たのが良かったのかな。

「限界のないー」では、バンドとの音の一体感にゾクゾクしました。

 

2曲目:Gift

リズムそのもののスピードは抑えられている曲だけど、なんといってもラジオ「ID」の

EDなので、知名度抜群。ズンチャカと乗れるので、これもノリがよく演奏。

ドラムがかっこいー。佐野さん、いいぞ!

Bメロの転調部分も難なくこなす真綾さんに感動。うをー。

 

3曲目:24

歌詞が安定していた・・・すごい(^^;)。

ノリの良さを引き継いでのテンション。多分、菅野さんがスウェディッシュポップを

意識して作ったであろうこの曲は、バンド形式で演奏するには最高。

ギターが、ギターが良いねえ。イントロの「ダダダダダダダダ」って、

低音から上ってくるところは、一体感があってグー。

 

4曲目:Babyface

菅野さんのピアノかっこいい・・・軽くグリッサンド入れたりと、遊びの要素も入れつつ

引き締まった演奏。

が、24で気合いが入りすぎたせいか、こちらの歌詞があやしい(^^;)。

んがしかし!なんとかなるのが、ライブの良いところ(^^;)。というかメンバーさすが。

 

5曲目:Active Heart

最初の「ゆーめはー」のパートを、珠緒さんが、珠緒さんのコーラスが!!

ただ、ちょっと声が出てなかったような。それはバランスのせいか、意図的なのか

判らないけど、もう少し珠緒さんの声を聴きたかった。

 

6曲目:約束はいらない

LoversOnlyの1曲目のような出だし。静かなピアノの和音進行と

真綾さんの歌声だけが、会場に響く。緊張しつつも、感動。

何回も聴いたことのあるこの曲ですが、今回は編曲も変えて、ちょっと落ち着いた、

でもエスニックなグルーヴを感じる演奏でした。いつもは「せいいっぱい」で

歌っているような真綾さんが、今回はとてもリラックスして歌えているように

感じました。間奏Bのトルキッシュなパート、生で聴けてとても鳥肌。

 

7曲目:奇跡の海

出だしが無拍子風で、とてもとらえどころのない進行。まるで静かな海の中を漂うような

雰囲気の中、輪郭が現れてきてイントロスタート。

大きなスケール感が特徴の「奇跡の海」ですが、今回は「広がり」より「深さ」を感じる

不思議な演奏でした。かたずをのんで曲に集中しました。

終わりかと思って拍手。が、違う。

そう!「あの」妙に怪しげなながーいEDが実際に演奏されたのです。ハープっぽい音色は、

実は菅野さんのシンセで演奏されてました。

 

8曲目:パイロット

この曲、彼女が歌う機会があるたびに聞いているような気がします。そうとう

気に入っているのでしょうか?個人的には、思い入れ度が低めの曲なのですが

今回のライブでは、ギター、ベースがめいっぱい表現を入れて演奏したので、

とても印象深い曲になりました。けだるさ、むなしさ、さみしさ・・・

曲が終わった後のせつなさが、心に痛かったです。

 

9曲目:I.D.

この曲を生で聴く事自体、初めてです。でも、このときの”I.D.”は、どうもCDと

印象が違いました。

CDでは、アイデンティティを探してもがいている途中の様子が想像できる歌い方

だったのですが、今回のライブではちょっと客観視した、ある意味「大人のI.D.」

でした。

「あの空へ」からの進行に危うさが無く、とても充実した歌い方になってました。

ホント、この曲を聴いただけでも彼女のココロの成長が伺えます。

 

10曲目:風が吹く日

これも、割と歌う曲ですね。スケール感の大きさがとても魅力的です。

いつもは、この曲から声が出るようになるのですが(^^;)、この日はすでに

最初からでているので、全然大丈夫。ふう、安心して聴ける・・・

そして、歌い終わったらさっさと退場。「え?」と呆気にとられつつも

メンバーの方ちょっとアドリブっぽい小節も入れて、少し長めに終わりました。

 

11曲目:ピース

イントロで、真綾さん登場。おー!ウィッグつけてる!

ちょっと70年代風ですが、かっこいい!

しかし、ホーンセクションなしで「ピース」独特のグルーヴ感がでるなんて。脱帽です。

等さんの活躍ぶりが、目立つのう。

真綾さんの歌い方も、曲のイメージと合わせて、少し「ふてぶてしく」なってます。

特に、Bメロ当たり、メロディーを跳ね上げるようにして歌うのが印象的でした。

少し音をはずしても、曲の持つ迫力を出していて、良かったです。

間奏を長めにとって、このパートで真綾さんによるメンバー紹介。紹介された順に

各自短めのソロでアピール。佐野さんのアドリブ、シンプルっぽいけど、かっこいい。

珠緒さん、もっとがつんとやっちゃってくださいよー(^^)。

で、最後に自分で「ヴォーカルは私、坂本真綾でーす」と、今までのステージになかった

ポーズを取っての自己アピール。これだけとってもノリノリな事が明らか。

そして、自分を「ヴォーカル」と表現したことからも、彼女にとって今回は

「自分のライブ」であると同時に「メンバー全員で作り上げたライブ」

ととらえていることも判りましたね。

そして、ステージの左右に動き回る坂本真綾(20)。

だけど、手を振るわけでもなく、観客を煽るわけでもなく、ただピースを

裏拳でだしてました。なぜ裏拳?

 

12曲目:マメシバ(仮名 新曲)

「全くの新曲を歌います」。

彼女がそう言った瞬間、「ナップルテイル」の曲かと思いました。が、予想は見事にハズレ。

本当に、まったくの初めての曲でした。

アップテンポで、非常にいい曲。20歳の真綾さんの「走る」だと思う。

それまでの曲、特にDIVE以降はどこかしら「私は私が嫌い、私は私に自信がない」といった

ネガティブな影を感じることが多かったのですが、今回の新曲はかなりポジティブ。

「私の名前を呼んで」というフレーズが何回もあるのだけど、「愛すること・愛されること」に

自信を持ち始めた感じがしました。

まさに、自分を固めた「大人」の曲かも。

イントロからのコード進行も、メジャーいったりマイナーいったりと、非常に抑制が利いていて

ぞくぞくしました。

Aメロ相当の部分、強いて言えば、レベッカに似ているかな?そういえば、真綾さんレベッカ好きだし。

Cメロ部分、なんとなーく広末涼子・・・(^^;)

 

13曲目:ユッカ

ある意味、最大の山場。

歌詞間違えるわ、忘れかけるわ、小節数間違えるわと、聴いている私がドキドキ。

おそらく、新曲を歌ったテンションが残っていて、ケアレスミスが増えたんだと予想。

この曲は構成の関係もあって、いわゆるイベントなどでは歌うことが出来ない曲でした。

ですので、今回生では初めて聴いたのですが、なぜかCDより淡々とした印象を

受けました。CDの方がドラマチックな編曲だったからでしょうか。

 

14曲目:オレンジ色とゆびきり

歌詞が「真綾さん」している(作詞しているから当然?)、初期の作品。

なんとなく、「おっ」っと思わせる選曲です。

ギター、ベースの「ぎゅわーん」という音がとてもかっこいい。

 

15曲目:Feel Myself

「最後になりました」と、告げて演奏が始まります。

できれば、あの曲を聴きたい・・・

いやっほう!

私が大好きな、本当に大好きな”FeelMyself”が、また聴けるなんて!

しかも、生演奏で、しかもフルヴァージョンで!!

イントロのメロディーで、トリップ完了の私。もう幸せすぎる・・・

演奏は、とてもお見事!つんのめり感が最高です。

もうあまりにもの感動で、レポなんて書けません(^^;)。

とにかく、すばらしすぎて、魂震える曲でした。

 

おまけメニュー

「アンコール」曲です。

 

1つめ:指輪(約束はいらない)

出だしは、アルバムヴァージョンの方かな?ライブと言うこともあり、

間合いがとれなかったのだろう。歌い出しで1拍早く歌い出してしまった真綾さん。

「うわ、どうするんだ!」とドキドキしていたら、菅野さんがメンバーに目配せして、

「自分のリードで進行」を求めていた。和音のかぶせるタイミングと、

展開を少しずらすことで調整。これで最初のAパートで修正完了。

すごいとしかいいようがない。ほとんど違和感無し。修正していることに

気づかせない技を見ましたよ。

歌の途中でふと旋律が変わり、「きーみーを きーみーをー」と「約束はいらない」の

フレーズが入る。

コードが同じで、サビも同じく3拍子といういわば「兄弟曲」のこの2曲、あわさる

事自体はそれほど難しくないのだろうけど、その関連づけがぞくっとしました。

遠い日の思い出(約束はいらない)を胸に抱いて、でも、距離を置くように、

今(指輪)の自分で歩き出す・・・20歳になった彼女が、「あの日」の

ひとみ(真綾さん)に、「さよなら」と「こんにちは」を同時に言ったような気がしました。

 

2つめ:ポケットを空にして

一転して、楽しい雰囲気のこの曲。CDの時から思っていたのですが、この曲は

生音で聴きたかった!

「バンド」というより「楽団」と表現した方がにあう曲なので、ドンチャカ感が最高です。

途中「LaLaLa-LaLa」のところで、真綾さんが自分の耳に手を当てて、観客の

声を聴くようなジェスチャーをすると、観客みんなでコーラス部分の大合唱。

ステージと観客との一体感が会場を包んで、とてもいい感じのコーラス隊となりました。

あまりの幸福感で、軽くトリップしたかも(^^;)。

 

3つめ:CALL YOUR NAME

前の曲で終わるかと思ったのですが、去っていくメンバーの中で最後まで残っていた菅野さんを

捕まえてなにやらひそひそ話し。それが終わると、菅野さん・・・ピアノに着席!

観客から「おおーっ!」という地響きのような声があがる。

そして、独特の和音から始まった曲が、”CALL YOUR NAME”でした。

この曲、実はそれほど好きではなかったのですが、今回の演奏ではその印象が綺麗に

吹き飛びました。

伴奏は、菅野さんのピアノだけ。いたってシンプルな構成に真綾さんのヴォイス。

そして、歌う内容は「今までの私のカケラたち」。

このライブの終わりの曲としては、最高の選択だと思いました。

もうだいぶ歌っていた真綾さんですが、まだ声は好調で、安定度を保ってました。

メンバーからもらった花束を左手で抱えながら歌う姿はとても印象的で、

彼女からの「ありがとう」のメッセージは、きっとメンバーの方にも向けられていたんだなー、と

感じました。

 

 

 ☆真綾さん MCとか

あいも変わらず、天然ではじけていて、ちょっとひねくれている真綾さんのMC。

印象に残ったのを書いていきます。

時系列全く無視。

 

◇最初に歌い終わって、「つかれたー」と、いきなりぶっちゃける坂本真綾。

 そして、初ライブでの第1声が、「男ばっか-」

 おいおい!そうでもないだろう!女性の観客の方が一生懸命アピールすると、

 「あ、女の子もいる」。

 

◇女の子からの「かわいいー」のかけ声に、「いやーん」と返事。

 ちょっと、アニメトピアRのキャラが入っているよなリアクション。やるなあ。

 しなもつくってたしな(^^;)。

 

「あっつーい」

  といって、着ていたジャケットを、がっと脱ぎ出す真綾さん。

  会場が一瞬どよめきました(^^;)。萌えよ国民(爆)。

  下に着ていた黒のタンクトップが、いやーん、キュート&セクシー。

 

◇今回発売されたパンフレットに、全てサインを書いた。しかもついさっきまで。

 手が痛い。

 まあ、そうなると、間違えたのもあるらしい。

 「決してバッタ物ではないので」

 とは言うものの、当たった人にとっては複雑な心境だろう。

 「あまりにもひどいのには『間違えた』と書いた」

 逆に言えば、それは欲しいかもしれないなー。

 

◇特に後半、「うれしい」「どうしよう」を連発。

 かなり、気分良く、テンション高くライブを楽しんでいることが判りますねー。

 

◇しかし、MCがなめらかに進まないのが、われらが坂本真綾。

 話疲れて、「ああ・・・疲れたから歌いますわ」

 さすがにこれには、観客はもとより、ステージのメンバーからもつっこみあったなあ。

 

◇「今日は、遠くからも来ているんでしょうね・・・」

 と、真綾さんが言うと、観客の方が思い思いに何処から来たかを返事(叫び?)します。

 「おお、すごい。日本各地から・・・」

 まったく、すごいよねー。

 「名産品を持って」  

 このときのバンドメンバーの複雑な顔が最高でした(^^;)。

 

◇演奏も終わって、感動の中メンバー全員が前に出てきて横1列に。

  普通こうなると、みんなで手をつないでいっせいに手を挙げて、下げる時に

  お辞儀するというのが定番。

  がしかし、真ん中にいてコントロールしなくてはいけない坂本真綾さんがトリップ中の為、

  メンバーが自発的に実行。しかし、その手の上下はまったくあわない。

  さながらウェーブのように、手が左から右へとあがっていく・・・

  真綾さんもコントロールしようとするけど、結局出来ずに、終了。

  あれほど演奏がバッチリのみなさんも、挨拶で「あうー」なのが、ご愛嬌でした(^^;)。

 

 

☆ 最後に、思ったこと

 

今まで、真綾さんは「自分のために歌う」と、公言してました。

それはきっと「こんな自分が、人のために歌うなんて言えるはずがない。

そんなおこがましい・・・」という、ある種の劣等感から来ていると思ってました。

自分とは、なんだろう。

なんで歌いたいんだろう・・・

それは特にアルバム「DIVE」で顕著に感じました。

でも、そんなやるせなさ・もやもや感を、このライブで突っ切った感じがしました。

 

今回のライブで、おそらく「自分はみんなのために歌っていいんだ」と

感じてくれたと思うのです。それが、あの涙だと思うのです。

単に「最初のライブ」が成功したからでなく、みんな(観客を含めて、ホントのみんな)

が支えて出来あがったあの空間に彼女は感動したんじゃないかと。

 

そして、あの笑顔。

自分に嘘をつかず、自信を持って歌っていけることを確信した笑顔だったんじゃないかなと

思うんです。

 

20歳の坂本真綾さん。2000年の初ライブ。

きっと、ターニングポイントになったと思います。

そんな空間にいられた幸せを胸に、次回のライブを今から期待しています。

 

長い文章、最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました。

 


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