第16回医療情報技師能力検定試験
【試験の概要】
第16回医療情報技師能力検定試験 【試験の概要】 日程:2018年8月26日(日)実施場所:札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、岡山、高松、広島、福岡、鹿児島、沖縄
試験科目:情報処理技術 (50問、100点満点)
医療情報システム (60問、120点満点)
医学・医療 (50問、100点満点)
試験方式:各科目とも5択のマークシート方式
【試験結果講評】
一般社団法人 日本医療情報学会
医療情報技師育成部会
第16回医療情報技師能力検定試験は、昨年度同じ全国13会場で、計4,365名の方に受検していただきました。出題問題について検討した結果、以下の問題については正答が2つあるとの解釈も成り立つため、2つを正解として採点しました。医学医療系【問24】で、僧帽弁以外に二尖弁と呼ばれる場合もあるためでした。ただし、一般的に二尖弁という場合は、大動脈弁が本来の3つではなく2つに分かれている状態を指すことが多いので注意してください。
各科目の合格判定基準点は、「情報処理技術系」54点(100点満点)以上、「医療情報システム系」70点(120点満点)以上、「医学・医療系」54点(100点満点)以上としました。
全受検者の成績(得点率)はいずれの系もほぼ前年と同様でした。正答率が悪かった問題は次の通りです。「情報処理技術系」では、ここ数年出題されなかったデータベースの演算やポート番号とサービスの組合わせの問題、その他ホワイトボックステストの具体的方法、ネットワーク図など、具体的な内容や機能を問う問題など。「医療情報システム系」では、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインにおける電子署名や暗号化、標準化の内容を問う問題など。「医学・医療系」では、医薬品の治験、管理会計、正規分布、研究デザインの問題などでした。
科目別の合格者数は「情報処理技術系」1,896名、「医療情報システム系」1,936名、「医学・医療系」1,730名でした。過去2年間の科目合格もあわせた総合判定の結果、1,502名の方が全科目に合格(合格率34.41%)となり、新たに医療情報技師として認定されました。
今回の能力検定試験の結果、医療情報技師と認定された方は、自覚と自信を持って、日常業務のなかで専門性を発揮されるよう願っています。同時に、将来、上級医療情報技師にチャレンジしていただけることを期待しています。
一方、保留となられた方、またこれから新たに受検される方は、基本的な事項は当然のこととして、用語の表面的な知識だけではなく、その内容についても確実に理解しておくことが重要です。また、医療情報に関する最新の知識や時事問題についても情報収集を欠かさず、十分な知識を身につけていただき、次回の医療情報技師能力検定試験で合格されることを願っています。
【認定者・科目合格者一覧】
科目別合格者 | 情報処理技術 | 医学医療 | 医療情報システム |
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科目別解答 | 情報処理技術 解答 |
医学医療 解答 |
医療情報システム 解答 |