ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち
名作「ウィザードリィ」の2作目が遂に国産パソコンで遊べるように「ウィザードリィ #2 - Knight of Diamonds」
2018年10月10日 07:05
当時の懐かしい広告とゲーム画面で、国産PCの歴史とノスタルジーに浸れる連載コーナー。今回は、名作「ウィザードリィ #1」のキャラクターを転送してプレイするシリーズ2作目「ダイヤモンドの騎士」を取り上げました。
1985年に国産PCで発売された「ウィザードリィ #1(以下、#1)」は、そのゲーム性から数多くの中毒プレイヤーを生み出しました。ある人は幻の装備品を求めて、またある人はレベルの高みを目指して、日々ダンジョンへと潜る生活を繰り返したという思い出を持っている人も多いと思います。そんな熱狂的な作品の2作目という立ち位置で登場したのが、今回取り上げた「ウィザードリィ #2 - Knight of Diamonds(以下、#2)」です。
リルガミンの街に生まれし背信の徒である魔人ダバルブスが、闇の軍勢の助けを借りて街を制圧してしまいました。しかし、時の王家の姉弟マルグタ王女とアラビク王子が力を合わせ、打倒ダバルブスを果たします。ところが、ダバルブスの呪いにより王城の地下に迷宮が出来てしまい、王子と伝説のダイヤモンドの騎士の装具、リルガミンの守護を司るグニルダの杖がダンジョンに飲み込まれる事態に! この危機を見た守護神グニルダは、地下迷宮に散らばる5つの騎士の装備品をすべて集められる者が出れば、グニルダの杖を再び与えると人々に伝えました。そして今日も、ダンジョンは数多くの冒険者を待っているのです……。
今作での目的は、伝説のダイヤモンドの騎士が装備していたアイテム、KoD'sシリーズを集め、グニルダの杖を持ち帰ることです。KoD'sシリーズは剣・盾・鎧・兜・籠手があり、すべてを集め最深部の地下6階で出される謎をクリアすると、最終的にグニルダの杖をゲットすることができます。
#2は#1のキャラクターを転送してプレイするため、必然的に前作のワードナを倒す程度には鍛えられていることが前提でした。そのため、地下1階からMALORを使用しないとクリできない箇所が出てくるなど、それなりに手強い内容になっています。製作者側は、レベル15から20前後のパーティが転送されてくると考えていたのかもしれませんが、実際にプレイしていた周りの人はほとんどがレベル30を軽くオーバーするほど育てていたため、謎解き以外は簡単だったというのが当時良く聞いた感想でした。
ほかにも、#1からパーティを転送するとディスクからキャラクターが消えてしまうという仕様だったため、あらかじめデュプリケイトディスクを複製しておくという方法も、当時の“あるある”でした。
#2では数々の強力なアイテムが出現するのが大きな魅力で、若返ったりパラメータがアップするSTONE、回復とアーマークラスアップを同時に行ってくれるAMULETなど、KoD's装備品以外にも欲しくなるものが数多く用意されていました。しかし、#2を一通り遊んで満足したので再び#1に戻った、という人がいるという話もそれなりに聞いたので、#2をやりこんだユーザーがどの程度いたのかが気になるところです。
ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち 連載一覧
- デカキャラが衝撃的だった「ザナドゥ」
- RPGが一気に身近なものに感じられた「ハイドライド」
- “スペースキーに重し”がキーワード!? 「夢幻の心臓II」
- PC-8801mkIISRの人気を不動のものにした「テグザー」
- ボクたちの堀井雄二さん作品といえば、コレ!「ポートピア連続殺人事件」
- 誰もが知っている“ボンバーマン”の元となった「爆弾男」
- “ボンドソフト”の名前を一躍有名にした名作「タイムシークレット」
- 日本での初期RPGの代名詞とも言える「ザ・ブラックオニキス」
- MSX用のベストゲームとして挙げる人も多い「グラディウス2」
- コンピュータRPGの原点とも言える「ウィザードリィ シナリオ#1」
- 光栄の歴史シミュレーションシリーズ、その柱となる1本にして今も新作が続く「三國志」
- ザインソフトの名前を広く知らしめた「トリトーン」
- 数多くの機種にハイクオリティな移植を実現したマイコンソフトの「パックマン」
- スクウェアとサンライズがタッグを組んだ「クルーズチェイサー ブラスティー」
- 可愛らしい絵柄とは裏腹に歯ごたえあるアクションゲームだった「メルヘン・ヴェール」
- 全世界で大ヒットを記録した歯ごたえあるアクションパズルゲーム「ロードランナー」
- テレネットの底力がいかんなく発揮されたアクションゲーム「夢幻戦士ヴァリス」
- これぞハードボイルドゲームの傑作といえる1本「マンハッタン・レクイエム ~闇に翔ぶ天使たち~」
- X68000の機能を活かしたアーケードクオリティのアクションゲーム「GENOCIDE」
- シンプルな画面に隠された謎に夢中になった「MYSTERY HOUSE」
- ポニカの強み、版権ものタイトルの1本として登場した「南極物語」
- 今も続く「A列車で行こう」シリーズの元祖がここにある
- 木村明広氏の美麗なビジュアルシーンが印象的なRPG「エメラルドドラゴン」
- シンキングラビットがおくるミステリアドベンチャーの傑作「道化師殺人事件」
- ボーステックから発売された、謎多きゲーム「レリクス」
- 敵をよけつつ岩を運ぶアクションパズルの名作 デービーソフトの「フラッピー」
- 初期アドベンチャーゲームの傑作にして、今も語り継がれる「デゼニランド」
- 巨大なスケールと隠された謎の多さに驚かされた名作第2弾「ハイドライド2」
- シリーズ1作目にして高い完成度を誇った光栄の「信長の野望」
- あの名作シューティングがついにPC-88シリーズにも移植された!「ゼビウス」
- デカキャラとの戦いが3Dアクションで展開された呉ソフトウェア工房の「アルゴー」
- モンスターヒット作があらゆる面でパワーアップして帰ってきた!「ザナドゥ シナリオII」
- 「テグザー」に続く、ゲームアーツの傑作タイトル「シルフィード」
- 中村光一氏の大ヒット作にして、数多くの機種へと移植された名作「ドア・ドア」
- コンテストグランプリを受賞した、シミュレーションRPGの先駆けとも言える「ボコスカウォーズ」
- “集まれ!”“散れ!“の吹き出しがユニークだった「大脱走」
- 「スペシャル」「パンチボール」じゃない元祖「マリオブラザーズ」が、パソコンに移植されていた!
- あの「グラディウス」が、ついにPC-8801mkIISRシリーズに移植された!が……
- デモシーンやBGMに心を震わせた、日本テレネット初期の名作「ファイナルゾーン」
- とんでもない難易度は数々の悲喜こもごもな思い出をもたらした「ロマンシア」
- スターアーサーシリーズ3部作はここから始まった「惑星メフィウス」
- あの「ゼビウス」っぽいゲームをPC-8801でも遊べた!~1983年発売「アルフォス」~
- 可愛らしいキャラクターと考えられた謎にプレイヤーが魅せられた「サラダの国のトマト姫」
- いつまでも耳に残るサウンドが印象的だった珠玉の1本「ボスコニアン」
- シンプルなルールと熱い攻防、ノリの良いBGMが揃った秀作「魔城伝説」
AKIBA PC Hotline!をいいね・フォローして最新記事をチェック!