2018年10月09日

ひなたが素直になれるので登山はいいぞ

3連休でがっつりドラクエをやってブログも書く予定が,出勤になった上に風邪を引いて(治った)全部つぶれたぞい。


・増補改訂版☆「漆は英語でjapan」は本当か(Togetter)
→ 内容が錯綜しているが,要するにこういうことらしい。勉強になった。
◯japanが「(日本製の)漆器」を意味したことが歴史上存在しているものの,基本的に17~19世紀の英語でのみの用法。現代では用いられない。また,OED等に記載があり,これは完全な和製英語というわけではない。
◯現代で漆器と言うならJapanese lacquer wareまたはUrushi ware辺り。
◯逆に漆や漆器の一般的な訳語がjapanだったことは古今東西で存在しない。
◯japanningは西洋で用いられた漆風塗料のことで,これもまた漆器とは別物。要するにイミテーション。
◯上述のようなにもかかわらず,主要な英和辞典を引くと未だにjapanを漆器,漆の意味で載せている。どころか,japanningを「漆を塗る」という意味合いで載せている辞書もある。
→ japanに漆器という意味が全く無いかのような議論になっていたTogetterの最初の方は少々勇み足であったか。japanningという用語の存在を鑑みても全く無関係ということはあるまいし,chinaが中国製の磁器を意味した経緯を鑑みてもJapanese lacquerがjapanに縮むのはありうる変化であるように思う。ともかく,主要な英和辞典は早急に古語という注釈を載せ,japanningについては完全な誤りなので修正するべきであろう。



・5ch冒険家×カメ五郎が語る「僕らがサバイバルの世界に足を踏み入れたワケ」(best-times)
・【第2回】動物を「愛おしむ」ことと「食べる」こと。その間にあるもの
・【第3回】5ch冒険家×カメ五郎の共通点。大胆な行動の裏にある「ネガティブ思考」
→ お二人とものファンではあるが,縁遠いように思えたので対談していて驚いた。3回分をあわせても短いのが残念。お二人とも無茶無謀な冒険を繰り返しているが,カメ五郎は装備不十分・完全に孤独なかわりに国内,春間氏はコミュ力を生かして協力を得まくる代わりに海外という活動範囲の違いは対話によく出ていて面白かった。春間氏は普通の服だと普通の人に見えるが,カメちゃんはそれでも普通の人に見えないのも,そうした活動範囲の違いを垣間見せてくれているようなw。カメちゃんの海外編はおもしろそうだが,実際本当に死にそうである。二人で国内サバイバルの企画とか立てる会社,無いだろうか。
→ 記事中に紹介はあるが,実際それぞれの動画と著書を読んだほうがよいと思う。春間氏の著書は,21世紀にこんなドラクエらしさしかない旅行,やろうと思えばできるんだなという新鮮な驚きがあるので,本当にお勧め。





・のぞみぞ概念(新・怖いくらいに青い空)
→ こんなのぞみぞ概念が流行したその年の内に(記事中に言及がある通り)『よりもい』があって(別記事が立っているように)『ヤマノススメ』のサードシーズンがあったわけですが,2018年の百合業界何があった。視聴者の精神はもうボロボロ。人によっては斉藤恵那概念という自爆によりダメージは加速した。
→ とはいえ,そのすれ違いが才能の問題に直結するのぞみぞが話としては一番重い。『よりもい』はめぐっちゃんに(ネタバレ注意)「絶交しに来た」と言ってみたり,自分は正反対の北極に行くような強さがあったし,『ヤマノススメ』のひなたは自分の執着をちゃんとあおいに吐露でき,あおいがそれを察して促すような関係性と環境があった。ひるがえってのぞみぞは三つの中では解決の先延ばし感が最も強く,先の不透明感はSNS上で多くの妄想を生み出すことになった。なんとも応用が効き,しかも強度のある概念である……