「渋谷に大規模なサッカー専用スタジアムを建設する」という壮大なプロジェクトがにわかに現実味を帯び始めているのを皆さんはご存知だろうか?
これまでも、首都・東京に「サッカー専用スタジアムを建設しよう」とする動きは何度かあったが、行政とのやり取りの中で折り合いがつかず、頓挫を繰り返してきた。しかし、何度も打ち砕かれてきた“夢物語”がいよいよ実現するかもしれない。
東京都と渋谷区が代々木公園内を民間主導での再開発を検討している最中、同区が出資する一般社団法人「渋谷未来デザイン」が「スクランブルスタジアム渋谷」と名付けられた新スタジアム建設構想を打ち出したのだ。まだ構想段階ではあるが、規制緩和などの対応策について本格的に協議も始まっており、いよいよ“夢物語”は“近い将来”の段階に入った。
新たな渋谷の象徴になるか?
「渋谷未来デザイン」が発表した構想では、建設予定地は複数駅から徒歩10分前後でアクセスできる代々木公園内の南側。球技場や野外ステージなどの既存施設がある付近で、緑地を削る必要はなく、3万~4万人規模を想定している。また、サッカー専用スタジアムではあるものの、ライブやイベント会場、さらには防災拠点としても機能させる計画になっている。
「スクランブルスタジアム渋谷」の名前の由来は、渋谷の象徴・スクランブル交差点をヒントに、多様な人が行き交い、多用な使い方ができるようにとの思いが込められた。都心からのアクセスも抜群であり、構想が実現すれば、サッカーにあまり興味が無い人でも気軽にスタジアムに訪れ、試合観戦を楽しむ姿も自然と目に浮かぶ。間違いなく“新たな渋谷の象徴”になるだろう。
J1・FC東京のホームスタジアムに?
現在、調布市にある「味の素スタジアム」をホームスタジアムとして使用しているJ1・FC東京の新たなホームスタジアムになるのでは、という話も持ち上がっている。
一方で、今季からFC東京のスポンサーを務めているIT大手「ミクシィ」が中心となって別路線で新スタジアムの建設を検討しているとの噂もある。そのため、「渋谷未来デザイン」が主催したイベントに出席した日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏は「個人的には、(J2・)東京ヴェルディの名前が頭に浮かんだ」と話すなど、どのクラブが“新スタジアム”を本拠地にするかは、まだ不透明といえるだろう。