モモンガ様自重せず   作:布施鉱平
<< 前の話

14 / 14
 アインズ様のお世継ぎが生まれ、すっかりお祭りムードのナザリック。
 全NPCに加え、アインズ様に忠誠を誓うこの世界の者たち全てを集めた宴が始まろうとしていた────


閑話、ある日のナザリック(後)

◆お世継ぎ誕生(魔導王と正妃)────

 

 

「────────あっ…………モモンガ様?」[アル]

 

「おお、目覚めたかアルベド」

 

「私…………はっ、赤ちゃん、モモンガ様と私の赤ちゃんは?」[アル]

 

「大丈夫だ、安心しろアルベド。モモルはよく眠っている」

 

「良かった…………夢ではなかったのですね」[アル]

 

「ああ、お前が無事に産んで…………うむ、すこし変わった出産だったが、産んでくれたのだ。よくやったな、アルベド」

 

「あぁ、モモンガ様…………私、幸せでございます♡」[アル]

 

「近日中に私たちの子供のお披露目式を行う予定だが、どうだ、体の調子は問題ないか?」

 

「ええ、問題ありません。あの、モモンガ様…………モモルを抱いてもよろしいでしょうか?」[アル]

 

「うむ、どうだペストーニャ、大丈夫か?」

 

「はい、今こちらにお運びいたしますわん」[ペス]

 

「と、いうことだ。どれ、体を起こすのに手を貸してやろう」

 

「あっ♡ モモンガ様、ありがとうございます♡」[アル]

 

「モモル様をお連れしました、わん」[ペス]

 

「おお、アルベド、モモルが来たぞ……………………って、なんかさっきより育ってないか?」

 

「さようですね…………おそらくは生後一~二ヶ月くらいにまで成長されています。あ、わん」[ペス]

 

「う、うむ。なんかさらっと言っているが、それは普通なのか?」

 

「大丈夫ですわ、モモンガ様。淫魔(サキュバス)は成長が早いのです。生後数週間で人間で言うところの三~五歳くらいにまで一気に成長し、一年で十歳くらいまで成長致しましたら、そのあとは緩やかに育っていくものなのです」[アル]

 

「あ、そ、そうなのか…………?」

 

「はい♡ さ、ペストーニャ、モモルを抱かせて頂戴」[アル]

 

「はい、アルベド様」[ペス]

 

「モモル、モモル…………お母さんですよ。あら、モモンガ様、この額の宝石は…………?」[アル]

 

「あ、うむ、それは…………かくかくしかじか…………」

 

「まあ、モモンガ玉(小)ですか? うふふ、まさにモモンガ様の子であることの証♡ でも、ちょっと羨ましいですわね」[アル]

 

「今のところ害は無いようだがな。アルベドの言うようにモモルの成長が早いのなら、いずれその宝石の性質も明らかになるだろう」

 

「大丈夫ですわ、モモンガ様。モモンガ様の名を冠するアイテムが、この子に害をなすはずがありませんもの」[アル]

 

「…………ああ、そうだな」

 

「…………ほにゃっ、ほにゃっ」[モモ]

 

「あら、起きたの? モモル」[アル]

 

「ほにゃっ、ほにゃっ」[モモ]

 

「お腹がすいたのかしら? モモンガ様、モモルにご飯をあげてもよろしいでしょうか」[アル]

 

「私の許可などいらないとも。モモルの母はお前なのだからな、アルベド」

 

「うふふ♡ では失礼して…………」[アル]

 

「…………なぜ全部脱ぐのだ? 母乳を与えるのであれば、そこまで脱がなくても…………」

 

「モモルは淫魔(サキュバス)ですもの。母乳など飲みませんわ。もちろん私も出ませんし…………」[アル]

 

「し、しかし、では何を…………はっ! ま、まさか…………」

 

「もちろん、私がモモンガ様からお力を分けて頂き、それをモモルに与えるのですわ♡ さ、モモンガ様♡」[アル]

 

「い、いやちょっと待て! 子供の前だぞ!?」

 

「きゃっきゃっ♪」[モモ]

 

「ほら、モモルも喜んでおりますわ♡ 流石私の娘です。というわけだからペストーニャ、少し外してくれるかしら?」[アル]

 

「畏まりましたわん」[ペス]

 

「え、えぇ~…………」

 

「さあ、モモルにご飯をお与え下さいませ、モモンガ様♡」[アル]

 

「う、う~む…………サ、淫魔(サキュバス)だから、それが普通…………なんだよな?」

 

「もちろんでございます、モモンガ様♡」[アル]

 

「(ええい、子供のためだ、覚悟を決めろ、俺!)…………超位幻術、発動!」

 

「ああ♡ モモンガ様、ス、テ、キ♡」[アル]

 

「きゃっきゃっ♪」[モモ]

 

 

 

◆お世継ぎ誕生(魔導王と正妃、その後)────

 

 

「────今にして思えば、リング・オブ・サステナンスを装備させてやれば良かったんじゃないか?」

 

「まあ、モモンガ様。それでは愛情が伝わりませんわ。やはり幼いうちは両親が手ずから食事を与えてあげませんと。それにモモンガ様も以前仰っていたではありませんか、生き物の成長には睡眠と栄養が必要だと」[アル]

 

「…………う、うむ。それは、そう、だな」

 

「で、す、の、で、これからもよろしくお願いいたしますわ♡」[アル]

 

「わ、分かった」

 

「すやすや…………」[モモ]

 

「あら、モモルはお腹が一杯になったから寝てしまったようですわね」[アル]

 

「…………可愛いものだな、我が子というのは」

 

「ええ…………本当に♡」[アル]

 

「そういえば、デミウルゴスがモモルのために揺りかごを作ってくれるということなのだが…………」

 

「まあ、デミウルゴスが? デミウルゴスの家具は精巧に作られていて体への負担も少ないですし、ありがたく頂きましょう」[アル]

 

「うむ…………だが、いいのか? 間違いなく骨で出来た揺りかごを持ってくると思うのだが、モモルが怖がって泣いたりしないだろうか?」

 

「私が全体を覆う布カバーを作りますから問題ありませんわ」[アル]

 

「あ、ああ、そうか、その手があったか」

 

「さすがにむき出しの骨の上にモモルを寝かせたりはしませんわ、モモンガ様」[アル]

 

「うむ、安心した」

 

「モモンガ様の超リアルな刺繍を全面にあしらったものを縫い上げますので、きっとモモルも喜びますわ」[アル]

 

「えっ」

 

「それと、モモルの着る服にもモモンガ様を刺繍いたします」[アル]

 

「いや、アルベド?」

 

「そうですね、モモンガ様のお顔が白なので、モモルには基本黒地の服を着せましょうか」[アル]

 

「…………(黒地に骸骨の刺繍って、どこのパンクロッカーだよ!)」

 

「モモンガ様?」[アル]

 

「あ、いや…………ど、どうだろうかアルベド、父親の顔が刺繍された服とか、子どもは嫌がるものじゃないか?」

 

「とんでもございません! モモンガ様のお顔が刺繍されたものを身に付けることを嫌がる者など、この世にいるはずがありませんわ!」[アル]

 

「そ、そうか?」

 

「ええ、絶対です!」[アル]

 

「そうか…………」

 

「斯く言う私も、下着の裏地にモモンガ様を縫い付けておりますわ♡」[アル]

 

「…………(なぜ下着の裏地!? 絶対肌触り悪いだろ! っていうかそれ、お前たちの言う不敬には当たらないの!?)」

 

「いつでも愛する人を傍に感じていたい…………それが恋する女心というものですわ♡」[アル]

 

「…………あー、アルベド」

 

「はい♡ モモンガ様♡」[アル]

 

「私の顔を見える場所に刺繍するのは禁止な」

 

「な、何故でございますか!? モモンガ様!」[アル]

 

「それは…………ほら、あれだ。他のNPCたちが恐縮してしまうだろ? 私の顔がでかでかと刺繍されていたら」

 

「…………確かに。例え刺繍されたものであろうと、モモンガ様のご尊顔を拝した者はそのご威光に打たれ跪いてしまうかもしれません」[アル]

 

「というわけで、私の顔を刺繍するなら服の裏地とかに小さく縫い付ける程度に留めておくように」

 

「くっ、畏まりました…………」[アル]

 

「あ、あと下着の裏も禁止」

 

「下着の裏もでございますか!?」[アル]

 

「そもそもだ、そんなところに刺繍してチクチクしないのか?」

 

「それは…………するにはするのですが、モモンガ様によって与えられたものだと思うとそれもまた愛おしく…………」[アル]

 

「うむ、やっぱり禁止な」

 

「ああ~ん、モモンガ様ぁ…………」[アル]

 

 

 

◆お世継ぎ誕生(守護者にお披露目)────

 

 

「では、これから我が娘を連れてくる」

 

「どきどき」[アウ]

 

「わくわく、でありんす」[シャル]

 

「は、早くお会いしたいです」[マレ]

 

「守護者の方々だけではなく私もお呼び下さるとは…………! なんたる僥倖でしょう…………」[セバ]

 

「モモルさま、どのようはおかおをしているのでしょう…………」[ヴィク]

 

「シューッ、コォーッ…………ギチギチギチギチッ」[コキュ]

 

「…………コキュートス、興奮しすぎて威嚇音が出てるよ」[デミ]

 

「あぁぁああああああっ! この日をどれだけ待ち焦がれたことかっ!!」[パン]

 

「そしてパンドラズアクター、君は単純にうるさい。皆も静まりたまえ、そろそろアインズ様がお戻りになりますよ」[デミ]

 

「────皆、待たせたな、これが私の娘、モモルだ」

 

「…………か、可愛いー! すごくお可愛らしいです! モモンガ様」[アウ]

 

「あぁ…………ほっぺがぷにぷにしてるぅ…………つつきたいでありんすぅ」[シャル]

 

「わ、わあぁぁぁっ、モモル様、可愛いです!」[マレ]

 

「この方がモモンガ様のお世継ぎ、モモル様でございますか…………!」[セバ]

 

「モモルさま、すごくかわいらしいおかおをされています」[ヴィク]

 

「モ、モ、モモル様ァッ! 爺デゴザイマス! 爺ノコキュートスデゴザイマスッ!」「コキュ」

 

「おぉ…………至高の方々と同じ、支配者たるオーラを感じます…………流石はアインズ様のご息女でございますね」[デミ]

 

「あぁっ! なんと愛らしい方なのでしょう! (我が妹(マイン ユンゲレ シュヴェスター)! 心の中でだけ、そう呼ぶことをお許しください、モモル様!)」[パン]

 

「はい、ここまでよ、皆」[アル]

 

「えぇー、もう終わりなのー? っていうか、アルベドいたんだ」[アウ]

 

「失礼ね、モモルを抱いてるのは私なんだから、いるに決まってるじゃない」[アル]

 

「モモル様に意識がいってたから、全然気付かなかったでありんす」[シャル]

 

「爺ガ、爺ガオ側ニ付イテオリマスゾ! モモル様ッ!」[コキュ]

 

「コキュートスは未だに気付いていないようだね」[デミ]

 

「…………コキュートス、少し落ち着くのだ」

 

「ハッ! コ、コレハ失礼致シマシタ、アインズ様…………オヤ、アルベドモイタノカ」[コキュ]

 

「はぁ…………コキュートス、モモルは寝ているから、皆との顔合わせはここまでよ」[アル]

 

「ム、ムゥ…………! 名残惜シイガ、モモル様ノ睡眠ヲ妨ゲル訳ニハイカヌ。サ、皆モ解散スルノダ」[コキュ]

 

「おや、以外に聞き分けがいいのだね、コキュートス」[デミ]

 

「爺ダカラナ。モモル様ノ為ナラバ、イカナル苦難ニモ耐エテミセヨウ」[コキュ]

 

「ふむ、最初はどうなることかと思いましたが、君は案外向いているのかもしれませんね、爺に」[デミ]

 

「当然ダ、爺ダカラナ」[コキュ]

 

「あーあ、もう少しモモル様のお姿を見ていたかったけど、お休みの邪魔をするわけには行かないよね」[アウ]

 

「仕方ありんせん。今日は戻りんしょうか」[シャル]

 

ぼくも…………ぼくも可愛い赤ちゃんを…………」[マレ]

 

「では、私はお披露目式の準備に戻るといたしましょう。失礼いたします、アインズ様」[セバ]

 

「私も式典の装飾にさらに手を加えましょう! もっと愛らしく! そして輝かしく!」[パン]

 

「モモル様のお姿も拝見出来ましたし、私は揺りかごの作成に取り掛かるとします。コキュートス、君はどうするんだい?」[デミ]

 

「私ハモモル様ノ御寝所ヲ護ル役目ニ就カセテ戴クツモリダ。ヨロシイデショウカ、アインズ様」[コキュ]

 

「…………うむ、いいだろう。部屋の外に立つことになるが、それでも構わないか?」

 

「モチロンデゴザイマス。コノ爺、イカナル万難ヲモ排シテ、オ役目ヲ全ウシテミセマショウ!」[コキュ]

 

「ナザリックの中でそこまで気負う必要はないと思うが…………まぁよい、任せたぞ、コキュートス」

 

「ハッ!」[コキュ]

 

「では守護者たちよ、わざわざ来てくれて感謝する。二日後に決まったモモルのお披露目式は祭りのようなものだから、皆も存分に楽しんでくれ。では、それまで各々の仕事に戻るが良い」

 

「「はっ!」」[NPCたち]

 

 

 

◆お披露目式(開会)────

 

 

「────────よく集まってくれた! 今日は我が娘、モモルの誕生を祝う式典に参加してくれたことを心より嬉しく思う!」

 

「「おぉぉおおおおおおおおっ!!」」[全NPC+α]

 

「早速皆に今日の主役であるモモルを紹介しよう! アルベド!」

 

「はっ!」[アル]

 

「皆もすでに知っていることだろうが、母親は守護者統括であり、我が正妃でもあるアルベドだ! そしてその胸に抱かれているのが────我が娘、モモルである!」

 

「「おぉぉおおおおおおおおっ!!」」[全NPC+α]

 

「ナザリックに住まう全ての者よ! 我を讃えよ! 我が正妃アルベドを讃えよ! そしてわが娘、モモルを讃えよ!」

 

「「アインズ・ウール・ゴウン様万歳!! アルベド様万歳!! モモル様万歳!! 我ら身命を賭してお仕え致します!! アインズ・ウール・ゴウン様万歳!!────────」」[全NPC+α]

 

 

 

◆お披露目式(立食パーティー)────

 

 

「うんめぇ~~~っ! なんだこれ! 本当に食いものか!?」[ゼン]

 

「いや、うまいんだから食べもので間違いないだろう、ゼンベル…………しかし、本当にうまいな…………」[ザリュ]

 

「おいしいでござる! おいしいでござる!」[ハム]

 

 

 

「いや~…………羨ましいぜ」[ヘッケ]

 

「あたしたちは吸血鬼になっちゃったからねぇ…………」[イミ]

 

「ご愁傷様です。ですが吸血鬼の皆さんには、有志による献血によって新鮮な血液が用意されていますよ」[ロバ]

 

「私も…………んぅ、協力したんだよ…………」[アルシェ]

 

「…………お、おう、そうか。ありがとよ、アルシェ」[ヘッケ]

 

「あ、ありがとう、アルシェ…………」[イミ]

 

「い、いいの。二人には…………あっ、感謝、してるし…………」[アルシェ]

 

「…………尻尾、生えてるな」[ヘッケ]

 

ええ、生えてるわね。あれってやっぱり…………」[イミ]

 

「お二人共、どうかしましたか?」[ロバ]

 

「い、いや、なんでもねぇ! あ~、アルシェの血は美味ぇな~」[ヘッケ]

 

「ほんと、コクがあるのにまろやかよね」[イミ]

 

「今回の血は、特別に処女の血ばかり集めてブレンドしたものらしいですからね」[ロバ]

 

「「えっ!?」」[ヘッケ、イミ]

 

「ふぅ、ふぅ…………私…………妹たちに、お土産持って帰らないと…………あっ!」[アルシェ]

 

「? どうしましたアルシェ、大丈夫ですか? 膝がガクガクしてますが…………」[ロバ]

 

「だ、大丈夫! 大丈夫だから! 今は…………触らないで…………」[アルシェ]

 

「…………マニアックな調教されてんだなぁ」[ヘッケ]

 

「私たちに出来ることはないわ、ヘッケラン。せめて暖かく見守りましょう」[イミ]

 

「いや、そこは目を逸らしといてやれよ」[ヘッケ]

 

 

 

「これはフールーダ様。あなたもこちらの下僕(しもべ)に?」[レイ]

 

「おや、レイナース殿。ということは、貴女もですかな?」[フール]

 

「ええ。返しきれないほどの御恩を受けましたので、残りの生はアインズ様に捧げようと決意いたしました」[レイ]

 

「ふむ、メイド服が良くお似合いですよ。そして、実にいい笑顔をされるようになった…………」[フール]

 

「全てはアインズ様のご慈悲によるものです。フールーダ様は、やはり魔法のことで?」[レイ]

 

「ええ、アインズ様は素晴らしい…………まさに魔法の神であらせられる。帝国か、それとも魔法の深淵か…………ジルには悪いと思うが、その二つでは天秤にもかかりませんからな」[フール]

 

「実にフールーダ様らしいお考えですわ」[レイ]

 

「ふふふ…………その言葉、そのままお返し致しますよ。レイナース殿…………ややっ!?あ、あそこで料理を運んでいるアンデッドは、もしや死の騎士(デス・ナイト)をも超える強力なアンデッド…………? ちょ、ちょっと待ってくだされ! ほんの少し! ほんの少しでいいから触らせていただけませんかの!? ほんとサラッとだけじゃから…………」[フール]

 

「…………今や志を同じくする同胞だけど、やっぱりキショいものはキショいわね」[レイ]

 

 

 

「エンリ、大丈夫かい? 随分緊張しているみたいだけど」[ンフィ]

 

「え、ええ、大丈夫よ。ただちょっと驚いただけだから…………」[エン]

 

「ああ、アインズ様がアンデッドだったことかい? 納得だよね~。不死の存在であるからこそ、長い時をかけてあそこまで強大お力を得られたんだろうね」[ンフィ]

 

「…………ンフィは全く動じてないわよね」[エン]

 

「ん? 僕かい? 僕はもうとっくに覚悟を決めていたからね。エンリも早く気持ちを切り替えないといけないよ? アインズ様がアンデッドだろうと、邪神だろうと、僕たちを救い導いてくれた偉大な方に変わりはないんだから」[ンフィ]

 

「…………そう、そうよね。ゴウン様はゴウン様だものね」[エン]

 

「そうそう、アインズ様はアインズ様さ。ネムをご覧よ、あの順応の速さは、流石子供だよね」[ンフィ]

 

ゴ、ゴウン様カッコイ~~! 骨だけなのにどうやって動いているんですか、ゴウン様!?」[ネム]

 

「あぁ…………また失礼なことを…………」[エン]

 

「大丈夫だよ。アインズ様は寛大な御方だからね。さ、せっかくだから美味しいものをいっぱい食べて帰ろうよ、エンリ」[ンフィ]

 

「…………ゴブリンさんたちにいくらか持ち帰ってもいいかしら?」[エン]

 

「ははっ、そうそう、エンリはそうでなきゃね。すいませ~ん、持ち帰り用に包んで貰うことって可能ですか~?」[ンフィ]

 

 

 

◆お披露目式(閉会、そして祝砲)────

 

 

ドーーンッ!! ドドーーンッ!!」[閃光砲&火炎砲]

 

「た~まや~!」[アウ]

 

「か~ぎや~」[マレ]

 

「…………(黒妖精(ダークエルフ)の双児に、日本の魂が受け継がれている…………)」

 

「いや、これは中々に派手な催しですね。建国記念日などにもぜひ行いましょう」[デミ]

 

「ウム。腹ニズドント来ルノガ心地ヨイナ」[コキュ]

 

カッ!! ゴロゴロゴロッ、ズガーンッ!!」[電撃砲]

 

「色々な色の光が空全体を駆け巡って…………綺麗でありんすねぇ」[シャル]

 

「私がっ! 改造を施したのですっ!」[パン]

 

「すごいです! すごくきれいです!」[ヴィク]

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!」[爆裂砲×150]

 

「おぉ…………凄い迫力ですね」[セバ]

 

「…………何発かガルガンチュアに当たってないか? あれ」

 

「ガルガンチュアであれば、頑丈ですから問題ありませんわ。アインズ様」[アル]

 

「…………まあ、それもそうか。それはいいとして…………ちらっ」

 

「すやすや」[モモ]

 

「…………(この状況で熟睡できる肝の太さ…………間違いなくアルベドの遺伝子だな。っていうか、俺っぽさって額の宝石だけじゃないか?)」

 

「アインズ様…………」[アル]

 

「…………ん? ど、どうした、アルベド」

 

「私、幸せですわ」[アル]

 

「ははは、今日だけでその言葉を何度聞いたかな」

 

「何度でも申し上げます。アインズ様…………いえ、モモンガ様は、最後まで私どもを見捨てずに残って下さった慈悲深い御方。

 それだけでも私どもはこの上なく幸せでありますのに、ご寵愛をいただき、お子を授けていただき、さらには愛しているとまで仰っていただきました…………この身に溢れるこの気持ちを、もはや言葉で表すことなど出来はしません。

 でも、それでも、私の口は勝手に言葉を紡いでしまうのです。幸せです、と」[アル]

 

「アルベド…………」

 

「愛しております、モモンガ様…………私、今日という日を永遠に忘れません…………」[アル]

 

「…………ああ、そうだな、私もだ。私も、お前のことを愛しているぞ、アルベド。そして、今日のことを絶対に忘れないとも。いつまでも、いつまでもな…………」

 

 

 

 




 はい、というわけで閑話はここまで。
 次から帝国編…………っていうか王国蹂躙編に戻ります。

 ちなみにですが、モモルは生まれた時点でレベル20くらい。
 その後もアルベド経由でアインズ様の経験値を吸収し続け、何もしなくてもどんどんレベルが上がっていきます。

 アインズ様、頑張って経験値稼がないと、レベルダウンしてしまいますよ?






※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。