当然だと思うが、監督は「王様」ではない。「指揮官」でもない。
監督は「監督」なのだ。そういう職業だ。

実写をやった時プロデューサーから、「監督は天皇のようなものです!そう振る舞ってください!」と言われたが、さすがに受け付けなかった。
そういう仕事じゃないことを知っていたからだ。

野球やサッカーの「監督」と同じだ。
指揮も指示もするが、仕事だからするのであって、偉いからするのではない。
作品が「いいか悪いか」、評価上の「勝ち負け」、それは監督の采配にすべてが懸かっている。
それが失敗した場合、監督は即解任させられてもしょうがない。

しかしなぜか知らないが、僕は「勝ってる」のに解任させられるケースが多いのだが・・・。
落合博満かよ・・・。


ことクリエイティブの面において、全責任を負うのは監督だ。
もっとも、最近はビジネス面まで監督に背負い込ませる大バカプロデューサーが増えたようだが・・・(じゃあお前の仕事は何だ?)。
やっぱり落合を解任してから低迷の暗闇をひた走る中日ドラゴンズが思い浮かぶ。


かの「大天才」は、アフレコ中「王様」気取りだったらしい。
辟易した現場の声を僕は複数聞いている。
あの「大天才」の監督就任時のメッセージを良ければ読み直してほしい。まるで「昇格しました!ヤッター!」みたいな、アホ丸出しのコメントだ。
監督を階級みたいに捉えている時点で十分すぎるほどアホだ。

監督は階級ではない。王様みたいに無条件に偉いのではない。ただの職務だ。
指揮する資格が与えられた分だけの甚大な責任が発生するのだ。

しまいには「解散するのは七人の決めたこと!俺は悪くない!」と言い出す始末。
「王様」気取りの「大天才」は、自分の立場に甚大な「責任」があることを、まったく理解していなかったようだ。


そしてそれはバカばかりが居並ぶプロデューサー陣にも責任がある。
これまた「王様」「帝王」気取りのプロデューサーばかり、仕事もロクにせずふんぞり返る。
お前ら俺の言いなりになっていればいいんじゃい!とばかり監督の頭を挿げ替える。またそう言って脅す。
だから結局監督も責任を放棄する。

なんと某「新章」では、OA中にチーフプロデューサーが逃亡するという、前代未聞の事態に陥ったようだが。
そりゃ解散もするわ。


もう右も左もアホばっかなので、僕は監督が全責任を負ってもいいと思っている。
だから『薄暮』はプロデューサーを兼任している。
もう肩書きだけのバカプロデューサーはこれ以上何も言うな。何もするな。
無責任な雇われ監督も「王様」を気取るな。

みんな無責任なんだよ!