2017年から2018年頭にかけて仮想通貨で“億り人”の仲間入りを果たした投資家が続出した。なかでも界隈を盛り上げた投資家として知られるのが、「ゲス仮想通貨投資家」を名乗るニシノカズ氏。あっという間に億を超える資産を手に入れた氏は、昨年10月にマレーシアへ移り住んだ。国際税務のスペシャリストである柳澤賢仁氏による仮想通貨対談企画第2弾「ニシノカズ」編・第5回のテーマは、「ゲス投資家が日本に戻らない理由とは?」。
「ピーク時には9億円くらい資産がありました」
柳澤 結局、ニシノカズさんはどれぐらいの資産を保有しているんでしょうか?
ニシノカズ(以下、ニシ) 今年1月のピーク時で9億円ぐらいですね。今は半分ぐらいに減っていますけど……。
柳澤 元手ゼロ円から9億円はすごいですね! でも、半分に減ったということは、その後は、まったく利益確定してないんですね。トレードはされているんですか?
ニシ 全然していません。本当に毎日フラフラしながら過ごしているだけ(笑)。先日はインドに1ヵ月ぐらい行ってました。Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグがスティーブ・ジョブスに「今後どうしたらいいだろう?」って相談をしたときに、ジョブスは「インドに行け」って言ったらしいんですよね。すぐにザッカーバーグはインドに行って、帰ってきたらFacebookのミッションを確認できた、ということを話していて、僕もインドに行ったら何かあるかな?と(笑)。
柳澤 何かありました?
ニシ まあ、現地で感じ取ったことは今後に生きてくるかなと。仮想通貨に関しては「インドはハードルが高そうだな」と感じました。現金をビットコインに交換できるATMが1つと、ビットコインが使えるレストランが一軒だけあったので行ってみたんですけど、インドは法的にビットコインの扱いが定まっていないんです。レストランの店員に聞いてみたら「最近、ビットコインが違法になったから使えないよ」って。