【法人カードとは】経営者や個人事業主に本当におすすめなクレジットカードを厳選!
会社で法人カードの導入が決まったのは良いものの、審査の問題や、どのカードを選べば良いのかなど、色々お悩みの方もいらっしゃると思います。
特に審査については、事前に知っておいた方が有利になるポイントや注意点もあるので早めの準備が必要です。
こちらのページでは、カードの基本的な知識や選び方などをご紹介していきます。カードの作成に失敗しないためにも、しっかり確認してください。
この記事の目次
法人カードの「コーポレートカード」「ビジネスカード」に明確な違いはない
コーポレートカードとは法人や個人事業主向けのクレジットカードのことですが、カード会社のホームページなどでビジネスカードといった単語を目にすることもあると思います。
結論としては、 コーポレートカードとビジネスカードの違いは明確にはありません。クレジットカード会社によって名称が異なるだけです。
例えばJCBの場合は大企業向けの法人カードをコーポレートカードとビジネスカードとに分けており、カードの支払い口座が個人なのか会社なのかによって区別しています。
JCBのカードは下記のようになっております。
JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード | ||
---|---|---|---|---|
お申込み対象 | 法人または個人事業主 ※ カード使用者は18歳以上の方が対象となります。 | |||
年会費 | カード使用者 1名様の場合 | 初年度無料 | 初年度無料 | 30,000円(税別) |
翌年度以降1,250円 (税別) | 翌年度以降10,000円 (税別) | |||
カード使用者追加 1名様ごとに | 初年度無料 | 初年度無料 | 6,000円(税別) | |
翌年度以降1,250円 (税別) | 翌年度以降3,000円 (税別) |
このように、コーポレートカードとビジネスカードはカード会社によって多少意味合いが変わりますが、 機能に大きな違いはありません。不明点がある時は、各カード会社に問い合わせるのが良いでしょう。
- クレジットカード専門家 菊地崇仁 解説
- 法人カードにはビジネスカードやコーポレートカードなどもあります。コーポレートカードが大企業向け、ビジネスカードが中小企業向けと言う場合が多いです。大企業向けの場合は、オンラインで申し込むことはできず、担当者に連絡しての申込となります。中小企業や個人事業主向けのカードの場合は、法人審査と個人審査に分かれます。
- 例えば、設立間もないスタートアップなどの場合、数年間の決算書などはないため、オーナー個人の審査で申し込めるカードを検討します。また、法人口座を登録しなければならないカードと、オーナー個人の口座でも申し込めるカードもあり、オーナー個人の口座で申し込めるカードの場合は、会社勤めの方でもビジネスカードを申し込むことが可能です。
- 例えば、通常の「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」はインビテーションが必要ですが、ビジネスカードの「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」はインビテーションも不要で、会社勤めの方でも申込できます。
- 法人カードは年会費も経費で落とせるのがメリットでしょう(個人での申込を除く)。ステータスの高いカードを保有して、社員向けに追加カードを発行。社員もコンシェルジュデスクなどを利用できるメリットがあります。福利厚生サービスとして、社員にプラチナカードを配布するのも良いでしょう。
法人カードのメリットとデメリット
コーポレートカードのメリットとデメリットについて、整理して考えてみましょう。
この場合、後ほど説明しますが会社決算型のコーポレートカードを例にします。
メリット:経費精算のしやすさ
コーポレートカードの最大の魅力は、経費精算が簡単にできることです。
一般的に経費精算の事務処理は、社員が消耗品や交通費などを立て替え、1ヶ月分をまとめて会社に提出します。
その際、社員は「領収書」と「経費精算書」の提出が必要です。
金額が小さく、領収書が少ない場合には何も問題はありませんが、領収証が多いと経費精算書の作成や、領収書の管理だけでも手間がかかります。
また、毎月立て替える金額が大きいと社員の負担も大きくなります。
その点、コーポレートカードですと、カード明細で支払い額の確認ができるため、管理が楽にできるというわけです。
デメリット:社員が不正をしてしまう可能性があること
反対にコーポレートカードのデメリットは、社員が使おうと思えばクレジットカードを私用にも使えてしまうことです。
悪意がなくても、間違って使うことを未然に防ぐことは難しく、こればかりは社員が使う時に注意するしかありません。
もし使ってしまった場合には、横領とみなされることもあるので、カードを私用で使った時点で会社に報告することが重要です。
法人カードのメリット・デメリットを確認したところで、次におすすめの法人カードをタイプ別にご紹介していきます。
おすすめの法人カード
法人カードにはさまざまなタイプがあるため、特徴ごとにおすすめの1枚を厳選してご紹介します。法人カード選びに迷ったときの参考にしてください。
ETC機能付きのおすすめ法人カード
ほとんどの法人カードはETCカードを追加発行することができますが、中でも特におすすめなのがJCB一般法人カードです。
おすすめのポイントは、他の法人カードではETCカードの発行可能枚数が1〜5枚程度という場合が多いですが、JCB一般法人カードは基本的に何枚でも発行することができる、という点です。つまり、社用車が10台あろうが100台あろうが、親カード1枚ですべての車にETC機能を付けることができるのです。
また、ETCカードの発行手数料や年会費は無料なので、経費削減にもつながります。従業員にはクレジット機能のないETCカードだけを配布できるので、管理がしやすいという点も魅力です。
JCB法人カード 一般
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 1,250円(税抜) | 0.5%~1.0% | Oki Dokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
最短5営業日 | 10万円~100万円 | 無料 |
- 追加カードの発行枚数に制限なし
- ETCカードの発行無料・年会費も無料
- カード利用でポイントが貯まる
- ビジネスシーンで活躍
- 初年度年会費無料!2年目以降も安価
参照:https://www.jcb.co.jp/corporate/houjin/ippan.html
また、JCBの法人カードには一般のほかにゴールドとプラチナがあります。記事の最後のまとめでも触れていますので、気になる方はご確認ください。
海外利用におすすめの法人カード
海外出張など海外での利用が多い会社であれば、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが便利です。
海外利用を想定した場合、クレジットカード選びでポイントとなるのは付帯保険や空港関連のサービスが充実しているかどうかです。その点、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのスペックは満足できるものだと思います。
手厚い保険が自動付帯
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードには海外旅行傷害保険が自動付帯していて、最高1億円まで補償されます。海外航空機遅延保険も最高3万円まで補償されるので、飛行機が遅れた場合や手荷物が紛失してしまった場合の宿泊費や衣類の購入代金に充てることができます。
プライオリティ・パスが利用可能
また、世界130以上の国や地域にある1,000ヶ所以上の空港ラウンジが利用可能な「プライオリティ・パス」に無料で入会でき、フライト前にゆったりとした時間を過ごすことができます。プライオリティ・パスの年会費は通常399米ドルなのでかなりお得です。
海外出張が快適になる各種サービス
現地情報の案内や各種予約に対応するトラベルデスク、ビジネスに欠かせない海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービスなども利用できるため、どこでも快適に過ごすことができるでしょう。
海外でのステータス性が高いアメックスブランドという点でも心強い1枚です。
レンタカー、車を利用するのにおすすめの法人カード
レンタカーを利用する機会が多い会社、社用車が多くガソリンの給油を頻繁に行う会社、それぞれに便利な法人カードをご紹介していきます。
車をスムーズかつお得に借りられる1枚
レンタカーを利用するなら、トヨタレンタカーが発行するTRBM(トヨタレンタカービジネスメンバー)カードがおすすめです。
レンタカーの手続きは通常時間がかかり面倒ですが、TRBMカードを持っていれば予約からチェックインまで大幅に時間を節約することができます。年会費は無料で追加カードは999枚まで発行可能。レンタカー代の割引サービスがある上、料金が高騰するハイシーズン価格がないというのもうれしい利点です。
トヨタレンタカーは全国に約1,200店舗あるため、繁忙期や研修などで車が急に必要になることがある会社は用意しておくと安心です。
給油時の支払いに特化したガソリン法人カード
給油に便利なおすすめのガソリン法人カードは、ETC協同組合ガソリンカードです。ガソリンを給油したときの支払いにのみ使用できるカードで、発行手数料や年会費は無料となっています。
ETC協同組合ガソリンカードにはクレジット機能が付いておらず、クレジット審査なしでスムーズに取得できるところも魅力です。また、給油以外には使えないので社員による私的な支払いなどの不正利用を防ぐこともできます。
なお、利用できるガソリンスタンドはエネオスまたは出光のどちらかから選ぶようになっているため、営業ルート沿いによくあるなど利用頻度の高い方を選択しましょう。全国のスタンド数はエネオスが約11,000店舗、出光は約4,000店舗なので、色々なエリアに行くことが多い場合はエネオスのカードが使いやすいでしょう。
クレジット機能付きが欲しい場合
クレジット機能付きのガソリン法人カードが欲しい場合は、シナジーJCB法人カードを選択肢に加えましょう。このカードは前月の利用額が7万円を超えると最大7円/リットルの割引が受けられます。全国のエッソ・モービル・ゼネラルでの給油が可能です。
付帯サービスで選ぶ法人カード
三井住友カードのワンランク上の法人カード、三井住友ビジネスゴールドカードは付帯サービスが充実しています。年会費は1万円(税抜)ですが、以下のような一般カードよりハイレベルのサービスを利用することができます。
- 個人カードと同様に「ポイントUPモール」でお得に買い物ができる
- 最高5,000万円補償される海外旅行傷害保険が付帯(一般カードは最高2,000万円)
- ショッピング保険は最高年間300万円まで補償(一般カードは最高100万円)
- 全国の主要空港ラウンジが無料で利用できる
- 東海道・山陽新幹線のネット予約&チケットレスサービス
- 国内外約1,000ヶ所の宿泊施設やスポーツジム、英会話学校などを割引価格で利用できる
- 文房具購入やレンタカー、引っ越しサービスなどのビジネスサポートサービス
- 24時間365日、医師に電話で健康相談ができる「ドクターコール24」
このカードは利用金額に応じてワールドプレゼントポイントを貯められます。ポイント還元率は通常0.5%ですが、ポイントUPモールを使えば2〜20倍になります。
貯めたポイントはANAマイルやVJAギフトカードなどに交換可能です。この他、出張に便利なサービスや福利厚生代行サービス、業務効率を高めるサービスなど多彩な特典が付帯しています。
券面もゴールドを基調にした高級感のあるデザインなので、どんな場面でも引けを取りません。
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 本会員 税抜10,000円+税 | 0.3%~0.5% | ワールドプレゼント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
50万~200万円 | 税別500円+税 |
- ご本人の確認資料のみで手続きカンタン!
- 会社設立間もないお客様でも申し込み可能!
- VISAのゴールドカード向け優待付き
- 最高5000万円の国内・海外旅行保険付帯
- 全国28の空港でラウンジが利用できる
高ステータスな法人カード
ステータス性を重視する場合は、ダイナースクラブビジネスカードがおすすめです。ダイナースクラブカードは、経営者や医師など富裕層に人気があるハイステータスなブランドとして認知されているため、そのビジネスカードを持っているだけで一目置かれることでしょう。
ステータス性が高いだけではなく、カードの利用金額に一律の上限がなく、最高1億円まで補償される海外旅行傷害保険が自動付帯するなどスペックもハイグレードです。
また、ビジネスに役立つサービスとして、M&Aや経営戦略、資産管理など各分野のプロフェッショナルに無料で相談できる「プライベートアドバイザーサービス」も利用できます。
この他、「銀座サロン」というビジネスラウンジを商談や待ち合わせなどに無料で利用できる特典や、名門ゴルフ場や高級料亭の予約を代行してくれるサービスも用意されています。
年会費は27,000円+税、入会の目安は、27歳以上の個人事業主や法人企業の代表者または役員となっています。
ここまで、特徴別におすすめ法人カードをご紹介してきました。次章では国際ブランドという視点からの選び方をチェックしていきましょう。
国際ブランドの選び方
クレジット機能が付いている法人カードを選ぶ際は、搭載されている国際ブランドも大切な検討ポイントです。個人向けカードと同じように、法人カードも以下の5つの国際ブランドから選択できます。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
それぞれ機能性やサービスに違いがあるので、用途・ステータス・信用度という3つの視点での選び方についてご説明していきます。
用途によって選ぶ
法人カードの主な使い道が何かによって、適切な国際ブランドを絞り込むことができます。
例えば、海外出張で世界の色々な国・地域に行くことが多い場合は、世界No.1シェアを誇るVISAがおすすめです。全世界で加盟店数が多く、VISAならほとんどの地域のホテルやお店で決済できます。MasterCardはシェアNo.2ですが、欧州方面に強いのでヨーロッパへの出張が多い場合はVISAと遜色なく使えるでしょう。
国内での利用がメインで海外での利用はあまり想定していないという場合は、唯一の国産ブランドで国内サービスも充実したJCBの法人カードがおすすめです。
ステータスで選ぶ
ステータス性のあるカードを持ちたい場合は、アメリカン・エキスプレスまたはダイナースクラブの法人カードを選びましょう。
アメックスとも呼ばれるアメリカン・エキスプレスは、世界的なステータスカードとして広く知られています。特にアメリカでは、アメックスの審査を通過していれば信用できるということで、ホテルでの身分証明書代わりのような位置づけにもなっているようです。ダイナースクラブもアメックスと同様にハイステータスなブランドとして有名で、富裕層向けのサービスが充実しています。
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 12,000円(税別) | 0.166%~1.0% | メンバーシップ・リワード |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
2週間程度 | 個別設定 | 0.5%~1.0% | 無料 |
- Webからの申込みで初年度年会費無料!
- 国内28・海外2空港の空港ラウンジ利用可
- 最高5000万円の海外傷害保険付き
- 貯まりやすく使いやすいポイントプログラム
- プロテクションサービスで買い物や旅も安心
信用度で選ぶ
信用度の高さで選ぶならVISAが安心です。汎用性が高く、国内外を問わず決済に困ることはほとんどないので、法人カードを作るのが初めての方や、どの国際ブランドにするか迷っている方にも自信を持っておすすめできます。
次の章では、会社決済型の法人カードと個人決済型の法人カードの特徴について解説していきます。
会社決済型と個人決済型について
コーポレートカードには、クレジットカードの使用分を会社の口座から支払うタイプの会社決算型と、個人の口座から支払うタイプの個人決算型の2種類のタイプがあります。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、それぞれの特徴を理解して使い分けるようにしましょう。
会社決済型の法人カード
先ほども説明しましたが、会社決済型のメリットは「クレジットカードの利用データが一括で管理できる」ということです。
その結果、面倒な経費精算がなくなり、会社側とカードを使う社員のどちらにもメリットがあると言えます。
デメリットは、「クレジットカードを持つ社員が手軽に使えてしまう」ということです。私用の買い物で間違えて使わないよう、各々注意しなければなりません。
個人決済型の法人カード
個人決済型のメリットは、「役員や社員が自由にカードを使える」という点です。
自分の口座から引き落とされるため、私用で使っても問題ありません。また、買い物をして付与されるポイントなどは自由に使うことができるので、カードの使用者にメリットが大きいのが特徴です。
デメリットは、カードを発行する際に、個人の審査が行われる点です。そのため、会社の業績が順調でも、個人の信用情報によってはカードを発行できないこともあります。
法人カードの審査のポイント
まず審査で見られるのが、 会社と代表者のステータスです。会社のステータスでは、設立年数や業績を重要視しています。
会社の設立年数は長いほうが通りやすい
設立年数は3年経過しているかどうかが基準とされていて、絶対に通らないというわけではありませんが、「3年」というのが一つの目安になっています。
一方、三井住友ビジネスカード for Ownersは、設立が間もない企業でも持つことができます。
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 本会員 税抜1,250円+税 | 0.3%~0.5% | ワールドプレゼント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
10万円~80万円 | 税別500円+税 |
- ご本人の確認資料のみで手続きカンタン!
- 会社設立間もないお客様でも申し込み可能!
- 本カードで経費管理と事務作業の効率化を
- 国内外の豊富なサービスで出張をサポート
- キャッシュフロー改善とお得なサービス
黒字決算&代表者のステータスは大きい
企業の安定性を見る際には、業績は黒字決算であることが基準となります。
また代表者のステータスも重要です。代表者はクレジットカードの履歴が重要になっています。
例えば、過去にブラックリストに載ったことや、支払いの遅延があると審査に通りにくくなってしまうので、注意が必要です。
以上の点は、審査の基準となりますが、事前に準備をしておくと審査を通りやすくできるポイントがあるのでご紹介します。
審査を通りやすくするには
まず一つ目は固定電話回線の所持です。固定電話を引いておくと信用が生まれるので、まだ設立したばかりの会社にはおすすめのポイントです。
二つ目は、代表者がすでに持っているクレジットカードをアップグレードすることです。ステータスの高いカードを所持していることで、信頼があるとみなされ、審査が通りやすくなることがあります。
「こうすれば必ず通る!」とは言い切れないものですが、審査で有利に進めるために、是非知っておいてくださいね。
審査について紹介した、「コーポレートカードの審査基準、落ちるケースや理由について解説!」の記事も参考にしてみてくださいね。
コーポレートカードの審査基準、落ちるケースや理由について解説!
会社によっては、社員にコーポレートカードを作らせることがあります。会社に言われたからとは言え、クレジットカードを持つことに不安を持つ人は少なくないでしょう。中でも審査に通るかどうか気になりますよね。通常のクレジットカードとコーポレートカードでは、審査に違いはあるのでしょうか?この記事ではコーポレートカードの審査について詳しくご説明します。
法人カードを選ぶポイント
法人カードはカード会社によって受けられるサービスや年会費などが異なります。
そのため、自社との相性の良いカードを選ぶことが大切です。カードを選ぶ際には以下の二つのポイントに注意しましょう。
年会費
まず一つ目はカードの年会費です。年会費はカード会社によって異なります。
また複数枚カードを作る場合には、枚数によって年会費が異なるケースもあるので事前に確認するようにしましょう。
例えばEX Gold for Bizの年会費は初年度無料、次年度は2,000円(税別)です。メンバーカードは最大3名分まで作れて、メンバーカードの年会費は無料です。
年会費をかけずに法人カードのメリットを受けたい人には、おすすめのカードです。
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 2,000円(税抜) | 0.6%~1.2% | 暮らスマイル |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
公式サイト参照 | 10万円~300万円 | 無料 |
- 年間利用額に応じてポイント加算率アップ!
- 追加カードは3枚まで年会費無料
- 海外(2,000万円)国内(1,000万円)の旅行保険付帯
- ETCカードが無料で発行可能
サービス内容
二つ目はカードのサービス内容です。カードによっては特典があるものもあります。
例えば、 出張の手配や駐車場の優待など、国内外の出張が多い方には嬉しいサービスを受けられるものもあります。
そのため、年会費が少し高くなっても、コストパフォーマンスが良い場合もあります。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費が20,000円(税別)かかりますが、JALマイル(還元率1%)と永久不滅ポイント(還元率0.25%)がダブルで貯まる特典があります。
※年間200万円以上利用すると、次年度年会費が半額の10,000円(税別)となります。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
20,000円+税 | 20,000円+税 | 0.50% | 永久不滅ポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
最短3営業日 | 100万円~1,000万円 | 1.125% | 無料 |
- ご利用明細データダウンロードサービス
- 事務用品、レンタカー等のサービスを優待い価格で利用可能
- 条件クリアで次年度の年会費を10,000円(税抜)で利用可能
- 追加カードが本会員とほぼ同条件のサービスを受けられる
- スマホで経理計算が利用可能(別途料金必要600円)
参照:https://www.saisoncard.co.jp/amex/sbs-cs/
もちろん、プラチナならではのプライオリティ・パスを含むラウンジサービスや、海外・国内旅行傷害保険も自動付帯されています。
JALマイルもお得にたまる上に限度額もゆとりある設定なので、あらゆるシーンで大活躍するプラチナカードです。
一方、あまり特典を使う予定のない方はサービスが充実しているものよりも、シンプルで年会費を抑えられるカードを選んだ方が経費を減らすことができます。
以上のように 年会費と特典のバランスを考えながら選ぶようにしましょう。
法人カードを選ぶポイントを確認したところで、次に法人カードに関する疑問点について取り上げます。
法人カードについての疑問
会社で法人カードを持つのが初めてという場合、以下のような項目について知識を深めたいのではないでしょうか。
- 支払い方法
- 入会時に必要な書類
- 利用可能なサービス
それぞれの項目について確認し、疑問の解決につなげましょう。
法人カードの支払い方法について
法人カードの支払い方法は、一括払いが基本となっています。一括払いしかできないカードも多いので注意しましょう。
分割払いやリボ払いを選べるカードもありますが、支払いごとに10%を超えるような利子がかかりますし、支払いを先送りにする借金をしているようなものなので、会社にとってメリットがあるとは言えません。
もちろん、その月の支払いが難しい場合に支払い方法を選べるのは助かりますが、会社であれば銀行から融資を受けた方が金利は安いです。
また、法人カードの分割払いやリボ払いでは基本的に繰上げ返済ができないので、完済するまで一定の手数料を支払い続けることになります。
ただ、個人事業主や中小企業で、法人カードのショッピング限度額が低く資金繰りに毎月ばらつきがあるような場合は、支払い方法が選べるカードが良いかもしれません。
法人カードの申込み時に必要な書類
法人カードに申し込む際に必要な書類は、主に以下の3種類があります。
- 法人についての確認書類(登記簿謄本)
- 代表者についての確認書類(運転免許証やマイナンバー、パスポートなど)
- 引き落としのための口座振替依頼書
法人としての登記内容が登録してある登記簿謄本は、現在では「現在事項全部証明書」や「履歴事項全部証明書」とも呼ばれています。
前者は現在効力のある登記内容が記載されているもので、後者は過去の登記内容の変遷も記載されている証明書です。どちらを提出するかはカード会社によって異なるので、指示に従いましょう。
一般的に、登記簿謄本は発行してから6ヶ月以内の原本またはコピーの提出が求められます。登記簿謄本と申し込み時の申請書類に記載した法人名や所在地などが異なる場合は、追加書類として定款や事業報告書などが必要となる場合もあります。
法人カードが使用可能なサービス
「法人カードを選ぶポイント」でも触れましたが、法人カードを持っていると多彩なサービス・特典を受けることができます。個人向けカードと同じように、利用額に応じたポイントやマイレージの付与、ホテルやレストランなどの優待割引、旅行保険などが一通り揃っているカードも多いです。
また、法人カードならではの特典として、以下のようなビジネスに役立つサービスが用意されている場合もあります。
- 会議室やレンタルオフィス、飛行機や新幹線などの手配
- 税務や法律に関する相談ができる専門家の紹介
- オフィス用品の購入代行
- 転勤やオフィス移転のバックアップサービス
- クラウド型会計システムとのデータ連携サービス
こうしたサービスを活用すれば、社内業務の効率化を図れるようになりコスト削減にもつながります。利用できるサービスの内容はカードのグレードによっても変わってくるため、ビジネスサポートを充実させたい場合はゴールドカード以上の法人カードを選びましょう。
クレジットカードを使うメリットはたくさんある
「そもそも、社員がクレジットカードを使うだろうか?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。しかし、会社の社員がクレジットカードを持つメリットはたくさんあります。
急な出張や接待でも、クレジットカードがあれば現金を立て替える必要もありません。クレジットカード利用によるポイントも還元されます。
また会社決済の場合、「不正利用がないかどうか」や「使った店や日付や金額」も細かく把握できます。
個人決済の場合でも、会社の信用でより良い条件でクレジットカードを持つことができます。
クレジットカードの使い方については、「わかりやすさNo.1!安全で正しいクレジットカードの使い方」の記事にも目を通しておくと安心ですね。
クレジットカードを作ったばかりだと、「どう使っていいのかわからない!」、「レジで恥ずかしい思いをしたくない!」という不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、安全で正しいクレジットカードの使い方を、どこよりもわかりやすく説明します。基本的なことですが、クレジットカードを使う上でとても重要なことなので、自分の認識と間違っていないかをチェックするときにも役に立つはずです。
まとめ
法人カードとはどんなものかイメージはつかめましたか?
- 法人カードとは「法人や個人事業主向けのクレジットカード」のことでコーポレートカードとビジネスカードは、カード会社によって呼び方が異なるだけで明確な違いはありません。
- 法人カード導入による最大のメリットは、経費精算が簡単にできるようになることです。
- 法人カードの申し込み時の審査においては、「設立年数が3年経過していること、業績は黒字決算であること」が、審査通過の目安の一つになります。
法人カードを作るには、自社でどのように使いたいかを考え、カードの使い道をシミュレーションしてみるのがおすすめです。
JCBのカードを例にすると、一般法人カード、ゴールド法人カード、プラチナ法人カードが用意されています。
JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード | ||
---|---|---|---|---|
お申込み対象 | 法人または個人事業主 ※ カード使用者は18歳以上の方が対象となります。 | |||
年会費 | カード使用者 1名様の場合 | 初年度無料 | 初年度無料 | 30,000円(税別) |
翌年度以降1,250円 (税別) | 翌年度以降10,000円 (税別) | |||
カード使用者追加 1名様ごとに | 初年度無料 | 初年度無料 | 6,000円(税別) | |
翌年度以降1,250円 (税別) | 翌年度以降3,000円 (税別) |
JCB法人カード ゴールド
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 10,000円(税抜) | 0.5%~1.0% | Oki Dokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
最短5営業日 | 50万円~250万円 | 無料 |
- 海外(1億円)・国内(5,000万円)旅行保険が付帯
- 国内空港ラウンジを無料で利用可能
- 追加カードの発行枚数に制限なし
- ETCカードの発行無料・年会費も無料
- カード利用でポイントが貯まる
参照:https://www.jcb.co.jp/corporate/houjin/ippan.html
JCBプラチナ法人カード
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
30,000円(税抜) | 30,000円(税抜) | 0.49%~ | Oki Dokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
最短5営業日 | 入会時150万円以上 | 無料 |
- いつでも対応してくれるコンシェルジュデスク
- プライオリティ・パスに登録可能
- グルメ・ベネフィットの利用可能
- 最高1億円の海外・国内旅行保険が付帯
- カード利用でポイントが貯まる
参照:https://www.jcb.co.jp/corporate/houjin/platinum.html
カードの特性をしっかりと見極めて、上手に使いこなしましょう。
法人カードの審査については、「コーポレートカードの審査基準、落ちるケースや理由について解説!」の記事も参考にしてみてくださいね。
コーポレートカードの審査基準、落ちるケースや理由について解説!
会社によっては、社員にコーポレートカードを作らせることがあります。会社に言われたからとは言え、クレジットカードを持つことに不安を持つ人は少なくないでしょう。中でも審査に通るかどうか気になりますよね。通常のクレジットカードとコーポレートカードでは、審査に違いはあるのでしょうか?この記事ではコーポレートカードの審査について詳しくご説明します。
「もっとクレジットカードのことを知りたい!」という方は、ナビナビクレジットカードの 「おすすめクレジットカードはライフスタイルで違う!ベストクレカを比較」の記事も参考にしてみてくださいね。
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