劉璋は、劉備によって、張魯から蜀を守ってもらおうとします。しかし、龐統は、関羽や張飛たちに蜀へ同行してはいけない理由を3つ述べるのです。なぜ、関羽たちは蜀へ同行してはいけないのか?その3つの理由を詳しく紹介しましょう。
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『第64話 張松、地図を献ず』のキャスト
劉璋が、劉備を迎え入れようとする『第64話 張松、地図を献ず』に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。
- 劉備(荊州)/蜀の占領をためらう皇叔(声:家中宏)
- 諸葛亮(荊州)/劉備を気遣う軍師(声:堀内賢雄)
- 龐統(荊州)/関羽たちの同行を認めない軍師(声:斎藤志郎)
- 関羽(荊州)/義兄の無欲を嘆く将軍(声:田中正彦)
- 張飛(荊州)/蜀への同行を求める将軍(声:天田益男)
- 劉璋(蜀)/劉備を信じようとする益州牧(声:塾一久)
- 張松(蜀)/劉備の入蜀を勧める臣下(声:水野龍司)
- 法正(蜀)/張松と結託する文官(声:飛田展男)
- 黄権(蜀)/劉備の入蜀を反対する文官(声:幹本雄之)
- 李厳(蜀)/劉備の人徳を疑う文官(声:加藤亮夫)
- 張任(蜀)/劉璋を守る将軍(声:鈴木正和)
- 王累(蜀)/命がけで劉璋を止める忠臣(声:北川勝博)
『第64話 張松、地図を献ず』のストーリー
張松は、劉備が荊州を借りているだけなのに漢室を中興しようとしている事を知って、感激します。そこで、張松は「皇叔に益州(蜀)を取っていただきたい」と願い出るのです。それに困惑する劉備でしたが、張松はある物を見せようとするのです。
蜀の文官が劉備の蜀入りを議論(起)
張松は、何と益州の地図を劉備たちに見せて、諸葛亮は「これは蜀12郡の地図」と顔色を変えます。それに張松は「左様、益州の街道、城、兵糧、陣地まで記してある」と言いますが、劉備は同族を攻めれないと言って立ち去っていくのです。
それを見た張松は天を仰ぎ「天は、なぜ蜀に名君を授けてくださらないのか」と強く嘆きます。龐統は「私に良い考えがある、わが君を蜀へ入れる策が」と不気味な言葉をつぶやきます。
張松は、蜀へ戻ったら、劉璋から「まさか、そなたを棒叩きにするとは」と曹操に強い嫌悪感を抱きます。所が、張松は「私は道中で良い策を思いつきました、同族の劉備殿から蜀を守ってもらうのです」と劉璋に進言。所が、黄権は「なりません!張松の言う通りにしたら、この蜀は劉備の物になります」と強く反対。
劉璋の最悪の人選(承)
黄権は「劉備は智・勇・仁を兼ね備えた人物。このような者を蜀へ入れたら、人民が劉備にひれふして、二人の君主が並び立つ事になります」と進言します。それに李厳も「確かに、劉備は虎狼の輩、今まで世話になった所で領土を取ってきた者です」と同調。
しかし、張松は「曹操は棒で叩いたのに、劉備から逆に朝貢してもらった。そなたこそ、曹操に目を向いているのではないか?」と反論します。
ついに蜀の臣下同士が激しく言い合ってしまうので、劉璋はそれを止めて「私は決めた、法正を使者にして、劉備殿を迎え入れる」と決断。劉璋は事もあろうに、最悪の使者を劉備に当ててしまうのです。
関羽たちが(転)
法正が使者になって「張魯から蜀をお守り下さい」と頼まれた劉備は快く引き受けます。しかし、法正は「実は、私と張松は旧知の仲で、地図を皇叔に献じようと勧めたのも私です」と言い始めます。それに顔色を変えた劉備は「私が蜀へ行くのは張魯を退けるだけの事」と、蜀の占領を拒むのです。
その日の夜、関羽は「兄上ときたら、手に入る土地なのに」と張飛と共に酒を飲んで不満を述べていました。そこへ龐統が「安心せよ、どうしようもない時がきたら、わが主君は蜀を取るはずだ」とやってきます。それを聞いた張飛は「ならば、兄者が動かない時は我らが動こう」と目を輝かせるのです。
しかし、龐統は関羽や張飛たちが蜀へ同行してはいけない理由を3つ述べます。
- 関羽たちまで同行したら呉から荊州を守れない
- 猛将たちを同行させたら劉璋があらぬ疑いを持つ
- 劉璋の配下達も荊州軍に恐れを抱く
その3つの言葉を聞いた張飛は「では、どうすれば良い」と尋ねたら、龐統から「安心せよ、私が同行するので何とかなる」と言われて納得します。
劉璋が忠臣を蹴散らす(結)
張松は、劉備が蜀入りを認めた事を聞いて、劉璋に「我が君自ら、川をお下りになって、涪城で迎えては?」と進言。黄権は「我が君自ら行くのは危険です」と反対して、何と劉璋の服に噛み付いて行かせようとしないのです。劉璋は「この者を引き離せ」と兵士たちを使って強引に引き離してしまいます。
黄権の口の中は血だらけになりますが、劉璋は構う事なく歩いていったら、外では多くの文官たちから「奸臣の讒言を聞かず、黄権殿の忠言に耳を傾けて下さい」とひれ伏して諌めてきます。しかし、劉璋はここでも兵士たちを使って忠臣たちを蹴散らしていくのです。
劉璋たちが門を通ろうとしたら、その上に王塁から「我が君は危うい場所におもむき、行けば2度と戻れないでしょう。」と諌められますが、「諌められるほど行きたくなる。蜀は年々衰退している」と叫ぶ。王塁は「蒼天よー!」と叫び、自ら首を切って自決してしまうのです。はたして劉璋はどうなってしまうのでしょうか?
答えを知りたい方はネタバレをクリック [ネタバレ]
『第64話 張松、地図を献ず』のまとめ
動画配信U-NEXTで配信されている『第64話 張松、地図を献ず』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい(本ページの情報は2018年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください)。
『第64話 張松、地図を献ず』の残念な所
64話を見たら「劉璋ってバカだよ、本当にバカすぎるよ」と叫びたくなりました。劉備の入蜀(蜀入り)を進めてきた張松でさえ、多くの忠臣たちが蹴散らされて行く姿に対して罪悪感を抱いて、うつむいてしまいます。
しかし、そんな残念極まりない劉璋ですが、最後の最後で君主らしい行動を取るので、それはまた後日説明しようかと思います。
『第64話 張松、地図を献ず』の見所
龐統が、関羽や張飛たちに同行させない理由を述べるのは「さすが鳳雛と言われた男」とうなってしまいました。呉を警戒するために将軍を残すのであれば、多少の三国志ファンであれば想像できますが、劉璋たちに恐れを抱かせないために配慮だったのは見事でしたね。