Appleは現地時間10月7日、同社のサプライチェーンにおいて、疑わしい取り引きや、ハッキング攻撃が仕掛けられた痕跡は一切見つかっていないと、米議会に報告しました。
「議員に説明する準備がある」
Appleの情報セキュリティ部門副社長のジョージ・スタサコポロス氏は、上院および下院の通商委員会に対し、繰り返し捜査を行ったものの、Bloomberg Businessweekの記事で報じられたような、Appleのサーバ内にチップが仕掛けられており、中国への通信を行っていたという証拠は見つからなかったと文書で報告しました。
スタサコポロス氏はまた、同社のサーバに悪意あるチップの埋め込みや脆弱性があるとして、米連邦捜査局(FBI)から通知を受けたこともないという、Appleの主張を繰り返しました。さらにこの件について、議員に直接説明する準備があると述べています。
英米政府機関もAppleらの主張を支持
なおその前日の6日には、イギリスの国家サイバーセキュリティセンターとアメリカの国土安全保障省も、AppleとAmazonがチップの埋め込みによるハッキングを否定しているのを、疑う理由はないとする声明文を公開しています。
これに対しBloombergは、記事は17人の情報源から得た情報をもとに作成したものと説明していますが、Appleは記事で書かれている内容のいくつかは、2、3あるいは単独の匿名の情報源を頼りに書かれているようだと文書に記しています。
Source:Reuters
(lunatic)