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石川

旧 長土塀小校舎 さよなら 87年閉校 交流館が来月末閉鎖

閉鎖を前に母校の面影を残す階段で記念撮影をする同窓生ら=金沢市長町の旧長土塀小で

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卒業生ら惜別 同窓会

 一九八七年に統廃合で閉校した金沢市長土塀小学校の卒業生が七日、現在は長土塀交流館となっている校舎に最後の別れを告げる同窓会を開いた。(石田禎一)

 鉄筋コンクリート三階建ての校舎は閉校後、公民館なども入る地域活動の場として使用されている。新たな拠点として整備中の長土塀青少年交流センター(仮称)の部分供用開始に伴って解体される予定で、十一月末に閉鎖される。

 思い出が詰まった校舎に入ることができるのも残りわずか。七九(昭和五十四)年度卒業生の北安江の塾講師扇谷武之さん(51)ら有志が呼び掛け、校舎で開く最後の同窓会を企画した。

 同年度卒業生百人中、県内外から三十二人が集合。担任だった荒木善彦さん(87)、高橋洋子さん(73)と記念写真を撮るなどして再会を喜び合った。

 校舎は当時の板張りの廊下や教室、生徒玄関などの面影が薄れたが、階段は当時の姿のまま。参加者は階段を上り下りして懐かしがっていた。大野町のピアノ講師新保恵子さんは「校舎がなくなり寂しいが、大切な思い出は胸にしっかりと刻む」と語った。

 

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