私的パラコードの末端処理 | 北欧ナイフでお気軽アウトドア

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パラコードと呼ばれるヒモがあります。

基本的に約250キロの重量に耐える便利なヒモです(ただし、typeがいくつかに分かれており、粗悪なものはもっと耐荷重が低い)。

 

 

ナイフのランヤードホールに、あるいはちょっとしたジッパータブの代わりに、本当に色々と応用が効いて私も愛用しています。

 

 

野外に出る時は、10メートルに切ったものを2本程度持っていきます。

そういえば、最近、私が日常的に使っているクラシカルスタイルのプーッコの、ベルトループがべろべろになってしまいました。

 

 

このナイフのシースについているベルトループです。

クラシカルなプーッコは、細く切った革を、一度濡らしてからねじって「ヒモ状」にして乾かし、形状を固定させベルトループを作るものが多いです。

 

 

でも、私のそれが安価だったせいか、その「ねじってヒモ状になったもの」がベロベロになってきてしまったんですよね。

 

 

で、どうしようかなーと思ってたんですが、ちょっと思いついてパラコードをそのまま、元々ついていた革ひもと同じように使ってみたら、それがなかなかいいんです。

 

 

コードロックも併用すれば、ベルトループの大きさも変えられますし、なかなかグーなんですよね。

 

 

……と、こんな風にパラコードには利用法がたくさんあります。

私も『ブッシュクラフト入門』のなかで、野外に出る時の装備のなかにパラコードを挙げておきました。

 

 

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そこでは、当時まだあまり知る人がいなかった、「着火も出来るファイアーコード」についても説明を入れておきました。

これはなかなか面白い品でして、いざという時は、火をつけ火種などに出来る特殊なパラコードです。

 

 

 

これ以外にも、もっと短く、その代わりに安価なものもあるので、色々チェックしてみてください。

 

 

 

で、今日の本題(毎度本題にはいるまでが長いなぁ)は、パラコードの末端処理について、です。

 

 

パラコードって、外側をむくと、なかに何本かの細い糸がより合わさって出来ていることが分かります。

 

 

ナイフ用にでも、適当な大きさにパラコードを切れば、中身は簡単にのぞけます。

ですが、その「切り口」を処理しないと、中身のヒモがバサバサしてきたりして、あまりよろしくありません。

 

 

ですので、「パラコードの末端(切り口)を火であぶって処理する」というのが一般的なやり方となっています。

 

 

私自身、全然意識していなかったのですが、先日「あんたのパラコードの末端処理上手いな!」と知り合いに言われたので、ちょっとその辺りのことを書こうかと。

 

 

別に特別なことをしているわけじゃないんですよ。

けど、せっかくなので、私のやり方を書いてみます。

 

 

 

 

まず、パラコードとライターを用意します。

パラコードはキチンと垂直に切り、出来るだけ中のヒモが見えないような、そういう状態にします。

 

 

次に、その切り口に火をつけるわけですが……

 

 

 

斜めの方向から、火をつけるのではなく、写真のように、ライターの火の真上にパラコードの切り口をかざし、あぶってやります(一人だと着火までの写真がうまくとれない!!)。

 

 

ここでのポイントは、「パラコードの切り口に軽く火を当てる程度」にとどめるということ。

そして、「パラコードの切り口がグツグツいってきたら、そのままスッとライターからパラコードを遠ざけ、固まるまでしばし待つ」ということだけです。「ふーふー吹いたりして、固まるのを早める」というのもやりません。

 

 

それが出来ると、

 

 

ちょっと写真ではボケてますが、綺麗な玉状の終端が出来上がります。

意図せぬ場所が、火にあぶったことで硬化したりということもなく、コードロックなどに対しても通しやすく、なかなか気に入っている形です。

 

 

ライターであぶって、「グツグツいってきたら、すぐにライターからそっと放す」と、焦げ目もなく綺麗に仕上がる確率が上がります。

 

 

中には、パラコードを斜めにきって、焼きゴテを当てる、という方もいらっしゃいますが、私は上記の方法でやってます!

 

 

何か参考になれば幸いです~。

 

 

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