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【芸能・社会】

主演・岡田准一、映画「散り椿」撮影振り返る

2018年10月8日 紙面から

映画「散り椿」で主演を務め、撮影のエピソードを披露した岡田准一(岡本沙樹撮影)

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 公開中の映画「散り椿」に主演するV6の岡田准一(37)が名古屋入りし、「(監督の木村)大作さんの愛情の塊みたいな撮り方。セッションみたいで楽しかった」と撮影を振り返った。

 原作は直木賞作家、葉室麟さんの同名小説。妻の遺言に従って故郷に戻り、友人と共に藩の不正と戦う浪人、新兵衛(岡田)の物語だ。名カメラマン木村大作が3度目の監督作品に挑み、オールロケで美しい時代劇を作り上げた。

 剣の達人らしく、気迫のこもった演武を見せた岡田。「見たことがない殺陣」という監督からのリクエストに応え、自ら動きを作り上げた。脚本に「稽古場で剣を振っている」とのみある場面では約7分間の動きを披露。「僕が感じるまま動くのを撮る大作さんがすごく幸せそうだった」とうれしそうに話した。

 派手なカット割りはなく、全身をとらえるカメラワークにはヒリヒリするような臨場感がある。岡田は「ごまかせないので、殺陣をやるうえでは大変でした」と苦労もあったが、「大作さんの撮り方だから生まれた。新鮮に見えたら最高です」と期待を込めた。

 映画出演が続く傍ら格闘技を学び、殺陣を生み出すなど、アイドルの枠を超えて活躍する岡田。テレビやライブで見せる笑顔や関西人らしいユーモアは変わらず、その二面性が魅力だ。「硬めの役が多いので、普段は柔らかくいたい。これで黙ってたら誰も話し掛けてくれなくなっちゃう」と苦笑いした。

 今後も公開作品が待機し、映画界には欠かせない人材になった。自身も「求めてもらえることはすごく幸せ」と喜び、「50代を迎えた時に『あの人ヤバい』って言われたくて14歳から仕事してます。すごいと思ってもらえる生き方をしたい」と気を引き締めていた。 (長谷川有美)

 

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