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【経済】FB25万人情報流出 携帯番号、私的やりとりも 日本人含む
【モスクワ、東京=共同】米交流サイト大手フェイスブック(FB)の利用者のものとみられる携帯電話番号や、メッセージのやりとりといった個人情報がインターネット上に大量に流出していたことが六日、新たに分かった。情報セキュリティー専門家らの解析によると、世界各国の利用者の個人情報で二十五万人分以上に上るとみられる。 ロシアのセキュリティー関係者が発見した。共同通信が調べたところ、日本人も一部含まれており、複数の利用者が流出していることを認めた。何者かによるサイバー攻撃によって漏えいした可能性がある。 FBは取材に対し、情報流出した恐れがあることを認め、調査を始めた。影響を受けた可能性のあるアカウントの特定を進める。「利用者を保護するいかなる取り組みもする」としている。 FBを巡っては、今春に最大八千七百万人分の情報流出が発覚。九月末にもサイバー攻撃で約五千万人分が流出した恐れがあると発表した。FBは、新たにネット上で見つかった個人情報は、現時点では「この二件から出たものではない」としている。 今回のように流出した内容の詳細が判明するのは珍しい。メッセージの内容などは深刻なプライバシー侵害に当たる可能性がある。FBは相次ぐ安全問題に管理体制が十分だったかどうかを厳しく問われそうだ。 東京都内の自営業の男性は、昨年末から今年初めに顧客とやりとりをしたメッセージが流出していた。相手側の名前もあり「確かにそのやりとりをした記憶がある」と話した。中国地方の男性も、知人から誘いがあった飲み会の日時や場所、会費が書かれたメッセージなどが漏えいしていた。 ◆規制強化の動きも<情報セキュリティ大学院大の湯浅墾道(はるみち)教授(情報法)の話> 流出したとみられるものの中には私的なメッセージ内容も含まれており、プライバシー侵害の度合いは非常に高い。日本であれば憲法で保障された「通信の秘密」の侵害の恐れという問題も出てくる。大手企業による個人情報の流出が相次いでいることから、米国ではプライバシー保護とセキュリティー保護のため、フェイスブックだけでなくグーグルなどの個人情報を扱う企業に対して規制をより強化する動きが出てくる可能性がある。
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