こんにちは。みぞれです。
読書感想シリーズ3回目です！
ジム・ロジャーズとは？
みなさんは、ジム・ロジャーズ氏をご存知でしょうか？
投資をやっている人なら一度は聞いたことがあると思いますが、世界三大投資家のひとりです（残りふたりは、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス）
「お金に強い人、弱い人」の著者であるサチン・チョードリー氏は、ジムとの出会いで多くのインスピレーションを受けたそうです。
そのふたりの対談が収められています。
ジムの生い立ち
アメリカ南部にあるアラバマ州の小さな村で育ち、幼いころから勉強が大好き（←ここ結構ポイント）
投資で成功する人って、やっぱり地頭が良いなぁといつも思います。
家はあまり裕福ではなかったようです。
そして、ジムは進路に迷っていた時、サマージョブで偶然ウォール街に行き、魅了されてしまうのです。
元々、世界情勢について学ぶことが好きで、それを元に将来を予測する仕事。これ以外、他の仕事は考えられなかったそうです。
「自分の情熱を注げることにこそ、仕事にしなさい」
ジムが仕事についてアドバイスを求められると、いつもこう答えるそうです。
情熱を注げる仕事であれば、「働かされている」という感覚が全くなく、失敗しても楽しい。
いや～私が情熱を注げる仕事ってなんだろう・・・。何も思いつかない。
FXのチャートを見ることは全く苦にならないのに、実績が伴いません（笑）
ジムだって失敗している
みなさんは、投資で失敗することを恐れていませんか？
1円たりとも損したくない・・・そう思っている人も多いのではないでしょうか。
でも、1円でも儲けたいと思っているのに、1円も損しないことはありえません！！！
そんな良いとこ取りしてたら、神様は許しませんよ。
大切なのは、いかにして損を最小限に抑えることだと思います。
ジムは、最初の2年はとてもうまくいっていて、「これは簡単だ」「私は賢い」と思っていたそうです。
その4ヵ月後・・・ジムは資産のすべてを失います。
これが教訓になり、その失敗から学んでいきます。
失敗してそこから学ぶ時って、ガチで気合入りますもんね。
だって大金がなくなったんですもん。命懸かってますよ。
ジムは日本をどう見ている！？
ジムは日本のことが好きだけど、今の日本で起きていることは心配だそうです。
・人口が減っている（子供か移民を増やす？）
・債務が増えている
・人口減少と債務増加の状況が変わる兆しが全くない
・扉を閉ざした国は急降下する（かつてのビルマ）
・日本のETFに投資しているが消極的
・日本の株は割安だが楽観的な状況が見えてこない
・日本銀行は多くのお金を刷って多くの株を買っているが日本にとっては良くない
・オリンピックから何かが得られるとは考えにくい
・オリンピックが好きなのは政治家だけ
・オリンピックはたいした経済効果がない
・観光には注目している（ホスピタリティが素晴らしい）
ぬわーー・・・なんか怖くなってきました。
投資家のドンがこう考えてるんですもの。
私もオリンピックに関しては、あんまり好意的には見てないですね。
ボランティアに関しても、ほぼ奴隷みたいな感じだし。
投資初心者へのアドバイス
ジムから投資の初心者へのアドバイスです。
・投資はしない方がいい（何も知らないときに）
・まずは、勉強しましょう。学びましょう。
・勉強している間は「貯蓄」をする
・誰の言うことも聞かない、テレビも新聞も信じない。まずは、投資についてしっかり勉強する
・自分の知っているところから勉強する（例えば、ファッションが好き、ゲームが好きならそこから知識を広げていく）
・そこから、良いことが起きそうなところを見つける、ポジティブなことが起きそうだということを自分で理解する
ここまで来たら、いよいよ投資する！だそうです。
いや～雰囲気投資家の私には耳が痛いですね（笑）
最近、本は状態が良いものを早めに売れば、新品と数百円しか変わらない値段で売れるので、フリマアプリで本を売ったり買ったりしています。
そうすれば、本が実質、数百円で読めていることになります。
お金がかかるので本が買えない！勉強できない！という人に、フリマアプリはオススメです。
・絶対にやってはいけないのは、よくわからないことに手を出してしまうこと
ジムが間違いを冒すときはいつも、誰かの言うことが気になったり、自分が十分に知らなかったり、十分に勉強していない時だそうです。
歳を取って経験を積んでいても失敗するそうです。
ニュースは見ない！
なんと！ジムは、テレビを持ってないしニュースも見ないらしいです。
家ではBBCのラジオを流し、インターネットでテレビに出る前の情報を手に入れているそう！
「お金持ちになるのは簡単なことではない、努力が必要」と言っています。
日本人は閉鎖的で、世界で何が起きているかを学び、豊富な知識を身につけるために時間をかけることが足りていないと感じているそうです。
確かに、日本人が海外に留学したときに、日本のことを全く知らなくて愕然とするって聞きますよね。外国人は、自分の国や歴史をよく理解している。
日本語でも、日本の歴史や日本のことを話せない人って多いと思います。
中国語を教えるべき！？
ジムは、ふたりの娘のためにシンガポールへ引っ越してきました。
なぜ、シンガポールなのか？
中国語つまりマンダリン（公用語）を学ばせるためだそうです。
マンダリンって聞くとなんかカッコいいですよね。
それは、単にマンダリンオリエンタルっていうホテルがあるからでしょう（笑）
中国本土は英語を話す人が少ないし、治安や食べ物の安全性もイマイチだし、シンガポールは子育てに良さそうですね。
ジムと娘さんが出ている動画。娘さんめっちゃペラペラですよマンダリン。
Legendary Investor Jim Roger's daughters speak excellent Chinese
いや～しかもかなり賢そう！次女、歌うますぎ！将来有望ですな！
私も、第二外国語がマンダリンだったのに・・・（恥）
ジム流の子育てとは
ジムは貯蓄の大切さを学ばせるために、6つの貯金箱を渡したそうです。
米ドル、シンガポールドル、日本円などの様々な通貨の貯金箱。
そして、多く預ければより多くの利子がもらえることも学びます。
お姉ちゃんは、その貯金箱で貯まったお金で、バービー人形を買いました。
ある日、妹の方がたくさんお金を持っていることに気づきます・・・（妹のほうが堅実なんですね笑）
無駄遣いしたことで、元本が減り利子も少なくなる。
そして最終的には、お姉ちゃんはバービー人形で遊ばない年齢になり、それを妹にあげてしまいます。
妹は、バービー人形を得た上に、お姉ちゃんより貯金が多い！（なんて要領がいいのだ～）
節約することでお金が増えることを幼いながらに学んだふたり。すっすごいぞ・・・。
14歳になったら仕事を得なさい
ジムの素晴らしいところは、自身は資産家なのに、娘たちになんでも買い与えたりしないことですね。お金で甘やかしていない。
ジムは娘に仕事を得なさいと言ったところ、時給20ドルで子供たちに中国語を教える仕事を見つけてきたそうです。
いや～本当にすごいですね。14歳にして社会に出て世の中を学びお金を稼ぐ。
うちもお父さんがジムだったら良かったのにーーー！笑
年齢は関係ない
ジムは資産の大部分を60歳過ぎてから得たそうです。
とにかく好きなことを見つけること。好きなことに詳しくなること。
よく知らなければ手を出してはいけない・・・と書いてありました。
あ！私はチャートは好きだけど詳しくない（汗）
好きなことを見つけるのって案外難しいんですよね。
30代40代では見つけられずに、50代で見つかるかもしれません。
お金が欲しかったのではなく、自由が欲しかった
ジムは投資の仕事が好きです。ジムがやりたかったことのすべてです。
そして詳しくなって、お金を得ることができました。
でも、宝石や高価な時計は持っていないそうです。
なぜなら、お金で買える自由が欲しかったからです。
宝石や時計で自由にはなれません。
投資で一番大切なことは？
投資で大切なことは、あきらめないこと。
忍耐を持って継続すること。
根気強く、粘り強く取り組む。
継続は力なり。
失敗しても何回でもトライする。
高い教育を受けた人が成功するとは限らない。才能がある人、賢い人が必ずしも成功者にはなっていない。
成功の要素がひとつあるとすれば「やり抜いてあきらめない」ということだそうです。
失敗しても、恐れずに前を向いて進んでいく。それが一番大事だとジムは語っています。
よーし！私もあきらめずに頑張るぞ！
では、また。