【プロ野球】DeNA3連敗、自力CS消えた あと3戦もう負けられない2018年10月7日 紙面から
◇阪神4-3DeNA阪神が延長サヨナラ勝ちで連敗を5で止めた。3-3の10回2死満塁から新人の島田が右前に殊勲打を放ち、プロ初打点。DeNAはソトの39号3ランで追い付いたが、3連敗で自力でのCS進出の可能性が消えた。 ◇ ついに徳俵まで追い込まれた。DeNAが阪神にサヨナラ負けし、痛恨の3連敗で自力でのCS進出が消滅し、3年連続のAクラス入りは厳しくなった。 3点を追う7回にソトの起死回生の同点弾が飛び出したが、その勢いを生かせなかった。3連敗中は本塁打と犠飛、相手捕逸による計6得点のみ。指揮官は「とくに得点圏に走者を置いた状況で打線がつながらない。3試合とも初回のチャンスを逃し、相手に先制されている」と嘆いた。 負けられない重圧からか、打線の硬さが目立つ。主砲の筒香は「打てていないけど、みんな一生懸命やっている結果。まず、あした勝つしかない」と前を向いた。わずかでも可能性が残されている限り、最後まで必死にあがく。 (小林孝一郎) ◆ソト39号も空砲鋭いライナーが逆風を切り裂き、バックスクリーンに到達した。3点を追う7回2死一、三塁でソトが39号3ラン。打線全体が苦しめられていた藤浪を打ち砕き「つなぐ意識で打席に入った。低い弾道だったので入るとは思わなかった」と振り返った。再びキング争いのトップに並ぶ一撃で試合を振り出しに戻したが、延長10回サヨナラ負け。悲しい空砲となった。 ◆ラミレス監督、契約延長検討DeNAが今季で契約の切れるアレックス・ラミレス監督(44)との契約延長を検討している。球団関係者は「続投の場合は、シーズン終了後に南場オーナーが会って要請することになる」と話している。 中畑清前監督の後を受け、2016年から2代目監督に就任。初年度は69勝71敗3分けの3位で11年ぶりのAクラスに導き、CSファーストステージも突破した。17年は73勝65敗5分けで再び3位。CSを勝ち抜き、19年ぶりの日本シリーズ出場を果たした。 3年目の今季は先発陣の不調が相次ぎ、6日に自力CS進出が消滅。南場オーナーはシーズン中の人事への言及を避けてきたが、ときおり英語で直接コミュニケーションをとるなど、指揮官に厚い信頼を寄せている。順位争いとともに、監督人事にも注目が集まる。
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