旭日旗

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 韓国与党「共に民主党」の国会議員が、日本海軍の軍艦旗であり、海上自衛隊も採用する「旭日旗」などの使用を禁じる、非常識な法案を提出した。韓国は過去にも、同旗や同旗に近いデザインを糾弾する異常行動を取ってきたが、またまたヒートアップしている。こうしたなか、旭日旗に近いデザインで知られる朝日新聞の社旗も注目されている。何と、同社のソウル支局では、社旗が掲揚されていないことが分かった。

 隣国のあきれた法案は「旭日旗をはじめとした帝国主義、戦争犯罪を象徴する衣類、旗、小物などの製作、流布や、公共交通機関、集会、公衆の前での掲示、着用、携帯」を処罰の対象とするもの。与党議員は同時に、旭日旗などを掲揚した船舶の領海航行を禁じる法案まで提出した。

 韓国・済州(チェジュ)島で10~14日に開かれる国際観艦式で、海自艦船が「旭日旗」を掲揚することに、韓国政界やメディアが「帝国主義の象徴」などと、大騒ぎしていることが背景にある。

 そもそも、軍艦旗の掲揚は、軍艦と民間船を区別する国際ルールである。旭日旗をめぐる悪意に満ちたキャンペーンと大騒ぎは、「慰安婦」「徴用工」に続く、韓国による新たな「反日」材料といえる。

 同様の法案は、2013年にも提出された。

 菅義偉官房長官は当時、「日本国内で広く使用されている」「大きな誤解がある」と反論。日本政府の申し入れもあり、法案は成立しなかったが、「従北・反日」の文在寅(ムン・ジェイン)政権の下では、どうなるか分からない。

 ところで、旭日旗と、朝日新聞の社旗は類似したデザインだ。ネット上も、《朝日新聞、社旗を掲揚できなくなりますね》《韓国世論が、朝日新聞の旗には何も言わないのが不思議でならない》などと騒然としている。

 夕刊フジは3日、朝日新聞に対し、(1)韓国側から(社旗について)問い合わせや要請を受けたことがあるか(2)あった場合、どのような内容だったか(3)ソウル支局に社旗は掲示(掲揚)されているのか。法案が可決した場合、対策は考えているか(4)社旗の由来は「旭日旗」か(5)韓国の法案提出への見解-について質問状を送付した。

 同社広報部から同日夕、(1)(2)については「確認できません」。(3)には「掲示していません」。(4)には「1879(明治12)年1月の創刊時から昇る朝日とその陽光の社章を使っており(ます)」。(5)には「回答を控えます」-との回答文書が届いた。

 朝日新聞は誇りある社旗を、ソウル支局では掲揚していないわけだ。

 ともかく、理不尽な「反日」圧力に屈してはならない。