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【ゴルフ】

原英莉花が初の初日首位発進 ジャンボ愛弟子、レギュラー初Vを!

2018年10月6日 紙面から

第1日、18番でバーディーパットを沈めた原英莉花=東名CCで(神代雅夫撮影)

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◇スタンレー・レディス<第1日>

 ▽5日、静岡県裾野市・東名CC(6571ヤード、パー72)▽曇り、26度、北東2メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽108選手(うちアマ6人)▽観衆2451人

 ジャンボ尾崎の愛弟子で“黄金世代”の1人、原英莉花(19)が5バーディー、1ボギーで回り自身初の首位発進を決めた。今季下部ツアーで2戦2勝。レギュラーツアーでも初Vのチャンスが巡ってきた。同じく首位に大山志保(41)=大和ハウス工業、新垣比菜(19)=ダイキン工業、全美貞(ジョン・ミジョン、韓国)が並び、1打差の5位に穴井詩(らら、30)=GOLF5=と辻梨恵(24)=大和証券=が続く。

 身長173センチの飛ばし屋が、師匠・ジャンボの話をする時だけ少し小さくなる。

 「先週の日本女子オープンは予選落ちして、翌日にジャンボさんのところに練習に行ったんです。調子悪いですと言ったら、正面から3球ほど見られて無言で去っていかれちゃいました。でも、ダメ出しもされなかったので、あんまり問題はないのかなと受け取った」

 その後、練習で「このところ体重が3キロ落ちて少し筋力も落ちた。そのせいかダウンスイングで腰が引けていた。左足を我慢するよう意識して感触がよくなった」と気付き、この日の初日を迎えたのだった。

 インコース10番からスタートして、11、18番のパー5で2つの“OKバーディー”。17番では8メートルの長いパットも沈めた。上がりの9番でフェアウエーバンカーからの第2打をダフってボギーとしたが、68。初めてレギュラーツアーでトーナメントリーダーに立った。

 昨年のプロテストに失敗、QT(出場予選会)でもファイナルに進めなかった。今季前半は主催者推薦出場と下部ステップアップツアーでの戦いから始まった。しかし、あっという間にジャンボが見込んだ素質は開花。ステップ2戦2勝の後、リランキングで上位に入り後半戦の出場権を手に入れた。

 「ジャンボさんにコース攻略について『攻め、守りがハッキリできてないんだろう』と言われた。そこを明確に、今週は戦っていきます。残り試合も少ない、優勝目指して頑張りたい」。師匠が自分のツアー初V祝いに、新シャフトを用意してくれていると知っている。もらわないわけにはいかない。 (月橋文美)

<原英莉花(はら・えりか)> 1999(平成11)年2月15日、横浜市生まれの19歳。173センチ、58キロ。両親の勧めで10歳からクラブを握り、神奈川・湘南学院高2年時の2015年、芹沢名人を介して尾崎将司門下入り。16年神奈川県ジュニアで優勝。17年プロテストは落選もQT経由でツアー単年登録し、今季第3戦のTポイントレディスでプロデビュー。受験2度目の7月プロテストに合格。現在賞金ランク50位。

 

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