【これがアートの現実】画家になって1年の年商を公開します!

TOP >

f:id:dandy611:20181005104925j:plain

こんにちは、画家のミヤハヤです!

 

昨日、ぼくは画家になってちょうど1周年を迎えました。

関連記事:【感謝】画家になってとうとう1周年を迎えました!

 

この記事でぼくのことを初めて知る人もいるかもしれないので付け足しておくと、ぼくは美大や芸大も出てなければ、絵が得意でも全然無く、勢いで画家になりました。

なので、絵のことが全く素人でスタートして1年ということです。

 

それでせっかくの1周年ですし、画家ってどれくらいのお金を頂いてるの?と興味がある方もいると思うのでぼくの画家としての年商を公開したいと思います。

 

ぼくの年商はこちらです!

クラウドファンディングの活動サポート:52万1354円

法人サポーターイケダハヤト氏の活動サポート:60万円

作品の売上(25作品)+グッズの売上:127万5539円

計239万3893円

 

というわけで、画家活動を通して約240万円のお金が自分に発生しました。

これは年商なので年収ではありません。

ですから、こちらから絵の具やキャンバス、筆といった画材代や個展費用、グッズ費用などを含めた活動費を捻出させていただいています。

また、それ以外に当然、生活費や税金もかかってくるのでアルバイトをしながら活動しています。

 

それでせっかく年商も公開したので、画家になってみて1年間の感想を赤裸々に書きたいとおもいます。

 

アートの現実、作品はナカナカ売れない

ぼくの年商を見ての通り、ぼくの活動の半分はクラウドファンディングと法人サポーターのイケダハヤトさんによる「支援」によって支えられています。

なので、ぼくの活動は応援者の存在によって「させて頂いている」のです。

また、厳密に言えば作品やグッズを購入くださったみなさんも自分への応援の気持ちが含まれていると察しています。

そう考えれば、ぼくのアート活動全体が「他者の好意ありきで成り立っている」と言っても過言ではありません。

これは画家に限らず、ミュージシャンや書道家、陶芸家、写真家といったアーティスト全般が「活動を続けてほしい」と真剣に思ってくださる応援者に支えられているのかもしれませんね。

 

ただ、これを言った後にすごく言いづらいのですが。。。それでも作品はナカナカ売れませんね。

ぼく自身、昔からアートが好きで自分1人で美術展に行ったりもしていたので「絵はなかなか売れない」という話は知っていましたが、現実はやはりそうです。

ぼくの場合、1年間で25作品買っていただけたので恵まれている方であるというのは自覚していますが、画家だけで生きていくには厳しいです。

 

友人に「絵が5万円で買ってもらえるのはすごいことなんだぞ!」と言われたことの違和感

以前、親しい友人に言われたことがすごく心に残っています。

「オマエ、絵が5万円で買ってもらえるなんてスゴいことなんだぞ!」

 

たしかに、ぼくもこれが他人事なら「絵が5万円で買ってもらえるなんてスゴい!」と素直に思います。

しかし、いざそれが自分事になると「たしかに、それは本当にありがたいこと。でも、5万円じゃ生きていけないんだよな。」と思ってしまったんですよね。。。(作品を購入いただけることは本当に感謝しておりますので、勘違いのないようにお願いします。)

嫌な奴と思うかもしれませんが、現実的に考えると作品が5万円だと毎月1つ売れたとして月5万円、2つ売れたとしても月10万円です。

これでは生活していけませんし、活動も続けられません。

 

それじゃ作品の値段をもっと高くするのか?というと、それは絶対にしたくありません。

ぼくはずっと「ドネーション」という購入者に値段を決めていただく方法で作品を譲ってきました。

なので、3万円の時もあれば、9万円の時もあれば、10万39円の時もありました。

人によって値段はバラバラ、ぼくはそれでイイとおもっています。

 

なぜそうしているかというと、その人の状況によってお金の価値は変化するからです。

例えば、ぼくは「20万円は頂かないと絶対に譲りたくない」という思い入れの強い作品がありました。

ちなみにこちらの作品です。

f:id:dandy611:20180427213342j:plain

作品名「The Rainbow」

この作品を大学生の方が「3万円でどうしても購入したい!」と伝えてきたのです。

ぼくは一瞬悩みましたが、譲ることを決めました。

その学生にとって3万円という金額はその月の生活費と同等だったからです。

そう考えれば学生にとっての3万円というのは社会人にとっての20万円と変わりないとおもったんですね。

 

このように子供にとっての3万円(超大金)、学生にとっての3万円(大金)、大人にとっての3万円(それなりの金額)とお金の価値は状況によって変化するわけで、自分の作品を5万円、10万円などとキッチリ決めてしまうと子供や学生にぼくの作品が回ることはないと思ったんですね。(もっと厳密に言えば、その人の年収でお金の価値は変化すると自分は考えます)

それが不平等だと思い、ぼくはドネーションという方式を取って作品の価値を決めていただいています。

率直に言うと、小さい子供がぼくの作品をどうしても欲しいというのなら5000円でも(大人にとっての10万円の価値があると思って)譲ると思います。

また、お金持ちの方が50万円や100万円でぼくの作品を評価いただけたらとっても光栄に思いますし、すごく喜びます。

このドネーション方式を変えずにアーティストとして生きていきたいとぼくは思っています。

 

こんな自分のように表現者というのは独自の価値観や美意識があって本当にワガママです。

なので、アーティストは資本主義社会では生きにくい構造になっています。

ぼくの年商を見ての通り、表現者として生きていくというのは茨の道です。

それを今回のブログでみなさんに強くお伝えしたいです。

「アーティストは無理ゲー」なので、お金持ちを求めたいのであれば表現者なんて絶対に目指しちゃいけませんね。

 

それでも、ぼくはアーティストとして生きていきたい

しかし、そんな茨の道と分かっていながらもぼくはアーティストとして生きていきたいと思っています。

なぜなら、アーティストにしか生み出せない価値というのがたしかにあるからです。

ジョンレノンのイマジンによって誰もが世界平和を願ったように。

坂本龍一の戦場のメリークリスマスによって誰もが戦争の無い世界を夢見たように。

岡本太郎の情熱的な生き方によって多くの人の人生に勇気を与えれたように。

 

アーティストの存在価値というのは「人の心を動かすこと」だとぼくは思っています。

ジョンレノンや坂本龍一、岡本太郎のようにぼくも作品や生き方で、少しでも人の心に何か残せたらとおもうのです。

 

画家を1年やってみて、アーティストとして生きていくのは本当に大変だと感じました。

ですが、やってみる余地もまだまだあるし、何より作品や生き方でみなさんに何かを伝えられたらとおもうので、引き続き画家として地道に活動して参ります。

こんな自分を少しでも応援いただけたらすごくありがたいです。

 

明日は、そんなぼくの「今後の目標」についてブログに書きたいと思います。

よろしければ、ぜひ読んでください。

 

ツイッターでブログの更新を伝えています!

ミヤハヤのツイッター:画家ミヤハヤ@10月26日〜個展 (@Miyamo_H) | Twitter

 

それでは!

 

お知らせ

ミヤハヤの自身2度目となる個展が10月26日(金)〜10月29日(月)に東京原宿のギャラリーにて開催されます!

今回の個展は画家になって1年となる周年個展でもあるので、お時間ある方はぜひ生の作品を観にお越しください。

 

詳細はこちらの記事にて。

ミヤモリハヤト1周年個展を開催します! - ミヤモリハヤト公式ブログ

 

たくさんのみなさんのご来展お待ちしています!