一旦最後まで固まった企画が、予想外に近いところでのタイミング良すぎる「事件」で暗礁に乗り上げてしまって、しばらく困っていたが、最後はこいつに相談するしかない、と思って後輩のプロデューサーを呼び出し、サンマを食いながら話した。
彼女はいつからこんなに肝の座った人間になったのか知らないが、しれっと、
「殺したらいいんじゃないですか?」
と言い放ち、一晩考えて、新しいエンディングを見付けた。
こりゃいける!

とりあえず、小説化しよう。
これは早い者勝ちになるかも知れない。


と言いながらこれからいわき取材。
頭をシフトするのに苦労するが、やるしかない。