日本人が海外に行くというのは、大抵は良くも悪くも幻想を抱いていくことが多い気がする。
この目で状況を確かめるという知的好奇心というよりは、異世界転生的というのだろうか。
これも様々なニュースが入ってこないゆえだろうか。
妹が留学もどきに行っているが、男を捕まえるとか冗談なのかよく分からないことを言っていた。
一方の自分の本棚にはアメリカでは貧富の格差でディストピアが とか マルクス関連の書籍が転がっている。
どこまでも格差やらがあるのだろうとか、自分には苦痛なのだろうと見えてくる。
ウェブでフェミっぽい人と、そうでない人たちが相変わらずバトルというのかギスギスしあっている。
海外での日本人女性の「軽い」性行為がどうのこうのという話だ。
まぁ、良くある話である。
性的闘争社会では女性のほうが有利な傾向にあるということなのだろう。
高校生の時に西欧の某国の大使館の職員が何故か講演に来たことがあった。
英語で講演されたものだから理解できなかった。ただ、選抜クラスの冴えない女が留学について熱心に質問していた。
何となく悟ったものだ。彼女はここではないどこかへ行きたいのだろうと。
今思えば異世界転生的だ。
マルクスも性的闘争の格差などをもっと考えたら良かったのではないかと自分は感じるものだ。
自分の卒論を見てくれている急進左派的な教授が「現代は弱者というものが何なのかむずかしいよなぁ」と言い始めたことがある。
そして我が子が留学していたそうだが、白人圏でのアジア人男性の受難は可哀そうなレベルだったというのだ。
妹なら俺の下で、 こんなの初めてェ・・・ って息も絶え絶えだよ