時間泥棒なワーカーホリック上司から、自分の時間を取り戻す会話戦略2つ
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いい上司が嫌な上司になる理由はたくさんあります。
そのうちのひとつは、自分の極端なペースに気づいていない上司に、部下がついていけなくなること。しかし、この限界をリセットできる方法があります。
仕事中毒の上司とうまくやっていくために
いつも一番早く出社して、一番最後に退社する仕事中毒の上司は、他の社員や部下を十分働けていない、もしくは健康的なワーク・ライフ・バランスを維持する自由はない、という気分にさせます。
ライフコーチのMelody Wildingは、上司は「過酷なスケジュールが悪いことだとすらわかっていない」ということを、部下は考えるべきだと「Quartz」に書いていました。
明快なコミュニケーションによって、事態が好転することはよくあります。
Wildingは、ハーバード・ビジネス・スクールの教授Michael Watkinsの研究を元に、上司とうまくやっていくためにもっとも効果的な会話戦略は2つに分けられると言っています。
この2つの戦略のうちのどちらかで上司にアプローチしたら、上司は変化を受け入れられるはずです。
1.期待されているものを明確にする
上司は、あなたが上司から「休憩していい」とか、「(夕食時間には遅すぎるけれど)家に帰っていい」という合図をもらいたがっていることに、気づいていないかもしれません。
上司は、ただ自分のペースで飛び回っていて、あなたはそれについていくつもりはないかもしれません。
そんなときこそ、部下からの歩み寄り、確認が必要です。
Watkins教授は、部下から上司に対して
「短期的、中期的に私が達成すべき重要事項は何でしょうか?」
「何があれば成功すると思いますか?」
「いつ、どのように成功を測りますか?」
というような、(上司の期待を)明確にする質問をすることをすすめています。
そうすれば、非現実的な締切を、より達成可能な日程に交渉することができます。
あなたの成果に対して、上司が何を期待しているのかを明確にすることは、両者にとってメリットになります。
たとえば、上司が、ある期間で2つのプロジェクトを完了することを期待していたら、その2つのプロジェクトにかかる時間を、交渉によって変えることもできます。
そして、あなたは、夜遅くまで働かないようにしているときにでも、自分の時間をより有効に使うことができます。
また、実際に自分の仕事に対して期待されていることがわかれば、それ以上の期待を想像することがなくなり、期待を知るための不安から解放されます。
2.互いの働き方(ワークスタイル)を理解する
上司がどのようにやりとりをし、対話したいのかを知ることは妥当なポイントです。
「あなたのエネルギーを吸い取っているように思えることでも、必要不可欠な連絡に関しては、納得のいく歩み寄りができるかもしれません」とWilding。
お互いの働き方について話し合いをすることで、職場で無駄だと感じている時間を減らすことができます。
たとえば、毎日仕事のチェックをしたがる上司が、週1回のチェックに同意してくれたり、実際に顔を合わせて会議をしたがる上司が、メールでのやりとりに同意してくれたりするかもしれないのです。
■上司に議論を持ちかける前に自問したいこと
「あなたの上司はどんな種類の決定に関与したいのですか?
あなたは、どこで自分自身で電話をかけることができますか?
あなたのワークスタイルは(上司と)どのように違うのですか?
また、どのように対話する必要があるのでしょうか?」
というような、Watkins教授の質問をすることをすすめています。
仕事に対する向き合い方が(上司とは)違うかもしれませんが、両者ともにあらかじめ決められた目標を達成しようとしています。
自分の時間を管理することに慣れている人は、より多くの人に手を差し伸べたり、より細かく業務を調整したり、することができます。
また、自分のチームや部署を管理する責任者であれば、自分がやらなければならないことを権限委譲し、上司のチェックに対しても他の社員に任せることができるかもしれません。
上司と議論後:新体制を維持するために
これは両者にとって、これまで仕事中毒の上司が突破していた限界を再構築する始まりにすぎません。そして、再構築した限界は維持しなければなりません。
Wildingは、その限界やルールを、再び作る他の方法も提案しています。
上司との会議中、プロセスにかかった時間が排除できる場合をのぞき、常にプロジェクトにかかった時間を通して結果を強調すること。
たとえば、中には不要な会議もあったかもしれません。そんなときは上司に「ご意見は本当にありがたいのですが、間隔をもっと空けた方がさらに有益だと思います。アイデアを実現する猶予が持てます」というように前向きな提案をしてみるのもいいでしょう。
■自分のオフタイムを守ることも非常に重要
「仕事が忙しく(急な電話などに)就業後に対応しなければならないときは、やむを得ないかもしれませんが、通常はこの時間帯はメールで返答するということを明確にしておくのがベスト」とWildingは言います。
土曜の夜に上司にメールを返信をする方が心穏やかに過ごせるのであれば、そうしましょう。しかし、『メールは受け取りましたが月曜(勤務時間)に対応します』と書くだけでいいと言っています。
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source: Quartz
Image: Rawpixel
Aimée Lutkin - Lifehacker US[原文]
訳:的野裕子
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