iPhone XS MaxカメラをDxOが評価。高画質ながらP20 Proに一歩及ばず、暗所撮影やズーム画質の弱さを指摘
限りなくトップに近い2位
単体カメラやスマートフォンのカメラ画質を評価するサイトであるDxOMarkが、iPhone XS Maxのリアカメラの詳細な分析レポートを公表しました。総合スコアで105、スマートフォンのトップランキングで2位という高い評価ながら、1位のHuawei P20 Proの109に一歩及ばない結果となっています。
DxOMarkのテスト結果では、光量が十分にある場所では、静止画と動画ともに「非常に広いダイナミックレンジと優れたディティールを備えている」として高評価。特に屋外の画像では、高水準のディティールと鮮やかな色合を実現できている、と述べています。
さらにレビューでは、新機能のスマートHDRが「あらゆる条件で非常に良好なターゲット露出と広いダイナミックレンジを生み出している」とした上で、競合他社では利用できないと付言されています。
逆に弱点とされるのが、1つには暗い場所での撮影です。そうした環境では、ノイズが「他のハイエンドスマートフォンよりも少し入りやすい」とのこと。
もう一つはズーム時画質の弱さ。昨年のiPhone Xよりも若干は向上しているものの、Huawei P20 ProやサムスンのGalaxy Note 9など、一部の他社ハイエンド機種よりも輝度ノイズが入りやすくディティールも劣るとしています。
そうした辛口評価される面もありながら、明るい場所での静止画と動画の画質は非常に優れており、オートフォーカスや手ぶれ補正もすばやく効率的に動作し、総合的には「全てのモバイル写真家にとって確実な選択肢」との結論です。
DxOMarkのスマートフォンカメラ評価は、エンジニアがカメラのデフォルト設定を使って1500枚以上のテスト画像と2時間以上の動画撮影を通じて評価されています。
つまり、ある程度の客観性は保たれていますが、やはり写真はユーザーの主観的な好みが最優先されるもの。サイトに掲載されているサンプル画像をひと通り見て、自分の感性にあったスマホ選びに活かすといいかもしれません。