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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」
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印刷2018/10/04 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」


著者近影
 偏見
 今日はこれについてのお話を。

 最近でこそかなり薄れてはきたけれども,それでもゲイムって偏見を持たれやすいジャンルだとは思うの。なぜなら,基本的には遊びだから。「ゲイムばっかり」=「遊んでばっかり」という連想をしやすいのね。まあ,その認識はあながち間違いではないんだけど。ただ,同じ趣味でも本だったり映画だったりスポーツだったりすると,なぜだか許容されるケースが多いのよね。
 一緒だってば。趣味なんて,どれも不毛なんですよ? 学ぼうと思えばどんな趣味からだって学べるし,ボーっと取り組めばどれほどアカデミックとされているような趣味だって時間つぶしにしかならないわ。
 ちなみに,私としては趣味に関してどういうスタンスが最良であるかってことを考えたことはないの。どんなスタンスだって正解。だって趣味だもの。時間つぶしに使おうが,気分転換に使おうが,自分の知識向上に使おうが,自由にすればいいと思っている。本人にとって有意義な時間でありさえすればね。
 というわけで,だいぶ薄れたもののゲイムにまったく興味がない人からのゲイムへの偏見に対しては,どうにも釈然としない気持ちになりますねって話です。偏見って,要は思い込みのことだと思うのですよ。知らないのに,自分がそう思い込んで口に出してしまうイメージというか。悪気のあるなしは関係なくね。
 あ,ここまで偏見について持論を述べてきたんだけど,これは偏見を持つ人を責めてるんじゃないの。むしろ,どちらかと言うと自分も少なからず偏見を持っていろんなことに接しているんだろうなっていう,自戒ね。
 現実問題,偏見はなくならないわ。誰しも世の中のすべてを知ることができない以上,思い込みでイメージを持つことってあるんだもん。だって人間だもの(←これ言っとけばなんとなく暴論もマイルドになるという,これも一種の偏見?)。
 なので,偏見に接したら反発するんじゃなく,自分の持つ知識の範囲で実際のところを伝えられるといいね,と私は思うのです。これはね,ゲイムというジャンルに限ったことではなく。


男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」
 で,それを踏まえて今週は「世界の覇者X」について。「世界の覇者」シリーズって,もともとスマホで展開されていたらしいんだけど,今作はNintendo Switch用のダウンロードタイトル。近代世界の戦争をテーマにしたシミュレーションゲイムで,具体的には第一次世界大戦と第二次世界大戦,そして冷戦をシミュレートできるの。
 ……ほら,偏見持ったでしょ。確かに私は近代史に興味があるほうよ。でも,だからといって戦争万歳なんて思っちゃいないし,むしろ戦争なんざ起きてほしくないと強く思っているわ。でも,こういうゲイムをプレイしていると,「戦争をゲイム感覚でとらえるなんて」って感じる人もいると思うの。いや,違うの。むしろ,逆。ゲイムだから戦争できるの。興味がある分野の“if”の世界をゲイムで楽しんでいるだけ。戦争を美化なんてしていないの。
 余談になるけど,これはミリタリーファンに聞いた話。ミリタリーファンもやっぱり,戦争が好きだと思われることが多いらしいの。でも実際は逆で,戦争によって兵器が壊れたり,兵器が悪者になったりするのが耐えられないらしいの。だから戦争は起こってほしくない,と。もちろん,この話をしてくれた人がそうなだけかもしれない。けれども,重要なのは少なくともそういう人もいるっていうこと。これって偏見を持っていたら気付けない視点だと思うのよね。実際,理にはかなっているしね。
 戦争ゲイムを好んでプレイする私も似たようなもんよ。実際に起こってほしくないからこそ,ゲイムで体験して,戦争というものが何なのかを学んでいるの。そして,この手のゲイムに興味を持つことが,実際にあった戦争の惨禍に目を向けるきっかけになると私は思っているわ。
 そもそも戦争に正義も悪もないからね。それぞれの立場で信じた正義のぶつかり合い。それが人の殺し合いや建物の壊し合いになるっていう点では,悪でしかないんだけど。そして何より,負けたら悲惨。勝ったとしても,禍根は残る。そして,戦争は人を悪魔に変える。だから,戦争を起こしてはいけない。なるべくだけど,戦争を仕掛けられないようにしなければならない。万が一巻き込まれたときには,敵も味方も被害を最小限に留めなければならない。人によってその方法の理想論は変わるのだけど。そういうことを考えるためにも,偏見だけで避けてはいけないのかな,と思う次第なのです。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」

 いや,興味がない人にわざわざプレイしろって言ってるわけじゃないの。あくまで趣味だし。ただ,もし近代史に興味があるならば,こういうゲイムをプレイしてもいいんじゃないって話。なぜなら,ゲイムとしてちゃんと面白いからね。
 というのもこのゲイム,この手の戦略シミュレーションとしては,けっこうシンプルなのよ。そこまで多くの兵種があるわけではないけど,使い分けは必要になってくる。そして,お金,資源,科学力の管理も重要。押さえるべきところは押さえつつも,プレイ感覚は比較的軽い。なので,単純に戦略シミュレーションが好きな人にはオススメできるタイトルね。
 「難しいんじゃないの?」とか「戦争なんて」っていう偏見を持ってる人にも,それを抜きにして一度プレイしてみてほしいわ。ま,そもそもがそんなに万人受けするジャンルではないんだけど。でも,戦略シミュレーションゲイムが好きなら楽しめる骨太さと軽さがバランス良く実現できている作品だと私は思ったわ。
 戦争についての何かを感じながらプレイしてもいいし,ただ面白い思考ゲイムとしてプレイしてもいい。趣味ですから。他人に迷惑をかけるわけではないので,気にせずプレイしたらええんや。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第500回「偏見との向き合い方」

 昔,「ファミコンウォーズ」をプレイしていたら,母親から「ゲイムで戦争なんて」って言われた記憶が蘇ってこういう話になってしまいました。当時はうまく説明できなかったけど,今なら言えるわ。ゲイムだからヤってんだよ,と。そして,過去の戦争について目を背けるのではなく,できるだけ自分なりに調べて考えてこれからに生かしたい,と。
 なんとなく堅い話になっちゃったけど,要約すると生きていると偏見はついて回るもんだから,自分に向けられた偏見だけでなく,自分が持っているであろう偏見もうまく管理して付き合えたらいいよねっていう,最終的には前向きな話でございました。
 食欲,スポーツ,読書だけでなく,こういう秋もある。ではまた来週。良い秋を。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「Marvel’s Spider-Man
Nintendo Switch:「世界の覇者X
iOS:「PUBG MOBILE

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,10月6日に根室市青少年センター大会「Road to Ryogoku 2018~ドラマティック・ドリーム・タラバガニ~」,7日に札幌ススキノ・マルスジム大会「Road to Ryogoku 2018~ドラマティック・ドリーム・とうもろこし~」,8日に函館総合卸センター流通ホール大会「Road to Ryogoku 2018~ドラマティック・ドリーム・とろほっけ~」と,北海道3連戦を開催します。ディーノ選手に意気込みを聞いてみたところ,「北海道での移動はすべてバス。どういうことか分かる?」とのこと。Google Mapで会場間のルートを調べたところ,根室市青少年センターから札幌ススキノ・マルスジムまでが429km,そこから函館総合卸センター流通ホールまでが249kmでした。
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