・一目均衡表
一目山人が開発したテクニカル指標
目に見える部分(チャートに書き込まれている部分)は
転換線、基準線、先行スパン線(帯)、遅行スパン線、日々線(ローソク足)がある
目に見えない、あるいは考えなければならないものは
基本数値、対等数値、型譜(足型)、均衡表計算値、新値、準備構成などがある



上昇局面
 1、日々線が雲の上にある
 2、日々線が基準線の上で推移している(基準線水準が相場の押し目となっている)
 3、転換線が基準線の上方で推移している
  (さらに相場が堅調に買われている局面では、日々線が転換線の上で推移している)
 4、遅行線が日々線の上にある
上昇→下落の端境期
 1、日々線が雲の中に入り始める
 2、日々線が基準線を割り込む
 3、転換線が基準線の下に潜り込む
 4、遅行線が日々線を割り込み始める
下落局面
 1、日々線が雲の下にある
 2、日々線が基準線の下で推移している
  (転換線水準が相場の戻り目処となっていて基準線までは反発しない)
 3、転換線が基準線の下方で推移している
  (さらに、相場が非常に軟調な局面では、日々線は転換線の下で推移している)
 4、遅行線は日々線の下にある
下落→上昇の端境期
 1、日々線が転換線の上方で推移する
 2、次いで日々線が基準線の上方で推移し始める
 3、転換線が基準線を超える
 4、遅行線が日々線を超える
 5、日々線が雲の中に入り、最終的には雲の上方に顔を出す
 6、遅行線も雲の上に出てくる
etc
 1、相場が強ければ雲の水準までの押し目はない
 2、相場が強ければ転換線を割り込まずに推移し、転換線を割り込んだところから目先の調整に入る
 3、それまで基準線を割り込まなかった相場が基準線を割り込み始めると、
  比較的大きな調整に入る可能性がある
 4、先行スパン上限線水準で押し目をつけたあと、基準線を超えられずに戻りを売られると
  雲を割り込みやすくなる
 5、遅行線が日々線や先行スパン帯を割り込むところでは大きな売りが出る
 6、下落局面では基準線までの戻りはほとんどない



転換線:過去9日(週、月)の高値と安値の中値
基準線:過去26日(週、月)の高値と安値の中値
 ・基準線と移動平均線は違う
 ・高値と安値で変化を捉えているので、HLバンドと同様の概念
 ・相場が一時的に基準線を跨ぐことに意味はないが、基準線上方で推移していた相場が
  基準線の下方で推移し始めるということは、その瞬間だけを捉えれば、
  それまでの売り手と買い手の力関係に変化が生じていることは確か
 ・基準線の方向が重要
 ・押し目と戻りは基準線が限界
  →売り相場は戻りらしい戻りがないのが普通なので現実には転換線が戻りのポイント

相場の変化を捉えるには、転換線が基準線より上方にあるか下方にあるかがポイント
→上昇相場が調整に入ったかどうかは、転換線が基準線を割り込んでくるか否かが判断の基準になる

線を跨ぐということは明確な流れが出ていないということ
本来相場が強ければ、押し目らしい押し目などない
→相場上昇で支持されてきた線を割り込むところは、利食いの急所になることが多いので
 押し目を狙って買おうとするのは、あまり正しいこととは言えない

雲(先行スパン帯):先行スパン上限と先行スパン下限の差で出来る空間
 先行スパン上限:基準線と転換線の中値を26日先にずらしたもの
 先行スパン下限:過去52日の高値と安値との中値を26日先にずらしたもの
 ・雲の厚さは、売りや買いの圧力と解釈できる
  →トレンドが強ければ、厚さに関係なく動いていく
 ・下落局面では、雲の水準で戻りを売られる
 ・相場が雲の中へ入っていく→参加者が買おうと意思表示している
 ・先行スパンがクロスするところは、相場のバランスが変化する可能性を秘めた日
  変化日には、「変化日即変化」「変化日即加速」「変化日即延長」3つの意味がある

遅行線:終値を26日前にずらしたもの
 ・一般的に、遅行線>日々線は買い、遅行線<日々線は売り
  →大きな流れの判断に使うべき
 ・転換線が基準線超え、遅行線が日々線超え、日々線が雲を超え
  →三役好転といわれ、相場が上昇に転じたものとされる
   実際には、遅行線が雲を抜けるまでは何かしらの抵抗を受けることが多い
 ・遅行線が基準線を割り込むかどうか、重要
 ・厚い雲を一気に抜けることもあるが、遅行線が雲から抜け切れていないと
  遅行線が雲の上限にかかったところで最後の叩きに遭うことも
  →遅行線の位置は重要

一目均衡表でも相場の基本となる考え方を踏襲している
高値を超え安値を切り上げる局面での基準線超えと安値・高値を切り下げる局面での基準線超えでは
基本となる相場の考え方に大きな違いがある

一目均衡表の転換線・基準線の基本はあくまでもその上下変化であり
終値やローソク足の上下変化ではない。これは転換線そのものを相場の流れとして
捉えようとする考え方に基づくため

各線によく絡んでいる(トレンドがない)状況には不向き
一目山人は、「一目均衡表に当てはまる銘柄を選べ」と述べている



参考文献・webサイト
投資の王道-株式市場のテクニカル分析 著新井邦宏
為替相場情報 FOREX WATCHER http://www.forexwatcher.com/index.shtml


ホームページトップへ

Yahoo!繧ク繧ェ繧キ繝�ぅ繝シ繧コ
Yahoo!繧ク繧ェ繧キ繝�ぅ繝シ繧コ