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読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

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キリスト教(太陽+来世に期待)とユダヤ教(嵐+現世利益)は根本思想が違いすぎる。ラクダが家畜化されるのは紀元前10世紀以降なので旧約にラクダが登場するのはおかしい。岡田明憲『ゾロアスターの神秘思想』 講談社現代新書 。岡田明子・小林登志子『シュメル神話の世界 』中公新書 

※読書メモのうち、本シリーズと関係が深いものだけを上に持ってきました。大して関係ないものは※ここから読書メモ※と告知します。

ミトラ教(太陽派)+黙示録(拝火教)=キリスト
嵐派+メシア(人間の指導者)による現世利益=ユダヤ
根本思想が違い過ぎ。
猫太”オリジナルのユダヤ教は、中国人と全く同じの現世利益的宗教ですから。この基本がわかれば陰謀論の嘘もわかる。”
ユダヤは✝の囮。


工作員の序列
上級:中級でも騙せない人と仲良くなりおびき寄せて殺す役。キリスト教と大本教系カルトにすら言及可能。

中級:紐付き陰謀論者。キリスト教か大本教系に所属。中核=耶蘇教を「ユダヤと在日」で隠し目覚めかけた人を再び洗脳。

下級:真相を知らされない。

上級工作員に殺される(かも)
中級か上級工作員になる
中級・下級工作員に騙される
どれも嫌だな。

風の子 @makeanovel
”真実に気がつき始めた層を改めて誤誘導するための陰謀論として、世界の陰謀は全部ユダヤのせいというユダヤ陰謀論(ほんとはユダヤは派遣として使われてるだけで黒幕はキリスト教勢力)のほかに、日ユ同祖論ってのがあるんですね。”

リアリティがある傑作は、実力ある人が上記をアレンジするとできてしまいそう。結社員が実体験や現実をそのまま描いたものが傑作になっている、と指摘した魔龍さん。
宇宙人肯定派では魔法入門カバラがオススメ。


風の子 @makeanovel

311後、幾度も現実がフィクションより強烈だと感じてきたので、これまで見たりしてきた面白いフィクションが、実話とか実話を少しアレンジだったとか、非常にありえる話だと今は感じます。。


聖書のユダヤ人が実在する考古学的証拠なし
古ヘブライ文字は単なるフェニキア文字
昔のイスラエル辺りの住人はフェニキア人
従って #日ユ同祖論 は嘘。
歴史書や考古学を無視していいなら
何だって同祖論になっちゃうぞ? 
何なら私が日フェ同祖論唱えてやろうか?

母音記号(ニクダー)がない子音表記の古代ヘブライ語の正しい読みは不明!
ヘブライ語がカタカナだって?
では נקודה の読みは?ְ
正解は「ニクダー」。
子音文字ではないカタカナもひらがなも漢字派生。
セム文字(子音のみ)のフェニキア文字を都合よく読んで日フェ同祖論を提案する!

”ヘロドトスが古代イスラエル王国やユダ王国、そしてユダヤ教について何ら語っていないのはやはりおかしくないだろうか?”
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30487400.html

フェニキア文字と古ヘブライ文字は同じ↓
アラム文字とヘブライ文字は類似
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/31225940.html?type=folderlist


有名なカバラはクリスチャン・カバラでキリスト教徒製。
猫太”本家ユダヤカバラの解説見てたら〜、なんかスピノザくさいよね〜とか思ってたらモロに影響受けてるやん!”
”センセーショナルなネットに落ちてる口当たりのいい情報だけを集めてたら、文字通りカルトの術中にハマってしまうからな。”

神代文字は、漢字を否定する為の神道の捏造。
猫太”セム語の構造って面白いよね。ひとつひとつのアルファベットの意味があり、子音だけを繋げて読む。そして文字が対応する数字を持っており、暗号のようなこともできる。これはアラビア語やセム語の影響を受けたギリシア語や一部ラテン語でも同じ。”

神代文字を捏造し神を強調するのが国学と神道=漢字と仏教嫌いの✝。仏教国教時代の本地垂迹説では神は仏が変装したもの=神は実在しないなので✝が激怒。
神代文字を主張したキリスト教徒で国学者の平田篤胤が
本教=神道=和風キリスト教を発明。

×神仏習合 ○仏教圧倒的優位
天=ゴッドだからキリスト教=“天”主教
仏教の神は“~天”
神=祭壇+雷だから“神”主

天(ゴッド)>神(単なる祭壇or神秘的スピリット)
クリスチャンがゴッドを神と訳した。
現人”神”=ジーザス。

琢@777Taku7
神代文字は現代日本語と同じく50音しかない事が落ちですね。古事記・日本書紀・万葉集の万葉仮名により、古代日本語が50音以上であった事が判明しています。”
” 日本語は孤立言語で、LとRの区別が無い環太平洋言語ですね。”


”ヌッポンが本当のユダヤ人(笑)ならこういったセム語の特徴を何故捨ててしまったのかねぇ?もったいない。てかシュメールとユダヤを結びつけられるけど、シュメールは膠着語でヘブライ語やアラム語などのセム語はそうではない。”
”カルトにいくら喧嘩売っても別のカルトに騙されるだけ”以上猫太

猫太”日本のカバラが本物とか言うやつは、生命の木理論が15世紀からしか出てないとか、生命の木なしカバラとか、ハシディズムの義人思想とかそーいうの一切知らないからな。”
”多神教の古代イスラエルとかパレスチナの周囲の民族と何が違うのか?と。書物の宗教だからこそユダヤ教は特異なのに”

猫太”エッセネ派ってなんかーユダヤ人っぽくないよ。お金が嫌いで独身主義とか、子孫繁栄と現世利益が強いのがユダヤ教やん?”
”聖霊って不思議な観念ですよね。お金と現世利益が大好きで欲しかったのは現実世界の約束の地というユダヤ人の感性じゃないようにみえる



フェニキア文字=古ヘブライ文字。
実在するフェニキア人を隠し、実在しない聖書のユダヤ人の実在を捏造する為に
聖書に都合がよい場合は古ヘブライ文字
都合が悪い場合はフェニキア文字
と呼んで紀元前1000年には既にユダヤ教があったと捏造?

ラクダの家畜化は紀元前10世紀、紀元前930〜900年で、旧約聖書に記述された推定時期より数世紀遅い。
古ヘブライ文字も紀元前10世紀からとされていますが、単なるフェニキア文字です。

ラクダの家畜化は紀元前10世紀
http://news.ameba.jp/20140212-494/
”イスラエル、テルアビブ大学の2名の考古学者が発表した最新の研究結果によると、地中海東岸部では、ラクダが最初に家畜化された時期は紀元前10世紀ごろまで遡ることがわかったという。旧約聖書に記述された推定時期より数世紀遅いことになる

 聖書が編纂された年代についてはさまざまな説があるが、今回の調査によると、通説よりもかなり後という可能性が高いという。以前から歴史的資料としての信憑性に乏しいという研究結果が発表されていた旧約聖書だが、それを改めて裏付ける結果となった。

 今回の研究では、イスラエル南部、アラバ渓谷の精錬所でラクダが家畜化されていたという記述に言及している。

 聖書には、ヒトコブラクダが47回登場する。また、ユダヤ人の始祖アブラハム、ヨセフ、ヤコブといった人々が登場する物語には、家畜のラクダに関する記述がある。例えば創世記24章11節は、「彼はラクダを町の外の、水の井戸のそばに伏させた。時は夕暮で、女たちが水をくみに出る時刻であった」となっている。

 専門家はその時期について、創世記の内容や、シュメール人の都市ウル(現在のイラク)の遺跡で見つかった考古学的情報、または都市国家マリ(現在のシリア)の遺跡で出土した粘土板の記録などに基づいて、紀元前2000〜1500年の出来事と判断している。

 しかし、研究を主導したイスラエルの考古学者エレズ・ベン・ヨセフ(Erez Ben-Yosef)氏とリダー・サピル・ヘン(Lidar Sapir-Hen)氏は、放射性炭素年代測定法と発掘物の調査から、この地域(地中海東側の沿岸国)でラクダが家畜化された正確な年代を特定。聖書の記述は、想定よりさらに後の時期に書かれたという事実を突き止めた。

 ベン・ヨセフ氏は、「アラバ渓谷の銅精錬所跡で見つかった考古学的な証拠から、家畜化された時期を世紀単位ではなく数十年単位の精度で特定した」と、テルアビブ大学が先週発表した声明で述べている。

 サピル・ヘン氏は、「紀元前930〜900年の30年に絞ることができた」と語る。

◆銅とラクダの関係

 アラバ渓谷は、死海から紅海のアカバ湾まで伸び、イスラエルとヨルダンの国境を成す。紀元前14世紀〜9世紀後期ごろまで、同地域では銅の精錬が盛んだった。

 研究チームは、渓谷の遺跡で見つかる動物の遺骸に興味深い傾向があることを発見。大量のラクダの骨が、ほぼすべて紀元前930〜900年代のものだったのだ。

 紀元前925年、古代エジプト王シェションク1世が同地域を侵略した時期とも重なっている


 研究チームは現在、この史実とラクダの関係性について調査中だ。エジプトがユダ王国とイスラエル王国を征服した後、銅精錬事業を再編、その過程でそれまで利用されていたロバやラバよりも効率的な輸送手段として、ラクダが導入された可能性がある。

 地中海東側の地域では、ラクダの家畜化によって経済的、社会的に大きな変化が訪れたはずだ。活動範囲も、広大な砂漠地帯を越えてかつてないほどに広がったとみられる。

 アラバ渓谷の発掘現場からは、新石器時代(紀元前9700年ごろ)の骨もみつかっている。しかし野生種と推定されており、銅の塊を背負っていた痕跡はないという。

 今回の研究結果は、「Tel Aviv: Journal of the Institute of Archaeology of Tel Aviv University」誌で昨年末に発表されている。

Mairav Zonszein for National Geographic News


聖書本文検索 | 日本聖書協会ホームページ
http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html
で調べ、一部抜粋すると、
訳名:「新共同訳」
キーワード:「らくだ」
書名:「創世記」

”創世記/ 12章 16節
アブラムも彼女のゆえに幸いを受け、羊の群れ、牛の群れ、ろば、男女の奴隷、雌ろば、らくだなどを与えられた。 ”

創世記/ 24章 10節
”僕は主人のらくだの中から十頭を選び、主人から預かった高価な贈り物を多く携え、アラム・ナハライムのナホルの町に向かって出発した。 ”

創世記/ 24章 11節
”女たちが水くみに来る夕方、彼は、らくだを町外れの井戸の傍らに休ませて、 ”


・メシアとは本来、ヘブライ語の油を注がれた者を意味する。これは一般に王を意味するもので、必ずしも終末論的救世主に特定されていたわけではない
それがギリシア語でメシアにあたるキリストになると、もっぱら救世主に限定されて使用される
単なる王としてのメシアから救世主への、メシアの終末論的解釈への変化は、バビロン捕囚以降に属す。ゆえにペルシア文化の影響があるのは否定できない
このメシアの原型と考えられるのが、ゾロアスター教のサオシュヤント。
ゾロアスター教の誕生から三千年の後、世界の終末が来るとする。
三千年は三等分され、千年ごとにゾロアスターの子孫が出現し、世を利益するサオシュヤントになるのである。三人のサオシュヤントは、霊的に保存されたゾロアスターの精子を、聖なる処女が受胎
することによって、この世に降臨するとされる。
三人目の最後のサオヤシュントが終末の総審判を行う者である。
この最後のサオヤシュントは、ダハーカ竜を殺す槍を持っている。竜退治の槍


バビロン捕囚は嘘なので拝火教的救世主に概念が変わるきっかけがないですね
ユダヤ教からキリスト教が生まれたのは嘘であることの根拠の一つです。
ユダヤ教は現世利益的で現実的指導者がメシアなんです。
なのにありもしないバビロン捕囚をきっかけに、拝火教的キリストっぽいメシアになるのです。
キリスト教のキリスト概念に上手く繋がるように捏造したのです。
バビロン捕囚がなかったら、キリスト教と救世主の概念があまりにも違うとばれますからね。
キリスト教の救世主概念はミトラと拝火教の救世主そのまんまですから。超常の存在。
旧約聖書ってあまりにもキリスト教に都合が良すぎるんですよね。
存在しないイエスを殺した悪のありもしない民族の教典=異教徒の教典を採用している時点で怪しい


ゾロアスターの精子バンクで処女のまま妊娠ってキリスト教より論理的ですな。
バビロン捕囚じゃなくて、
紀元前3世紀中頃から前1世紀間に、徐々にヘブライ語の旧約をギリシア語に訳した七十人訳が救世主概念が変わったきっかけだろうね

ファラオの命でヘブライ人の経典(旧約聖書)をギリシア語に翻訳したもので、ルシファーをラテン語訳で召喚したヒエロニムスも旧約の翻訳の際に参照しています。
また、ルネサンス以前の西欧では、ヘブライ語の識者が殆どいなかったためもあって、重宝されたようです。
七十人訳は最初期のキリスト教=ほとんどミトラ教が採用したものだそうです。アレクサンドリアでの翻訳にミトラ教やゾロアスター教徒あるいはペルシャ出身者が絡んでいたのでは?


新約聖書に引用されている旧約聖書の個所はこの70人訳からの引用。
紀元前4、5世紀のヘブライ語原典を、ある程度想像できるから重視されます。しかし、古代ギリシア語の共通語=コイネーによる
七十人訳(あるいはラテン語で septuaginta セプトゥアギンタ。「70」の意。LXXと略す)が原典の忠実な翻訳であるとも限らないため、問題は多いです。
意図的な誤訳がありますね

歯が一本減った人‏@boronology10月28日
1,イザヤ書の「みよ乙女は身ごもりて」が「処女」と訳されたのはギリシャ語の七十人訳聖書
2,非嫡出子という意味はない
3,だいいち当時ディアスポラのユダヤ人の間は「処女」の意味で広まっていたはずである
もちろん福音書記者もヘブライ語はちんぷんかんぷんなので七十人訳聖書でしか知らない。
そうなれば新約の時代においては「処女」こそが正しい解釈になってしまう。

3のところの「処女」って「乙女=若い女」の間違いでしょう。

真央‏@mao49492012年1月18日
本来の原典は『西暦1世紀』のギリシャ語セプトウアギンタ訳です。現在のキリスト教が主張するセプトウアギンタ訳は西暦前1世紀『以降』翻訳されたもの。それが現在のキリスト教聖典七十人訳聖書 です。
七十人訳聖書(しちじゅうにんやくせいしょ、羅:Septuaginta, 「70」の意。LXXと略す)は、ヘブライ語のユダヤ教聖典(旧約聖書)のギリシア語訳であり、紀元前3世紀中頃から前1世紀間に、徐々に翻訳・改訂された集成の総称を言う。ラテン語読みである。これ改竄でしょう改竄翻

聖書ってどんな本だか御存知ですか?
http://members3.jcom.home.ne.jp/kitidenju/huuju/etc/etc/bible.htm
“ 今、本屋とか教会に行って得られる物は、グーテンベルクの活版印刷で。ラテン語のを翻訳したのが、底本である事が多いんですけど。
 それが、十六世紀だかその辺り。
 もっと遡って。今の形聖書の成立、どの福音書(ルカ伝とか)を採用するか不採用にするかが決まったのが、だいたい四世紀終わり頃。まあつまり、イエスが活躍した頃から何百年も後に出来た代物なわけです。

 ちなみに。最も古く公式に聖書が定められたのは、ヒエロニムスが教皇の命で校訂を行ったやつだと思いますが。その時、一般的に広まっていた使徒言行録とか福音書は百を超えていたそうです。
 今じゃ福音書が四つ、言行録が十ちょっと。
 それぞれ内容が大きく違う事を考えると、この折に排除された物の中に、当時を知る資料は大量にあった事でしょう。
 現在の聖書からは、キリストは韜晦趣味に走ってる人ですが。彼の使っていたアラム語といえば、当時の地中海の国際語。非常に明快で、意思疎通に長けた言語でした。
 イエスが存命中にも、無視出来ない勢力になった事を考えるに。もっと分かり易い内容だったんじゃないですかね。

 福音書は大勢が書いてて、キリストの十二使徒のは全員分ありました。今でも、たまにユダの書が見つかったのなんだのって騒ぎが起きますが。
 師を裏切りながらも宗教団体の長として大成したが、結局処刑されたペテロ。師を売って裏切り者の汚名を被ったユダ。立場の異なる両者の福音書を両方並べられないと、当時の状況は正確には類推出来ません。一方的な証言だけの裁判みたいなもんです。

 更に言えば、最大で二百だか三百だかあったそうなんですよね、福音書。
 全部は収録出来なかったにしても、削り過ぎ。当時の教会にとって都合の悪い物は、全て処分されたんでしょう。(教義の問題とか、教会の権威、布教の都合やらで)

 次に、当時の書物の状況を。
 印刷が出来るまでは、当然ながら写本です。しかも、適当な書き写しが多く、『いい加減な仕事すんなボケ』と写本家を罵る走り書きも残ってたりするぐらい。
 成立期のキリスト教の特徴として、二つ挙げられるんですが。一つは、貧しい信者が多かった事。つまり教育を受けて無かった人が多く、字が読めないわけです


 お分かりですか?

 そう。昔々、聖書は字の読めない人間が写本してたわけなんですよ。伝言ゲームだって、内容は正確に伝わらないってのに。わけわかんない暗号を必死に写してるわけですから、誤字脱字どころか、全然別の意味になる事もざらだったでしょう。
 ついでに、親切心を発揮して。『本当は正しい文章』も、写本家の趣味に合わないと、『これは間違ってるな』と修正してくれるんです。女が教団幹部にいるなんて今の常識(写本家にとって)的に考えてあり得ないから、夫を幹部に直してあげよう、とか

 すごい事になってきましたが、まだまだこんなもんじゃありません。

 koredenanikaiterundakawakarimasuka

 上の文章、わけわかりませんよね。せめて、『Kore de Nani Kaiteru ndaka Wakari Masuka』なら分かるでしょうか。
 ええ。当時、大文字と小文字の区別はありませんでした。更には、間を空けるなんて事もしてません。こういう書体の、ただでさえ読み難い文章を、字の読めない人間が書き写すわけです。
 悪夢めいてきたでしょう?
 一行飛ばすなんてざら。途中で場所が分からなくなって前後したり、誤字で別の単語に変わったり。またそれを、他の奴が後から親切心で修正してくれる。
 聖書の原典を類推しようという学者さん達には、同情するしかないですね


 これの一番分かり易い例といえば、リリスでしょう。

 彼女の創作は、旧約聖書の訳分からない記述が元になってます。神様は最初に男と女を作ったんですが、その後で男の肋骨から女を作ってるんですよ。
 今までの話を踏まえて冷静に考えると、『誰か写し間違えやがったな』となるんですが。
 聖書は絶対に正しいという前提で、あれこれ解釈しましょう。ええ、まるで原文のミスを普通に指摘するんじゃなく、あれこれ解釈して遊ぶシャーロッキアン(ホームズオタク)のように


「最初に作った女は、神に反抗的だったから地獄に落とされたんだ。となると、イヴは二人目の妻か。一人目の女、リリスは恨んだだろうな。こりゃ、凄い悪魔になるに違いないぞ。もしかして、この知恵の木の実食べるように唆してる蛇、彼女じゃねえ?」

 こうして誕生したのが、魔界の大淫婦、リリスなんですよ。他にも山ほどあるんだろうなあ、こういうの。
 例えば聖母マリアが『処女』ってのも、アラム語の『少女』を誤訳しただけですしね

 創成期のキリスト教として、もう一つ大きな特徴があるんですけど。それは『都合の悪い事があると、聖書の方を変えちゃう』事です。

 キリスト教を簡単に説明すると。教会で「妹よ!」「お兄ちゃん!」「お父さん!」「娘よ!」「お母さん!」「息子よ!」なんて言いながらキスしたり。「これは神の血で肉である!」つって、ワインとパンみたいなの食べる宗教ですよね。
 ついでに、当時の信者は貧しい人が多かったので、仕事終わってから。つまり、夜遅くに集まってる不気味な団体なわけです。

 傍から見てた当時の人に、「あいつら近親相姦好きの人肉食らいだ」と気味悪がられたのも自然ですわな。

 まあ、ネロが無実の彼らに罪被せた件とかで同情されたりして、知識層にも信者が広がるんですけど。そんで論争になったりするわけです。教義とかについて、あれこれ批判を受けると弁解したり。
 ローマの学者が書き残してますが。「キリスト教徒は批判を受けると、教義を書き換えてくる」んですよね。「ほら、お前の批判してた事なんて、聖書のどこにも書かれて無いぞ!」と得意げな彼らを、修正跡見ながら冷笑してるんですよ。

 イエスの教団幹部には女性も大勢いましたが。キリスト教が公認されて広まる時、欧州の家父長制に馴染まなかったので、女性幹部は全部夫を幹部に書き換えてます。改変が結構適当なので、後で見ると「なんじゃこりゃ」な文章
に。
 更に、相続問題でキリスト教会指導者の婚姻が禁止になった影響を受け、イエスまで独身に。彼が妻帯者でなければ、当時の常識では『半端者』と見なされ、とうてい宗教指導者になんかなれません。
 ユダヤ教のラビなら当然ですし、千年以上前の神父だって妻帯してますから。マグダラのマリアは娼婦ではなく、使徒(イエスの弟子)だったんだろうってのが研究者の間では有力。(ダヴィンチ・コードでは妻説
が紹介されてました)

 日本の神仏習合と同じで、キリスト教も当時の宗教や風習と摺り合わせてますが。分かり易い例でいえば、キリストの誕生日は12月25日ではありません。当時の祝日を、「うちの教祖の誕生日なんだよ」みたいに言い出して取り込んだものです。
 そもそも、イエスが生まれたの、紀元前二年か三年が通説ですしねえ。

 最後に。
 別に信仰心そのものや、愛を説いたイエスという宗教家の偉大さを否定するつもりはありませんが。聖書が神聖不可侵で、一言一句正しい書物だと主張する純真なキリスト教徒には、優しい笑みを返して頂ければ幸いです。”)

字と一神教【20090202】
http://www.mkmogura.com/blog/2009/02/02/164
”大昔に、その時代を作る基盤となり、一番重要だった発明。
それはイルミナティの「理性」でも「宗教的道徳」でもない。それより大昔の話。
その時代の鍵、それは「字」です。

一神教は、「貴族の作った宗教」である。
それはなぜか?それは教義が必要だったからです。もし教義がない宗教だったら、キリスト教徒イスラム教が分離したように、多神教へと変わっていってしまう。
大昔なら尚更だ。じゃあ、その教義はどういう形態でなければならないのか?それは字に起こしておかなければならない。
日本の土着の神様が多神教のように、形をととのえておかないと枝分かれして結局は別の神様になる。
それは単純に考えればわかることで、旧約や新約聖書もコーランもタルムードなどなど、経典が何もなければ、現在の宗教に区別がなくなる。それは多神教の宗教そのまんまの世界である。
一神教として「他の神を排除しよう」という教義も「字」で明言化
しとかなきゃならなかったわけです。ユダヤ教の当時からね。

一神教の最初ともいえるユダヤ教は、契約=モーセの石版であり、(なぜ石版かわかったでしょ?)字がなければ一神教はありえなかったわけです。
つまり、紀元前に文字を体得した人間、つまりエジプト貴族、アメンホテプの王家がユダヤ教と関係していると考えたフロイトの理論には信憑性があると考えております。
だって、教育を受けてないと字を読めなかったから

 
しかし、いくら貴族と言っても紀元前などの当時の識字率は全体で5%以下とかの話です。
最盛期のギリシアは10~15%と言っていますが、こりゃ嘘ですね。
この識字率には、目の前にある文字を「書き写し」するだけの人も「字が書ける」と該当され、一部の文字の意味がわかるだけでも「字が読める」と判断されたわけです。
今、あなたが「字を読めます」と考えてるのに、難しい漢字は読めないのと同じ事です。つまり、その境界線が、物凄く×100~低かったってだけですが。
漢字を含む日本語はpictureな言語であり、割と識字率は高くなり、英語はsoundな言語だから低くなるあたりも考えて、(今でもアメリカは字が読めない人が多いよね)日本人にはイメージしにくいかもしれませんが、そんな感覚で捉えてください。当時はギリシア語が基本だったと思うけど。
 
つまり文章をかけて、全てが読めるなんて人は存在しなかったわけです。
余談ですが、「貧しい者は幸いである」と言ってるのに、貴族でもない弟子達が「文章を書ける」という摩訶不思議アドベンチャーな福音書を信じてる宗教のことは、ここではあまり突っ込みません。
 
まあ、そんなわけで、聖書や経典があっても大昔は誰も読めなかったわけです。それなのに一神教というユダヤ教が存在した=貴族だろうという話
になるんですけどね。
 
 
で、これはカノン法にも関係するわけです。

312年頃、皇帝コンスタンティヌスがキリスト教に改宗し、392年にテオドシウス帝の時代にローマカトリックに国教化されて状況が変わってきます。
注目するのは2つ、「間接統治の手段」と「識字の上昇」です。
ローマという広大な領土ですから、どうしても間接統治になります。しかし、殆どの人が字を読めません。
これでは統治できません。そこででてきたのが貴族の宗教=ユダヤ教だったわけです。字の読み書きができる人が多かったので。
キリスト教は、死と復活のもとに侵略をしまくった野蛮人が多かったわけですからね。つまり、貴族と字を読める代理人、そこと繋がる金融屋で間接統治
したと。

そして都合がいいことに、ユダヤ教は一つの神殿しか建築を経典で認めていなかったそうです。エルサレムの嘆きの壁のあの神殿。
だから、マイノリティの間接統治のツールとして非常に都合がよかったということでしょう。神殿を抑えていればいいんだから。
なんか、それ以前の紀元70年のローマが神殿を崩壊させた話や今のイスラエルにも重なりそうな話です。

だからキリスト教なのにユダヤ教が金融を支配し、ローマの集金役となったように今は考えています。キリスト教と対立してるのも都合がいいわけです。
 
 
4世紀頃の当時、ユダヤ教では、字の読める=教育を受けている=お金を持ってる人達が多かったわけですが、それでもほとんどのユダヤ人は字が読めません。そこは勘違いしないように
字というものを取り入れるとなると、どうしてもユダヤに頼らなければならなかったみたいな状況だったのではないか?ということです。
よってユダヤ教のトーラーの解説書であるタルムードも口述で伝えられており、文字として編纂されるのは4~5世紀だったわけです。

このカノン法が決定されたころと同時期に、三位一体の基礎が確立され、新約聖書=27篇と定義されました。
新約聖書についてはエジプトのアレキサンドリアの司教、アナタシウスが最初の人だそうです。西暦367年
 
もう一つは識字の発達で、ローマの国教になった以降、キリスト教にプロの書記がでてきて、やっと文字を書ける人が増えてきたという流れに繋がります。

まあ、それでも、その頃の写本は誤字脱字だらけで、ローマ教皇が抱えてそうな最古の写本には「なんて書いてあるかわからねえ!」とか「勝手に改編するな、タコ!」とかのプロの書記の奮闘記が余白に添えられていたりするそうです。

まあ、聖書の写本は、ギリシア語、ラテン語であり、プロの書記の多くは東ローマ、ビサンティン帝国で写本を出していたそうだ。
以前にも話したとおり、ここはギリシアが主導。


紀元前1400~1340年 アマルナ時代
紀元前1200年 ギルガメシュ叙事詩の標準版成立

紀元前625~539年 新バビロニア時代 ナボポラッサルのメソポタミア南部統一
紀元前609年 新アッシリア帝国滅亡
紀元前604~562年 第2代王ネブカドネザル2世、バビロン捕囚?

紀元前555~539年 第6代王ナボニドス王、月神シンを信奉。ウルのジクラト再建。
ペルシア王キュロスに敗北。

紀元前539年 新バビロニア帝国滅亡。

紀元前550~330年 アケメネス朝ペルシア時代

紀元前559~530年 キュロス大王、バビロン捕囚解放令?(538年)
紀元前500~479年 ギリシアとの間でペルシア戦争
紀元前485~425年 ヘロドトス『歴史』
紀元前331年 マケドニア王アレクサンドロス大王のバビロン侵攻。東征の帰途バビロン再入城。熱病にて死去(323年)
紀元前330年 アケメネス朝ペルシア滅亡


・ギルガメシュ叙事詩でも言及されるシュメルのドゥムジ神の名前が訛って、ヘブライ語やアラム語ではタンムズ神と呼ばれた。
タンムズの死と復活の話はメソポタミアからシリア・パレスティナ方面に伝わっていった。
タンムズが地上にいる半年間は植物が繁茂し、動物が生育するが、彼が地下に下るとすべてが止まった。そこで女性たちはタンムズが地上に戻るように激しく哀願した。

ユダヤ暦第四月、アラブ人の伝統的暦の第四月の名はタンムズ月。
旧約聖書のエゼキエル書はタンムズの祭儀に参加している女たちを偶像崇拝だと非難しているが、ユダヤ暦には皮肉なことにその忌むべきタンムズの名前が残っている。
バビロン捕囚でバビロニアに強制連行された折に、メソポタミアの標準暦を採用した。
その月名が今でもそのまま採用されている

標準暦第四月は現行太陽暦の六月から七月にあたる。この時期には麦は既に収穫され、種はまだ蒔かれていない。
嫌嫌連れて行かれたのなら、解放されたらタンムズの部分は変更するんじゃないの?
フェニキア人が自分から行って留まったなら変更なしでもおかしくないけど



※ここから読書メモ※


岡田明憲『ゾロアスターの神秘思想』 講談社現代新書

ゾロアスターの神秘思想 (講談社現代新書)ゾロアスターの神秘思想 (講談社現代新書)
(1988/02)
岡田 明憲

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・プラトンとゾロアスターの結びつきを強調したのは新プラトン派の哲学者。
ピタゴラスの影響を受けたプラトン。
プラトンがマゴスと交わることを望んでいたと主張する者もいる。
プラトンのイデア説は二元論的である。未完の大著『法律』には、神が最善霊魂であると述べ、一方で悪しき世界霊の存在が説かれる。ゾロアスター教的である。
拝火教では
物質的通常世界=ゲーティーグ
霊的世界=メーノーグ
メーノーグは霊的エネルギーが充満した世界であって、現実の世界はこのメーノーグの写しに過ぎない。
拝火教の創造説は、メーノーグ(霊的世界)はゲーティーグ(物質世界)に先立つ。
ゾロアスターも、この世に誕生するに先立って三千年間メーノーグの状態にあった。
もとは霊体だったが肉体を持ってこの世に来た。

・古代イランでは大地を支配する者には、神から光輪(クワルナフ)が賦与されるとされた。光輪は帝王権の象徴として、アケメネスやササン朝の王朝美術で好んで描かれた。
光輪は義者ゾロアスターに随伴するものである。
ゾロアスターの光輪はアフラ・マズダーによって創造され、光明界から、星辰界を経て、地上に降下。地上に降りたクワルナフが、最初に居を定めたのは、将来ゾロアスターの母となる、ドゥグゾーワーの実家の火であった。
(天使の輪っかの元ネタね。
クリスチャン・カバラの最上位のセフィラのケテルは王冠。クワルナフが元ネタかもね。生命の樹理論の元ネタである新プラトン主義が光輪要素を変形したかも。
光輪や王冠が洗脳装置だったら嫌だな。
王を守る兵器かもしれないけど。光の輪や王冠が大きくなったり小さくなったり刃物になったりね。
それだと大したことなくても大したやつになれる秘術用器具みたいだね。
王冠という無機物が宇宙知性体かもしれないぞ。)

・マニ教では物質は悪であり、闇たる物質(肉体)から、光=霊を解放せよと説く、完全にグノーシス主義である。
しかしゾロアスター教では、物質は悪ではなく、光は物質と結合することで完全となる。
つまり、霊に受肉が必要だとされる。

・ゾロアスター教で悪神とされるのがダエーワ。
ダエーワとは仏教では「天」(神じゃないよ!)と訳されるインドの神デーヴァで、ゾロアスター以前の古代イランでも信仰は盛んだった。
(仏教でカミは天。弁財天や帝釈天とかね。
天部であった、神部ではありません。
日本でも仏教国教時代は、
仏>天>神〔神秘、シンピ的な存在。精霊みたいなもの〕
だから仏道>天道>神道=土着の信仰。
土着の信仰を乗っ取って、神の本体の意味をゴッドにしたのがキリスト教。
八百万云々は囮の意味。神道の中枢がクリスチャンと朝鮮人なのだから日本の伝統ではありません。
日本の伝統をやたら強調するのはキリスト教と半島人脈の法則!
キリスト教に見えないキリスト教が和風キリスト教。
しかも、神の正体は仏とされたので、神は実在しない単なる仏の変装用仮面に過ぎないとされたので、単なる祭壇の神社に権力なし。仏教徒の天皇側近は坊さんばっかり。
天皇・神器・神道という言葉自体も道教用語で、その意味では神道用語は存在しません)

・ゾロアスターは、デーヴァ(ダエーワ)ではなく、アフラ(アスラ)を善神とし、信仰した。
アフラ(アスラ)は、仏教のアシュラでわかるように、好戦的で恐ろしい性格だとされる。
しかし本来は、形而上的な性格の神で倫理的要素を多分に持つので、現世利益的なダエーワ(デーヴァ)とは対照的。
ヴェーダでアスラの代表とされるヴァルナは、天則(リタ)の主宰者として、宇宙を律するとともに、人倫の正義を守り、善悪を峻別し、応報審判を下すとされた。
ゾロアスターはこのようなアフラ(アスラ)の至上存在として「アフラ(アスラ)」・マズダーを信仰した。そして今まで信仰されていたインド神話のデーヴァをダエーワ=悪としたのである。

・真言は、インド神話ではマントラ、
ゾロアスター教ではマンスラ。
(密教はインド・イランの宗教、バラモン教や拝火教の影響がある、というか変形です
あの△一つ目のデザインは元はピラミッドではなくバラモン教やゾロアスター教の火の祭壇でした。これを隠蔽するのは、メイソンと今やグルのバチカンの盗作元でもあるからです。共倒れを防げということ。聖書でもエジプトは登場しまくりますから)

・最近親婚は、クウェードーダフと呼ばれ、ゾロアスター教では素晴らしいこと。
アヴェスタのウィーデーウ・ダート(除魔書)では、近親婚者の尿を浄めに使うべきだとする。
(兄と妹が近親相姦的恋愛関係にあったりする作品は拝火教意識かもね)

・アンラ・マンユは、「多殺の(ポル・マハルカ)」や「全死なる(ウィースポー・マハルカ)」というエピセット(形容辞。枕詞みたいなもの)がある。蛙、蛇、トカゲが最悪の王の部下なので、拝火教は爬虫類を悪とする。
(ギルガメシュ叙事詩にも枕詞が登場)

・ゾロアスターの末娘がポルチスター。
ポルチスターの夫がジャーマースパ。
ジャーマースパは完全智を得たとされる宰相。
ジャーマースパに関する言い伝えがザレールの回想にある。
王の兄弟や息子たちが23人戦死することを予言し、結果その通りになった。
(23が支配層が好きな不吉な数字である元ネタかも)

・ゾロアスターの死について信徒の信じる秘教的解釈が存在する。
77歳の生涯をもって地上から去ったゾロアスターは、天界においても生き続け、彼の支配する三千年期の千年ごとに息子たちを地上に派遣するのである。
ゾロアスターは最勝界とされる人間には不可視の世界に移ったのであって、彼の霊的生命が世界の終末の日まで働き続けているのである。
これはイランがイスラム化してもシーア派という独自の信仰を維持する基盤となった、隠れイマーム思想の源泉である。
(イラン暦はゾロアスター教と密接なのが、イランがイスラム国家でないことの証明です。キリスト教暦ではないことも重要)

・思想史の難問の一つが、悪の存在理由。悪の根拠。
アウグスティヌスは、新プラトン主義のプロティノスの光の欠如論を継承し、悪の非存在を主張したが、人間の罪はかえって否定することができないものとなった。
ライプニッツは悪を善の不可欠なる条件とした。神を弁護する論=弁神論。
(神を弁護する論=弁神論は、支配層にとっても大きな問題。
キリスト教の唯一神は、この世の全てを創っただから悪や悪魔も創ったことになります。だからこのキリスト教の神は大悪魔じゃん、と突っ込まれるわけです。
善なのに悪を創るわけです。矛盾を解決するのは、善だと言うのは嘘とすればいいのですが他の悪役の神がいないので困るわけです。
グノーシス主義では、物質=悪として、物質世界を創った、つまり悪を創った創造神は邪神、悪魔だとしたわけです。そして、真の神がいて、その神と選ばれた自分が合一して自分が神になろうというのがグノーシス思想です。
一神教と同じぐらい危険思想じゃん。というか、支配層の思想はグノーシス主義です。
バチカンがグノーシス主義を迫害したのは自分達がグノーシス主義だからです。
無謬の教皇=現人神なのですが、表向きは「代理人」にしているのです。
存在しない神の代理人。実質的に現人神制度。
キリスト教の悪の問題の解決策の一つが、スピリチュアル。
そもそも矛盾の原因である神を消してしまおうというものです。
その目に見えない神秘的なものを崇めさせておけばよいということです。
キリスト教・改ですね。じゃあその神秘的なものは誰が創ったのか聞いてみよう!
排他的な神は宗教統一には邪魔ですから、スウェーデンボルグ思想が重宝されるわけです。
それにしても、完璧な存在ならそもそも創造して他のものを創る必要がないよね?
遊び?悪を創るのが?というか祈って願いを叶えてもらうプロセスが無駄じゃん。
予め決まっていることが変えられないなら、意志ある神の存在が無用になっちゃうね。
あと、クリスチャンになった人ってさ、自分の先祖や異教徒の身内が地獄行きなのはOKなのね。

スウェーデンボルグについては過去記事

をどうぞ
だけではさびしいのは少し引用。
イルミナティの系譜を画像で【20090707】
http://www.mkmogura.com/blog/2009/07/07/257
ボルグがニューエイジの父である。
この意味は果てしなく大きい。
第二次大覚醒→スピリチュアル→ニューエイジ→zeitgeisit教みたいになっていったわけ。
(…)
スコティッシュ系のフリーメーソンの広報誌の名前が「ニューエイジ」でその起源がスウェデンボルグなら、こんなわかりやすい話はないでしょ?
そしてスコティッシュ=フランス系メソとして、グラントリアン・イルミナティとストックホルムイルミナティは連携している。
 
そこが上位フリーメーソンの組織形態であるわけだ

 
 
その思想が「新しいエルサレムを別に作る」という、新エルサレム教会である。
今、イスラエルにこだわっているのは、アシュケナジーのほうのDロックフェラー系です。聖書の予言とと終末思想の話でね。イチジクの葉。
イルミナティ=シオニストではない

「シオンの丘は今ある丘とは、別の物を意味する」からだ。
 
 
 
さて、補完として、自分の書いてきた図では、イルミナティ本流の左側でランデブーしていたカトリックのことについて書こう。
エキュメニズム=(エキュメニカル運動)、日本語で言うと、教会合同運動として、今まで排除していた対立していた他宗教を取り入れる、帰一運動である。
ブリッジチャーチ(橋渡し教会)、ニューチャーチ(新しい教会)も、全部同じことです。
アラヤダ イルミナティ教。
 
 
第二バチカン公会議と言われるもので、エキュメニズムは決定されました。
ね、、これ以降、法王庁すら世界統一政府のために、ニューエイジの創設に力を注いでいる理由、フリメに乗っ取られたという説が出てきた理由がわかったね?
ま、カトリックもイルミナティ教に仲間入りということです。
この原因は、新エルサレム運動、スウェデンボルグ、まあ、イルミナティの本流の流れに飲まれたと
言うことですよ。
 
で、俺は、
グラントリアン・イルミナティ=仏系メーソン&通貨発行のロスチャイルドなど
ストックホルム・イルミナティ=スコティッシュライトメーソン&ニューエイジ・スピリチュアル・アセンション
そしてカトリック。
 
この3つの流れをまとめてイルミナティと呼んでる訳
です。
 
ま、追いかけてみると、大して難しくない話だよ。
 
 
 
共産主義は、イルミナティ亜種である。イルミナティは通貨発行権=拝金教という、ど真ん中でもあるわけで、それに反対してできたのが、共産主義である。
 
マルクスとロスチャイルドの関係は簡略し、スターリンも新智学校出身で、イギリスからフェビアン協会や神智学協会のべザントらを通じて援助を受けていた人物という、説明だけで済まそう。
 
 
このイルミナティ亜種が本流と対立してた部分を強調し、反共になったのが、さらに派閥としては遠い流れを組むDロックフェラー系である。
 
日本のDロックフェラー系が叩く、日教組、自治労などの組織の根源は、GHQ民政局にあるわけです。
 
これは、日本共産党を援助し、日本国憲法を作ったアメリカそのものである。
これのもとが、イルミナティの中のアメリカ労働組合からの流れであり、その元は1ドル札の裏のフランス系メーソン=大東社=グラントリアンと、アメリカ発のブリッジチャーチなどのイルミナティ教の中にあるわけ。”)

・古代イラン人は、ギリシャ人と違って、存在を静止したものとはみなさず、時間の中で生成するものと考えていた。
これはゾロアスター教神学でズルワン主義として開花する。ズルワーン=時間は万物の創造に先立って神とともにある。
拝火教神学ではズルワーン=時間は二種類ある。
①ズルワーン・ダルゴー・クワザータ
=長い自律的な時間
=我々の時間意識と一致する時間

②ズルワーン・アカラナ
=限界なき時間
=万物の創造に「先立って」既にあり、世界の終末の後にも無くならない。
アフラ・マズダは万物の創造に関して、この無限時間から有限なる時間を切り取り、それを世界史の舞台として定めた(有限の時間だから終末がある)
(ズルワーン・アカラナ
=万物が生まれる変化の前提、土台のようなもの。存在の土台といえば空間もですね。でも場が絶対に必要だとすれば、時間=変化の前提と、存在する場としての空間は表裏一体ですね。というかXをある側面から見ると時間、ある側面からは空間かも。
時間か空間のどちらが先かを考えると、存在しないから存在するへの変化が必要だから時間が先ですね。でもその時間は以下略。
ズルワーンはギリシャではアイオーン。像が似過ぎ↓
シャーマンと蛇信仰 その3 グノーシスのオフィス派
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http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30056553.html
“グノーシス(gnosis)とは、『認識』を意味する古代ギリシア語のγνῶσιςが語源で、英語のknowの由来でもある。一般的にはその二元論が強調されるのだが、結局のところプラトンなどを中心としたギリシア哲学の伝統によって、キリスト教を解釈したもの・・・と言ったようなもので、どちらかと言えばカバラ神秘思想にも近い。
自己の認識(グノーシス)によって解放することを目的としている。日本では不思議とゾロアスター教の伝統でもある善と悪の二元論が強調されるが、これはキリスト教世界において全知全能の神が「悪をなぜ誕生させてしまったか」を、ギリシア哲学の「流出説」同様に(この辺は上記のindexを参照)試行錯誤したものである。グノーシスの特徴はウィキペディア(アイオーンの項目)によると次の通りだ。

1. 反宇宙的二元論: この世界は悪であり、この世界を創造した劣悪な神とは別に、善なる「至高者」が存在する。

2. 人間内部に存在する「神的火花」「本来的自己」への確信: 人間は、劣悪な造物主に創造されたが、人間の内部には至高者に由来する要素が閉じこめられている。

3. 人間に「本来的自己」を認識させる啓示者・救済者の存在: 以上のことを知らない人間に対して、至高者の下からそれを知らせる使いがやって来て、認識を促す。

この「世界を創造した劣悪な神」をグノーシス主義では、物質世界を創造した彼を「手工業者」を意味する「デミウルゴス」という名で呼んでいる。分解するとdēmiourgósのdēmioは「公共的」を意味し、「orgós」は「生産者」や「活動者」などを意味しおり、現代風に解釈すれば「公共財を生産する者」だとか、ホメーロスによれば医者や紋章官なども含む「公共サービスを提供する者」というようになる。まぁ、つまりは鍛冶の神を創造神とした遊牧民族におけるシャーマニズムの伝統が脈を打っているとも思える。
この世界を創造し、公共的な活動をしているデミウルゴスに対して「劣悪」の烙印を押すにはあまりにも・・・という感じだが、グノーシス主義の文献の多くでは、旧約聖書の神ヤハウェと同一である。
その一方で、善なる「至高者」はアイオーンと呼ばれた。
ナザレのイエスは、この至高の霊であるアイオーンから派遣され、旧約聖書に登場する創造神(デミウルゴス)の束縛から、人間を解放するために派遣されてきたとされる。
余談だが、おそらく「時代」であるとか「時」の意味であると思われるが、ギリシア語の七十人訳聖書には、300回以上もアイオーン“αἰών”の名が登場するという。実はギリシア語の新約聖書にはαἰώνは123回、形容詞のαἰώνιοςとしては70回、αἰδιóςとしては2回も登場している。
そもそも、アイオーンの意味は、古代ギリシア文献の中では、「人生」、「生命の時間」や「永遠」として使用されているが、医学分野においては「脊髄」として用いられている。
脊髄とアイオーンで思い出すのは、前回記事で言及したクンダリーニ・ヨーガだ。
どことなくオリエント的な概念とさえ思えるアイオーンだが、事実、哲学者プラトン(著書『ティマイオス』)やアリストテレスが述べたアイオーンについて、以前よりイラン地方のゾロアスター教の創造神であるズルワーンとの関連性が指摘されてきた。
ズルワーンはゾロアスター教の創造神であり、人間の体と獅子の頭をもち、足を蛇に巻かれた姿で描かれるズルワーンの図像は、ローマ時代の遺物としてあり、同じく人間の体に獅子の頭、そして両足を蛇に描かれた姿をしている「アイオーン神の像」に酷似している

このブログ超絶凄いよ!
ババリアのイルミナティのシンボルは梟であって一つ目とは無関係だとか、
ユダヤとも無関係だとか、
イルミナティ陰謀論を発明したイエズス会士バリュエルに言及している!

一ドル札のあの一つ目の下のあったのはもともとはピラミッドじゃなかったことも明らかにしているし


シャーマンと蛇信仰 その1
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/29995417.html
シャーマンと蛇信仰 その2
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30020347.html
シャーマンと蛇信仰 その3 グノーシスのオフィス派
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30056553.html
シャーマンと蛇信仰 その4 ウロボロスと錬金術
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30069256.html
シャーマンと蛇信仰 その5 2つの杖
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30095265.html
シャーマンと蛇信仰 その6 オルペウスと蛇
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30104646.html
シャーマンと蛇信仰 その7 宇宙卵
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30124317.html
シャーマンと蛇信仰 その8 ヘシオドスとホメーロス
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30138073.html
シャーマンと蛇信仰 その9 騎馬民族とアルテミス
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30157337.html

シャーマンと蛇信仰 その4 ウロボロスと錬金術
http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30069256.html
北米インディアンのウロボロスは、ウロボロスの中に「手の甲に一つ目がある左手」がある。手+一つ目=ファーティマの手=“ともだち”(20世紀少年では“ともだち”=メーソン)のシンボル。
女神の手+一つ目であって、ファーティマでないかもしれませんが
。)

・拝火教は徹底した善悪二元論。仏教で無記と称するような、善でも悪でもないものは存在しない。
後に天国と地獄の中間のハミスタガーンという領域が登場するが、あくまで善悪が混交した状態であり、善と悪の量が等しいだけで、善悪と並べられる独自の性質ではない。

(二元論は戦乱を起こすには実に都合がいいです。
善悪はゼロか一かは駄目です。善悪は濃度、程度、%で表すべきです。
カルトは、自分達は善百%、異教徒は悪百%にするから駄目なのです)

・近代人の思考では、存在と価値は別物。が、スコラ哲学では存在自体が神的だとされた。プラトンは善で美なるものこそ真の存在とした。悪のイデアは存在しないとした。闇は光の欠如にすぎないとされた。

(弁神論の都合ですかな)

・アムシャ・スプンタ=不滅なる利益者たちは、どう見てもキリスト教が天使としてパクッたもの。

(でも天使の輪っかをアムシャ・スプンタがつけていたのかなあ。最高神レベルじゃないと無理?)

・ゾロアスター教は、マニ教が善悪対立に霊肉対立を結びつけること(霊=善。肉=悪)に反対。
ゾロアスター教は、終末における善の勝利と、悪の滅尽の教義が不明確なマニ教を、禁欲主義と共に論難。
拝火教では物質は悪とは限らない(アンラ・マンユ製なら悪)。物質と霊は対立しない。
結婚を重視し、子孫を残すことを奨励するのはアーリア人(有色人種)の伝統。
バラモン(ヒンドゥー)教の本流は子孫に恵まれないことを最も罰あたりとした。
インドでは、祖先の霊を祭ること(ピトリ・プージャナ)のために、子孫が不可欠とされた。
ゾロアスター教でも結婚して子孫を残せと説いている。
が、ゾロアスター教は現世そのものを重視する。地上は悪との戦場である。子孫は新たな戦士である。
また、生殖行為を神の創造に連続するものとして評価するだけでなく、
性行為の喜悦そのものを神聖なものとする。性行為の快楽を肯定。

(マニ教では否定)

拝火教では禁欲=子供を創らないは悪魔に奉仕することである。

(だからマニ教を邪教とする)

(お盆って仏教と無関係ですよね。先祖の霊はとっくに輪廻転生しているはずなので。インド・イラン・中国由来かな。なお、位牌は儒教由来らしい)

・アフラ・マズダは大天使を始めとして、神霊(ヤザタ)と守護霊(フラワシ)を霊的状態でまず創造する。そして三千年後に物質的創造を開始する。
創造順序は
①天空②水③大地④植物⑤動物⑥人間⑦火。
最初に人間はガヤ・マルタンであり、太陽のように光輝いていたとされる。彼は背丈と幅が同じだったとされる。ガヤ・マルタンは、アンラ・マンユの死魔によって殺されるが、その際に精子を残した。この精子が大地母神アールマティによって受胎され、最初の男女が生まれる。そして人類は繁殖する。

・最後の審判を説く拝火教は輪廻を否定する。輪廻があるということは善悪がまた生まれてしまう。

(善だけ生まれ変わるとはしませんでした)

輪廻から解脱することは善悪共に否定することであるから否定される。

(最後に審判で悪がなくなるって、大衆に苦痛を我慢させるための嘘な気がします。
悪は実は酷い目に遭っているとかね。支配層はどう見ても悪だけど酷い目に遭っているのか?)


・拝火教では人間の死後、肉体は地・水・火・風の四大に帰す。
ブンダヒシュンに、ゾロアスターがアフラ・マズダーに死者の復活を問う箇所がある。
アフラ・マズダーは、既にあったものを再生するのは無からの創造より容易いと答える。大地から骨を、水から血を、植物から毛を、風から生命を求めて死者を元通りに組み立てる。
第一に復活するのは、悪魔に殺された原人、ついで人類最初の男女、それから57年間かけてすべての死者が復活する。

(57年って長いな。19×3だけど意味があるのかな)

復活する場所は死んだ場所と同じ。

(大丈夫なの?火山の火口に落ちて死んだとかだとどうするの)

ゾロアスター教では溶鉱の清めを通して、結局は不義者も救われる。

(が、キリスト教は不義者を救われないとして、より恐怖での支配力を強めています)

・メシアとは本来、ヘブライ語の油を注がれた者を意味する。これは一般に王を意味するもので、必ずしも終末論的救世主に特定されていたわけではない。
それがギリシア語でメシアにあたるキリストになると、もっぱら救世主に限定されて使用される。
単なる王としてのメシアから救世主への、メシアの終末論的解釈への変化は、バビロン捕囚以降に属す。ゆえにペルシア文化の影響があるのは否定できない。
このメシアの原型と考えられるのが、ゾロアスター教のサオシュヤント。
ゾロアスター教の誕生から三千年の後、世界の終末が来るとする。
三千年は三等分され、千年ごとにゾロアスターの子孫が出現し、世を利益するサオシュヤントになるのである。
三人のサオシュヤントは、霊的に保存されたゾロアスターの精子を、聖なる処女が受胎することによって、この世に降臨するとされる。
三人目の最後のサオヤシュントが終末の総審判を行う者である。
この最後のサオヤシュントは、ダハーカ竜を殺す槍を持っている。竜退治の槍。

(バビロン捕囚は嘘なので拝火教的救世主に概念が変わるきっかけがないですね。
ユダヤ教からキリスト教が生まれたのは嘘であることの根拠の一つです。
ユダヤ教は現世利益的で現実的指導者がメシアなんです。
なのにありもしないバビロン捕囚をきっかけに、拝火教的キリストっぽいメシアになるのです。
キリスト教のキリスト概念に上手く繋がるように捏造したのです。
バビロン捕囚がなかったら、キリスト教と救世主の概念があまりにも違うとばれますからね。
キリスト教の救世主概念はミトラと拝火教の救世主そのまんまですから。超常の存在。
旧約聖書ってあまりにもキリスト教に都合が良すぎるんですよね。
存在しないイエスを殺した悪のありもしない民族の教典=異教徒の教典を採用している時点で怪しい。
ゾロアスターの精子バンクで処女のまま妊娠ってキリスト教より論理的ですな。
バビロン捕囚じゃなくて、
紀元前3世紀中頃から前1世紀間に、徐々にヘブライ語の旧約をギリシア語に訳した七十人訳が救世主概念が変わったきっかけだろうね。
ファラオの命でヘブライ人の経典(旧約聖書)をギリシア語に翻訳したもので、ルシファーをラテン語訳で召喚したヒエロニムスも旧約の翻訳の際に参照しています。
また、ルネサンス以前の西欧では、ヘブライ語の識者が殆どいなかったためもあって、重宝されたようです。
七十人訳は最初期のキリスト教=ほとんどミトラ教が採用したものだそうです。アレクサンドリアでの翻訳にミトラ教やゾロアスター教徒あるいはペルシャ出身者が絡んでいたのでは?
新約聖書に引用されている旧約聖書の個所はこの70人訳からの引用。
紀元前4、5世紀のヘブライ語原典を、ある程度想像できるから重視されます。しかし、古代ギリシア語の共通語=コイネーによる七十人訳(あるいはラテン語で septuaginta セプトゥアギンタ。「70」の意。LXXと略す)が原典の忠実な翻訳であるとも限らないため、問題は多いです。
意図的な誤訳がありますね。

1. 歯が一本減った人‏@boronology10月28日
1,イザヤ書の「みよ乙女は身ごもりて」が「処女」と訳されたのはギリシャ語の七十人訳聖書
2,非嫡出子という意味はない
3,だいいち当時ディアスポラのユダヤ人の間は「処女」の意味で広まっていたはずである
もちろん福音書記者もヘブライ語はちんぷんかんぷんなので七十人訳聖書でしか知らない。
そうなれば新約の時代においては「処女」こそが正しい解釈になってしまう。

3のところの「処女」って「乙女=若い女」の間違いでしょう。

1. 真央‏@mao49492012年1月18日
本来の原典は『西暦前1世紀』のギリシャ語セプトウアギンタ訳です。現在のキリスト教が主張するセプトウアギンタ訳は西暦前1世紀『以降』翻訳されたもの。それが現在のキリスト教聖典七十人訳聖書 です。
七十人訳聖書(しちじゅうにんやくせいしょ、羅:Septuaginta, 「70」の意。LXXと略す)は、ヘブライ語のユダヤ教聖典(旧約聖書)のギリシア語訳であり、紀元前3世紀中頃から前1世紀間に、徐々に翻訳・改訂された集成の総称を言う。ラテン語読みである。これ改竄でしょう改竄翻)

・ユダヤ教の天使であるメタトロンは天使たちの王と称され、小ヤーウェとさえ言われる。
古くは、ミスラはアフラ・マズダーと並ぶ神格であった。イランの一般大衆はミスラ信仰を盛んに行ったからだ。
正統的なゾロアスター教神学によれば、ミスラは最高神に従う天使的存在である、ヤザタとされる。
しかし、ミスラ(ミトラ)はアフラ。マズダーのごときものとされる程にペルシャ人の間で人気があった。
ミスラ崇拝は独立の一派を形成して正統的ゾロアスター教に対抗する勢いがあった。
すなわち、後にローマ帝国で流行したミトラス教(ミトラ教)の起源である。
このミトラス教にはズルワニズムの影響もある。
ズルワニズムは神と悪魔を双子とするが、ユダヤ教の天使論もメタトロンとサンダルフォンを双子とする。
ミスラの語義は契約。メタトロンは契約の守護天使。
神と大地が人間の貸与にあたって取り交わされたとされる契約書はメタトロンの手になるもの。メタトロンは背が高いことで有名だが、ミスラもヤシュトで「丈高き者」と称される。
メタトロンが夜警に例えられるのは、ミスラが眠らずに常に人を監視するのに共通する。監視者としてのミスラに関係して、彼は「万の眼を持つ者」と言われる。
伝説にも、エノクが天界に引き上げられて、無数の眼をそなえたメタトロンになったとするメタトロンになったとする話がある。更に、メタトロンの顔は太陽のようであるとされるが、ミスラもしばしば太陽神と同一視されるのである。
メタトロンがミスラ。
メタトロンは神と人間の仲介者とされる。
ミスラもまた、二者の間で両者を結び付けるもの。
契約の守護者だけでなく、ミスラは戦闘、裁判、売買など相手がある事件には必ずミスラが関係する。
牛を殺すミトラスはミトラス教の密儀で有名だが、ゾロアスター教では牛の殺害者は悪魔である。
このミスラの両義性をメタトロンに求めれば、ユダヤ教神秘主義で重視するゾハール(光輝の書)の説では、メタトロンは両端の一方が生、他方が死に結ばれる杖にたとえられる。

・ガザーリーなど、イスラムの思想家にはイラン出身者が多い。イスラム哲学はペルシア文化の影響下で育まれたのであり、素朴なアラブ人だけでは不可能であった。
特にイスラム神秘主義はイラン人の心性に根ざす。ゾロアスター教の影響がある。
天使論に限っても、イスラム神秘主義のそれは直接ゾロアスター教に連続している。

・大乗仏教と小乗仏教の大きな違いは、大乗仏教には菩薩思想があること。菩薩思想とは自己だけの悟りに満足することなく、広く衆生を救わんとする思想である。
大乗仏教の成立地はクシャーン朝下の西北インド。イラン文化の影響がある。
大乗仏教の起源として考えられるのが、ゾロアスター教のサオシュヤント(=利益する者)
弥勒はミスラである。
仏像発祥地のガンダーラから弥勒菩薩像が発見されている。
ガンダーラの仏像で確実に菩薩と断定できるのは、成道以前の釈迦菩薩の他は、この弥勒と観音菩薩だけである。
・観音信仰は地母神の信仰と同様の基盤を持つ。観音の起源に西アジアの女神を考える説は十分説得力がある。
特にゾロアスター教のアナーヒター女神は多くの点で観音と共通点がある。
ササン朝銀器に刻まれた、観音菩薩と同様に蓮華を手にしたアナーヒターがある(恐らく)壺(花瓶みたい)の写真が本書にあり。
・大乗と密教の違いは呪術を重視するか否か。思想的に大乗と密教に本質的な違いはない。
密教における火の考え方は、仏教に本来的なものではない。
釈尊の仏教では、煩悩の火に焼かれると言うように、否定的。この火を吹き消したのが、仏教で理想とする涅槃である。

(ゾロアスター教にとっては火を消すことは最悪の行為。実際の火ではありませんが、比喩的でも嫌がったでしょう。火事の火はさすがに拝火教でも消すよね?)

が密教では護摩の火で本尊を供養し、護摩の火で煩悩を焼きつくすと考える。
一方では煩悩と見られた火が、他方では仏の智火とみなされる。
密教では、特にこの煩悩を焼く知恵の火を重視し、この点でバラモン教の護摩に対する優越性を主張する。しかしバラモン教にも薪を煩悩とみてそれを焼く火を智慧とする見解はある。

(執着の塊=宗教。
バラモン教否定の本来の原始仏教が、バラモン教や拝火教的になっています。
マギとバラモン僧侶の復讐です。
起源仏教は呪いをかけちゃいかんと言っているのに。
呪いをかけたい=執着。
詐欺も横行していたし)

密教の護摩の起源に、バラモン教の護摩、すなわち火天供養があるとは広く言われた説。ヴェーダの時代からインドでは神を祭るのに祭火(アグニ)を用いた。祭火に供物を投入し、火神がそれを天上の神々に運ぶと信じた。
一方イランでも、ゾロアスター教が、火(アータル)をアフラ・マズダーの息子として崇めた。
火は正義(アシャ)を象徴したものとされ、悪を駆逐し、万物を浄化する神聖なものとみなされた。
ゆえに火を崇拝する拝火教。
形式的な面では、密教の護摩は、はるかにバラモン教と共通点が多い。
密教の護摩は息災(円形の炉)、
増益(方形の炉)、
調伏(三角形の炉。△一つ目の△は恐らくこれ)がある。
バラモン教のヴェーダ祭式でも、
一家の平安を守って燃える「家長の火」は円形の炉で供養され、
神々に供物を捧げ願い事をする「供犠の火」は方形である。
また、死霊、悪霊をまつる火は、半円形の炉で、三角形に近い。しかもこの火は「南の火」と呼ばれるから、密教の調伏法が南面して行なわれるのに通じる。
・息災、増益、調伏の3種護摩が密教で確立するのは7世紀になってから。
それ以前にすでに、中央アジアの仏教で護摩が使用されていた形跡がある。当時この地方を支配していたのは、イラン系のクシャーン朝である。この王朝の貨幣に描かれた神像にはゾロアスター教起源のものが多く、また、火炎に荘厳(しょうごん。仏像や仏堂を厳かに飾りつけること)された国王像も見出せる


・ボン教(ラマ教)には拝火教の善悪二元論や救世主サオシュヤント思想が入っている。
チベット密教には、時輪乗(じりんじょう。カーラチャクラ・ヤーナ)という教義がある。
カーラ=時間。時間を根本原理とするゾロアスター教のズルワニズム(ズルワーン主義。時間主義。拝時教)の影響がある。
ズルワニズムは時間と空間を同一視する。
アフラ・マズダーとアンラ・マンユは時間神ズルワーンより生じた双子の兄弟とされる。
そして、一万二千年を三千年ずつ四期に分け、善悪両方の神の戦闘を説く。
(一万二千を強調するのは、アトランティスと、それに言及したプラトンと、拝火教の反映。ニューエイジ、スピリチュアル、神智学あたりね。
エヴァの監督がよく一万二千が出てきたり。ナディアとかね。
あと、一万年と二千年前から~のアクエリオンはみずがめ座の新時代=ニューエイジ=ニューイオン)

・阿弥陀仏の原名アミターバは、「無量光(むりょうこう)」を意味し、拝火教の光明神と結びつく。
また別名のアミターユスは「無量寿」と訳され、無限時間を指すズルワーン・アカラナと同じ意味になる。阿弥陀仏は救世主的性格を持つ。
阿弥陀仏を説く経典そのものがクシャーン朝時代に西北インドで成立したと考えられる。
浄土の概念もゾロアスター教的。フラショー・クルティ=拝火教における終末の立て直しにおける世界の浄化の影響を見ることができる。
大日如来は遍照如来とも称し、またビルシャナ仏とも言われる。ビルシャナ=太陽。
ビルシャナに関係するインド神話のヴァイローチャナはアスラ(アフラ)の王とされる。
アフラ・マズダー(知恵王)の関連が云々されることになる。
太陽神に思えるが、ゾロアスター教の太陽神はフワル・クシャエータであって、アフラ・マズダーではない。

(太陽神ミトラと同一視されたりするアフラ・マズダは太陽神の性格も持つはずですが、本来は太陽をも超越した光自体か、金星なように思えます)

密教でも大日如来をただちに太陽と同一視しているわけではない。
日天(にってん。アーディティヤ)は十二天の一つとして、曼荼羅の最外院に別に存在する。世間の太陽と大日如来は区別される。
大乗仏教運動の成立地は中央アジアや西北インドであり、この地のイラン文化の歴史的位置が明らかである

・ゾロアスター教の聖職者は、聖火の前に出る際には口を白布で覆わねばならない。
また、バルスマンと呼ばれる聖枝は、ザオスラと呼ばれる供物とともにゾロアスター教の祭儀に不可欠。
(聖枝=バルスマンは魔法使いの杖の元ネタでしょう。杖が木製の理由。王様が持っていた杖やヘルメスの杖かもしれないけど)

・クシャーン朝以降の美術では、太陽を表現するのに蓮華を使用する例がある。
太陽と蓮華の結びつきはイランではミスラにあたる。

・ニーチェは、友人への手紙にて、ゾロアスターの原語にあたるツァラトゥストラが「黄金の星」を意味することを知って喜んでいる。
・カルデア神託に見られる、新プラトン主義の伝統に影響されたのが神智学の祖ブラヴァッキー(ロシア出身。十九世紀の人)。ゾロアスターやマギについて記述している。
1879年に神智学協会の初代会長であるオルコットとともにパールシーの本拠地ボンベイに上陸する。彼らはそこに神智学協会の本部を設立し、1882年にマドラスへ移転するまでボンベイを活動の中心とした。
ボンベイの神智学協会の会員の大半が拝火教教徒であるパールシーだった。
輪廻転生説が神智学の根幹の教義。拝火教は輪廻説否定である。
(バラモン教ですな)神智学の離ん円説は、人間が動物に生まれ変わることを否定する。低い段階から高い段への魂の進化を説く。
(魂が進化うんぬんは神智学の影響。魂が進化云々って実に選民思想的)

・尾を嚙む蛇は、グノーシス説のウロボロス。ウロボロスは世界の周期(アイオーン)を象徴するmのとされ、その内部で善と悪の結合が生じると説かれる。
オカルトの解釈で、ウロボロスをゾロアスター教のズルワーンとして説明することがある。
この発想の根源はアイオーンをズルワーンと同一視したミトラス教にある。ミトラス教の図像の中に体に蛇を巻き付けた怪人像がある。これはズルワーンであるとされ、そこには十二宮の象徴が見られることが多い。


ゾロアスターと神秘主義(1)
http://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/acf166f7679a0df74d1eb66b363d4ff8
”今世紀最大の魔術師とされるアレイスター・クロウリー(1875~1947)は、自著「理論と実践における魔術」の中で、魔術を学ぶにあたっての必読書を列挙している。

その中に「ゾロアスターの神託」なる書があり、彼によれば、これは神秘的な火の瞑想法を説くものとされる。

彼の引用する同書はにわかには信用しかねるが、この記事が西欧の神秘主義にあって伝説的なものである「カルデア神託」を念頭において書かれているのは間違いない。

「カルデア神託」とは、実際にはギリシア語で書かれた詩形式のもので、その内容はピタゴラス派の説に近いものである。

しかし古来、この書はゾロアスターに結び付けて考えられてきており、カルデアで栄えたオカルト科学を集大成したものと信じられてきた。

たとえばコンスタンチンノープルの「アカデメイア」で占星術を講義したミカエル・プセロスは、「ヘルメス文書」と共にこの「カルデア神託」を重視した。


またこの伝説は、近代の神智学にも受けつがれた。

アニー・ベサント女史はその著「古代の英知」の中で、「カルデア神託」をもって、ゾロアスター教の真相を明らかにするものと述べている。

新プラトン派の哲学者は「カルデア神託」を通じて、ゾロアスターを崇拝し、彼をプラトンに結びつけようとした。

ピタゴラスがバビロンで「マギ」からゾロアスターの教義を授かったという伝説もある。


新プラトン派のゾロアスター崇拝はかなり後まで続き、15世紀のフィレンツェに「プラトンアカデミー」を設立したプレトンなどにも見られる。

プレトンの設立した「プラトンアカデミー」は、メディチ家の庇護を得て大いに発展した。

それはルネサンス哲学におけるプラトンの復興の基礎を作った。


ここで注意すべきは、ルネサンスのプラトン主義が、ヒューマニズムの基礎の上に立って、キリスト教とプラトンの説との一致を図ったことである。

そして彼らは、この両者の一致を可能にするものが、ゾロアスターの教えにあると思い込んだ。

パトリツィなどもその一人で、彼は自らの主著「宇宙に関する新哲学」の中で、キリスト教をゾロアスターの教義に結び付けている。

しかし彼らの理解するゾロアスターとは、「カルデア神託」のゾロアスターなのである。

(中略)
Wikipedia「魔術」より

西洋語における魔術

西洋の言語には、魔術・呪術・妖術と翻訳される語彙がいくつかある。

古代ギリシアの魔術を示す語にはマゲイア(μαγεια、magia)、
ゴエーテイア(γοητεια、goetia)、
パルマケイア(φαρμακεια、veneficium)が挙げられる。

マゲイアはペルシアのゾロアスター教の司祭階級の呼称とされるマゴスより派生した。

ヘロドトスによればマゴイ(マゴスの複数形)はメディア王国の一支族名であるが、後に神託や占星術を司る知者と見なされるようになり、彼らの評判からマゲイアという言葉が生じた。

マゲイアおよびそのラテン語形マギアは、賢者たるマギの神学という本来の意味でも使われたが、まじないや魔法といった意味でも用いられた。


ゴエーテイアは古代ギリシアの呪術師が霊の口寄せをする際のうなり声から生じた言葉とも言われ、時には詐欺的または侮蔑的な意味合いを込めて使われた。

パルマケイアは薬であり毒薬でもあるという両義性をもつパルマコンより派生した。

悪行を意味するラテン語: maleficium(マレフィキウム)は犯罪的な加害魔術を指す言葉として用いられた。

イアンブリコスやプロクロスといったネオプラトニストらは、テウルギア(神働術)と呼ばれる、ダイモーン(神霊)に働きかける哲学的魔術に言及もしくは実践した。

テウルギアは神の業もしくは神を働かせる術の意であり、一説には『カルデア神託』の集成者とされる2世紀のカルデア人ユリアノスの造語とも言われる]。

ゴエーテイアは下等な魔術、テウルギアは高等な魔術、マゲイアは普通の魔術に分類された]。

英語の magic という語彙は中英語の magik として14世紀に登場した。

これは、マゴスより派生した形容詞マギコス(μαγικο�・)がラテン語形 magicus を経て古フランス語: magique となり、中世イングランドの言語に取り入れられて名詞化
したものである。


Wikipedia「ネオプラトニズム」より

古代のネオプラトニズム

ネオプラトニズムの創始者はプロティノスとされる。

プロティノスの思想はプラトン哲学(プラトニズム)を出発点としており、プラトンの正しい解釈として考えられたものであるが、実際に構築された哲学体系はプラトンのオリジナルのものとはかけ離れたものとなっている。

このプロティノスのネオプラトニズムはオーソドックスなものだとみなされていて、一者への「帰還」に神秘秘術を取り入れたイア
ンブリコスやプロクロスなどの後期ネオプラトニズムとは区別される。

プロティノスの時代には、ギリシア起源の思想に、当時の政治体制が一体化したオリエントからの思想が流入して、グノーシス主義が流行していたが、ネオプラトニズムもそうした当時の思想動向から大きな影響を受けている。

また、逆にネオプラトニズムも神秘主義思想へ大きな影響を与えた。

ネオプラトニズムの思想の大きな特徴は、一者からの流出の観念である。

「一者」の思想は容易に「一神教」と結びつき、ネオプラトニズムの思想は中世ヨーロッパのキリスト教思弁哲学の基盤のひとつとなった。


ルネサンス期のネオプラトニズム

ルネサンス期においても、プラトンの思想とネオプラトニズムは区別されていなかった。

15世紀のフィレンツェでメディチ家を中心にプラトン研究が盛んになり、プラトンやプロティノスの著書がラテン語に翻訳された。

美に対するプラトン的な愛(プラトニック・ラブ)によって人間は神の領域に近づくことができると考えられた。

ネオプラトニズムの思想はルネサンスの文芸・美術にも大きな影響を与えた。”

ゾロアスターと神秘主義(2)・・天界には守護霊がいて、人々に働きかけている
http://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/7cf0b48cf3d2d8d812dbed6059686d6c
” ルネサンスの思想家の中で、最も注目すべきは、異端者として破門され、若くして死んだピコ・デラ・ミランドラである。

彼はまた偉大な神秘家であった。

プラトンを学ぶだけでは満足せず、ユダヤ教のカバラやアラビア語まで習得した彼は、「マジア」をもって究極の知識と考えた。

この「マジア」が、ゾロアスター教の「マギ」に由来するのは明らかである。


アリストテレスとプラトンを統合したとされるピコの学説は、直接ゾロアスター教に結びつくものではない。

しかし、彼が人間の尊厳性を、自由において見出すのは、古代ペルシアの予言者の精神に一致する。


ピコからほぼ一世紀を経て、ドイツにゾロアスターの精神を感得する者が出た。

靴屋の哲学者ヤコブ・ベーメ(1575~1624)である。

彼の学問体系は確としないが、ルネサンス流の新プラトン主義と共に、中世以来の錬金術の伝統に影響されたのは確かなようである。

しかし彼の思想の特質は、全く彼個人の神秘体験に基づくのであって、その光と闇の二元論は、キリスト教の伝統を超越して、古代ペルシアに結びつく。


彼は宇宙を善と悪の対立と見て、悪の起源の問題を深刻に思索する。

そしてゾロアスターの場合と同じく、人間の自由意思に着目するのである。


さらに彼が、「神は「無底」から分裂により誕生する」、と説く時、そこに、ゾロアスター教におけるズルワニズム的発想との共通性を見出せる。


無論ベーメも、ピコの場合と同じく、ゾロアスターに結びつく歴史的事実は何もない。

しかし人間の霊性は不可思議であって、容易に時空を超越する。

ましてゾロアスター教の説にあるように、天界に守護霊が存在し、有縁の人に働きかけているとするなら、なおさらである。
(中略)
「ズルワニズム」は「ズルワーン」=「時間神」をもって、善悪両原理を止揚する。

時間を最高原理とするこの思想は、インド哲学ではあまり発展しなかった。

それはインド文化の非歴史的性格による。

これに反して、同じアーリア文化を継承したイランでは、バビロニアの天文学などの影響もうけながら、深遠な時間の形而上学を成立させたのである。

これがゾロアスター神学の一大潮流となる「ズルワニズム」(時間主義)である。
(中略)

wikipedia「ヘルメス文書」より

文書には紀元前3世紀に成立した占星術などの部分も含まれるが、紀元後3世紀頃までにネオプラトニズム(新プラトン主義)やグノーシス主義などの影響を受けて、エジプトで成立したと考えられている。

内容は複雑であり、占星術・太陽崇拝・ピュタゴラスなどの要素を取り入れている。

他にも、「一者」からの万物の流出(ネオプラトニズム的)や、神を認識することが救いである(グノーシス主義的)などの思想もみられる。

「ヘルメス文書」は、11世紀頃までに東ローマ帝国で17冊の文書に編集された「ヘルメス選集」が中心である(中世西ヨーロッパでは知られておらず、ルネサンス期にギリシア語からラテン語に翻訳された)。

それ以外に、ヘルメスの著作とされる『アスクレピオス』がある。

早くからラテン語に翻訳され、アウグスティヌスの『神の国』にも引用されたため、中世西ヨーロッパで知られていた。

また20世紀に発見されたナグ・ハマディ写本にも「ヘルメス文書」の一部が含まれていた。


西欧への影響

ヘルメス選集は、中世の西ヨーロッパでは知られていなかったが、ルネサンス期の1460年にコジモ・デ・メディチが東ローマ帝国から写本を入手し、人文主義者マルシリオ・フィチーノがギリシャ語からラテン語に翻訳した(Corpus Hermeticum)。

ヘルメス主義と総称されるヘルメス文書の思想は、キリスト教以前の知とみなされ、キリスト教の立場から合理的に解釈する者もいたが、魔術思想の書とも考えられた。

ヘルメス主義は、地動説を唱えたコペルニクス、神学者で生理学者のセルベトゥス(三位一体説を否定し、異端とされた)、天文学者のケプラー、磁気による引力論を唱えたギルバート、微積分を編み出したライプニッツ、科学者ニュートン等にも広く影響を及ぼしたと言われる。


Wikipedia「ピコ・デラ・ミランドラ」より

ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ(Giovanni Pico della Mirandola、1463年- 1494年)は、イタリア・ルネサンス期の哲学者である。

「人間の尊厳」を主張したとされてきたが、近年では、ピーコの用いる「尊厳」の語には「序列」という意味もあり、今日でいう「尊厳」の意味はなかった、とも言われている。

ともあれ、ピーコにとって人間とは、なんにでもなれる変幻自在のカメレオンのごときものであった。なお、苗字だけで呼称されるときはピーコである。

生涯

北イタリアの貴族の家に生まれる。

ボローニャ大学で法律を学んだのち各地で研鑽を積み、フィレンツェへ行き、哲学者として高名なマルシリオ・フィチーノと接した。

若くして才能を発揮し、プラトンをギリシャ語で、旧約聖書をヘブライ語で読んだ。

博識で弁が立ち、メディチ家のプラトン・アカデミーの中心的な人物の1人になった。

人間は小さな宇宙であり、その中には元素から動植物、理性、神の似姿に至るまでが含まれると考え、人間が動物と異なるのは、自由意志によって何者にも(神のようにも獣のようにも)なる事ができる点だとして、「人間の尊厳」を主張した。

1486年、ローマで哲学・神学の討論会を企画し、討論会のために書いた原稿が『人間の尊厳について』 (Oratio De Dignitate hominis) で、ピーコの主著である。

ただしこの題名はピーコ自身の命名ではない。

この討論会では聖体変化などについての議論も予定しており、ローマ教皇インノケンティウス8世から異端の疑いをかけられ、討論会は中止。

ピーコも逃亡後、捕えられてしまうが、メディチ家のロレンツォ・デ・メディチの努力により釈放され、フィレンツェに戻る。

ジローラモ・サヴォナローラとも親交があった。31歳で死去。

フィチーノと同様、近年は異教的な神秘主義の側面が注目されている。

自然を支配する業としての魔術を信じていたが、占星術については、人間の運命が定められているというのは人間の自由意志に反する、として反対するようになり、師フィチーノの説を批判した「反占星術論」を執筆している。

また非ユダヤ人としては、はじめてカバラを極めたとされる。



wikipedia「ヤコブ・ベーメ」より

ヤーコプ・ベーメ(Jakob Böhme,1575年 - 1624年)は、ドイツの神秘主義者である。

ドイツ語で主に著述した最初の思想家でもあり、信奉者から付けられた「フィロソフス・テウトニクス」(ドイツの哲人)という異名でも知られる。

ルター派教義を背景とし、パラケルススら新プラトン主義に影響を受けた独特の自然把握と「神の自己産出」という哲学史上稀な概念の展開は、敬虔主義やドイツ観念論といった近世のドイツ思想だけでなく、近代の神秘学にも影響を与えている。

主著は『アウローラ』、『シグナトゥーラ・レールム』、『大いなる神秘』、『キリストへの道』。”


ゾロアスター教について
http://members3.jcom.home.ne.jp/kitidenju/huuju/etc/etc/zoro.htm
“◆まず火について

 善なる創造神アフラ・マズダを象徴するものとして、祭壇に火を置きます。ただこれ、別に火そのものを崇めてるわけではなく、火を通してアフラ・マズダを崇めてるわけっすね。
 聖地に置かれた火は、『戦士の火』と呼ばれてたりします。五輪の聖火リレーのように、ここから各地の神殿に火が移されてまして。これを灯し続けるのが、ゾロアスター教にとって大事な宗教儀式です。

 護摩の元ネタらしく、これを拝火教(中国とかに伝わったゾロアスター教)ではホーマといいます。ま、祈祷とか悪霊退散とか、密教儀式そのまんまな事もやってたと考えて下されば早いかと。


◆開祖とか

 ゾロアスターはギリシャ語読みで、ペルシャ語ではザラスシュトラとなります。
 ちなみにドイツ語ではツァラトゥストラ。ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」と、『2001年宇宙への旅』の同タイトルのテーマ曲も、彼が元。

 今のペルシャ語でゾロアスター教は、ディーネ・ザルドゥシュト(ゾロアスターの教え)とか呼ばれているそうです。信者も、長い間の弾圧によって激減しましたが、細々と信仰を続けています。
 ま、形を変えて、イスラム教の一派に受け継がれてはいるんですが。

 ゾロアスターの生まれや時期は諸説ありまして。紀元前五世紀か前十五、六世紀にペルシャ東部に生まれた宗教家です。
 三十ぐらいの時、神の啓示を受けたとかいって布教に出かけたんですけど。十年かかって集めた信者は、たった一人。それも親戚だっていうんだから、大したもんです。まあ、その後で王族に食い込んで、勢力を伸ばす事になります。

 私は永遠だ、国の軍勢を勝たせるとか言いつつ、祭壇で儀式中(説教?)に暗殺されて死にます。享年は七十七歳。

 ゾロアスター教の指導者は、ザラシュトロー・トマ(ゾロアスターに最も似た者)と呼ばれており。ゾロアスターの事は、救世主<サオシュヤント>とか言われたりします。
 ヘブライ語の『油を灌がれた者<メシア>』の語源となったもので。当時の王位継承儀式が油で聖別する事から来ていて、王を意味します。勿論、ユダヤ教のメシアもこれで、ギリシャ語ではキリストといいます。(なもんで、ユダヤの王とならなかったイエスを、メシアと認めない教派があるんですよ

 サオシュヤントは複数いますが、重要なのは三名。「正義を栄えさせる者」のウクシュヤト・ウルタ。「帰命を栄えさせる者」のウクシュヤト・ヌマフ。そして、最後の審判を行う「正義の具現者」、アストワト・ウルタです。

 バビロン捕囚を開放したアケメネス朝ペルシャは、ゾロアスター教が主流でしたので。ユダヤ人は、感謝とか処世術とかで、この辺を自分達の教義に取り入れて同化策にしたんでしょう。


◆教義とか

『善と悪によって世界は分断されており、人は自由意志でどちらを選ぶ事も出来る。ただし、いずれ悪は必ず滅ぼされ、悪人は破滅するであろう』

 って感じです。善行を積んだり、免罪符を買っても、善人に近づいたりはしません。後で書きますが、『クワェード・ダフ』こそが重要なんです。
 善悪のトップは、スプンタ・マンユとアンリ・マンユ。アフラ・マズダは創造者で善神。双子の息子が対立する様子を、生暖かく見守ってんでしょうか。


 ゾロアスターの特徴として、マニ教なんかの一神教を激しく攻撃した点が挙げられます。簡単に言うと、「悪も生み出したんなら、その造物主には悪の面もある」ってわけで。善と悪は相容れず、その間をふらふらしてるのが人間、ってな考えだったみたいですね。
 イスラム教に弾圧されたのも、元の勢力の大きさもありますが、これが大きな原因。アラーを唯一絶対の神と崇める彼らには、到底受け入れられない主張でしょう?

 グノーシス派みたいに、肉体を悪とした解脱とか開放、平たく言うと死にたがりのマゾ達とは違いまして。性欲とかを、ゾロアスターは別に否定していません。というか、これを肯定してるのは大事。オチに関わってます。

 ま、善悪を始め、よく対立させる概念を持ち出してるって事で。
 昼夜の気温差が激しかったり。乾季と雨季の落差が極端な気候なんかから、そういう思想が生まれたんじゃないかと言われてますね。


 他には、三つの徳。善思<フマタ>、善語<フークタ>、善行<フワルシュタ>が大事ですよ~とか。ああ、意味は字面のまんまです。
 アフラ・マズダはまず天空を作り、水、大地。植物、動物、人間。最後に火を作り出した! って創世論とか。
 最初の人間は、背丈と幅が同じとかいうガヤ・マルタンなんですが。彼はアンリ・マンユの死魔に殺されて、その精子で大地母神アールマティが受胎。んで最初の男女が生まれました、やら。
 黄金時代と称される理想の古代文明、その王の名がイマ。インド経由で中国に行き、閻魔になったりするわけですわ。

 教義の細かい部分は、わりとどうでも良いでしょうね。
 善側と悪側の神々は対に七柱づついて、それぞれ司っているものもありますけど。わざわざ調べる人でも無い限り、興味ありませんわな。
 上のアールマティが善の七柱に入ってるのと。インド神話ではインドラの、虚偽の神・ドゥルジが悪の七柱に入ってる事だけで十分ですよね。


 インド神話と比較して面白いのは、アフラ・マズダがアスラ(阿修羅)の語源になってる事でしょうか。
 土着の先住民、ドラヴィダ族にとって。アーリア系の侵略者や、彼らの信仰していた神々は敵になるわけですよ。ペルシャ語ではダエーワですが、インドではデーヴァ。折り返し、欧州に入ってデビル
になるんだから、分からないもんです。

◆最も大事な教義

 ゾロアスター教では聖典たるアヴェスタとか、マンスラ(インドでいうマントラ。真言の事)の三大呪文やら。もっと言っちゃえば、戦士の火よりも大事なものがあります。

 ちらっと触れたクワェード・ダフなんですけど。

 きちんとそれをこなさないと、胸を張って善人だと言えないわけです。ゾロアスターにペルシャの王朝で最も褒め称えられた王子は、七人だったかと実行しています。もう、これ以上ないくらいに敬虔な信徒なわけっすね。
 それほどのレベルでは、生きながらにして幽界を見てくる事が出来るそうで。王子は妻達に囲まれたまま、インドでソーマと呼ばれるハオマ(神酒なんですけど、幻覚作用のある麻薬かなんかでしょう)を使い。冥界旅行をしてきて、父王に報告しました。


 もう締めに入ってるんで、ぶっちゃけますと。クワェード・ダフとは、最近親婚の事です。ええ、上の王子様は、妹全員を孕ませたわけなんすよ。

 ね? ゾロアスター教は火を崇めるだとか、善悪二元論だとか。本気で、どーでも良い話に感じるでしょう?
 こんな特徴あんのに、なーにが「火を特徴とした最古の宗教のうちの一つ」だよ。って教科書を鼻で笑いたくなりますわな。

 シスコンの韜晦に、「俺、ゾロアスター教徒だから」って言っても間違いじゃなくて。ええ、実は使おうと思いつつ、今のとこ使い損ねてるネタなんですけど。
 まとめると、ツァラトゥストラはかく語りき。

「お前が本当に善人ならば、実の姉妹を全員孕ませるんだ!」

 ゾロアスターって、すげえ人ですわ。そりゃ、十年かかっても信者一人しか得られないわけっすよ。
 つか、三十になってシスコンを開き直ったんだろうか。”


『シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン』岡田明子・小林登志子/著
中央公論新社(中公新書 1977)2008年12月

シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)
(2008/12)
岡田 明子、小林 登志子 他

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紀元前1400~1340年 アマルナ時代
紀元前1200年 ギルガメシュ叙事詩の標準版成立

紀元前625~539年 新バビロニア時代 ナボポラッサルのメソポタミア南部統一
紀元前609年 新アッシリア帝国滅亡
紀元前604~562年 第2代王ネブカドネザル2世、バビロン捕囚?

紀元前555~539年 第6代王ナボニドス王、月神シンを信奉。ウルのジクラト再建。
ペルシア王キュロスに敗北。

紀元前539年 新バビロニア帝国滅亡。

紀元前550~330年 アケメネス朝ペルシア時代

紀元前559~530年 キュロス大王、バビロン捕囚解放令?(538年)
紀元前500~479年 ギリシアとの間でペルシア戦争
紀元前485~425年 ヘロドトス『歴史』
紀元前331年 マケドニア王アレクサンドロス大王のバビロン侵攻。東征の帰途バビロン再入城。熱病にて死去(323年)
紀元前330年 アケメネス朝ペルシア滅亡


地名がややこしいので説明します。
一番大きなくくりが何かを見極め、そこから段々細かく分割して見て行くと、分かり易くて覚えやすいです。

現在のイラク・トルコ・シリアにわたって流れている、ティグリス河とユーフラテス河の間がメソポタミア。

メソポタミア
=ギリシア語で「河の間の土地」
=西アジア、ティグリス・ユーフラテス両河の間、アルメニア高原からペルシア湾に渡る地域
=ほぼ現在のイラクの中心部
世界最古のアッシリア文明(北)およびバビロニア文明(南)の発祥地。

北部メソポタミア=アッシリア

バビロニア
=バビロンを中心とするメソポタミア南部(現イラク、バグダード以南)。
バビロニア北部=アッカド(イラク中央~北部)
バビロニア南部=シュメール(南イラク)

メソポタミアが一番大きなくくり。
アッシリア=北メソポタミア
バビロニア=南メソポタミア

北バビロニア=アッカド
南バビロニア=シュメール
バビロニア=南メソポタミア
なので

メソポタミア地域は
上から
アッシリア=メソポタミア北部
アッカド=メソポタミア南部
シュメール=メソポタミア南部
の順。
あっし、アッカド、っす。


・神話には、民が守るべき規範が込められ、真実として承認され、知恵を与え、生活全般を律する役目がある。
シュメル神話の根底には神々の定めた「メ」という掟が存在し、人間の守るべき規範となっていた。
(魔導士が最初にやることは神話を創ることで宗教を創り、人間の行動を縛ることです。
シュメル神話の神々の奴隷として人間が創られたとする神話は、王=現人神制度の支配層には大変に都合がよいものです)

・シュメルの神々の身分の上下は、図像的には冠の角の数で判別される。何対もの角がつけられている=多重角冠を被っている像は上位の神、大いなる神々を表し、
下位の神、ほとんどの個人神や神格化された王=現人神は一対だけである。
ディンギル印は、神格化を示す神印。
ディンギル(神)印とは、「このお方は神→ 」という意味。
 歴代王朝の王名には、ディンギル印が付くもの(現人神)と付かないものがある。
 図像では、神々の身分の上下は冠の角の数で判別される。神格化された王(現人神)は一対角冠。

・シュメルでは宇宙はアンキと言う。アン=天(シュメル語)。
キ=地。アンキ=天地=宇宙。

・『エンキ神とニンマフ女神』。
酔っぱらった神々の創造合戦。
エンキ神…アブズ(深淵)を司る知恵の神。エリドゥ市の都市神。
ナンム(ナンマ)女神…原初の海、原初の母、エンキの母。
ニンマフ女神…母神、ニンフルサグ女神の別名、アダブ市の都市神。

神々がしていたつらい作業を肩代わりさせる為に人間が創造された。人間は神々の奴隷。
知恵の神エンキは、母神ナンムに人間を創造させ、ニンマフ女神に助産婦として手伝わせた。粘土から人間が作られた(土=アダマ、からアダムを創った旧約の元ネタ)。
宴会の席で酒に酔ったニンマフが障害者を作り、エンキがそれぞれに役割を与える。
創造神が酒に酔ったせいで障害者が生まれた、酒酔っていなければ障害者は生まれなかったと考えた。
エンキは障害者にも職業をあてがい、社会の一員として生きていけるようにしている。

・『人間の創造』
(新アッシリア帝国時代の文書。粘土板文書の左端に音符あるいは歌い方の指示のような文字が書かれているので祭儀の場で朗唱されたと思われる)
では、神の血で人間を作る。
“ニップル市の「ドゥルアンキ」聖所のウズムアで二柱のアルラ神を殺し、その血で人間をつくろうといった。”p.39
※ウズムア=肉が生じる(場所)(シュメル語)。


・ギルガメシュ叙事詩でも言及されるシュメルのドゥムジ神の名前が訛って、ヘブライ語やアラム語ではタンムズ神と呼ばれた。
タンムズの死と復活の話はメソポタミアからシリア・パレスティナ方面に伝わっていった。
タンムズが地上にいる半年間は植物が繁茂し、動物が生育するが、彼が地下に下るとすべてが止まった。そこで女性たちはタンムズが地上に戻るように激しく哀願した。

ユダヤ暦第四月、アラブ人の伝統的暦の第四月の名はタンムズ月。
旧約聖書のエゼキエル書はタンムズの祭儀に参加している女たちを偶像崇拝だと非難しているが、ユダヤ暦には皮肉なことにその忌むべきタンムズの名前が残っている。
バビロン捕囚でバビロニアに強制連行された折に、メソポタミアの標準暦を採用した。
その月名が今でもそのまま採用されている。
標準暦第四月は現行太陽暦の六月から七月にあたる。この時期には麦は既に収穫され、種はまだ蒔かれていない。
(嫌嫌連れて行かれたのなら、解放されたらタンムズの部分は変更するんじゃないの?
フェニキア人が自分から行って留まったなら変更なしでもおかしくないけど)


ネズミさん@Nezmi_san • 11月16日
@26MAYUKO キリスト教文化ではあの中世以前、ゲルマン人移動あたりから「まびき=人口削減」はあったようで。ローマ水道で鉛の水道で飲んだ結果、不妊にも。「人口」なる考えをするのはキリスト教圏で非常に強い。自然コントロールの考えもそう、日本はちょっとちがう・・・

子子子子子(ねここねこ)@kitsuchitsuchi • 5時間5時間前
@Nezmi_san @26MAYUKO アトラ・ハシース:神々の奴隷として、神の血肉と粘土を混ぜて人間を創造。疫病・飢饉で人口削減→洪水で選ばれた者だけが生き残る→不妊で人口抑制。 現人神制度を認めさせる為の神話にして支配者の教科書。

超お勧め動画

徹底解説『洪水物語』他 (ゆっくりギルガメシュ 第17.5話)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24915751



魔法=人間を間引いたりして管理する為の技術。潜在意識操作、政治術、科学技術などなど。
四大魔法=神(宗教)、金融、法律、神話(潜在意識操作)
戦争(死と再生の儀式)で人間を間引きし世界を更新する術=魔術。だから魔術を神々(支配層)は重視する。
支配者の都合ですね。人口管理できなくなったら戦争で略奪するぐらいしか手がありませんから。
当時(今もだけど)支配者は自分が神だと思っているからね。現人神制度。グノーシス思想。
“メソポタミアにおける王の神格化は、アッカド王朝4代ナラム・シンがはじめ、次のウル第3王朝に引き継がれますが
バビロン第一王朝に入る頃には捨て去られたようです、後世でよほど不敬であると思われた為なのか
アガデの呪いの中では、ナラム・シンの不敬のゆえにアッカドが滅びたとされる始末。“
“エサルハドン等の言葉を見ると、自分=神 というのは、ちょっと極端な気も… 現代支配者については同意ですがw (主”
“神格化したと言っても低位ですし(角の数的に、ですよね?)、上位神である都市神に対して、 (主”
不妊化ワクチン、間引きのための戦争……神話は昔から現実だね。


(創世記のノアの洪水神話で、ヤハウェが洪水を起こす理由が、地上に人の悪が増したから。が、ヤハウェに従う無垢な人であるノアだけは助けてやることにしました。
悪を創ったのがゴッドなので、ゴッドは大悪魔ですね。悪が増したのに消さない。大悪魔に従う小悪魔ノアだけは助けたという話です。死神ですね。
洪水後にノアは大悪魔に犠牲を捧げました。生贄教の名残。でも、イサクのことを考えると、人間を生贄にするのはやめたのがユダヤ教っぽい。となると人身御供が当然だったから、当時としてはマイナーですね。)

ベロッソスも大洪水伝説を伝えています。
バビロニアの洪水伝説はヘレニズム時代にも知られていた。紀元前三世紀中ごろに、バビロン市の神官であったベロッソスは『バビロニア史』をギリシア語で書いて、当時バビロニアを支配していたセレウコス朝(前305~前64/63年)の王に献上した。原文は残存せず、全体は不明であるが、この『バビロニア史』は次のように大洪水伝説に触れている。
“ギリシアの大神クロノス神が、夢でクシストロスに大洪水で人類が滅亡することを告げる。クロノス神は船をつくって家族や動物を乗せるようにクシストロスに命じた。大洪水が起こり、そして収まったかどうかを知るためにクシストロスは鳥を放つ。三度目に放ったときに、鳥は戻らず、水が引いたことを知る。クシストロスは神々に犠牲を捧げた。
クシストロスとその妻らは神々の住まいに住むようになった。”p.68

クシストロスとは、シュメル語版大洪水伝説の主人公ジウスドゥラ(救ったのはエンキ)のギリシア語化である。



旧約と最高賢者叙事詩
http://homepage2.nifty.com/delphica/orient/babylon11.html
“アトラハシース神話(最高賢者叙事詩)

ではいよいよ、人間誕生に関するメソポタミアの思想を伝える作品、「最
高賢者叙事詩」に進みたいと思います。骨子を箇条書きにします。

1 神々はすでに存在していた。
2 最高神三人(アヌ、エンリル、エア)が世界を分割して
  支配領域を取り決めた。
3 神々は自ら労働することにより生活を支えていた。
4 神々のうちでも上流のアヌンナキは、下層階級の神々イギギに
  労働を強いた。
5 イギギは疲れ果て、ストライキを起こした。
6 賢い神エンキが収集策を提案。
7 労働者として人間を作ろう。
8 地位の低い神を一人殺し、その血を土にまぜて人間を作った。
9 人類は猛烈なスピードで繁殖し、寿命も長かく、働き者だった
  ので労働騒音が発生し、神々の王エンリルが不眠症になった。
10 エンリル、人間の大量殺戮を決意。
11 エンリルは、まず疫病、次に干ばつ&飢饉を送り込んだが、
  エンキのおかげで人間は難を逃れる。
12 騒音はますます増大し、不眠に苦しんだエンリルは最後の手段
  として洪水を起こす。
13 賢い神エンキは、「人類が全滅したらいったい誰が働くのか」
  と心配し、船のなかに賢者アトラハシースと、動物相が復活で
  きるだけの動物を乗せることを思いつく。
14 人類がまた増えすぎて困ることのないよう、エンキは予防策を
  講じる(寿命を短くし、一部の女を不妊にし、幼児期に死ぬ子
  どもを出現させた)。


アトラ・ハシス粘土版( I )+余計なうんちく
http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/805.html



・シュメルでは葡萄酒(ゲシュティン)よりもビール(カシュ)のほうが一般的な飲み物だったので、種類も多く、祭儀に使用するお神酒もビールであった。

・ニンギシュジダ(佳〔よ〕き樹木の主人)は、神統譜的にはニンアズ神の子神とされ、同じく冥界神であり、ラガシュの王グデアの個人神としての図像では、角冠の蛇頭が両肩から飛び出た姿で描かれている。

“ザッハーク(ضحّاک, Zahhāk)は、ペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』第4章に登場するマルダースの息子。
ザッハークは4代目の王ジャムシードをアンラ・マンユに誘惑されるまま弑して王位を簒奪、5代目の王となり、続く1000年間イランを統治する。ジャムシードが死ぬまでが第4章、ザッハークの邪悪な統治とその終焉までが第5章である。
ザッハークをそそのかして王位を約束し、マルダースを落とし穴に落として殺害したアンラ・マンユは王の即位のさい、給仕に姿を変えて即位をたたえ、ザッハークの両肩に口付けした。すると両肩から2匹の黒い蛇が生えてきた。それは切っても切っても次々生えてくる蛇であった。やがて無害化すべくその蛇を養うために人の脳味噌を喰らわせた。ザッハークは近隣の国の支配者である暴君ジャムシードの領土を落とし民衆に歓迎されたが、やがて支配下に置いた国は暗黒と絶望の国家へと変貌する。なぜなら肩の蛇に人の脳味噌を与えるべく毎日2人の若者が捧げられたからである。
このザッハーク本人と両肩から2匹の黒い蛇の姿は、古代イランの聖典『アヴェスタ』中の「ザームヤズド・ヤシュト」などに登場する三口三頭六目の邪竜アジ・ダハーカの化身となったことを意味する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%AF


・イナンナはメソポタミアの神々の中で最も魅力的なヒロインで、アッカド語ではイシュタル女神である。愛と豊穣の女神であったが、同時に戦争と破壊の女神である。二律背反的な、最古の大地母神(グレート・アース・マザー)である。

・『イナンナ女神とエンキ神』
――シュメル世界の全規範「メ」の争奪戦。
イナンナは我ながら素晴らしい陰門に狂喜して、うっとりわが身を眺めなんて魅力的なのかと自画自賛した後に、エリドゥの都市神であるエンキ神(知恵と深淵の神)の元に行く。
深淵の王者、天地全ての「メ」を司る全知全能の神エンキは、イナンナが来るのを察知して、従神イシム(イシムド、ウスムとも。エンキの従神。双面神)に御馳走の用意を命じる。
酩酊したエンキ神はイナンナ女神に次々と「メ」を与えてしまう。
与えた「メ」は、英雄的精神、強き力、邪気、正直、都市略奪、哀歌詠唱、歓喜の心、
虚偽や反逆地、和平状態、移動性、定住性、
家具づくりや銅細工、皮細工、染色術、書記述、
理解力、知識、潔(きよ)めの禊儀礼、牧人の小屋、炭を真っ赤におこす術、羊小舎(ひつじごや)、尊敬、身の引き締まる緊張感、荘重なる沈黙、
虫歯、焚付(たきつけ)や消火、
エン神官職、ラガル神官職、神性、由緒正しき立派な王冠、王権の玉座、
高貴な王杖(おうじょう)、牧杖、高貴な衣装、牧羊業、王権、
エギジ女神官職、ニンディンギル女神官職、イシブ神官職、ルマフ神官職、グドゥ神官職、
安定、冥界往来術、クルガラ神官職、
剣と棍棒、儀礼奉仕職サグウルサグ、黒い服、派手な服、襟足剃り(えりあしぞり)、
軍旗、嵐/震え、性交、口づけ、売春、
率直な言葉、悪口、お為(ため)ごかし、聖娼、聖なる居酒屋、
至聖所ニギンガル、天の巫女、鳴り響く楽器、歌手職、敬老、
などであり、イナンナは天の舟「マアンナ」に積みこんでウルクへ出航した。
エンキが五十人の巨人たちや、地下に住むラハム神たち五十柱の神々や、巨大魚たちや、ウクン番人や、スルンガル運河、大貴公子を差し向けるが、結局はイナンナは「メ」とともにウルクに到着する。
エンキはなかなかやるもんだとイナンナを褒め称え、イナンナが「メ」を百ヵ条以上をすべて声高らかに披露した。つまり、イナンナは百は「メ」を獲得した。
最後は曖昧なところが多いが、結局ウルクのエアンナに納められた「メ」とは別に、エリドゥのエンキの宮居アブズ(深淵)にも新たにすべての「メ」が復活したようである。



自分の女性器にうっとりとする女神って凄いな。命を生み出すものだから生殖器は偉大だよね。
日本の今の性道徳はキリスト教道徳だからね。アイドルは処女(笑)。江戸の混浴、夜這い時代はアイドルはやりまくりです。あ、今もか(たぶん)。人気者イコール相手が沢山いるってことですし。
神の掟=太古から神々によって定められた規範
=「メ」って何でもありか。船に積めるのか。神性とられたらまずいな。素面になったあとで、~はどこじゃってエンキが尋ねるけど、性交や売春がどこじゃってなんなんだ。聖なる居酒屋には行ってみたいです。「メ」は同じものが複数あるようだ。他の者が奪ったら増えるのだろうか。
あと、蛙が登場する。蛙の護符があることから、蛙は農耕に必要な雨水を招く動物として豊穣祈願のお守りとなったことがわかる。

神話から推測するに、「メ」は宝冠のように被ったり、衣装のようにまとったり、玉座のように坐ったり、また持ち運んだりもできたようである。
「メ」には具体的なものをさす言葉とともに、「ナム-~(~たること、~権、~術、~職など)」という抽象的なものも多い。長き命という「メ」もある。

冥界のイシュタル女神像。冥界の女王エレキシュガルとも言う。裸体で鳥の足を持ち、獅子と梟を従える。羽も生えている。
エレキシュガルはイナンナに「死の眼差し」を向けると、イナンナは死骸になった。

・古バビロニア時代(前二千年紀前半)以降はギルガメシュ(三分の二が神、三分の一が人。66%現人神)と読まれたが、本来はシュメルの冥界神で、シュメル語でビルガメシュ。
冥界神は元来豊穣神であり、現世利益の神であり、個人神(個人の守護神)となりうる人間が近寄りやすい神であった。
ビルガメシュの名には神を示す限定詞(ディンギル印)がついているが、物語中では死すべきもの=人間扱い。
ビルガ=祖先、老人。
メシュ=英雄、若者
ビルガメシュ=祖先は英雄、老人は若者
ギルガメシュ叙事詩(アッカド語で書かれた冒頭の部分「あらゆることを見た人」が本来の書名)に登場する、蛇に食われた「若返りの草」の名前こそがビルガメシュ。

・『ビルガメシュ神とフワワ』
杉の山を守るフワワ(フンババ。もののけ姫のシシガミ様のモデルの一つ)が驚いて発した「ニ(驚愕の光輝、霊気の一種)」によってビルガメシュは突然寝てしまう。
フワワちゃんはかわいい感じがする名前ですが(フンババだと強そう)、剣呑な口は竜の口で、その顔はしかめっ面の獅子で、その胸は荒れ狂う洪水のような偉業のもの。
ビルガメシュは姉と妹を妻にあげるから「ニ」を手渡せとフワワに言う
七つの「ニ」を次から次へとビルガメシュに渡してしまうと、ビルガメシュはフワワを殴りつけて捕えた。ビルガメシュは命乞いをするフワワを憐れんで情けをかけようとするが、危惧した下僕のエンキドゥがフワワの喉を切って殺害し首級を革袋に入れてしまった。.
エンリル神の御前にフワワの首級を置いた。エンリルは激怒したが、フワワの首級の「メラム(畏怖の光輝、霊気の一種)」を野原や河川など七つのものどもに分け与えた。
フワワは神を示す限定詞がつくこともあり、その身は七層の光輝(メラムとニ)によって守られ、一説には巨人であったようだ。
フンババの面の写真があるが、顔のしわは腸を表すらしい。顔に腸を貼りつけているのか。壁などに吊るされたフンババの顔は恐ろしい表情から魔除けになった。


・ニンウルタ神(翼が四枚ある。両手にそれぞれ持っているのは稲妻らしい)が怪物(アンズーあるいはアサグ)を退治する図像(ニンウルタ神殿入口に刻まれた浮彫。紀元前九世紀ごろ)
では、怪物は四本足だが、鳥の後ろ足二本で立っている。二枚の羽、二本角、うろこもある。
ペルシャのシームルグみたいに合成獣(龍?)。
(本書では獅子の胴体に猛禽類の翼とかぎ爪とある。でも獅子に見えないな。うろこに見える。でもライオン要素もあるかも)


『ルガル神話』(ルガル=王)
別名、『ニンウルタ神の功業』
ラガシュ市で、グデア王の時代(前22世紀頃)よりもあまり遅くない頃に現在の形に整えられたようだ。
ニンウルタ神…戦の神にして農業神。

シャルウル…人格化された、ニンウルタ神愛用の武器。シュメル語で「全てのものを破壊するもの」という意味。
(「万物破壊武人」と名付けよう。武人には人格された武器という意味も込めた。人格ある武器は古代からあるんですね。描写を見るに喋れることができるらしい。テレパシーかもしれないし、地面などに文字を描いたのかもしれませんが。
敵を偵察したりもしている。)

アサグ…山(クル)に住む悪霊。天と地の交合で誕生し、「石の戦士ども」を率いている。
「植物ども」がアサグを王に選んだ。
山に棲むアサグとは農地に被害をもたらす両河の氾濫の原因となる、雪をいただく山岳地方を象徴しているとも説明されている。

エンリル神…ニンウルタ神の父
ニンマフ女神…ニンウルタ神の母

英雄神ニンウルタが殺害した十一の勇士ども
とんぼ、
竜、
石膏、
強き銅、
勇士・六つ頭の野生牡羊(♂)、
いなご船、
主人・サマンアンナ神、
牛人間、
王・なつめやし、
アンズー鳥、
七つ頭の蛇。

ニンウルタはアサグを征伐し、アサグの「ニ」と「メラム」は消え、逆にニンウルタの「ニ」と「メラム」が国土を覆った。
炒った大麦のように打ち砕かれたアサグは石にされ、ザラグ石と呼ばれることになった。
その後、ニンウルタは治水灌漑事業を行なう。
また、アサグの戦士だった石の戦士どもを裁く。
金剛砂、紅玉髄、雪花石膏(アラバスタ―)、
閃緑岩、ラピス・ラズリなど四十九種類の石の戦士どもを十九のグループに分けて、次々に裁いていく。
(これ、石の性質調べて分類しただけだろ。科学ですね)
目録好きなシュメル人の面目躍如。シュメル語で書かれた文学作品では、作品の流れとあまり関係があるように思えない物の名前をやたらと並べる傾向がある。文学作品の学校の教材でもあったので、物の名前を覚え、知識を増やす目的あったようだ。


本来の『ルガル神話』の主人公はニップル市のニンウルタ神ではなく、ラガシュ市のニンギルス神で、その起源は別々の神であった。
ニンギルスはラガシュ市の都市神である。その属性は戦の神で、雨嵐をも司る農業神にして、豊穣神ともなり、配偶神はバウ女神である。
ニン・ギルスとは、「ギルス地区(ラガシュ市内の地区)の主人」の意味で、この地区のエニンヌ神殿に祀られていた。
エ・ニンヌは「50の家」の意味だが、本来は、エ・メ・ニンヌで、「50のメ(を所有する)家」の意味であるという。50はニンギルスの聖数。
シュメル社会は六十進法なので、60はシュメルの最高神エンリル神の聖数になる。

狂言回しであるシャルウルはニンギルス神の武器で、グデア王の「円筒碑文A」及び「円筒碑文B」にも登場している。
シャルウルは棍棒と考えられる。棍棒はニンギルス神の数ある武器の一つで、シャルウルは「ラガシュ市の右腕」、「戦闘の洪水」などと詠われていた。
グデア王の碑復元想像図では、七つ頭の棍棒を右手に、玉座に腰掛けるニンギルス神、背後には大きな棍棒も見える(とあるのですが、見えないんだけど)。
シャルウルはアッカド語で書かれた『アンズー鳥神話』の中でもニンウルタを戦闘の場面で助ける、信頼厚い使者として登場している。

ニンウルタは春の雷雨の神でもあるから、稲妻を持つこともありうるし、天候神のアダド神を表している可能性もある。
(じゃあバアルもだね。バアルは古代シリア・パレスティナの神←フェニキア人の神ですね。
セム語で「主」。雨、嵐、戦闘の神。別名アダド、ハダド。
アドニスやドゥムジと同じく穀物の死と復活を体現する神。配偶神はアナトあるいはアスタルテ)。


勇士どもの数が十一なのは不思議だ。
ギリシア神話のヘラクレスの試練は十二だったがもとは十だった。オリエントの影響で十二になったと言われたりするが、オリエントでは十一なのにである(十二星座の影響なんじゃ)。
『エヌマ・エリシュ』でティアマト女神が創った合成獣も十一。

『エヌマ・エリシュ』
七つ頭の蛇(ども)
凶暴な竜ども
竜(バシュム)
ムシュフシュ
ラフム神
巨大な獅子
狂い獅子
蠍人間
凶暴な悪霊ども
魚人間(とんぼ?)
牛人間

グデア円筒碑文A
勇士・六つ頭の牡羊
サグアル(山)
七つ頭の犬

なつめやし
野牛の頭
獅子
とんぼ

いなご船
牛人間

『アンギン神話』
六つ頭の野生牡羊
勇士・竜
いなご船
牛人間
とんぼ
石膏
強き銅
アンズー鳥
七つ頭の蛇

『アンズー鳥神話』ではニンウルタ神によってアンズーは退治されるが、これは後代の話であって、本来のアンズーは怪鳥ではなかった。
アンズー鳥がラガシュ市では霊鳥だったので、グデア王の円筒碑文Aにはアンズー鳥がいない。

竜はシュメル語でウシュム、アッカド語でバシュム。頭が複数ある竜や蛇の起源の一つかな。
牛人間は頭と上半身が人間で、下半身は牡牛。後ろ足で立つ。古バビロニア時代以降は太陽神ウトゥ(後のシャマシュ)の従者。
(ミノタウロスだね)
『アンギン神話』では、とんぼとおなご船は水に結びつけられている。
とんぼはシュメル語でクリアンナといい、文字どおりには「天の友」という意味。クリアンナはとんぼだが、魚人間と考える研究者もいる。
もう一つのイナゴ船は、シュメル語ではマギルム。マガンとメルマッハの間を結ぶマギルム船と同じ名前だが、この船ではないようだ。
マはシュメル語で船。イルギルあるいはイルギスはアッカド語経由のがら以後で蝗を意味している。
アッシリアでは蝗(イナゴ)は食用にされていた。蝗の串の図像あり。ざくろを持っている男性もいる。

【ヴェーダ・バラモン教編】創造神と世界創造神話について【Part1】
http://feidempire.blog71.fc2.com/blog-entry-598.html
””世界を創造する”神話の事を”世界創造神話”と呼ぶ。

この神話群には実に様々なバリエーションがあり、
シュメールや北欧/ギリシャ等では巨大な龍や巨人を多神教の神々が
殺し、その死体を二つに割いて”天”と”地”を創る
タイプ、
インドでは世界は”卵”から生まれたり、イランでは
合成獣”シームルグ”(鳥ではない)が生んだ卵から
世界が生まれる。
中国では”道=タオ”だったり、やはり合成獣である”龍”から世界や
その他の動物が生まれる。

ユダヤ教系の様に”一神教”系の”世界創造神話”は大体次のパターンだ。

 1.人間と同じ姿形(大体プラトンにそっくりな白髪の白人老男性)
   をした”神”と呼ばれる存在が言葉で”光”という単語を唱える事に
   よって無から宇宙を創る。

 2.太陽や地球等の天体を創る。

 3.地球上の動植物を創る。

 4.最後に人間を創る。

興味深い事に西洋では

このパターン以外の世界創造神話が存在しない。

キリスト教の教義上、上述の聖書の冒頭章のお伽噺は

史実であると認識されている。

欧米人はどんなに優れた科学教育を後天的に身につけようとも
幼少時代にたっぷりとこのキリスト教文化による”洗脳”を
受ける。(洗礼というのはある意味、脳味噌を水で洗っているのかも)
だから、ノーベル賞級の科学者であっても思想の根本は
キリスト教なのである

これは欧米人である以上、いたしかたがない。
そういう文化なのだ。

北欧やシュメール等でも”世界創造神話”は大体1パターンしかない。

エジプトで2パターンぐらいある。

これが面白い事にインドになると無数に”世界創造神話”が量産
されている。
古代インドは哲学が盛んだったので、当然、お伽噺のバリエーションも
豊富なのだ。

大体常識から考えて、人が考えた創作物語が
一種類しかないのは不自然だろう。

”世界創造神話”なぞ、複数あるのが当たり前なのだ。

つまり神話の数だけ神がいてもおかしくはない。

ところが、欧米人はその様な極自然な思考をストップして
しまったのである。

この背景には恐らくローマ・カソリック教会が自分達の権威を
守るために他の神話や教義を弾圧/排除してきた努力の賜物が
あると言えるだろう。
(現にアメリカ大陸では古代インカやアステカ、ネイティブ・アメリカンの
 宗教を滅ぼしてしまった)

この”一人の存在が世界を創造する”タイプの神話というのは

実はユダヤ教系以外にも存在する。

エジプト、インド、イラン、中国等である。

特に重要なのがイランと中国
だ。

イランでは手塚治虫の漫画”火の鳥”のせいで間違ったイメージが日本では
定着してしまったが、”シームルグ”という西洋のドラゴンみたいな形をした
合成獣が世界を創造するための卵を生む。

 
 ↑イランのシームルグ。ドラゴンの様な形が本来の姿だ。手塚治虫や
 東條ミトラ教の様な”フェニックス”型は嘘っぱちだ


 
 ↑シュメールのアンズーも”シームルグ型”の西洋ドラゴン形状の怪物だ。

中国で全ての動物の祖とされている”龍”も合成
獣だ。

ところで、皆さんは疑問に思ったことはないか?

なぜ聖書の神は人間の形をしているのか?

これは言い換えると、

なぜ中国やイランでは神は合成獣の形をしているのか?

ということだ。

答えは簡単だ。

中国やイランでは世界は卵の様な物から出てくる。

つまり神は卵が生める動物でないといけない。

だから当然、爬虫類か鳥類が筆頭候補に挙がる。

聖書の神は人型だから当然、卵は生めない。

何故、”合成獣”かというと、

全ての動物の親なのだから、全ての動物の特徴を
持たないといけない。

だから中東の古い神はドラゴン型なのだ。

デービッド・アイクが神はレプティリアンだと唱える元ネタの根拠

これである。

ところがそう考えるとますますあるおかしな事に気付く。

聖書の神は何故、人型なのだろう?

単純にキリスト教やユダヤ教の立場からしたら、
人間を最上位の生物に持ってきたかったからだろう。

だがここである不自然な事が起きる。

それはエデンの園の”年老いた蛇”ことサタンの存在である。

エデンのサタンは人型ではない。創世記にははっきりと”蛇”と
書かれている。

つまり、シュメールのティアマットやインドのヴリトラ等に
近い形状である。

 
 ↑”蛇型”の女神ティアマト

ちなみに蛇も卵を生む動物である。

ところで聖書の蛇が現実の蛇の様に”地を這う”動物になったのは
神の罰を受けてからだ。

つまり、罰を受ける前は地を這っていなかった?(足があった?)

足があったと仮定すると、

よりドラゴンの形状に近くなる。

現に聖書ではドラゴンは悪魔の化身として扱われている。

もう、明らかだろう。

聖書のサタン(ドラゴン)の正体は
古代イランの創造神”シームルグ”であると。

つまり、ユダヤ教という中東の新興宗教が古代世界の
メジャー宗教であるアーリア人の宗教、イラン/ヴェーダ/バラモン教を

宗教上の仮想敵として設定したのである。

ところでシュメールが人類最古の文明として扱われるのは

文字が解読できる文明という前提
がある。

古代エジプトも歴史は古いが、その文字であるヒエログリフは
解読できる。

しかし、インダス文明の文字は
解読できていない。

インダス文明というのはシュメール/バビロニアよりもずっと古い。
またケルト人の神ケルヌンノスとう鹿の角の生えた神の絵がインダス文明の
発掘物からも発見されている。この神はヒンズー教では後にシヴァ神となる。

つまりアーリア人がインドを征服した際にイラン系宗教が基のヴェーダ教を
持ち込んだとされているが、

実はインダス文明の思想も濃く残っている。


インダス文明も、イランの原始宗教も、ヴェーダ教も
教義を文字に記録するという形を取りたがらない。
これはこれらの教義がエリートだけの特権知識であり、
一般人/庶民に自分達のノウハウを渡したくないというのが
理由であるとはっきりウパニシャッドに書かれている


ところが、前述した通り、

インド/イラン系の宗教はユダヤ教よりずっと高度だ。

”世界創造神話”が豊富に存在することからも、中東の弱小宗教である
ユダヤ教とは一線を画すものであることが分かるだろう。

そりゃヒマラヤの頂辺に褌一丁で篭りながら、
体を変な方向に捩じ曲げながら、
哲学をする様な変態ばかりだ。
ユダヤとはレベルが違いすぎる。

プラトンもその事に気付いていたし、イギリスも近代になって
インドを植民地化した後、ブラバツキー等の現代スピリチュアル/
オカルトの巨人達に多大な影響
を与えた。

ユダヤ教のレベルの低さは”創造神話”にも表れる。

神がそもそも何なのか聖書では全く分からない。

世界を創造した理由も不明だ。

これではまるでプラトン似のボケ老人がある日突然、
気分転換に世界を創造してみようかと思い立ったとしか
解釈できない。

ところがバラモン達はこの疑問に対して明快な解答を
導きだした。

それがヴェーダ教の”ウパニシャッドの世界創造神話”である。”


・『エヌマ・エリシュ』(紀元前12世紀頃成立)は古代メソポタミア文明の創世神話。
『エヌマ・エリシュ』はバビロニアの創世神話で、バビロン市の新年祭の四日目に朗誦された。
これはバビロニアの最高神にして、バビロンの都市神であるマルドゥク神に捧げられる神事であった。
マルドゥクはティアマトが創造した11の合成獣(ここにも11か)を打ち破り、ティアマトの死体から天地を創造する。
また、マルドゥクはティアマト軍の指揮官キングゥ神から「天命の粘土板」を奪い、キングゥの血液から神々の労役を肩代わりする人間を創造することを考えつく。
天命の粘土板は最高神が持ち、そこにはすべての神々の役割や個々人の寿命などが書き込まれていて、最高神が「天命の印」を押すことで書かれていることが有効になる、と信じられていた。


『エヌマ・エリシュ』(Enûma Eliš)の概要を
http://homepage2.nifty.com/maerd/bible/reference/w03.html
より引用します。
“エア:知恵の神。すべてを知るもの。
エンリル:シュメール語「エンリル」、アッカド語「エッリル」(Ellil)。系譜に関しては説話によって違いがある。アトラハシス叙事詩にも登場。
キシャル:最初の男性であるアンシャルの妹(姉?)であり妻。またアヌの母。地を司っている。また、地母神とみなされることもある。
ティアマト:Tiamat。古代バビロニア神話の女神。全ての神々を生み出した地母神。名は「苦い水(塩水)」の意。
マルドゥク:マルドゥーク。エア神の息子。妻はザルバニトゥ女神。息子はネボ。全ての神々の王であり「50の名を持つ神」として称えられ、人間に判決を下し、魔術と知恵を司り水神でもあった。後には「他の神の大半はマルドゥク神が別の姿で現れているに過ぎない」とまで主張された。
ラハム:ラハムはある時は大蛇、または赤い帯と六つの巻き髪を持つ男性として描かれる。
ラフム:アプスーとティアマトから最初に生まれた娘。
天地創造の叙事詩:エヌマ・エリシュ(Enûma Eliš)。 粘土板はスルタンテペ、ニネヴェ、キシュ、バビロンの各地で発見されている。バビロンの新年祭で吟唱されていたらしい。 内容そのものは、紀元前18世紀に成立したと考えられている。紀元前14世紀から12世紀に成立したという説もある。宗教的な場所で吟唱されたものらしく、娯楽的な意図はあまりなかったらしい。
エ・サギラ:エーサギラ。ハンムラビ法典参照。”
“他のものもそうだが、一部が失われていたり、訳の訳みたいなものでかなり曖昧だが、だいたい以下のような内容。

上にある天は名づけられておらず、下にある地にもまた名がなかった時のこと、はじめにアプスーがあり、すべてが生まれ出た。
混沌を表すティアマトもまた、すべてを生み出す母だった。
水は互いに混ざり合っており、野は形がなく、湿った場所も見られなかった。

アプスーとティアマトは神を生んでいった。
霧を司るムンムが登場する。
ティアマトの巨大な体からラフムとラハムが生まれた。
そしてアンシャルとキシャルが生まれた。
天上神アヌ、その息子であるエアが誕生して、四代の神々が生まれた。
その神々は次第に騒々しくなり、叫び声はあたりに響き渡った。
神の住まいでバカ騒ぎをしてティアマトを悩ませた。
アプスーは彼らの騒ぎを静めることができなかった。
初めはアプスーも、大目に見ようとしていたのだが、我慢がならなくなり、ティアマトに向かって「昼は落ち着かず、夜も眠れないので、あの騒ぎをやめさせて、連中を追い散らす」と言った。
ティアマトはこれを聞いてひどく腹を立てたが、アプスーは宰相のムンムと相談して、騒ぎをやめさせる計画を立てた。
しかしその計画を実行に移す前にエアがこれに気付く。
エアはアプスーとムンムを深い眠りに陥れ、アプスーを殺し、ムンムを封印してしまった。
エアは帯と王冠と光り輝くばかりの衣を奪い取り、すっかり満足して自分の部屋に戻った。
エアはアプスーの住みかを自分のものとし、そこで妻のダムキナとの間にマルドゥクを生んだ。
マルドゥクはすべてにおいて誰よりも優れていた。
彼は堂々としていて、神々の誰よりも背が高く、手足も有り得ないほど素晴らしい出来だった。
顔が二つで、目は四つ、耳も四つあった。
口からは火を噴き、他の神々を圧倒する力を持っていた。
マルドゥクの祖父であるアヌは彼を眺めてとても喜んだ。

神々は密かに相談して、ティアマトにアプスーのかたきを取るよう説得した。
ティアマトは、毒蛇、竜頭サソリ尾獣、ラハム、ウガル鬼神、狂犬、サソリ人間、魚人間、牛人間などの十一体の怪物の軍団を創って配置につけた。
ティアマトは二番目の夫であるキングーに軍勢の指揮をとらせ、「私の愛する唯一の者」と呼びかけ、彼に天命の書板を与えた。
この書板はそれを持つ者に最高の力を与えるものである。
エアはティアマトの軍勢を迎え撃つが敗退する。
エアは祖父にあたるアンシャルにティアマトの怪物のことをすべて説明し、ティアマトが天命の書板をキングーに与えたことも伝えた。
アンシャルはこの話を聞いて嘆き悲しんだ。
アヌもティアマトに戦いを挑んだがやはり敗退する。
アンシャルはマルドゥクに進軍するように命ずるが、マルドゥクは条件を出す。
もし見事にティアマトを打ち負かして神々を救うことができたなら、自分を最高の地位につけてくれというのである。
アンシャルは神々の会議を招集し、そこでティアマトの行状を詳しく話した。
ティアマトが彼らにとって脅威になっていること、マルドゥクがやってきたこと、そしてマルドゥクが出した条件のことである。
神々はマルドゥクをテストしてみることにした。
彼らはマルドゥクに、星座の一つを消して、再びそれを再生するように命じた。
マルドゥクが口を開いて命じると、星座は消えた。
再び口を開くと、星座は再生した。
マルドゥクの口から出た言葉がこれほどの効力を持つのを見て、神々は大いに喜び、讃えて「マルドゥクこそ王だ」と言った。

マルドゥクは大いなる戦いに向けて武器を整え、ティアマトを包み込む為の網を作った。
ティアマトの内側を混乱させるために、七つの風を後からついてくるように配置した。
それから洪水を携え、「恐るべき嵐の戦車」に乗った。
四頭立てのこの戦車を引くのは、「殺し屋」「無慈悲」「走るもの」「飛ぶもの」で、その歯には毒があった。
恐るべき威光で光り輝くばかりになったマルドゥクは、ティアマトの居場所に向かって出発した。
しかしティアマトの姿を目にすると、マルドゥクは勇気がくじけてなすべきことが決断できなくなった。

ティアマトとマルドゥクの対戦が始まり、二人は互いに接近した。
マルドゥクは網を広げてティアマトを包み込んだ。
マルドゥクは彼女の顔に向けて、後ろについてきていた悪風(暴風)「イムフラ」を放った。
ティアマトはそれを飲み込もうと口を開けた。
マルドゥクは悪風に力を与え、ティアマトが口を閉じられないようにした。
荒れ狂う風がティアマトの腹を膨らませた。
体内が膨れあがった彼女は、口を大きく開けた。
彼女を真ん中で引き裂き、心臓を真っ二つにした。
こうしてマルドゥクはティアマトとの戦いに勝利し、殺害した。
マルドゥクは彼女の死骸を地面に投げつけ、その上に立った。
ティアマトの軍団のメンバーだった神々は逃げまどったが、マルドゥクに捕まって網の中に放り込まれた。
マルドゥクはティアマトの十一体の怪物に鼻綱を通し、腕を縛り上げた。
キングーも討ち取られ、天命の書板は奪い取られた。
マルドゥクは天命の書板に自分の印を押し、それを胸の前につけた。
それからマルドゥクはティアマトの足を踏みつけ、その頭蓋骨を容赦なく打ち砕き、その動脈を断ち切った。
そして「干し魚を作る時のように」二つに切り開き、その半分は天の屋根とし、もう半分からは地下の水を隔てる大地を作った。マルドゥクはその大地の上に大神殿エ・シャラを造営し、アヌとエンリルとエアを祀る中心地とした。
そしてマルドゥクは宇宙の残りの部分を作り始めた。
一年の十二の月に名前をつけ、それぞれに三つの星座を割り当て、大いなる神々の居場所を作った。
角形の細い月が夜空にあらわれるようにし、それをもって「日々の過ぎるのを知らせる夜の飾り」とした。
ティアマトの唾から空を走る雲を作った。
ティアマトの毒から立ちこめる霧を作った。
そしてその両眼を、それぞれユーフラテス川とチグリス川の源とした。
神々は大いに感謝し、マルドゥクの為に宴会の用意をした。
その会の席でアヌ、エンリル、エアは彼に贈り物をする。
そして神々はマルドゥクに豪華な衣を着せ、彼に王位を与えた。
そのお返しとして、マルドゥクは神々に向かってこう言った。
「あなた方が住まいとしてきたアプスーの上に、私があなた方の為に造営した神殿エ・シャラの前の、神殿造営の為に土台を固めた土地に、私自身の為に豪華な住まいを作りたい。
その中に、私を祀る中心となる聖所を作り、私の王権を末永く続くものにする。
あなた方が集会の為にアプスーから登って来た時にいつでも、あなた方すべてが夜に休める場所をそこに作ろう。
そこをバビロン、『偉大なる神々の家』と名付け、信仰の中心地とする。」

マルドゥクは更に最初の人間(アメール)を作ることを心に決め、その計画をエアに告げた。
人間は神々の労役を肩代わりし、神々がくつろぐために作られる。神々の復讐はキングーの死体に向けられ、人間はキングーの血から創られた。
それからマルドゥクは神々を二つに分け、一つは天上の神、もう一つは冥界の神とした。
神々は喜びにあふれて、先ほどマルドゥクが提案した夜の休み場所を自分たちで作ろうと申し出た。
マルドゥクはこれを聞いて大いに喜んだ。

バビロン建設が神々の成すべき最期の仕事になった。
神々は丸一年かかってレンガを作り、二年目の末までには立派な神殿エ・サギラとジグラットが完成した。
マルドゥクは完成を祝う為に晩餐会を催し、自ら神々の王であることを宣言した。
この話はマルドゥクの英雄的な別名を五十も羅列し、それぞれの難しい説明で終わる。”

おまけ

ミトラ教とミトラス教について私感
http://feidempire.blog71.fc2.com/blog-entry-500.html
”以前紹介した陰謀論系サイトの”まっこうモグラ”さんのブログ
ttp://www.mkmogura.com/blog/tag/ミトラ教

このブログでやたらと”ミトラ教”なる物が出て来る。

一般の陰謀論に疎い人はこの”ミトラ教”が何なのか
さっぱり分からないだろうと思います。

ひとつ注意しないといけないのが”ミトラ”というのは
古代アーリア人宗教(即ちインドのヴェーダ教とイランの原始宗教)
の神様で、一般的には”太陽”もしくは”友愛”を表している。
(浦沢の20世紀少年で”ともだち”、”太陽の塔
”がしつこく出てきたのは
 爆笑したが)

「このミトラ信仰、主に2つある」

1.古代ローマぐらいになって地下結社みたいな感じで信仰されてたのが
  ”ミトラス教”
これはちゃんと史実や考古学的調査に裏付けられた、
  ちゃんと学会にも認められている古代の宗教。

2.日本人神智学協会員の東條真人氏が作り上げた20世紀の新興宗教
  ”ミトラ教”。こっちは学術的にも、学会的にも認められていない。
  恐らく東條氏がでっち上げた架空の新興宗教である可能性が高い。

で、まっこうモグラさんのいう”ミトラ教”というのは2.の”東條ミトラ教”
のことを指していると考えられる。
東條氏の大元がブラバツキーが建ち上げた”神智学協会”にあるので
オカルト度は圧倒的に2.の方が高い。
(ちなみに東條氏のHPには本人が神智学協会員であることが書かれていないが
 彼の出版された著作の著者プロフィールにははっきり会員だと記載されている


我々のようにアニメ/コミックをオカルトの観点から分析しようと
試みる者は当然2.の”東條ミトラ教”を研究しないといけない。
1.はまともな学問なのでオカルト要素が一切ない。そのため
アニメや漫画のネタには不向きなので、漫画やアニメの脚本家/美術監督
も真面目な考古学の”ミトラス教”を勉強することはないだろう。
つまりカント的に言えばアプリオリに”東條ミトラ教”の影響が
現代のアニメ/コミックに見られるはずである。

とは言っても”東條ミトラ教”に深入りしてもアレなので、
フェイド大帝がこれは重要だ!と思われる要素だけピックアップする。

 ・東條ミトラ教の重要要素:

  1.スィームルグ創世神話
    手塚治虫の”火の鳥”のような巨大な鳳凰が世界の基となる
    ”世界卵”を生んで孵したと言われている神話。
    この卵から世界とミトラ神が出て来る
    手塚治虫がどこからこのアイデアを得たのか不思議ではある
    全くの偶然なのか、あるいは虫プロには優秀な文献調査チームが
    存在するのは既知のことなので、このチームが海外の文献から
    探し出してきたのか?
    ただこの”シームルグ”、本当にマニアックな鳥で、イランの伝説
    にちょこっと記述があるだけである。ヴェーダ教の盛んだった
    インドには一切出てこない。

    重要なのが元のイランの伝説でシームルグが”世界卵”を生んで孵して
    ミトラ神と世界が誕生したという話が探してみた所、存在しないこと
    である。
    インドのヴェーダ文献にもない。ネットの情報しか探していないので
    海外の大学やイランにそういった伝説が本当にあるのだろうか?
    また以前紹介したように外観は”鳳凰”ではない。むしろ複合動物
    のキメラのような容貌。ただし、一部イランの文献ではただ単純に
    外観は”巨大な鳥”としか記述されていない物もある。
    ”鳳凰”の様な姿は手塚オリジナルである可能性が高い。
    もし、神智学協会やフリーメイソン等の結社に古代イランの
    神話、伝説のデータベースがないとしたなら、東條氏は
    恐らく手塚の”火の鳥”からアイデアをパクった疑
いが
    考えられる。

  2.大女神ディヴ
    この女神は”東條ミトラ教”によると”無限”を象徴しているらしく
    霊鳥シームルグの真の姿らしい。(シームルグはディヴの化身)
    つまり女神ディヴはミトラ神のお母さんということになる。
    この女神ディヴから、七曜神なるインドでいうアーディティヤ神群
    に相当する初期の神々が生まれる。
    この大女神ディヴこそが”アルティメット・まどか”の真のモデル
    であるとも考えられる。
    (フェイド大帝の考えではまどかのモデルは女神ダヌ。
     大女神ディヴとダヌは別の女神なので注意)
    重要なのがこの大女神ディヴ、
    ヴェーダにも古代イラン神話にもその名前の記載が
   一切ない。
    この大女神ディヴは”神智学”と”東條ミトラ教”に
    しか登場しない。
    つまり東條氏のオリジナル
である可能性が高い。

以上の2点が”東條ミトラ教”の最重要要素であると考えている。
ミトラ神その物はあまり関心がない。
というのも”まどマギ”や”エヴァ”、”ジブリ作品”でも見られる通り
日本のアニメや漫画はやたらと女性を神聖視するフェミニズム傾向が
強い。(ちなみにニューエイジではフェミニズムを重視する。
理由は欧米人の根本文化であるキリスト教文化が男尊女卑のため。
ローマカソリックキリスト教への反発の現れだと思われる)
だから男性神であるミトラ神は女性には人気かもしれないが
男性オタク層には受けが悪い。
それに古代宗教というのはどちらかというと地母神信仰が
盛んだったので、より”古い”物に価値を認める日本人の思考
から言って”女神”の方が日本の漫画家やアニメーターに
受け入れられやすいと考えられる。

今日覚えておいて貰いたいのは、

「大女神ディヴのコンセプトに一番近いのはヴェーダの
 アディティ女神
である」


ギルガメシュ叙事詩 原作準拠+後半は解説。

ゆっくりギルガメシュ 第1話 ウルク王ギルガメシュ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22900112
ゆっくりギルガメシュ 第2話 野人エンキドゥ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22951018
ゆっくりギルガメシュ 第3話 聖娼シャムハト
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23051851
ゆっくりギルガメシュ 第4話 巨人たちの戦い
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23148309
ゆっくりギルガメシュ 第5話 ギルガメシュの望み
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23317667
ゆっくりギルガメシュ 第6話 香柏の森へ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23410718

ゆっくりギルガメシュ 第7話 森の守り手フンババ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23518562
“リアルでもライオンは「雄二頭が徒党を組むのが理想形(単独雄は相方失った系が多い)」”
“当時は中東地域にもライオンがいるから、そこからの自然観察からか、それとも単に1より0.75×2の方が強いってだけの話か・・・”
“無粋な考え方をすると、エンリル信仰の軍勢で森は支配地、全7軍ある内の1軍しか居ない好機だった、とかかなあ”
“光輝、(=ここでの鎧):melam(メラム)神々や英雄、王等が持つ偉大な力を示す輝き。ギルガメシュもこれで敵軍を一発で潰走させた事もアリ。譲渡可能w”
“ギルガメシュとフワワの話ですねw 女と輝きを交換してしまうフワワはなんともw (主”


ゆっくりギルガメシュ 第8話 女神イシュタル
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23723199

ゆっくりギルガメシュ 第9話 聖牛グガランナ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23823001
ギルガメシュの個人神ルガルバンダへの供物として、倒した聖牛の角に油を注いだ。
“個人を守護する下位の神。人間が直接祈願する事が出来ない上位の神々へ取りなしてくれるとされた。まぁ、守護霊みたいなもん。”
“まぁ、ギルガメシュ等の英雄達は平気でシャマシュやエンリル等の高位神に祈願してるけどね・・・w”
“ルガルバンダ:霊鳥アンズーに大きな力を授かりながら、「力をひけらかすな」という助言を守り、破滅する事無く見事にウルク王になった勇者。”

ゆっくりギルガメシュ 第10話 夢と眠り
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23878483

ゆっくりギルガメシュ 第11話 貴方のために
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24026774
”人間は角なしなんだな ・・・旧約聖書のモーゼも神託を受けた後に角が生えた、って解釈があるが、やっぱ角付きは偉いんだな”
”人間の神格化は、アッカド王朝第4代:ナラム・シンが始めるけど、神格化された王の角は1本だけ。
王の神格化自体も、後のバビロン第一王朝の頃に衰退して消滅してしまう。”
”メソポタミアでは、牛が力の象徴だったりしますし、「角」がシンボルになっていたようですね (主”

ゆっくりギルガメシュ 第12話 蠍人間ギルタブリル
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24194001
”日本では神無し月でしたっけ”
←出雲に集まる云々は俗説です。一カ月も神々が留守はおかしい。出雲側の権威付け用デマ?
←神無月=神鳴りが無い月でしょう(旧暦十月=新暦十一月として気象庁データで判断)
←「雷検知数の季節的特徴」で調べると月ごとの雷頻度が見られます。

ゆっくりギルガメシュ 第13話 酒屋の女将シドゥリ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24347701

ゆっくりギルガメシュ 第14話 船頭ウルシャナビ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24436070
"アッシリア版では「石の者」、ヒッタイト版では「2つの石像」となっている物があるので、守護神像である可能性が高いですね。"
古代は特に技術格差が激しかったはず。秦の始皇帝の墓のクロムメッキ
"恐らくだけどバイキングのサンストーンのような使用法だったんじゃないかな"
"カルサイト製の象の彫刻も出土してるし、遠方まで交易や交流が伸びてたとするとその応用を編み出したか知っていても不思議じゃない"

ゆっくりギルガメシュ 第15話 賢者ウトナピシュティム
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24507048
ゆっくりギルガメシュ 第16話 神神の決断
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24603898

ゆっくりギルガメシュ 第17話 洪水と方舟
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24822516

徹底解説『洪水物語』他 (ゆっくりギルガメシュ 第17.5話)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24915751

ゆっくりギルガメシュ 最終話? ギルガメシュ王の帰還
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24931292
”ここはエアの領域、シュメル人が信じた大地が浮かぶ淡水の海(アプスー)なので、普通の生き物はいないかも。多くの眷属が暮らすという記述もあるし。”
”エア(ウトナの神)-ウトナ(従)-アプスー(エアの領域) という、この縦方向の一貫性が、美しくて大好きです (主”
”名はシーヴ・イッサヒル・アメル(アッカド語)、ビルガメシュ(シュメル語)。「老人を若者に」の意”
”もし洪水あると崩れるので、重要建築の基礎は焼き煉瓦だそうで (主”
”七賢人アプカル:アプスーに住むエアの眷属。地上に派遣されて、人類に文明を伝えたとされる。
②:人、魚人、翼持つものなど姿は様々。最初の1人は「アダパ」の称号を持つ、アダパ物語の主人公。
③他、大洪水時代まで遡るウンマーヌ(学者、知識人の意)の一覧の内、古い時代(洪水以前?)の者にアプカルの称号を与えている資料もあるようです。”
”アダパって最初なんですね! やっぱエア様のお気に入りなのか…(主”
”お気に入りではあるんだろうけど、アダパ物語では、アダパが不死を得られないように引っ掛けるんですよねぇw”

(ゆっくりギルガメシュ 第0話 イントロダクション
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22715143
ゆっくり紹介『ギルガメシュ叙事詩などの参考資料』
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23886208
ブロマガ 台本作り - めんどくさい…でも楽しい!!
http://ch.nicovideo.jp/hinokami/blomaga/ar497726
歴史の原資料に触れよう! 『近デジ』・『アジ歴』のご紹介
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23974467)





ゆっくりで学ぶ世界の英雄 第一回「ギルガメッシュ」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23026880
ゆっくりで学ぶ世界の英雄 第二回「ヘラクレス」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23070992
ゆっくりで学ぶ世界の英雄 第三回「クー・フーリン」.mp4
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23197695
ゆっくりで学ぶ世界の英雄 第四回「フィン・マックール」&ディルムッド
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23408256
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