馬騰と内通していた黄奎は、曹操の部下に捕まって尋問を受ける事になりました。所が、黄奎は一緒に謀反を起こそうとした仲間の一人として、曹丕の名前を挙げます。これに曹操は激怒しますが、司馬懿は曹丕に、謀反の疑いを晴らす3つの策をさずけるので、詳しく紹介しましょう。
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『第61話 曹丕に罪を問う』のキャスト
曹操が曹丕を疑ってしまう『第61話 曹丕に罪を問う』に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。
- 曹操(魏)/自分の子息にも容赦しない丞相(声:樋浦勉)
- 曹丕(魏)/命がけの弁明をする曹操の子息(声:前野智昭)
- 曹彰(魏)/馬騰と激戦を繰り広げる曹丕の弟(声:小林かつのり)
- 曹洪(魏)/馬超に大敗する将軍(声:高山春夫)
- 徐晃(魏)/曹洪と共に戦った猛将(声:林和良)
- 許褚(魏)/曹操から信頼される将軍(声:宝亀克寿)
- 司馬懿(魏)/曹丕に3つの策をさずける文官(声:佐々木勝彦)
- 荀彧(魏)/曹操に従う軍師(声:星野充昭
- 黄奎(魏)/馬騰と共謀する文官(声:横島亘)
- 苗沢(魏)/兄嫁を寝取る不誠実な男(声:鈴森勘司)
- 馬騰(西涼)/曹操の城に突入する猛将(声:佳月大人)
- 馬鉄(西涼)/父の馬騰に従う将軍(声:大羽武士)
- 馬超(西涼)/長安へ攻め込む西涼の将軍(声:森川智之)
『第61話 曹丕に罪を問う』のストーリー
黄奎は、普段から世話をしていた義弟の苗沢に「城外で3つの松明が見えたら、城門を開けよ」と命じます。その言葉を不思議に思っていたら、何と「馬騰を招き入れて、曹操を始末する」と言い出したのです。
黄奎の謀りごとは筒抜け(起)
苗沢は、曹操に逆らったら命はないと思いましたが、義兄に強く勧められたので「腹をくくりました」と言って城門を開ける事を約束しました。これに黄奎「よし」と笑います。その頃、荀彧と許褚は夜半にも関わらず、急いで曹操の寝所へ駆けつけました。
曹操は「夜更けに何事だ」と寝所から起き上がったら、荀彧は「苗沢によれば、黄奎が馬騰を城内に招き入れて、こちらへ攻め込んでくるとの事」と報告。何と、黄奎は義兄を曹操に売ってしまったのです。
これに曹操は、曹彰や許褚に「兵5000を南門に伏せて、馬騰が攻めてきたら生け捕れ」と命令。さらに曹操は荀彧に「黄奎が城内の者と通じているのであれば、必ず一味の者がいるはずだ、根絶やしにせよ」と命じます。
罠にかかる馬騰(承)
馬騰は、黄奎と内通した際に、3つの松明が見えたら城門を開くように頼んでいたので、3つの松明をかかげます。そうしたら、南門が『ギギィー』と開かれたので、馬騰は「攻めこめ!」と号令。西涼軍は「わぁぁぁー!」と突入していきますが、何と周囲から、伏せてあった曹軍に包囲されてしまうのです。
馬鉄は「敵の罠です」と言いますが、馬騰は「ここまできたら、戦え」と号令して奮戦していきます。西涼軍は残兵と思われていましたが、実際には勇猛な兵士ばかりで曹軍は押し込まれていきました。これに部下たちは曹操に撤退を勧められますが「ここはワシの城だ!断じて逃げん」と叫びます。
そこへ曹彰が威勢よくかけつけてきて「これは馬騰の息子、馬鉄の首です」と誇らしげに見せます。それに曹操は「馬騰は逃したか?」と尋ねたら「はははは、連れてこい」と言い出して、部下たちが馬騰を引きずり出してきたのです。
曹操の疑いを晴らす策(転)
曹操は「兄弟と思っておったのに何たる仕打ち」と激怒しますが、馬騰は「ワシが亡くなっても、馬超や馬岱がおる」と豪語。それを聞いた曹操は「今すぐ斬れ」と命じて、馬騰の首をはねます。その頃、黄奎の尋問は続いていて、血だらけになった黄奎は、一味の者たちを書簡に書いていきますが、そこには何と曹丕の名前もありました。
曹丕は、黄奎が曹植の食客だったので、弟の事を探ろうと親交を結んでいた事がありました。そのため、黄奎が自分も巻き添えにするつもりではないかと司馬懿に相談をしていたら、その予感は的中してしまったので「どうすれば良いでしょうか」と司馬懿にすがります。そこで、司馬懿は3つの策を曹丕に授けて、疑いを晴らすように勧めます。
- 丞相に刃を突きつけられても、シラを通す事
- 謀反の罪を曹植になすりつける事
- 黄奎が曹植に女の世話をさせようとしていたと報告する事
そして、曹丕は許褚に伴われて、父の前にひざまずきます。そこでは曹操が「黄奎がお前と一緒に謀反を企てていた」と迫りますが、曹丕はシラを切ろうとします。しかし、尋問をしている場所から悲鳴が聞こえてきて、曹操は「黄奎が白状する前に、本当の事を言ったほうが良いぞ」と脅迫。曹丕は震えながらも、父を裏切っていないと弁明。
曹操が苗沢を処刑(結)
曹丕は、さらに弟が謀反を企てている事や、黄奎から女を世話してもらっていた事まで言って弁明。曹操は「弟に罪をなすりつける気か!」と激怒。そこへ荀彧がやってきて「黄奎の枕のそばに曹植様の詩文がありました」と言うので、曹操は曹丕が謀反を起こそうとしていなかった事が分かり「すまなかったな、曹丕」と立ち去ります。
無事に黄奎や馬騰を始末した後に、曹操は苗沢に「お前に感謝すべきだな」と労ったら「できますれば兄嫁をたまわりたく」とお願いをします。それに曹操は「ふはは、お前がなぜ義兄を売ったのか、今になって分かった。ワシが最も嫌うのは主の妻と関係を持つ事だ」と言って苗沢を処刑してしまうのです。
所が、西涼の馬超は復讐に燃えて、長安を落として許都へ進軍してきました。曹操は、かねてより曹洪に10日間持ちこたえるように命じていましたが、敵の挑発に乗って長安を落とされた事に激怒して、曹操は曹洪を処刑しようとします。それに曹仁が命乞いをしようとしますが、はたして曹操は弟の曹洪を処刑してしまうのでしょうか?
答えを知りたい方はネタバレをクリック [ネタバレ]
『第61話 曹丕に罪を問う』のまとめ
動画配信U-NEXTで配信されている『第61話 曹丕に罪を問う』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい(本ページの情報は2018年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください)。
三国志の名言『曹操のためなら親でも殺す』
曹丕は司馬懿に「許褚は父(曹操)のためなら、自分の親をも殺すような男です」と言って、助かる策を授けてくれるように頼み込みます。この言葉はあまりにも有名で、許褚がいかに曹操に心服していたか分かる話ですね。
実際に、許褚は曹操が亡くなった時に、あまりの悲しみに血を吐いたと伝えられているので、曹操にとってはかけがえのない忠臣だったと言えるでしょう。
『第61話 曹丕に罪を問う』の残念な所
馬騰は、仮にも西涼軍を指揮する男なのに、あまりにもあっけなく処刑されてしまうのは、何か物足りなさを感じてしまいます。
どういう訳か、曹操に刃を向けようとした者の多くは、女性関係が問題となって、謀反の企みが筒抜けになってしまうから不思議ですね。やはり、馬騰は、もう少し慎重に動くべきだっただろうなと思うばかりです。
『第61話 曹丕に罪を問う』の見所
そして、司馬懿が曹植に罪をなすりつけようとするのは、曹操に謀反を企んでいた子息はどちらのほうなのか悩ませる所にありました。実際に、曹丕が弁明した通りに、曹植と黄奎が親しい関係であった事が分かったら、曹操が手を引いた事を考えたら、司馬懿の非凡さが分かる所でしたね。
苗沢は処刑されそうになった時に「私は丞相を助けようとしたのに、なぜ処刑されねばならないのですか」と必死に叫んだら、曹操は「安心するがよいぞ、馬騰との戦いで名誉の死を遂げた事にして、手厚く葬ってやる。ふはははは」と笑い出すのです。
これには、兄嫁欲しさに義兄を売った苗沢には同情できないのですが、今回の曹操は優しいような冷たいような、そんな不思議な感じがして面白かったですね。この曹操の優秀でも残酷な所が、三国志スリーキングダムのストーリーを盛り上げてくれる所なんだろうなぁと、いつも感心してしまいます。