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のどあめも赤ちゃんも、熊本市議会では大問題 海外では大歓迎

2017年に赤ちゃん連れで熊本市議会に出席しようとして阻まれた議員が、のどあめをなめたとして今度は懲罰の対象に。なぜなのでしょう。

産休から復帰したニュージーランドの首相が9月、国連総会に子連れで出席しました。

Carlo Allegri / Reuters

現職首相として産休を取り、娘のニーブちゃんを6月に出産したニュージーランドのアーダーン首相が9月27日、世界中の国家元首が揃う国連総会に、ニーブちゃんを連れて出席しました。

総会で、アーダーン首相を非難する声は上がりませんでした。

働く女性を支援してきた国連は、ニーブちゃんにIDカードを発行して歓迎しました。

パートナーのクラーク・ゲイフォードさんのツイート。

「Twitterのみんながニーブの国連IDカードについてきいてくるから、ここの職員がつくってくれた」

ゲイフォードさんがおむつをかえていると、そこに日本政府代表団が

「国連本部の会議室でおむつを変えていたら、そこに日本政府代表団が入ってきた。その時の彼らのビックリした表情を写真に撮れば良かった。ニーブの21歳の誕生日に聞かせるには、うってつけの話だ」

赤ちゃんといえば去年、熊本の市議会でこんな問題が.....

時事通信

熊本市議会の緒方夕佳市議が2017年11月、生後7カ月の長男を抱いて本会議場に入り本会議に出席しようとすると、議長や議会事務局員らに阻まれ、断念する騒ぎがありました。

緒方さんは厳重注意を受けました。

市の会議規則には乳児の同伴を禁じる定めはありませんでした。議会はその後、「議長から出席を求められた者」「議長が特に必要と認める者」以外は議場に入れないというかたちで規則を改正し、赤ちゃんを事実上、閉め出すことになりました。

緒方さんはBuzzFeed Newsに「議場に赤ちゃんと座ることで、子育て支援の乏しさを訴える多くの声を体現しようと思った」と、理由を説明しています。

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熊本市議会が再び緒方さんを問題視。こんどは出席停止に。

時事通信

あれから約1年。

熊本市議会で2018年9月28日、のどあめが原因で議会が8時間にわたり空転する騒ぎがありました。

緒方市議が質疑に立ったところ、のどあめを口に含んでいたことが問題視されたのです。「議会の品位の尊重」に反するとして、陳謝を求められました。

緒方さんは、謝ることを拒否。これに対して懲罰委員会が設置され、緒方さんの出席停止を決めました。この騒動で本会議は約8時間中断しました。

緒方さんはのどあめをなめていた理由を「数日前から風邪と微熱の症状があった。あめでせきを抑えようとしていた」と説明しています。

風邪を引いている議員がのどあめを口に含んでいたことで、議会の品位はどこまで損なわれたのでしょうか。

近寄ってのどあめを渡したのは、ハモンド財務相

Christopher Furlong / Getty Images

その様子を見たハモンド財務相が演壇にさっと近寄り、メイ首相にのどあめを渡しました。

メイ首相は「紳士淑女の皆さん。お気づきかと思いますが、財務相がタダで物をくれました」と笑わせてから、あめを口の中に放り込み、水を飲んでのどを落ち着けました。

拍手がわきました。

Yoshihiro Kandoに連絡する メールアドレス:yoshihiro.kando@buzzfeed.com.

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