後援会

決意を新たに
平井たくや後援会長 岩﨑一雄

いま世界は、自然災害の脅威や経済状態の悪化にあえいでいます。地球的な視野に立脚するとき、その遠因として人類が抱える大きな宿痾に思い至らざるを得ません。
ひとつは、人間と自然との乖離が拡大していることです。環境破壊は取り返しのつかない段階にまで至っており、環境甦生のために残された余地は、もはや僅かしかありません。
ふたつめの課題は、「物と心」のバランスが崩れつつあることです。人類は、あまりにも物在重視の価値観に甘えてきました。人間主体の「生きている」という考え方から脱皮し、日本の伝統的自然観である「生かされている」という感謝の心、謙虚さを醸成することが求められています。
かくして、私たちはいま、地球が有限であるという現実に、否応なく対峙させられています。人口の爆発的な増加や資源多消費型の成長路線が地球の許容を侵し、結果として世界規模で様々な歪みを生んでいることは間違いありません。

同様にわが国もまた、震災に起因する巨大な禍害と、米国他の経済不安の煽りに苦しんでいます。その一因に、現下の状況ですら政治漂流を続けるわが国の政治家、官僚たちの無為・無責任ぶりを挙げることもできるでしょう。しかし一方で、その状況を許してきた私たちの側にも責任があると言わざるを得ません。
日本はいま、三つの重大事に直面しています。一つ目は、国民が誇りを持てる国になっていないこと。矜恃を取り戻すには、すべての日本人が、それぞれの多様な個性や選択肢に呼応できる環境を享受でき、生涯現役の人生を全うできる体制づくりが強く望まれます。二つ目は、食料自給率に対する危機意識の低さです。遠くない将来、食料輸入ができなくなる事態が必ず訪れます。自給率100%の確保は、子孫の時代を考慮すれば不可避の目標なのです。三つ目の問題は、GDP200%という世界最大の債務国であること。現状の財政収支バランスのままでは、いつまでたっても債務の縮小は不可能です。これらの課題は、国民全体の危機感として共有しなければなりません。

いまこの国でなすべきは、従来の負担型の社会システムを思い切って参加型に転換し、全ての国民が国づくりに参加できるシステムを構築することだと考えます。大胆な発想の転換と、それを完遂する実現力がなければ、この国は根本課題から脱却できないのです。
その解決を託せる人物が、われらが平井たくや氏であると確信しております。昨今、平井氏とともに月曜早朝の街頭に立ち、氏の演説を傾聴しておりますが、紡ぎ出される言葉の端々に、平井氏の政治的意志の高潔さを感じます。街頭演説を長年継続していることだけでも感嘆すべき努力ですが、前回の総選挙における厳しい結果を受け、自身や自民党への猛省も含め、さらに真摯さ、深淵さを増したものとなりました。

郷土の英傑・故大平正芳元首相はかつて「甘い幻想を国民に抱かせるのは政治ではない」と語りました。いまの政情はまさにその真逆にあります。苛烈な状況にあってこそ、いっそう明確にモノが言える政治家、国のあるべき将来像を厳格に示せる政治家が必要であり、平井たくや氏こそ、わが国復活を担う人物に相応しいと信じております。そして、平井氏の熱い思いを一人でも多くの方々に伝え、政治に対する理解と参加を呼びかけるため、微力ながら自らも声を発してゆこうと、決意を新たにいたしております。