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「大川きょう子総裁夫人」が告解する「幸福の科学」の正体(後編)=週刊新潮2011/03/03
2011/09/06 18:35 Category:雑誌記事
『週刊新潮』 2011.3.3
「大川きょう子総裁夫人」が告解する「幸福の科学」の正体(後編)

巨大教団が揺れている。「幸福の科学」総裁・大川隆法氏(54)と決別し、教団の内情を赤裸々に語った大川きょう子氏(45)。年間約300億円もの資金を集める教団は、「霊言」に振り回され、あの「選挙」に突入していった──。総裁夫人の「告解」、後編である。
幸福の科学という宗教団体は、明らかに危険な方向に突き進みつつある。今回、私はそうした教団の内情を広く知っていただきたいと考え、手記を公表しました。いい加減、教団の中にいる人たちには目を覚まして欲しい、という思いも込めたつもりです。ところが手記の公表を受け、教団から私の元へ届けられたのは1通の「内容証明」でした。前回、「幸福実現党」の木村智重元党首の《守護霊意見》を紹介しましたが、それが「秘密漏示」に当たるといった内容です。教団に歯向かう者に対しては徹底的に「圧力」をかける。かつてとやり方が何も変わっていないことに暗澹とした気分になりました。
* * * * *
大川隆法氏との出会いと結婚、教団の草創期、そして1991年の「フライデー事件」まで……。前回の手記で、過去を振り返りながら教団の内情を語った大川きょう子氏。彼女がまず明かすのは、96年の教団本部移転を巡るドタバタ劇である。
* * * * *
総裁が急に地震を恐れるようになったのです。前年に起こった「阪神・淡路大震災」の影響もあったのでしょう。イエス・キリストが降臨し、「東京タワーが真っ二つになる、97年に1回、98年と99年に2回ずつの地震で東京は壊滅する」と言うのです。また、別の時には「もうすぐ地震が起きる」と予言、次の日、総裁は一生懸命に新聞をめくる。すると、《房総沖震度1》。確かに地震は起きたけど震度1とは……。漫画のようですが、総裁は至って本気で、東京が壊滅したときのシミュレーションもしていたし、本部移転先の候補も宇都宮と決まっていました。
その一方、全く逆の霊言も出る。霊言の主はヘルメスで、「ギリシャ人は海の見えないところには住まない。宇都宮になんか誰が住めるか」と言うのです。とにかく日替わりのように、「宇都宮に行く」「やっぱり行かない」と、霊言に振り回される。教団幹部は頭を抱えていました。で、結局、96年7月に東京から宇都宮に総合本部を移転したのです。しかし、宇都宮にいたのは1年ほど。最終的にはまた総裁が「東京に帰る」と言い出して、戻ることになりました。
* * * * *
言言に振り回されていたのは、教団だけではない。きょう子氏は大川総裁との間に5人の子供をもうけたが、その教育にも度々霊言が用いられた。
* * * * *
総裁は受験マニアというか受験オタクというか……。長男を日本一の秀才にしたい、とすごい執念でした。
幸福の科学の指導霊が出てきて「必ず開成中学に合格する。筑駒(筑波大付属駒場)も受かる。この子は天才児だ」と言う。しかし、長男の偏差値は志望校に全然届かない。それを訊ねると「家庭教師が悪い」。長男には、何人もの教団職員の家庭教師をつけていました。皆、東大埋Ⅲや文Ⅰの出身者です。ちなみに子供たちにはそれぞれ、侍女もついていました。皇室をモデルにしたのだと思います。
総裁は"親ができなければ子供もできない"という論理で、私も一緒になって受験勉強をさせられ、長男が受けるかもしれない開成、筑駒、麻布、駒東(駒場東邦)、慶応などの10年分の過去問を全部解きました。子供以上に勉強したような気がします。そんな過酷な受験勉強のおかげで私も長男もボロボロになってしまいました。それで私は、慶応や学習院といったエスカレーター式の学校を受けさせたい、と総裁に頼んだ。それくらいの学校になら合格できる水準までは来ていましたから。しかし、ここでもまた霊言です。それぞれの学校の守護霊が降臨する。慶応であれば福沢諭吉が出てきて「ウチはダメだ」、学習院は昭和天皇が降臨して「反対だ」……。一方、麻布の創立者・江原素六氏の霊は「ぜひウチに来なさい」。結局、その霊言を信じて麻布中学を受験し、落ちてしまったのです。
* * * * *
それが00年のこと、91年の「フライデー事件」からこの頃まで、きょう子氏も大川総裁もあまり外を出歩かない生活をしていたという。
* * * * *
総裁は、外に出ると信者が鈴なりに並んでいると本気で信じていました。熱心な信者が何十万人もいると思っていたのです。総裁からそう言われ、私もそれを信じきっていました。
00年に長男が麻布中学受験に失敗し、私は気が抜けたようになってしまいました。幸福の科学に来て、総裁についていけば幸せになれるはずだったのに、なぜいつまでも幸福が見えないのだろう。どこまでいったらこのトンネルを抜けられるのか、という気持ちを毎日抱え続けていました。で、02年頃に私は思い切って外に出てみたのです。
そこからなのです。総裁から聞いていた状況と外の状況が違うと私が認識したのは。何しろ、外に出てもどこにも信者がいません。私も長男も、どこで誰が見ているか分からないから、とサングラスをかけて歩いていたのですが、そんなことをせずとも誰も私が総裁夫人だとは気付かない。総裁の霊言に疑問を待ち始めたのは、この頃からです。
霊言で株取引
* * * * *
総裁が現状を正しく認識していない。そのことは、教団の資金面にとっても由々しき問題だった。
* * * * *
例年、教団には約300億円のお金が入ります。総裁自身が行なうセミナーの参加費だけではなく、97年頃からは支部でも悪霊撃退祈願などを行なうようになった。その参加費が1回約5000円。その場で本やグッズの販売も行なう。教団幹部の間では、お金を出してくれる信者は大体3万人くらい、というのが暗黙の了解になっていた。それでも、1口10万円の植福(お布施)を募れば、それだけで30億円です。
そうした諸々を合計して、年に300億円。活動信者が3万人だとすると、1人平均100万円を出していることになります。あるとき、私は教団幹部から「総裁に、実はウチの活動会員は3万人くらいしかいないことを説明して下さい」と頼まれたことがあります。『お布施の目標があまりにも大きすぎる。ウチには医者とか社長とか、裕福な信者は多いけど、そうではない人もいる。今のペースでお布施を集め続けたら、信者が老後の蓄えを全部吐き出してしまって、問題になる」と。
で、05年に私は総裁に「実はウチの活動会員は3万人くらいしかいないらしいです」と話したのです。総裁はその前年に心臓発作を起こして倒れ、その後療養を続けていました。そのことで以前よりは弱気になっていたので、散歩の最中に思い切って言ってみたのです。すると総裁は「バカなことを言っちやいけないよ。ウチの予算は年間300億円近くある。3万人だとすると、1人頭100万円取ることになる。そんなに取ったら社会問題になるよ。信者は少なくとも13万5000人はいるはずだ」と言うのです。
総裁の言う13万5000人というのは、「三帰信者」の数です。三帰、というのはキリスト教における洗礼みたいなもの。1回でも支部にきて三帰をやれば三帰信者になる。しかし彼らはほとんど休眠会員になっており、実際に動いてお金を出してくれるのは3万人くらいしかいないと言われていました。しかし総裁にはそれが分かっていなかったのです。
05年からは、お布施としてお金を集める負担を軽減するために株取引も始めました。しかし、ここでも霊言です。総裁が(相場師の)是川銀蔵や福沢挑介の霊を降臨させ、彼らに銘柄を選んでもらっていましたが大外れ。結局、損をしてしまいました。
海外に飛ばされた幹部
* * * * *
教団移転、受験、株取引……。全て霊言によって失敗してきたわけだが、そうした混乱の最たるものが09年に大川総裁が設立した「幸福実現党」を巡る騒動だったという。
* * * * *
何しろ総裁が信者の数を正確に把握できていないのですから、混乱は最初から目にみえていました。総裁は約20万の信者が1人20票ずつ集めて400万票と読んだ。しかし、私や教団幹部は、活動できる信者2万5000人が1人20票ずつ集めて、計50万票と読み、やる前から負けることが分かっていました。
その上、急に「選挙戦から撤退する」と言い出したかと思えば、すぐにその方針もひっくり返る。そういうことは、例えば、〈総裁が立候補すべきかどうかの指導霊アンケート〉などを参考にして決めているのです。総裁が一度撤退を口にし、すぐにその方針をひっくり返した時、「(総裁は)おかしいよ」と呟いた教団幹部がいました。彼はその後、ヨーロッパの支部に飛ばされてしまいました。幸福実現党の初代党首を務めた饗庭直道さんも同様です。わずか12日で党首の座から降ろされた饗庭さんは総裁の霊言に不安を抱いていて、選挙に負けた後も「なぜ霊言は外れるんですか?」と私に聞いてきたことがある。彼もアメリカの支部に飛ばされました。
* * * * *
前号に続き、教団の語られざる内情を詳らかにしたきょう子氏の「告解」。対する幸福の科学グループ広報局は、
「様々な霊人の意見を参考に、教団運営は総裁や理事会などで、ご家族のことはご家族で、主体的に判断してきました。霊言で振り回されてはおりません。現在、教団は世界80カ国1200万人の規模に成長しています。きょう子氏の語る教団の姿は、偏った見方であり、事実と異なっています。なお、彼女の行動はイエスに対するユダの行いのようで哀れみを感じますが、どんな状況の中でも人々の幸福のために伝道してまいります」
* * * * *
ちなみに昨年の参院選挙比例区における幸福実現党の得票数は23万票足らずにすぎなかった。
総裁と教団は選挙の総括を全くしていない。それどころか、国民が悪い、と言っている。国民は救世主を選ばなかったことによって、罪を犯した、と。反省するのは自分ではなく、国民。自分を選ばなかった日本は、滅亡するであろう──。
私は2月24日、霊言による誹謗中傷について、教団を名誉毀損で訴えます。幸福の科学は、総裁の霊言に振り回され、どんどん危険な方向に進んでいる。それを誰かが訴えて止めていかなければいけないと思っています。私には、かつて自分も教団を運営する側にいたという心の痛みがある。たとえそれが孤独な戦いだとしても、教団の危険性を訴え続けていくつもりです。
[p54-56]
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『週刊新潮』 2011.3.3
「大川きょう子総裁夫人」が告解する「幸福の科学」の正体(後編)
巨大教団が揺れている。「幸福の科学」総裁・大川隆法氏(54)と決別し、教団の内情を赤裸々に語った大川きょう子氏(45)。年間約300億円もの資金を集める教団は、「霊言」に振り回され、あの「選挙」に突入していった──。総裁夫人の「告解」、後編である。
幸福の科学という宗教団体は、明らかに危険な方向に突き進みつつある。今回、私はそうした教団の内情を広く知っていただきたいと考え、手記を公表しました。いい加減、教団の中にいる人たちには目を覚まして欲しい、という思いも込めたつもりです。ところが手記の公表を受け、教団から私の元へ届けられたのは1通の「内容証明」でした。前回、「幸福実現党」の木村智重元党首の《守護霊意見》を紹介しましたが、それが「秘密漏示」に当たるといった内容です。教団に歯向かう者に対しては徹底的に「圧力」をかける。かつてとやり方が何も変わっていないことに暗澹とした気分になりました。
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大川隆法氏との出会いと結婚、教団の草創期、そして1991年の「フライデー事件」まで……。前回の手記で、過去を振り返りながら教団の内情を語った大川きょう子氏。彼女がまず明かすのは、96年の教団本部移転を巡るドタバタ劇である。
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総裁が急に地震を恐れるようになったのです。前年に起こった「阪神・淡路大震災」の影響もあったのでしょう。イエス・キリストが降臨し、「東京タワーが真っ二つになる、97年に1回、98年と99年に2回ずつの地震で東京は壊滅する」と言うのです。また、別の時には「もうすぐ地震が起きる」と予言、次の日、総裁は一生懸命に新聞をめくる。すると、《房総沖震度1》。確かに地震は起きたけど震度1とは……。漫画のようですが、総裁は至って本気で、東京が壊滅したときのシミュレーションもしていたし、本部移転先の候補も宇都宮と決まっていました。
その一方、全く逆の霊言も出る。霊言の主はヘルメスで、「ギリシャ人は海の見えないところには住まない。宇都宮になんか誰が住めるか」と言うのです。とにかく日替わりのように、「宇都宮に行く」「やっぱり行かない」と、霊言に振り回される。教団幹部は頭を抱えていました。で、結局、96年7月に東京から宇都宮に総合本部を移転したのです。しかし、宇都宮にいたのは1年ほど。最終的にはまた総裁が「東京に帰る」と言い出して、戻ることになりました。
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言言に振り回されていたのは、教団だけではない。きょう子氏は大川総裁との間に5人の子供をもうけたが、その教育にも度々霊言が用いられた。
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総裁は受験マニアというか受験オタクというか……。長男を日本一の秀才にしたい、とすごい執念でした。
幸福の科学の指導霊が出てきて「必ず開成中学に合格する。筑駒(筑波大付属駒場)も受かる。この子は天才児だ」と言う。しかし、長男の偏差値は志望校に全然届かない。それを訊ねると「家庭教師が悪い」。長男には、何人もの教団職員の家庭教師をつけていました。皆、東大埋Ⅲや文Ⅰの出身者です。ちなみに子供たちにはそれぞれ、侍女もついていました。皇室をモデルにしたのだと思います。
総裁は"親ができなければ子供もできない"という論理で、私も一緒になって受験勉強をさせられ、長男が受けるかもしれない開成、筑駒、麻布、駒東(駒場東邦)、慶応などの10年分の過去問を全部解きました。子供以上に勉強したような気がします。そんな過酷な受験勉強のおかげで私も長男もボロボロになってしまいました。それで私は、慶応や学習院といったエスカレーター式の学校を受けさせたい、と総裁に頼んだ。それくらいの学校になら合格できる水準までは来ていましたから。しかし、ここでもまた霊言です。それぞれの学校の守護霊が降臨する。慶応であれば福沢諭吉が出てきて「ウチはダメだ」、学習院は昭和天皇が降臨して「反対だ」……。一方、麻布の創立者・江原素六氏の霊は「ぜひウチに来なさい」。結局、その霊言を信じて麻布中学を受験し、落ちてしまったのです。
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それが00年のこと、91年の「フライデー事件」からこの頃まで、きょう子氏も大川総裁もあまり外を出歩かない生活をしていたという。
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総裁は、外に出ると信者が鈴なりに並んでいると本気で信じていました。熱心な信者が何十万人もいると思っていたのです。総裁からそう言われ、私もそれを信じきっていました。
00年に長男が麻布中学受験に失敗し、私は気が抜けたようになってしまいました。幸福の科学に来て、総裁についていけば幸せになれるはずだったのに、なぜいつまでも幸福が見えないのだろう。どこまでいったらこのトンネルを抜けられるのか、という気持ちを毎日抱え続けていました。で、02年頃に私は思い切って外に出てみたのです。
そこからなのです。総裁から聞いていた状況と外の状況が違うと私が認識したのは。何しろ、外に出てもどこにも信者がいません。私も長男も、どこで誰が見ているか分からないから、とサングラスをかけて歩いていたのですが、そんなことをせずとも誰も私が総裁夫人だとは気付かない。総裁の霊言に疑問を待ち始めたのは、この頃からです。
霊言で株取引
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総裁が現状を正しく認識していない。そのことは、教団の資金面にとっても由々しき問題だった。
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例年、教団には約300億円のお金が入ります。総裁自身が行なうセミナーの参加費だけではなく、97年頃からは支部でも悪霊撃退祈願などを行なうようになった。その参加費が1回約5000円。その場で本やグッズの販売も行なう。教団幹部の間では、お金を出してくれる信者は大体3万人くらい、というのが暗黙の了解になっていた。それでも、1口10万円の植福(お布施)を募れば、それだけで30億円です。
そうした諸々を合計して、年に300億円。活動信者が3万人だとすると、1人平均100万円を出していることになります。あるとき、私は教団幹部から「総裁に、実はウチの活動会員は3万人くらいしかいないことを説明して下さい」と頼まれたことがあります。『お布施の目標があまりにも大きすぎる。ウチには医者とか社長とか、裕福な信者は多いけど、そうではない人もいる。今のペースでお布施を集め続けたら、信者が老後の蓄えを全部吐き出してしまって、問題になる」と。
で、05年に私は総裁に「実はウチの活動会員は3万人くらいしかいないらしいです」と話したのです。総裁はその前年に心臓発作を起こして倒れ、その後療養を続けていました。そのことで以前よりは弱気になっていたので、散歩の最中に思い切って言ってみたのです。すると総裁は「バカなことを言っちやいけないよ。ウチの予算は年間300億円近くある。3万人だとすると、1人頭100万円取ることになる。そんなに取ったら社会問題になるよ。信者は少なくとも13万5000人はいるはずだ」と言うのです。
総裁の言う13万5000人というのは、「三帰信者」の数です。三帰、というのはキリスト教における洗礼みたいなもの。1回でも支部にきて三帰をやれば三帰信者になる。しかし彼らはほとんど休眠会員になっており、実際に動いてお金を出してくれるのは3万人くらいしかいないと言われていました。しかし総裁にはそれが分かっていなかったのです。
05年からは、お布施としてお金を集める負担を軽減するために株取引も始めました。しかし、ここでも霊言です。総裁が(相場師の)是川銀蔵や福沢挑介の霊を降臨させ、彼らに銘柄を選んでもらっていましたが大外れ。結局、損をしてしまいました。
海外に飛ばされた幹部
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教団移転、受験、株取引……。全て霊言によって失敗してきたわけだが、そうした混乱の最たるものが09年に大川総裁が設立した「幸福実現党」を巡る騒動だったという。
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何しろ総裁が信者の数を正確に把握できていないのですから、混乱は最初から目にみえていました。総裁は約20万の信者が1人20票ずつ集めて400万票と読んだ。しかし、私や教団幹部は、活動できる信者2万5000人が1人20票ずつ集めて、計50万票と読み、やる前から負けることが分かっていました。
その上、急に「選挙戦から撤退する」と言い出したかと思えば、すぐにその方針もひっくり返る。そういうことは、例えば、〈総裁が立候補すべきかどうかの指導霊アンケート〉などを参考にして決めているのです。総裁が一度撤退を口にし、すぐにその方針をひっくり返した時、「(総裁は)おかしいよ」と呟いた教団幹部がいました。彼はその後、ヨーロッパの支部に飛ばされてしまいました。幸福実現党の初代党首を務めた饗庭直道さんも同様です。わずか12日で党首の座から降ろされた饗庭さんは総裁の霊言に不安を抱いていて、選挙に負けた後も「なぜ霊言は外れるんですか?」と私に聞いてきたことがある。彼もアメリカの支部に飛ばされました。
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前号に続き、教団の語られざる内情を詳らかにしたきょう子氏の「告解」。対する幸福の科学グループ広報局は、
「様々な霊人の意見を参考に、教団運営は総裁や理事会などで、ご家族のことはご家族で、主体的に判断してきました。霊言で振り回されてはおりません。現在、教団は世界80カ国1200万人の規模に成長しています。きょう子氏の語る教団の姿は、偏った見方であり、事実と異なっています。なお、彼女の行動はイエスに対するユダの行いのようで哀れみを感じますが、どんな状況の中でも人々の幸福のために伝道してまいります」
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ちなみに昨年の参院選挙比例区における幸福実現党の得票数は23万票足らずにすぎなかった。
総裁と教団は選挙の総括を全くしていない。それどころか、国民が悪い、と言っている。国民は救世主を選ばなかったことによって、罪を犯した、と。反省するのは自分ではなく、国民。自分を選ばなかった日本は、滅亡するであろう──。
私は2月24日、霊言による誹謗中傷について、教団を名誉毀損で訴えます。幸福の科学は、総裁の霊言に振り回され、どんどん危険な方向に進んでいる。それを誰かが訴えて止めていかなければいけないと思っています。私には、かつて自分も教団を運営する側にいたという心の痛みがある。たとえそれが孤独な戦いだとしても、教団の危険性を訴え続けていくつもりです。
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