Because of the inability clone STAP cells from single cells, we must await future technical advancement to examine whether their dual-directional differentiation potential at the population level may reflect one totipotent state at the single-cell level or two different states of STAP cells coexisting (or fluctuating between them) in culture
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狸氏が、上記の記事の英文を楽しく解説してくれた。http://giveme5.hateblo.jp/ 落語のようにオチ付きであるが、これを考えるのに、どの位の時間がいるのか?
いづれにしろ、才能の無い人では思いつかない文章だ。
狸さん、話題作りをありがとう。
確かに、この英文をグーグル訳に入れると、全然訳さず、とんでもない日本語になってしまうことがわかった。 グーグル訳は、英文の医学論文を、医学論文らしい日本語で訳す。
そのための秘密は、訳の参考となる専門用語に関連する周辺知識をさがし、それとふさわしい日本語言い回しも選ぶ仕組みにあるようだ。
今回は、主語の判断が難しかった・・・。
この訳の話題からはなれるが、学とみ子がレター論文の後半に書かれた英文を紹介したのは、大事なことを伝えたいと思ったからだ。
STAP研究が途上にあること、未知の部分が多いことを、上の英文は語っている。 今後、STAP細胞を単一の細胞として検索をしていった時に、STAP細胞がどのような初期化状態にあるのか?がわかるかもしれなかった・・・。
元の細胞の何がキメラの体細胞を構成することができたのか?
STAP細胞を単細胞とした場合、細胞1個単位で胎盤と胎児になれる能力を持つのか?
TS様細胞とES様細胞の別々の細胞のミックスなのか?
TS細胞と、ES細胞が分かれる時、遺伝子制御はどう変化するのか?
注入された胚盤胞が着床する時、胚が子宮の状態を見回すとしたら、その時の遺伝子発現はどうなるのか?
着床後の胚では、元の各細胞間で、陣地取り合戦はどうなるのか?
上記のように、単一細胞としてのSTAP細胞の検索と、集団としてのSTAP細胞の検索との2方向で、研究が進むのかな・・・。 集団としてキメラマウスの臓器を作っていく過程の研究において、元T細胞やB細胞由来STAP細胞でもキメラの体細胞になれるのか?
同時に、STAP細胞単離への努力も続くだろう。
STAP細胞は、元の細胞が何かがわからない。
CD45のもろもろ細胞集団のままで、ESとされて研究が終わらされてしまった・・・。
学とみ子が落ち込んだところで、話題を変えていこう。
注入されたSTAP細胞が、T細胞やB細胞由来であったとする場合を考えてみる。
キメラマウスで運よく増殖できて体細胞となった際、それらの細胞のTCR(BCR)の再構成パターンはまちまちである。
キメラマウスを調べても、いろいろなTCR(BCR)パターンがでてきてしまえば確認はできない。
だから、査読者2氏のようなアドバイスになるのだろう。
単一のTCR(BCR)を持った細胞が、大規模に増殖でき、どこかの臓器を形成すれば、その臓器ではサザンブロッティングで証明できるのかも・・・?
普通に考えると、キメラマウスにおいては、ホスト細胞のTCR(BCR)パターンも混ざってしまう。
このホスト細胞のTCR(BCR)パターンも多様だから、もう、何がなんだか、わからなくなってしまうだろうなあ~。
どなたか、ご意見ありますか?
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この記事に
学さん
免疫系の細胞を除く体細胞(以下、単に体細胞)にはTCR再構成は生じません。ですからキメラの体細胞にTCR再構成があったら、その再構成されたTCR遺伝子の由来は注入されたTCR再構成があったT細胞からなのです。再構成遺伝子のパターンはなんでもいいのです。注入されたT細胞の遺伝子構成パターンがわからなくてもいいのです。遺伝子配列にともかくTCR再構成が見られればいいのです。
ですからキメラ体細胞のTCR再構成の有無を調べようということになったのです。なかったわけです。あったらSTAP説が成立しますが、なくてもSTAP説の否定にはなりません。なにか他の理由でできなかったのかもしれないからです。
この議論は4年前のことです。ご理解できますか?
2018/10/3(水) 午前 5:35 [ ため息 ] 返信する
> ため息先生
>遺伝子配列にともかくTCR再構成が見られればいいのです。
それを、キメラマウスで証明するための方法についての議論です。
ため息先生なら、どんな実験の組み立てを勧めますか?
そこを含めて解説する事が必要かと----。
実験系であっても、生きたマウスのTCRパターンから、元ドナーTCR再構成パターンをどう探索するんですか?
以後、お返事次第で(読者が)混乱する内容であったりする場合は、先の議論は、ため息先生のサイトでお願いするかもしれません。
解説は建設的にお願いします。
2018/10/3(水) 午前 8:31
返信する
学さん
>普通に考えると、キメラマウスにおいては、ホスト細胞のTCR(BCR)パターンも混ざってしまう。
普通ではありませんね。異常な考え方です。
ホスト由来の細胞については、当たり前ですが、T細胞以外の細胞にはTCR再構成は見られません。
一方、目印としてTCR再構成をもつ多能性細胞由来の細胞には全てTCR再構成が見られます。
つまり、キメラマウスのT細胞以外の細胞にTCR再構成があるかを調べればよいのですよ。
ドナーである多能性細胞のTCR再構成のパターンが複数であっても問題ありません。 TCR再構成を確認する手法、PCRの原理が理解できていれば判るはずですが、、、
Nature論文で「改ざん」と認定された電気泳動の画像がどのような実験手法で作られたのか、理解してますよね???
2018/10/3(水) 午前 8:51 [ yap*ari*w*katt*na* ] 返信する