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史上最高の守護神、伝説に幕 岩瀬の美学

2018年10月3日 紙面から

笑顔で引退会見をする岩瀬=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)

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 さらば、鉄腕…。通算1001試合登板や通算407セーブなどの歴代最多記録を持つプロ野球現役最年長選手の中日・岩瀬仁紀投手(43)が2日、ナゴヤドームで記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。チームを5度のリーグ優勝と2007年の日本一に導いた左腕は、思うような結果を残せなくなった悔しさをにじませつつも、「野球に対する心残りはない」ときっぱり。ナゴヤドームで行われる今季最終戦(日程未定)で、現役最後のマウンドに上がる。

 とうとう、岩瀬が自ら「引退」の2文字を口にした。ユニホーム姿で臨んだ記者会見。これまでマウンドで見せてきたような冷静さで「1000試合は僕の中で通過点という思いがあったが、昨年よりいい数字を残せず、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないと思い、引退を決意した」と説明した。

 9月中にユニホームを脱ぐ決意は固めていたが、表明するタイミングは大記録の達成後と決めていた。「1000試合まではしっかり戦力として投げきりたい、という思いがあって発表が今日(2日)に至った」

 1000試合目を目前に、不本意な形で報道が先行した。それでも雑音をシャットアウト。9月28日の阪神戦(ナゴヤドーム)で節目の登板を迎えると、無心で1イニング無失点に抑え、通算407セーブで自ら快挙を飾った。

 入団から15年連続で50試合以上を投げてきた2013年まで、シーズン防御率が3点を超えた年は1度しかなかった。その後は左肘痛に悩まされ、16年に一度は引退を覚悟。そこからはい上がり昨季は50試合、今季は47試合に登板したが、ともに防御率は4点台後半だった。「防御率はすごく大事に思ってきた。勝ちゲームで投げられる投手でありたいと思ってきた」。それがかなわなくなり、幕引きを決めた。

 

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